体験コーナーがあって、自分で版画を刷ることも出来るんですよ♪
「多色刷り」といって色を順番にのせて行くと一つのカラー版画が出来上がります。
広重の「大井宿」と「日本橋」という作品の多色刷りに挑戦して来ました☆
(写真はブログに載せてあります♪)
これがものすごく楽しい☆
広重というのは江戸時代の浮世絵師、歌川広重のこと。
風景画の大家で、「東海道五十三次」などの作品が有名です。
今回、特別展ということで、大正、昭和にかけて活躍した風景版画家、瀬川巴水の作品も、広重の作品と共に展示されていました。
江戸時代の風景画には旅行パンフレットみたいな役割もあったそうで、版画の中に版元(今で言う出版社)の名前や企業の広告が紛れ込んでいるのを初めて知りました!
広重の作品にも白粉(おしろい)の広告が載っていましたよ♪
雨が斜線で表現され大胆に画面を横切っている作品や、断崖絶壁に生えた木がまるで道のようになっていて、その上を木こりが歩いている作品など、本当にマンガみたいで、現在のマンガ大国日本に通じるものを感じました。
瀬川巴水さんの作品も、今回初めて目にしたのですが、まるでジブリの背景みたいでキレイ(失礼?)
すごく細かくて、その上大胆に省略されていて、版画って独特な魅力がありますね。
でも作るのは大変そう。
今回体験コーナーで自分でやってみてそう思いました。
刷るのだけなら楽しいのですが、刷り上がりを考えて、木の板に絵を彫っていくなんてすごい技術!
まるで絵画をドット絵で表現しているみたい。
どこまで省略してその美しさを表現するか…
一度版木を作ってしまえば大量生産できるのだから、当時としては画期的だったのでしょうが、つくづく現代のコピー機のありがたさがわかりました(苦笑)
浮世絵が海を渡ってゴッホやモネなどヨーロッパの芸術に影響を与えたことも説明されていて、興味深かったです。
久しぶりに美術館に行けて、静かな時間を過ごせたので、また月曜日から頑張れそうです。
体験コーナーで刷った版画は持って帰れます。
いいお土産になりました☆