私的図書館

本好き人の365日

『女子会川柳』 『アンの想い出の日々』

2013-02-15 22:30:44 | 本と日常

 

 「調子どう?」

 あんたが聞くまで

 絶好調

        ―「女子会川柳」―

 

アハハハハ♪♪

本屋さんで立ち読みしていて、思わずニヤニヤしてしまいました。

 

シティリビング編集部編 『女子会川柳』(ポプラ社)

 

ポプラ社
発売日:2013-01-09

 

 

 

 

 

 

OLさんたちの本音爆発!

まさに女子会の雰囲気で作られた川柳の数々!

上司はこれを読めば自分がどんな目で部下から普段見られているのかわかるかも(笑)

それにしてもみんなうまい!

17文字の言葉に、言葉の数以上の思いが込められているようで、ニヤニヤ笑いが止められませんでした♪

 

 俺がやる! その後始末 誰がやる

 

 ストレスは 仕事じゃないの あなたなの

 

「シティリビング」というフリーペーパーの「シティOL川柳大賞」に応募のあった作品の中から選ばれた、88作品!

ちょっと贅沢にページを使っているので、これで1,000円は高いかなって思わなくもないですが、装丁も丁寧だし、何よりすぐに最後まで読めちゃうっていうのが魅力です☆

それにしても、みんな言いたいことがたくさんあるみたいですね~

私も笑ってばかりはいられません。

自分の胸に手をあてて、言われてる側みたいなこと、していないか自省しなくちゃ(苦笑)

 

今日行った本屋さんでは、「本屋大賞」にノミネートされている、原田マハさんの『楽園のカンヴァス』(新潮社)が売り切れでした。

よしよし、順調に人気が上がってきているな♪

その他には、三浦しをんさんの『神去なあなあ夜話』(徳間書店)と、山田洋次監督で映画化するという、中島京子さんの『小さなおうち』(文春文庫)をパラパラ。

『小さなおうち』は再読ですが、映画化すると、きっと別の作品みたいになっちゃうんだろうなぁ(苦笑)

あれこれ物色して、購入したのはこの2冊。

 

ルーシー・モード・モンゴメリの「赤毛のアン」シリーズ最終巻。

『アンの想い出の日々』上・下 村岡美枝訳 (新潮社)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オビの文句によると、モンゴメリの死の当日に何者かによって出版社に持ち込まれたといういわくつきの作品。

「赤毛のアン」シリーズの最終巻ということで、『アンの娘リラ』以後の話も載っているとか…

う~ん、そんな本があるなんて知らなかった。本当?

これまで本国カナダでも、部分的にしか刊行されていなかった、詩や短編、ブライス家の語らいなどが収録されているらしいです。訳は、村岡花子さんのお孫さんで翻訳家の、村岡美枝さん。

様々な議論の余地をはらんだ作品集………と下巻にあるので、もしかしたらこれまでの「赤毛のアン」のイメージが壊れてしまうかも。

それでもやっぱり読んでみたいと思うのがファンなんですよね。

ゆっくり読むことにします。

 

 


マンガ 『深夜食堂』

2013-02-14 15:09:27 | 本と日常

深夜にしかやっていない食堂を舞台にしたマンガ。

でも深夜に読むと、登場する食事を食べたくなってしまうからとっても注意が必要です(笑)

 

安倍夜郎 『深夜食堂』(小学館)

 

 

 

 

 

 

 

ドラマの方を先に見ていたので、だいたい内容は知っていたのですが、マンガの方はちょっと大人テイストが強くて、それはそれでとっても面白かった~

メニューは豚汁定食にビールにお酒、焼酎のみ。

あとはマスターのできるものなら、言えばつくってくれるという、深夜0時から朝方まで開いているめしや。

やって来るのは、ワケありの人やワケなしの人、ただの食いしん坊から料理評論家まで。

出される料理も、タコさんウィンナーや、目玉焼きや、猫まんま、なんていう肩肘張らない料理ばかり♪

深夜に食べるバターライス(醤油をちょっぴりたらす。小豚汁付)の美味しそうなこと☆

 

今さらながらですが、食べることって、生きることの基本なんですよね。

会社でイヤなことがあったり、人に裏切られたり、なかなか思うようにいかないことがあっても、時間がたてばお腹は空く。

そんな時、一杯のごはんにおみそ汁、漬物だけの食事がどんなにおいしいか。

お腹が空くまで泣いた経験や、悩んで落ち込んだり、お金がなくてひもじい思いをしたことのある人ならきっとわかってもらえると思います♪

私も冷蔵庫になんにもなくて、バターライス、作って食べた経験ありますから(苦笑)

うなぎのタレ丼とかね♪

 

時に笑える話だったり、人情話だったり、つらい話だったりもするのだけれど、共通するのは生きることにみんな不器用だということ。もちろんマスターも。

そこがいいんですよね!

小さな幸せかも知れないけれど、毎日を必死で生きている人々が、ほんのつかの間、心もお腹もホッとひと息つける場所。

まるで落語と演歌の世界みたいですが、たまにはこういうマンガも悪くないですよ。

あー、面白かった♪

 

 


つながることの良し悪し

2013-02-08 19:47:35 | 日々の出来事

今年の挑戦。

あきらめないで、新しいSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に挑戦しています。

Twitter(ツイッター)に引き続き、LINE(ライン)にも加入(ダウンロードは無料)。

LINEというのは、インターネット回線を使った通話、メールのやり取りなどができるアプリで、回線使用料を定額制で契約していれば、通話料がかからないのがメリット。

誰でも無料でライブ動画を配信できる「ツイキャス」も始めました。

横文字が多すぎて説明しづらいですね(苦笑)

 

「ツイキャス」は芸能人や有名人の人が広告としてやっている場合もありますが、学生や社会人など、一般の人もライブ動画を配信しています。

たいていは何でもないことをしゃべっているだけなのですが、中には事故現場から中継しているものもあり、こんな世界があるんだ、とけっこう発見があります。

ライブ動画なので、コメントなどを送るとすぐにそのコメントに反応してくれたりするのですが、中にはコメントにあおられて過激な言動をしている人もいて、危なさも感じました。

期待に応えたいという心理が暴走してしまうんでしょうね。

音声だけの配信もできますが、多くの場合は顔はもちろん、部屋の中まで映っています。

小学生でもスマホを持っている時代ですから、落とし穴に子供達が落ちないように大人は気を付けないと。

 

使い始めたものの、聞き慣れない言葉がたくさん使われていたり、何を意味するのかわからない記号が画面に表示されていたりで、昭和生まれには困惑することばかり。

何回も失敗しながら、ネットや本でいろいろ調べながら、それでも何とか使っています。

TwitterやFacebookで、海外の人たちのプロフィールを見るのも楽しい♪

言葉はわかりませんが、写真に写っている風景や建物を見るだけで、この人は田園風景だから農家かな、とか、すごい山奥だから大変そうだな、とか、この人はすごくオシャレにしてるけど学生かな、などと想像できる。

本当は言葉も読めるようになるといいんですけどね~

 

 

 


森薫 『乙嫁語り 5』

2013-02-02 22:52:21 | 本と日常

19世紀の中央アジアを舞台にしたマンガ、森薫さんの、『乙嫁語り』も第5弾!

今回は4巻で登場した双子の少女、ライラとレイリの結婚式が描かれます♪

 

エンターブレイン
発売日:2013-01-15

 

 

 

 

 

 

今回も細々細々と趣味に走りまくってるなぁ(笑)

中央アジアの人々の衣装、装飾品の緻密なデザイン。

馬や羊、鳥や山羊といった動物の数々。

今回は羊の解体の様子を、男の子が一人前の男として成長していく過程に重ねて、そりゃあもうびっちり描いています。

 

こんなマンガ見たことない(苦笑)

 

ナイフで羊を解体していくのですが、内臓のひとつひとつ、どこにナイフを入れ、どんな順序でバラしていくか。大人が子供に教え、もっと幼い子たちも手伝いながらその様子を学んでいく。羊と神に感謝をささげ、命をいただく。

現代では「食育」なんて言葉もありますが、食べるって本来こういうことなんですよね!

マンガということもありますが、作者が好きで描いているのがよくわかって、残酷には違いないのですが、美しささえ感じるシーンに仕上がっていました♪

すごいなぁ~

もちろん結婚式の様子、歌と踊り、料理の数々と、他にも見所はいっぱい!

 

それにしても、文化や言葉、風習や肌の色が違っても、結婚式って世界中にあるんですね♪

何日も披露宴をしたり、神の前で誓いあったり。

男と女が出会って一緒になることを、周りの人々が祝い、喜び、幸せを願う。

その後はもちろん、おおいに食べて、おおいに飲む♪♪

世界各地に様々なお祭りや儀式があるけれど、結婚式はどの国でも「お祝い事」なのが不思議。

お葬式が世界各地にあるのは何となくわかるけれど、結婚式はこの先どっちに転ぶかわからないわけだし(苦笑)

どこかの国では結婚式は「不吉な出来事」って価値観があってもよさそうなのに(笑)

 

結婚式で、「お飾り」になっていることに耐えられなくなっ、たライラとレイリが結婚式を抜け出すのが楽しい♪

中央アジアでは幼い時から、結婚した時のために刺繍をしたり、様々な布やなんかを用意しておくみたいですね。

こっそり料理をつまみ食いしたり、音楽に合わせて踊り出すライラとレイリですが、いよいよ家族と離れ離れになる段になると………

 

アメリカやヨーロッパの国々と違い、あまりマスコミでも紹介されることの少ない中央アジアの風習や文化。

マンガでそれが読めるのは、やっぱりマンガ文化の発展している日本ならではのことなのかも知れません。

いやぁ、面白かった♪

次のお話が楽しみです☆