川村元気 著
『世界から猫が消えたなら』 (マガジンハウス)
マガジンハウス
発売日 : 2012-10-25
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「電車男」「告白」「悪人」などの映画プロデューサーとして活躍する川村元気さんの書いた小説。
文章には散らばった印象があって編集前のフィルムを見るみたい。
名作映画のセリフや、名著の文章などが引用されていて、そこはちょっとズルイかな?(苦笑)
それでも引き付けられてしまうのは、主人公をわざと凡庸に描き、誰もが共感できる弱さとやさしさとグッとくる決断を書いたから、だと思いました。
まあ、猫が好きならとりあえず読んでみてもいいかな♪
悪魔はいいます。
一日寿命を延ばすかわりに、何かを一つ世界から消さなくてはならない
明日をも知れぬ命であることを告げられた30歳の郵便配達員。
猫と二人暮らしの彼は、明日を生きのびるために、世界から消してしまうものを選ぶのですが―
「ナウシカとデートしたい」とか、「フォースを信じろ」とか、もう映画好き、本好きにはたまらない!
しかも、主人公と一緒に暮らす猫のエピソードがさ、これまたズルイんだよなぁ~
NHKでラジオドラマ化も決まっていて、7月に放送されるんだとか。
主演は妻夫木聡。
もし、あなたが最後にもう一度だけ映画が観れるとしたら、どんな映画を選びますか?
私は、う~ん。