もし、電気もガスも水道もなかったら、あなたはどうやって暮らしますか?
人の数もとっても少なくて、森や山が身近に迫り、動物たちの気配がすぐ近くでするようなところで暮らすとしたら?
暑さや寒さ、雨や風から身を守り、毎日の食べ物を手に入れ、安全であたたかい寝床を確保する。
木や石で家を造り、動物の毛皮で寒さを防ぎ、森や野原で狩りをし、獲物の肉を火であぶって糧とする。
今回は、そんな大自然の生活の中でたくましく生きる一家の物語。
ローラ=インガルス=ワイルダーの『大草原の小さな家』をご紹介します☆
前回では、主人公のローラたち一家は、大きな森の中で狩りをしたり、燻製肉や、チーズなどを作ったり、小麦を育てたりして暮していました。
しかしどんどん開拓者がアメリカにやって来るようになると、大きな森にも人がたくさん住み着くようになります。
そこでローラたちのお父さんは、暮し難くなる前に、森の生活に見切りをつけ、新しい土地に行くことに決めるのです。
ローラとお姉さんのメアリーに、赤ちゃんのキャリー、お父さん、お母さん、それとブルドッグのジャックと、家財道具を乗せた幌馬車が西へ西へと一路新天地へ*(音符)*
幌馬車って映画なんかでは見たことはあったのですが、ヒッコリーの木の棒で骨組みを作るとは知りませんでした。
この物語の魅力の一つが、こうした西部開拓時代の人々の暮らしが身近にわかることです☆
旅の途中で食事を作る時も、まず火事にならないように草を抜いてその空き地で火をたくとか、とうもろこしパンをこうして作るとか、子供はコーヒーを飲ませてもらえないとか、さすが作者が体験してきた実生活が下敷きになっているだけあって、すっごく面白い♪
いよいよ住むところを決めて、丸太小屋を作ろうという時も、土台は丸太を一本こう転がして、とその作り方まで教えてくれる*(びっくり2)*
何より、お父さんとお母さんが働く姿を、とっても嬉しそうに見ている子供たちの視線がイイんです*(ハート3つ)*
はたして現代の子供達が、「わぁ、お父さん書類書くの上手!」とか「お母さんレジ打つの早い!」って親の働く姿を見て感動してくれるかな?
新しい土地での暮しは、もちろん大変なこともあって、オオカミやインディアン、火事に病気と、様々なことがインガルス一家を襲います。
でも親切なご近所さんに助けられたり、思わぬことから牝牛が手に入ったりと、悪いことばかりではありません。
お父さんはいつも家族みんなにこう言います。
「おわりよければ、すべてよし」
サンタクロースからの贈り物がブリキのカップだって大喜び*(ハート3つ)*(だってローラとメアリーはずっとふたりで一つのカップを使っていたのだから、これからは自分ひとりで使えるようになる*(ハート)*)
窓にガラスが入ったといっては大騒ぎ*(びっくり2)*(買いに行くのに四日かかるし、すごく高い!)
白砂糖のケーキが登場したら、うれしくて口もきけない!
また、どんなに町から離れようとも、しっかりと礼儀作法を守らせ、きちんとした身なりをさせようとするお母さんもグッド*(グッド)*
どこまでも広がる草原に、夜空に輝く満天の星。
どこか遠くでオオカミが吠えている声。
あたたかい家の中には姉妹たちの笑い声が響き、お母さんの作る料理からは美味しそうな匂いがただよってくる。
やさしく微笑むお父さんが弾くバイオリンの音は家族を包み、外では家の明りに誘われてウサギがひょっこり顔を出す。
電気もガスも水道もないけれど、人間らしい暮らしが確かにここにはあります。
火を燃やすために薪を運ぶこと。
料理を作るために水をくむこと。
食べるために、動物を殺すこと。
すべてが自然で、あたり前として身につけているローラたちがすごくうらやましくて、読んでいるいと、自分もそんな自然の暮しがやってみたくなります*(音符)*
もっとも、狩りもできない火もおこせない、コンビニと本屋さんがないと暮していけない今の自分じゃあ、三日ともたないかな(笑)
アメリカ西部開拓時代を舞台にした、「大草原の小さな家」シリーズ。
人間の生きる力と、自然の偉大さをあらためて感じさせてくれる物語です。
このシリーズ、全部読んでみたくなりました☆
ローラ=インガルス=ワイルダー 著
こだま ともこ 渡辺 南都子 訳
講談社 青い鳥文庫
人の数もとっても少なくて、森や山が身近に迫り、動物たちの気配がすぐ近くでするようなところで暮らすとしたら?
暑さや寒さ、雨や風から身を守り、毎日の食べ物を手に入れ、安全であたたかい寝床を確保する。
木や石で家を造り、動物の毛皮で寒さを防ぎ、森や野原で狩りをし、獲物の肉を火であぶって糧とする。
今回は、そんな大自然の生活の中でたくましく生きる一家の物語。
ローラ=インガルス=ワイルダーの『大草原の小さな家』をご紹介します☆
前回では、主人公のローラたち一家は、大きな森の中で狩りをしたり、燻製肉や、チーズなどを作ったり、小麦を育てたりして暮していました。
しかしどんどん開拓者がアメリカにやって来るようになると、大きな森にも人がたくさん住み着くようになります。
そこでローラたちのお父さんは、暮し難くなる前に、森の生活に見切りをつけ、新しい土地に行くことに決めるのです。
ローラとお姉さんのメアリーに、赤ちゃんのキャリー、お父さん、お母さん、それとブルドッグのジャックと、家財道具を乗せた幌馬車が西へ西へと一路新天地へ*(音符)*
幌馬車って映画なんかでは見たことはあったのですが、ヒッコリーの木の棒で骨組みを作るとは知りませんでした。
この物語の魅力の一つが、こうした西部開拓時代の人々の暮らしが身近にわかることです☆
旅の途中で食事を作る時も、まず火事にならないように草を抜いてその空き地で火をたくとか、とうもろこしパンをこうして作るとか、子供はコーヒーを飲ませてもらえないとか、さすが作者が体験してきた実生活が下敷きになっているだけあって、すっごく面白い♪
いよいよ住むところを決めて、丸太小屋を作ろうという時も、土台は丸太を一本こう転がして、とその作り方まで教えてくれる*(びっくり2)*
何より、お父さんとお母さんが働く姿を、とっても嬉しそうに見ている子供たちの視線がイイんです*(ハート3つ)*
はたして現代の子供達が、「わぁ、お父さん書類書くの上手!」とか「お母さんレジ打つの早い!」って親の働く姿を見て感動してくれるかな?
新しい土地での暮しは、もちろん大変なこともあって、オオカミやインディアン、火事に病気と、様々なことがインガルス一家を襲います。
でも親切なご近所さんに助けられたり、思わぬことから牝牛が手に入ったりと、悪いことばかりではありません。
お父さんはいつも家族みんなにこう言います。
「おわりよければ、すべてよし」
サンタクロースからの贈り物がブリキのカップだって大喜び*(ハート3つ)*(だってローラとメアリーはずっとふたりで一つのカップを使っていたのだから、これからは自分ひとりで使えるようになる*(ハート)*)
窓にガラスが入ったといっては大騒ぎ*(びっくり2)*(買いに行くのに四日かかるし、すごく高い!)
白砂糖のケーキが登場したら、うれしくて口もきけない!
また、どんなに町から離れようとも、しっかりと礼儀作法を守らせ、きちんとした身なりをさせようとするお母さんもグッド*(グッド)*
どこまでも広がる草原に、夜空に輝く満天の星。
どこか遠くでオオカミが吠えている声。
あたたかい家の中には姉妹たちの笑い声が響き、お母さんの作る料理からは美味しそうな匂いがただよってくる。
やさしく微笑むお父さんが弾くバイオリンの音は家族を包み、外では家の明りに誘われてウサギがひょっこり顔を出す。
電気もガスも水道もないけれど、人間らしい暮らしが確かにここにはあります。
火を燃やすために薪を運ぶこと。
料理を作るために水をくむこと。
食べるために、動物を殺すこと。
すべてが自然で、あたり前として身につけているローラたちがすごくうらやましくて、読んでいるいと、自分もそんな自然の暮しがやってみたくなります*(音符)*
もっとも、狩りもできない火もおこせない、コンビニと本屋さんがないと暮していけない今の自分じゃあ、三日ともたないかな(笑)
アメリカ西部開拓時代を舞台にした、「大草原の小さな家」シリーズ。
人間の生きる力と、自然の偉大さをあらためて感じさせてくれる物語です。
このシリーズ、全部読んでみたくなりました☆
ローラ=インガルス=ワイルダー 著
こだま ともこ 渡辺 南都子 訳
講談社 青い鳥文庫