岩手県から無事に帰って来ました。
車で走ること12時間。
途中車中泊で一泊して、着いたのは今日のお昼前。
久しぶりに横になるベッドの誘惑に勝てず、夕方まで眠ってしまいました。
それから起き出して近所のスーパーに買い物に行ったのですが、いつもと変わらない日常がそこにあって何だか安心したようなホッとしたような、不思議な感じでした。
さあ、明日から頑張らなきゃ。
今回お世話になったボランティアの支援団体は、被災地から車で1時間ほど内陸に入った場所に本部を置いていました。
その町では電車も普通に走り、お店も営業しています。
通勤する人々、制服を着て学校に向かう中学生たちを横目で見ながら、ボランティアは毎朝バスで被災地に向かうのです。
その途中では、朝から農作業をしている人、川で魚釣りをしている人の姿も見かけました。
そんな日常が、わずか1時間たらずで一変します。
見渡す限りのガレキの山に‥
最初はこの落差に落ち着きませんでした。思わず振り返って釣りをしている人が本当にいるのかどうか確かめたかったくらいです。
いや、いいんですよ。釣りをしていても。日本中が震災から復興するまで悲しみに沈んでいる必要なんてないんだし、それぞれの生活を大切にすることが一番です。
私が感じたのは、被災地とそうでない地域の距離が近いということ。
物資も入ってきています。輸送の問題さえ何とかなれば、もっと被災地の不便さを解消できるはず。
車で1時間のところで釣りを楽しんでいる人がいて、一方で水が使えなくて困っている人がいるなんて、こういう時こそ国がちゃんと資源の集中と配分をきちんとやってくれないと‼
いや、釣りをしていてもいいんですよ。象徴として例に上げただけです。
総理大臣、サミットもいいけれど、もっと重機と人手を回して下さい。まだまだ全然足りません。お願いします。
これから梅雨に入るので衛生面も心配です。
先日お手伝いした旅館は、一階部分には津波の被害はあったものの、建物が丈夫だということで、二階から上が避難所として一時的に使われていました。
2ヶ月以上たった今でも、食器を片付けようとすると海水が溜まっていてひどい臭いがします。でもこれなんかまだいいほう。未だガレキの下には加工用のサンマなどが残っていて、これがすごいことになっているそうです。
これも重機でガレキを撤去してからでないと回収できない。
先程の旅館は、一時孤立していましたが、今は道路が使えるようになったので、避難していた方々は別の避難所に移ったそうです。
玄関の自動ドアの所に誰かが訪ねて来た時のためのメモ書きが貼り出されていましたが、そこには近所の人たちらしき名前が書かれていて、その横に消息も書かれていました。
ほとんどの人の名前の横には「行方不明」の文字。
そして、さらにその横に訂正された「死亡確認」の文字‥
それを見た時、言葉を失いました。
何げなく貼り出されていた一枚の紙。
事務的に書かれている、その文字の表している重い現実。
ニュースで流れたりすると、つい数でまとめて見てしまいがちですが、被災者の方にとっては一人一人が顔見知りで言葉を交わし共に生きてきた人々のはずです。
‥もう何も言えません。
自分の中に整理できないものがあって、整理しないまま書いてきたので取りとめのない文章になってしまいました。
でも、今回のことは自分で抱えこもうとしないで、整理しないまま、現実として横に置いておこうと思っています。
語弊があるかも知れませんが、わかったふりをして自分を誤魔化したくないから。
ズルイかも知れませんが、自分で抱えこめるほど、私は強くありません。とにかく生きていくのが最優先、だと思うから。
長々と書いてきましたが、明日は家に帰ることになります。
ボランティアとして短かい間しかお手伝いできなかったのが心残りです。
ボランティアといっても、いろんな人たちがいます。
4月から通うはずだった学校が津波で流されてしまい、進路がなくなってしまったのに「自分みたいなのが来ないと」とやって来た青年。
阪神大震災の被災者で、「あの時何もできなかったから」と神戸から団体でやって来た人たち。
かれこれ2ヶ月以上ボランティアとして被災地各地を自腹で回っている強者。
テレビを見ていて、何かしないと、と思って初めてボランティアに参加した女性。
一日の作業が終り、その日気づいたことを報告し合い、最後の挨拶をする時に、自分は明日は帰らなくてはならないが、みんなが頑張ってくれたので作業がはかどった、ありがとう、と言いたいのに、感極まってしまったリーダーの男性。
深夜寝袋の中でいろいろ話すうちに、津波の被害を目の当たりにして、ショックで眠れなくなったり、涙が止まらなくなったという話も聞きました。
私は性格がひねくれているのか、寝袋でもよく眠れますし、涙がこぼれるということもありません。ただやることがいっぱいある、毎日それで頭がいっぱいだったので、ちょっと繊細じゃない自分が寂しくなりました‥
もっとも、深夜酒盛りをするおじさんたちもいるので、震災をどう受け止めるのかは、まさに人それぞれです。
あと、若者がたくさん参加しているのですが、みんなやたらと礼儀正しい‥
初めて会う人にもしっかり挨拶するし、「ありがとうございます」「ご苦労さまです」もすぐでてくる。誰にでも親しげに話しかけ、やたらと素直。
全部いいことなのですが、性格のひねくれている私にはなかなか受け入れられません。
そんなに善意の固まりみたいな態度で接しないでよ~
なんか新興宗教みたい(あくまで個人的なイメージです。関係者の皆様ごめんなさい)
ボランティアは辛いこともありますが(もちろん一番辛いのは被災者の方々です)、人に感謝される場面もあります。自分が誰かの役に立っているとしたら、こんな嬉しいことはありません。それはとても強い誘惑です。ですから、中には仕事も家庭も投げ打ってボランティアに熱中してしまう人もでてきます。
何週間も帰らない人がいたら声をかけてあげるよう、ボランティアの支援団体の受付には書いてあります。
ここからは私のひねくれた個人的意見です。聞き流して下さい。
私は誰かに感謝されるために何かをしたり、自分の存在価値を見いだすためにボランティアに参加することは、被災者の方を利用しているような気がして仕方ありません。もちろん私の中にもそういう気持ちが無いとはいえないし、ボランティアとして手伝ってくれる作業に変わりはないので、どんな気持ちでもかまわないのですが、ピースサインでお互い写真を撮ったり、被災者の人に断りもせずに勝手に物を処分したり、私にはボランティアという名の略奪者に見えてしまう‥
すみません。私は何を書いているんでしょうね。
みんな善意で集まってるっていうのに。
多くの人は純粋に自分に出来ることは無いかと駆けつけた人たちです。
そういえば、政治家の辻元清美議員がボランティアの宿泊場を訪れ、ボランティアと同じように体育館で一泊し、翌朝の朝礼で挨拶をしてみえました。
この訪問が記念写真にならないことを祈りたいです。
今日はちょっとグチっぽくなってしまいました。ゴメンナサイ。
辻元議員、若いボランティアの人たちにはその前に慰問に訪れたAKB48の方が人気がありました(苦笑)
価値観は立場によっていろいろありますよね。
くよくよ考えず、手を動かしたいと思います。水の流れるようになった用水路を見て、心の中でガッツポーズをとりました。
それが私の原動力です。
連日、津波被害の激しい現場を通ってボランティアの依頼されている場所に向かいます。
今日はたまたまガレキの中に汚れたウサギのぬいぐるみを見つけました。
持ち主の子どもが無事に避難できたと信じたい‥
流されて傾いた2階の窓から勉強机と教科書が見えている家もあります。
まだ手づかずのままです。
最優先で道路の確保と電力の復旧工事が進められていますが、あと何ヶ月かかるのか‥
あまりに被害が広すぎます。
しかし、諦めるわけにはいきません。私たちはできることをするだけです。
今日、思いもよらず被災者の方が声をかけてくださり、ヘドロとガレキで埋まってしまった用水路の泥出し作業をしていた私たちに、とり肉と大根、人参などの入った汁をごちそうしてくださいました。
泥だらけだし申し訳ないと断ったのに、かまわないからとお家に呼んでくださり、なんと20名分も!
これがすっごく美味しかった。
20人で一日かかっても、用水路の泥出しは10メートルが限界。
瓦や洋服、貝や魚網に強烈な臭いのヘドロなど、それらすべてをスコップだけでかき出すのです。
それなのに、それだけでもありがたいと、水も使わせてくれました。
これもすごくありがたかった。
今回初めて地元の方のお話が聞けました。
わずかなことしかできませんが、こういうことがあるとやっぱり嬉しいです。
明日からも頑張ろうという気になります。
さあ、そのためにも、今夜も早く休まないと。
明日も頑張ります☆
現在、岩手県は釜石、大船渡、陸前高田市などを中心に活動しています。
ひっきりなしにガレキを積んだトラックが行き交い、集積場になっている小学校のグランドには、四階建ての校舎と同じ高さまでガレキが積み上げられていますが、未だ周りは見渡す限りガレキだらけです。
まだ電気も水道も復旧していない場所が多数あり、ヘッドライトで照らしながら建物の中で作業したりもしました。
毎日被災地の方や自衛隊、工事作業者の方たちと同じく、泥だらけになりながらの作業ですが、ボランティアの人々はみんな元気で士気が高く、一緒にいるとこちらまで元気になってくるから不思議です。
小学生くらいの女の子(親子で参加)から定年過ぎのおじさん、学生や主婦、サラリーマンやOL、アメリカ人と参加している人々は様々。
人間なので嫌な一面を見たり、問題も次から次と起こり、テレビに映るボランティアの姿とはかなり違いますが、基本的にはいい人たちだと思います(苦笑)
厳しい現実が目の前に広がっていて、帰りのバスに乗る頃には誰もが疲れてグッタリです。それでも翌朝7時半にはまた集まって来ます。
今日も人手を必要としている場所がある。それだけでまたバスに乗り込んでいく。
この人たちはなんなんだろう? と思いながら一緒に作業しています。
明日も5時半に起きるのでもう寝ます。
おやすみなさい‥
このたび震災ボランティアとして岩手県のほうで一週間ほどお手伝いをさせてもらうことになりました。
ここ2ヶ月ほど、ずっと迷っていたのですが、ガソリンや物資の物流もある程度回復してきたこと、GWが過ぎてボランティアの減少が心配されること、また個人ボランティアを受け入れてくれる団体が見つかったことなどもあり、思い切って申し込みました。
最初は震災ボランティアの経験のない自分など被災地の迷惑になるのではないか?
自分のどこかに親切心の押し売りのような気持ちがあるのではないか?
たった一週間で何ができるのか?
自分の行動がかえって被災地の人を傷つけやしないかと、様々な葛藤がありました。
ここにこうして書くことにも抵抗があり、自分の中に誰かにホメてもらいたい、認めてもらいたいというエゴがあるのでは? と考えたりもしました。
でも結局、たいした人間じゃない私にあれもこれも求めるのは無理。そういう感情が心のどこかにあったとしても、私の手と足を使ってもらおう。人手が足りないのなら、上に乗っている頭なんかどうでもいいじゃないかと決断しました。
相変わらず面倒くさい性分です。
『五体不満足』を書いた乙武洋匡さんがツイッターで「自称ボランティアが一番邪魔で迷惑」と書かれたり、ボランティア=自己満足というネットの中の風潮、政府の「個人のボランティアは現場を混乱させる」といわんばかりの発言にも、二の足を踏んでいました。
ですが現場のボランティアの方々が現地で発行している壁新聞に(ネットで公開されていました)「素人が行っても受け入れ体制の負担になるからやめた方がいい」というのは都市伝説! 「受け入れ体制」なんてものは元々無い。無いから自分たちで作った…と書かれていて、「まだまだ人手は不足している」と書かれていたのが強力な後押しになりました。
支援の方法はたくさんあります。
私はたまたま体が空いていて、生活に支障が出ないので現地に行くことを選んだだけです。
この一週間、できるだけ準備をしてきました。せめて現地の皆さんに迷惑をかけないように心がけるつもりです。
もうすぐ出発なので、不安になっていろいろ書いてしまいました。
こんなんで不安になっていたら笑われそうです。
笑顔、笑顔。
気付いたのは返却日当日の夕方。
車の運転をしていて、たまたまレンタル店の近くにさしかかったので、その建物が目に入った瞬間まるで落雷にあったかのように「あっ!」と思い出したんです。
返却日どころかレンタルしていたこと自体忘れてた…
思い出したはいいけれど、そのままだときっとまた忘れるに違いない。
三歩歩いたら忘れてしまうニワトリ脳…とっさに携帯にメモろうかとも考えましたが運転中でムリ。
そこでいつも助手席の座布団(?)の下に押し込んでいるいろんなお店の割引券の中から一枚を取り出し、目立つように座布団の上に置くことにしました。
万一忘れてしまってもこれを見たら思い出すだろう…
大丈夫、ちゃんと家に帰るまで憶えていられました。
ちなみに借りていたのは片山一良監督、岩原裕二原作のアニメ映画「いばらの王」
人間が石化するという奇病が蔓延し、治療法がみつかるまでコールドスリープで眠りにつくというプロジェクトが実施されます。それに参加できるのは、抽選で選ばれた人間だけ。国籍も年齢もバラバラの人たち。次に目が覚めた時には治療法がみつかっているはずだったのに…
目が覚めた人々が見たのは一面茨(いばら)に囲まれ、恐ろしい怪物たちの徘徊する変わり果てた世界でした。
いったい何が起こったのか?
世界はどうして変わってしまったのか…
童話「眠れる森の美女」を題材にしたSFホラーミステリー♪
面白いけど、ラストがちょっとわかりにくい…かな?
最近読んだ本は、十川ゆかり 著
*(キラキラ)*『この世で一番大切な日 心温まる31の誕生日ストーリー』*(キラキラ)*(サンクチュアリ出版)
こちらは誕生日をキーワードにして、題名通り心温まる31の短編が収められています☆
公式HPで立ち読み版として公開されているので一部だけネタバラしすると…
離婚して妻と娘と離れて暮らすことになった父親。彼は年に一度、娘の誕生日にだけ自分の娘と会うことを許されます。でも父親と名乗ることはできず「遠い親戚のおじさん」として娘に接し、幼い娘も「知らないおじさん」と呼び父親とはわからないまま。
しかし娘が小学校に上がる年齢になると、「そろそろいろんなことを理解してしまう歳だから」と元妻にいわれ、会うことを止めてプレゼントを贈るだけになります。
娘には娘の、妻には妻の幸せがあることを感じた男は、そのプレゼントも娘が中学校に上がる年までにしようと決め、やがて最後の誕生日プレゼントを贈るのです。
その最後のプレゼントを贈った数日後。
一人暮らしの男のもとに差出人も書かれていない小さな箱が届けられます。
そこには、初めて見る可愛らしい文字で書かれた「知らないおじさん」に感謝する、メッセージカードがそえられていました…
<いつも素敵な誕生日プレゼントをありがとう。
私もお返しをしようと思ったのだけど誕生日がわからなかったので(汗)
今日送ることにしました! 気に入るかなあ……見知らぬ子どもより>
~本文より抜粋~
箱の中に入っていたのは紺色のネクタイピン。
そして男は気が付くのです。
小さな箱とメッセージカードが届いたその日。
その日が…
父の日だということに。
こ、こんな話が31もあるんですよ~
思わずジーンときてしまいました☆
ついこの間、体調を崩されて「アタック25」を休まれるというニュースを聞いたばかり。
入院されてからわずか1ヶ月半しか経っていない…
驚きました。
児玉さんはNHKで放送されている「週刊ブックレビュー」という番組でも司会をされていて、本好きとしての一面も見せてくれていました。
読みたい本は翻訳されるのが待ちきれなくて、原書で読むというほどの読書家。
番組での書評や作家さんとの対談はツボを押さえていて見ていてとても楽しく、オススメ本はいつも参考にさせてもらっていました。
とても残念です。
ありがとうございました。
謹んでご冥福をお祈り致します。
我が家ではじめてのLED電球です!
これで本当に10年ももつの?
一個4千円って高くない?
大きさ? 形? V? W?
どれを見て選べばいいのさ?
電気屋さんでどれを選べばいいのかわからず、ディスプレイされている電球の明かりに目をしばたたせながら、それでも何とかバスルームで使えそうな品を選んで来ました。
遅まきながらのLEDデビューです。
でも10年の間にもっと性能のいい新製品が発売されたり、何か発明されてエネルギー事情が変わったりしないのかな?
エコもどこまでがエコなのかよくわかりません。
とりあえず電気代が安くなればいいかな。
…ジュル。
たまらず冷蔵庫からタマネギと卵を取り出し、長ネギを最後に入れて即席の玉子丼をこしらえました。
おいしい♪
この行動力を何か他に生かせないものか?
人間の煩悩ってスゴイですね。
読んでいた本は、瀬尾まいこさんの、
*(キラキラ)*『おしまいのデート』*(キラキラ)*(集英社)
両親が離婚し、月に一度だけ会うことのできるおじいちゃんと中学生の孫娘。でもこれが最後のデート。なぜならお母さんが再婚して新しい家族ができるから…
デートというと恋人同士を連想してしまいがちですが、人と人のかかわりあいの形が様々あるように、デートの形もたくさんあります☆
私がお気に入りなのは、老教師と玉子丼を食べるちょっと不良の男子高校生の話。
ご飯を作る人の気持ち、一緒に食べる人の温かさ、「いただきます」と言葉にしていうこと、お腹いっぱいになる幸せ。
ご飯を食べるってことひとつを取っても、学べることはたくさんあるんですね。
この本には瀬尾まいこさん流のデートにまつわる5つの短編が収められています。
その他に最近読んだ本は、林真理子さんのエッセイ、
*(キラキラ)*『やんちゃな時代』*(キラキラ)*(文藝春秋)
香港から消えてしまった日本人の買い物客。その代わり幅をきかしブランド品を買い漁る中国人女性のファッションを見て「あれは無いわね」と一蹴する林真理子さん(苦笑)
テレビのブックレビューで紹介されていたので読んでみました。
*(キラキラ)*『県民性マンガ うちのトコでは2』*(キラキラ)*(飛鳥新社)
こちらは、47都道府県をそれぞれ擬人化したマンガの第2弾!
著者はもぐらさん。
県民性や特産物などを押さえながら、東京はサラリーマンとか、三重は巫女さん(伊勢神宮があるから)とか、滋賀は商売人(近江商人)とか、鹿児島はとにかく西郷隆盛とか、それぞれ個性的なキャラに描かれていて楽しい。
お隣の県同士でも歴史的にいろいろあって仲が良かったり悪かったりライバル視していたりと、そのかけあいも面白いです。
…でも他の県が一人のキャラで表現されているのに対して、なぜか岐阜県だけが複数なんですよね(わらわらしている)。
出番も少ないしいつも愛知とか鹿児島にくっついてる(鹿児島には江戸時代に千本松原の治水工事でお世話になったので岐阜県民はいまだに感謝しています)。
ま、マイナーな県だからいいんですけどね。
ちなみに岐阜県はバイオリンの生産量日本一。
硬式球用金属バットの生産量日本一で、イチローや松井のバットも岐阜県で作られています。
いや、いいんですけどね。
私は特に観光地に行くわけでもなく、洗濯をしたりアイロンをかけたり、掃除をしたり料理を作ったりして過ごしました。
野菜が特売で安かったので、、タマネギとひき肉を炒めてカレー作り♪
レタスとキュウリでサラダも作りました。
私のお気に入りドレッシンングはゴマ油と酢に砂糖と醤油を加えた中華風。
食べやすく短く千切りにしたキュウリと手で細かくちぎったレタスにかければ、いくらでも食べられます!
春雨とハムなんかを入れれば春雨サラダにもなるし、そのままうどんとからめて冷やしうどんにしても美味しい。
万能です。
観光地というわけではないのですが、アウトレットモールに服を買いに行きました。
さすがに連休中とあってすごい人…
あちこちのお店をのぞいてブラブラと冷かしながら、それでも春物の上着(値引後の値段で七千円)を一着だけ買いました。
…これが家で着てみると似合わない。
おかしいな、お店ではそこそこだったのに。
お店の鏡とうちの鏡じゃ違って見えるのかな?
本気で返品しようかと悩みました。
もう少しスタイルがよくなったら似合う?
…そんな非存在”いつかは私だって”用の服がけっこうあります。
いちおうそんな服でもこの連休中何度か着ました。
七千円もしたんだからもったいなくて。
ユニクロでワンピースTシャツ(1,500円)も買ったんですが、そっちの方がまだ似合っています。
ユニクロすげえ。
これで十分じゃん。
ユニクロのTシャツを着て特売品の野菜でサラダを作りながら、安上がりな自分を実感しました。
幸福を感じる基準が低いのかな?
ある意味、エコ?
単なる貧乏性だったりして。
「幸福の最も大きな障害は、過大な幸福を期待する事である」
―フォントネル―
「若手アニメーター育成プロジェクト」というのは文化庁がお金を出して、日本の優秀な産業であるアニメーションの未来を担う若手アニメーターを育てようというプロジェクトです。
アニメーターと呼ばれる原画マン、動画マンは基本一枚いくらという歩合制で(一部給料制のスタジオもあります)働いているため、低賃金長時間労働というのがずっと当たり前の世界でした。
そうした労働環境に対する問題提起もこの育成プロジェクトには含まれているようです。
実際私がアニメーターをしていた時は動画で一枚100円~200円という時代でしたから、一ヶ月500枚描いてようやく5万円~10万円。
もちろん個人差はありますが、たいていみんな生活は厳しいです。
アニメーターの地位向上はぜひ実現して欲しいところなので、こうした取り組みは大歓迎ですが、今の政権では今後どうなることやら。
とりあえず、制作された4作品を見てみました。
今回放映された作品は一部の映画館ですでに上映もされています。
本郷みつる監督
「キズナ一撃」
格闘家の女の子が活躍するアクションコメディー。
監督は初期の「クレヨンしんちゃん」などが代表作だけあって動きが楽しい♪
滝口禎一監督
「おぢいさんのランプ」
童話作家新美南吉の作品をアニメ化。
明治維新後文明開化の中でランプを売る青年の物語。
吉原正行監督
「万能野菜 ニンニンマン」
野菜嫌いの女の子のもとに野菜の妖精(?)が現れて…
いやにハイテンションなニンジンのニンニンマンが面白い(笑)
黄瀬和哉監督
「たんすわらし。」
こちらは座敷わらしならぬ、たんすわらし。
実家からアパートに送られてきた古いたんすから現れた6人のたんすわらし達が独身OLの身の回りの世話を始めます。
淡い色調を使っていて、笑いの中にちょっとしんみりできる物語。
どの作品も短編なのですが、それぞれに味があってよかったです☆
ただあまり個性が爆発! っていうのはなかったかな。
ミサイル飛び交う板野サーカスとか、先頃亡くなられた出崎統監督の劇画調演出とか、大張正己のパース大袈裟演出みたいな(笑)
新美南吉の本は家にあったのでさっそく『おぢいさんのランプ』を読み返しました。
「普段は頭のよい人でも、自分の商売が失われるかどうかの瀬戸際になると、正しい判断を失うものである…」という一文があって、思わず最近の日本の首相やどこかの電力会社の社長のことを思い浮かべてしまいました。
闇雲に前に進むより、引き返す判断をする時の方が難しく、勇気のいることがありますよね。
今の地位や過去の栄光にすがっていると、未来を犠牲にしてしまうことになる。
さすが新美南吉、いい作品でした。
日本はどうも昔から芸術に対する理解と評価が低いような気がするので、若手アニメーターにはこれからも頑張って欲しいところです。
作家の村上龍さんが著書の中で、外食チェーンのレストラン「サイゼリア」の生ハムは本場イタリアで食べる物に劣らない、ワールドカップで日本に来たイタリア人記者たちは毎晩のように「サイゼリア」に通っていた(苦笑)
なんて書いていたので、私のリクエストで「サイゼリア」で食事。
生ハムを食べての感想は…う~ん、やっぱり生ハムは生ハムだよなぁ~☆
いや、本場イタリアの味なんて知らないし。
生まれて初めてエスカルゴも食べました!
食感は社員旅行で泊まるような旅館の食事で出されるアワビみたい、かな?
いやいや、貴重な体験でしたよ。
友人の娘さんは今年から小学校一年生ということで、ささやかな入学祝いに、神沢利子さんの『くまの子ウーフ』(ポプラ社)をプレゼントしました。
小さなくまの子、ウーフはいろいろな物に興味があって、いろんな考えがどんどん浮かんできて、どうしてだろう? と考えます。
「どうして魚には舌が無いの?」
友人のお子さんにはぜひいろいろな物に疑問を持ってもらいたい…な~んて勝手なことを考えて選んだのですが、表紙の絵がカワイイので、それだけでも気に入ってくれたらいいかなと。
担任の先生のことや、学校のことなど、いろいろ教えてくれました☆
友人夫婦とは仕事のことや映画やアニメ、旅行で行きたいところなど、いろいろ話してすっかり充電。元気をもらってきました。
さあ、これでまたしばらく頑張るゾ!!