私的図書館

本好き人の365日

椿大神社に行って来ました

2014-07-26 20:46:00 | 旅行

暑い日が続きますね。

少しの涼を求めて、三重県鈴鹿市の椿大神社に行って来ました。

 

天孫降臨の際に道案内をした神として知られる、猿田彦大神を祀る神社です。

猿田彦と縁の深いアメノウズメノミコトも祀られていました。

天照大神が天岩戸にお隠れになった際、その岩戸の前で踊りを踊った神として知られる彼女ですが、天孫降臨の際、道案内に来た猿田彦命に名前をたずねたのがこのアメノウズメノミコトで、椿大神社では猿田彦大神と夫婦となったと紹介されていました。

 

大きな駐車場に車を止めて、まずは鳥居のある参道の入口へ。

手水屋で身を清め、ゆるやかな上り坂が続く参道を本殿へと登っていきます。

鳥居をくぐると心持ち空気が涼しくなったような気がしました。

参道を囲む木も立派で、途中ニニギノミコト一行の船が到着したという「御船の磐座」を見たりして拝殿へ。



お賽銭を入れ二礼二拍手一礼。

この時同行していた友達が建物の隅に毛皮の塊を見つけました。

猫?

たぬき?

ピクリとも動かないので、巫女さんにたずねると、神社の人も気がついていなかったようで、ちょっとした騒ぎに(苦笑)

人が近づくと、ようやくモゾモゾ動きだし、小さな顔と大きな太い尻尾が見えました。

どうやら森に住むムササビが寝ていたみたい(笑)

昼間なのでふらふらしていましたが、神社の職員さんがバケツに入れて運ぼうとするとタタッと逃げ出し、頼りない足取りで戻って行きました。

野生のムササビを見れるなんて貴重な体験でした。

 

その後、いくつかの見所も押さえて来ました。

こちらは待ち受け画面にすると恋が叶うというウワサの「かなえ滝」♪

 

なでると運気が上がるという「招福の玉」


その後、松下幸之助が寄進したお茶室「鈴松庵」で抹茶をいただきました。

あさがおをイメージした和菓子とお抹茶は美味しかったです。

一人800円ですが、和菓子の受け皿は記念に持って帰れます。

 

しばらくくつろいでから建物を出ると、どこからか「キーキー」と細く高い鳴き声が。

今度は小さな生き物が建物の土台の上をウロウロしています。

ネズミ?

いや、何か違う。

職員の人も出て来て「モグラだ!」ということになりました(笑)

椿大神社、かなりのパワースポットです!

 

子供たちが弓を引いている弓道場を横目で見ながら、手水屋に戻ってくるのに小一時間。

心を清め、新しい気持ちで身を引き締めようと思ったのですが、ムササビとモグラのインパクトが強すぎた(笑)

縁結び、導きの神として人気の神社だそうです。

 

古事記や日本書記も好きですし、鈴鹿山系の神社や神様についての本を読んだところなので、椿大神社、かなり楽しめました。

 

帰りには四日市の名物「とんてき」を。

ここの定食はキャベツとご飯と豚汁がおかわり自由という太っ腹。

これもとても美味しかったです♪

これで何とか夏を乗り切れそう。

 

 

 



沖縄よいとこ一度はおいで♪

2012-11-09 18:00:38 | 旅行

沖縄3日目。

今日は沖縄唯一の鉄道であるモノレール、「ゆいレール」の一日乗車券(600円)を使って、首里城とその周辺、国際通り界隈を歩き回りました。

半袖でも汗ばむ陽気。

石畳みの続く道は坂ばっかだし、首里城が思ったより大きかった(汗)

旅行に誤算はつきものですが、今回は7割方うまくいったと自画自賛。

レンタカーのナビは見当はずれな場所に連れて行こうとするし、初日に食べたタコライスはあまり美味しくなかったし、夜の街にくりだしてたまにはハメをはずしてもと思いながら、結局お店に入る勇気がなかったりと、すべてが思い通りになったわけじゃなかったけれど、他に楽しいことがいっぱいあって満喫できた旅でした。

この首里城もそのひとつ。

こんなに見るところがたくさんあるとは思っていませんでした。

広大な敷地を持つ朱塗りの首里城はとにかく美しいお城。

建物のいたるところに配されたいくつもの龍に守護され、琉球王国の象徴といえるお城で、政治の中心であるのと同時に、歴代の琉球王の住まいでもありました。

その日も修学旅行の学生が大勢見学に訪れていて、私もちゃっかりバスガイドさんの説明を聞きながら見学。

300円でジャスミン茶とちんすこうなどのお菓子がいただけて、別室でくつろぎながらガイドさんの説明が聞けるというので、それにも参加しました。

いやぁ、ウミナイビっていうんですか、琉球王国の女性が着ていた衣装。

何人かあの衣装を着た女性を見かけたんですが、みんなキレイキレイ。

思わず一緒に写真を撮りたくなりましたが、有料だったのでグッと我慢しました(苦笑)

 

首里城では時間によって、琉球の古い踊りも見ることができます。

こちらはどちらかというと優雅な踊り。

私は独特な手の平をひらひらさせて踊る(手の平を開くのは女性。男性はグー)賑やかなカチャーシーの方が好きかな♪

 

首里城のあとは、そのすぐ近くの「玉陵(たまうどぅん)」という(「玉うどん」ではない)歴代の王様のお墓を見学。

こちらも首里城と同じく世界遺産に登録されています。

併設された資料館では、「玉陵」に関する面白い伝説が紹介されていました。

お墓は大きく三つに分かれていて、両側の部屋には独特な形をした王族の遺骨が入った骨壷が納められ、中央の部屋は骨を洗うために使われるらしいのですが、なぜかその中央の部屋にひとつだけ誰の物かわからない骨壷が置いてあるそうなんです。

その昔、木田という名前の占いのよく当たる男がいたそうなんです。

王様にも認められ、大時という称号をもらい(「時」というのは占いをする男性のこと)、木田大時と呼ばれていたのですが、そんな大時をねたましく思う者たちが「木田はうそつきだ」と言い出し、王様の前でその実力を試すことになったんだそうです。

方法は、箱に入れたネズミの数を当てるというもの。

王様の見ている前で箱の中には一匹のネズミが入れられましたが、木田大時は「三匹」と答えてしまい、うそつきとして処刑されることになります。

期待していただけにガッカリの王様は、箱を開けてみてビックリ!

なんとネズミが子供を産んで、三匹になっているではありませんか!

慌てて処刑を止めようとしたものの、中止を知らせるために振った旗の意味を、処刑を急げと勘違いした役人によって、哀れ木田大時はその命を落とします。

後悔した王様は、木田大時を子々孫々まで大切に祀ることを約束したといいます。

そこで「玉陵」にある誰のものかわからない骨壷が、実はこの木田大時のものであると言い伝えれているんだとか。

琉球の伝説なんて全然知らなかったので、かえって新鮮でした。

 

午後からは再びゆいレールに乗って国際通りへ。

こちらは道の両側にお土産屋、飲食店、公設市場、その他様々なお店が雑多に並んだ、多少あやしげな活気に満ちた場所♪

事前に調べておいた食堂、「花笠食堂」でお昼ご飯をいただきました。

注文したのは、ゴーヤチャンプルーにご飯と沖縄そば、ぜんざいの付いた定食。

沖縄名物の無料で飲めるアイスティーもドカンと置いてありました☆

このゴーヤチャンプルーが美味しい!

はじめはにがみが口の中に広がるのですが、二口三口と食べるうちに、なぜかうまみに変わるんです。

さすが本場は違うと舌鼓を打ちながら美味しくいただきました。

 

国際通りは全部見て回ったら、時間がいくらあって足りないので、気になるお店だけを駆け足で回りました。

それでも時間が足りない。

集合時間に間に合わなくて国際通りを走る女子高生を何人見かけたことか(苦笑)

すぐ近くの県庁の前にたくさん観光バスが停まっているのですが、先生に怒られながら、買い物でいっぱいになった袋を両手にさげてバスまでみんな走って行くんですよね。

これが女の子ばっかりで、男子生徒は一人も見かけませんでした。

あぁ、可笑しい☆

 


沖縄楽しい♪

2012-11-08 20:02:56 | 旅行

沖縄2日目。

レンタカーを借りて、いろいろ見て回りました。

やっぱり沖縄に来たら行かなくっちゃと思っていた、旧海軍司令部壕、ひめゆりの塔、ひめゆり平和祈念資料館、平和祈念公園を順番に回りました。

戦争から何十年も経っているというのに、その場に立つとまだ声がきこえてくるみたい。

 

旧海軍司令部壕の狭い通路に立った時、こんないいかげんな私でも、思わず手を合わせてしまいました。

もう、理屈抜きに、そうせざるえない何かが、まだそこにはあるんです。

ひめゆり平和祈念資料館では、大勢の学生が見学に訪れていたのですが、亡くなった女学生や教師の顔写真と、その人となり、死亡した状況がパネルで展示されているコーナーでは、たまらず涙が込み上げてきて困りました。

砲弾を浴びて即死。天井が崩落して圧死。手榴弾による自決。自動小銃に撃たれて即死。腹部をらやられ2時間後に死亡。知人を頼りに逃げてきたのに、避難壕に入ることを断られ、その後消息不明となり死亡。

携帯をぶら下げ、短いスカートをはいて、いかにも現代っ子といった学生たちが、先に進むに従って口数が少なくなり、展示の前でじっと動かない姿が印象的でした。

やっぱり来てよかった。

 

その後、申し込んでおいた沖縄南部のガンガラーの谷ツアーに参加。

これは「港川人」と呼ばれる古代人が住んでいたのではないかといわれる鍾乳洞と、その上に広がるガジュマルの森をガイド付きて歩くツアー。

冷んやりした洞窟を抜けると姿を現すガジュマルの大木がとても神秘的でした。

沖縄では神様という何か単体を崇拝するのではなく、洞窟なら洞窟、森なら森という空間を神とする信仰が根付いているそうで、昔から人々が祈りを捧げにきたという洞窟も見て来ました。

もう自然環境が全然違うんですよね。

ガジュマルの木の生命力。

珊瑚の大地。

広がるさとうきび畑。

美しい海。

照りつける太陽。

特に海の美しさは感動ものです!!

私が海のない岐阜県出身ということを割り引いても、とってもキレイ☆

 

午後からはこれも沖縄に来たらぜひ行ってみたかった、沖縄美ら海水族館へ。

いやぁ、ジンベイザメとマンタはすごい迫力でした♪

巨大な水槽はまるで海の中にいるみたい。

魚たちを手で触れるほど身近で見ることができます。

でもやっぱり、私は思わず「美味しそう♪」って思ってしまいましたね(苦笑)

 

沖縄滞在も残すところあと一日。

あぁ、帰りたくないよ~(笑)


 


沖縄来ています!

2012-11-07 22:20:33 | 旅行

思いもかけず、三連休がとれたので、思いきって沖縄に来ました!

朝、飛行機とホテルを予約して、夕方には空港へ。

20時すぎには沖縄に着いていました。

 

沖縄はあったかい!!

 

みんな半袖ですよ。

さすが南国♪

明日は観光、最終日は買い物をして帰ります。

初めての沖縄、楽しむゾー!!

 

 


新美南吉記念館

2012-08-04 17:00:00 | 旅行

愛知県は知多半島の付け根にある、半田市の「新美南吉記念館」に行って来ました☆

「ごんぎつね」や「手袋をかいに」、「おじいさんのランプ」などの作品が有名ですよね♪

来年、2013年はちょうど新美南吉生誕100年目にあたるそうで、これからいろいろイベントが用意されているようでした。

まずは外観。

 

 

 

大地と一体化したような建物。

芝生の屋根って素敵ですよね♪

敷地内には小川が流れ、自然道が整備されていて、森や広場を散策することもできます。

 

 

館内ではちょうど、この「私的図書館」でも紹介したことのある、平成22年度文化庁若手アニメーター育成プロジェクトとして制作されたアニメーション、新美南吉の「おぢいさんのランプ」特別展、『巳之助の灯り』が開催されていました。

 

 

「巳之助(みのすけ)」というのは「おぢいさんのランプ」の主人公の名前。

孤児だった巳之助は、町でみかけた文明開化の証、石油ランプを販売する仕事を思いつき、それまで灯りといえばロウソクに頼っていた田舎の村々にランプを売って歩きます。

その商売はうまくいき、巳之助はお嫁さんをもらい、子供にも恵まれて幸せに暮らすのですが、ある日、町で大きな木の柱を何本も立て、その間を黒い線で結んでいる男たちを目にするのです。

立てていたものは電柱。

黒い線は電線。

そう、町に電気が引かれることになったのです。

石油を使わず、しかもランプの何倍も明るく輝く電球を見てたまげる巳之助。

文明開化の激しい波の中で、古いものと新しいものがぶつかりあっていた時代。

新美南吉は物語の中で、自己保身のために村に電気を引くことに反対する巳之助を描き、そして巳之助自身に気付かせます。

時代が変わったのなら、自分も変わらなくちゃならないことを。

 

アニメ化にともなって使われた絵コンテ、原画、動画、レイアウト、イメージボードなどが展示されていて、元アニメーターとしては興味深かったですし、とても懐かしかったです。

でもカット袋まで展示されていたのには驚きました。

あれ、ただの紙袋ですからね。

ま、確かに必要ですけど、現役時代一度も大切に扱った記憶がない(苦笑)

 

その他、常設展として、新美南吉の作文や日記、生原稿なども展示されていました。

特に私の心を打ったのが、小学生の頃の作文のうまさと、日記に書かれたこんな言葉です。

 

 私の作品には私の性質や考えが込められている。私が死んだとしても、私の作品が読まれ続ける限り、私は生き続ける。これほどの幸せが他にあろうか。(あくまで私の印象を文章にしたもので、必ずしも新美南吉の文章とは一致していないと思います)

 

物を創る人って、こういうところがあるのかも知れませんね。

作品は自分自身の分身。

すごいなぁ~

実際に知多半島に初めて電気の灯りがついたのが今から100年前の明治45年(1912年)

新美南吉が「おぢいさんのランプ」を書いたのが昭和17年(1942年)で、ちょうど70年前になるそうです。

確かに「おぢいさんのランプ」もいいけれど、私は「手袋をかいに」が好きかな(笑)

子狐が、手袋を買いに人間の町におつかいに行きます。

母狐に片方の手だけを人間の子供の手にしてもらった子狐は、何度も念を押されたにもかかわらず、絶対に出しちゃいけないといわれていた狐の方の手を出してしまいます。

「このお手々にちょうどいい手袋を下さい」

時に無垢な者の行動が、知恵者の配慮を上回ることが現実でもありますよね。

長く人生を経験すると、警戒するクセがついてしまう。

それが自身で作った壁だと、物語は教えてくれているような気がします。(あくまで個人的な感想ですよ☆)

 

SF界の巨匠、ハインラインの『夏への扉』という作品の中に、こんなセリフが登場します。

―なんどひとに騙されようとも、なんど痛い目をみようとも、結局は人間を信用しなければなにもできないではないか。

新美南吉の作品とは関係ありませんが、結局、他人を信用しない人間は、余計な苦労を背負い込むことになるんですよね。

世界は自分一人じゃ回らない…

今回知多半島をめぐる旅に付き合ってくれたのは、YAMAHAのバイク「ドラッグスター」

 

 

このバイク、免許を取る前から憧れていたんですよね!

文系人間ですが、こういう物にも乗るんです!!

カッコイイでしょ?(笑)

夢がまたひとつかないました♪

 


「東山魁夷 心の旅路館」

2011-11-15 18:01:00 | 旅行
先日銀行に行くと、ATMの前で話し込んでいる行員とご婦人の会話が聞こえてきました。
どうやらご婦人が振り込みたい口座が使えない状態になっているみたい。
「この口座だって言われたんだけど。知人が財布の入ったバッグを無くして困っているの。大丈夫、知っている人だから振り込め詐欺じゃないわ」

…いやいやおばさん、振り込め詐欺はたいてい知人を名乗るのでは?

行員は辛抱強くもう一度本人に確認の電話をするように勧めていましたが、「とても困っているから何とかならない?」とねばるご婦人。

なぜ電話を拒む!?

このご婦人の知人は本当に財布を失くして困っていたのかも知れませんが、まだまだ振り込め詐欺やそれに類する詐欺は多いですからね。注意するに越したことはありません。

まずは自分ひとりで判断せずに誰かに相談すること。
私の信条は「だますな! だまされるな!」です。

この間紅葉を見に長野県まで行って来ました。
帰りに寄ったのが、木曽の山の中にある道の駅に隣接した小さな美術館「東山魁夷 心の旅路館」というところ。
何でも日本画家の東山魁夷(ひがしやま かいい)が青年の頃、山登りに来て夕立に遭い、このあたりの農家にかけこんで一夜の宿を求めたことがあったそうです。
その時に思いがけないほどの温かいもてなしを受けた東山魁夷は、木曽の人たちの素朴な生活と雄大な自然に心を打たれ、風景画家の道へ歩む決意をしたんだとか。

本当に小さな美術館なんですが、日本各地の山々、ドイツや北欧の森などを深い緑と青で描いたリトグラフや木版画の作品がいくつも展示されていました。
また外の庭には碑文があり、


 歩み入る者にやすらぎを 去り行く人にしあわせを


と彫られていました。
これは東山魁夷が旅行で訪れたドイツのローテンブルクという街で、門に刻字されていたラテン語の銘文を見て、本人が訳したものなんだそうです。

なんだか若き日の東山魁夷と木曽の人々のエピソード、泊めてあげた農家の人のかざらないもてなしの心を彷彿とさせる言葉でした。

一方で他人をダマす人間がいるかと思えば、一方では他人を、何の見返りも求めずに心配し、もてなす人間もいる。
なぜそんな人間がいるのかと悩むよりも、自分がどっちの人間になりたいかと考えた方が健康的ですね。

さ湯でよければもてなしますよ(苦笑)

ひなげし(虞美人草)

2011-10-27 19:25:00 | 旅行
今日は病院で診察があったので、午後から足を伸ばして美術館に行って来ました。

岐阜県にある「横井照子ひなげし美術館」。

地元の企業が運営する小さな美術館で、地図を頼りに行ってみてビックリ。
百年くらい前の板倉(土ではなく板で壁を造った倉)を二棟つなげた建物を使っているのですが、8畳程度の部屋が二つと小さな部屋がもう一つ、あとは2階があるだけで本当に小さい(というか狭い!)
入場料は400円でしたが、展示場を歩くだけなら1分で見て回れそう(笑)

横井照子さんという作家の方も、その作品もまったく知りませんでしたが、エッグテンペラなどで描かれた作品は、単純化された形と色のイメージが印象的で、写実とは対照的な見る者の想像力をかきたてる作品でした。
けっこう面白かったです。

何より美術館の静かな空気がすごく落ち着く。お客は私一人なのに係員の方が二人いて、作品の描かれた時代背景や作風の変遷について教えてくれたり、和菓子とお抹茶を出してくれたりして、すっかりくつろいでしまいました。

どうやらこの和菓子のサービスも入れての400円だったみたい。

だったらそんなに高くないかな?

たまにはこういう小さな美術館も面白いです。
いい気分転換になりました♪

世界遺産「白川郷」

2010-08-13 23:59:00 | 旅行

お盆休みを利用して岐阜県の白川郷に行って来ました♪

合掌造りで有名な岐阜県の誇る世界遺産です。

同じ岐阜県に住んでいながら行ったことがなかったので一度行ってみたかったんですよね。

休日ということで観光客が多かったのですが、ここでも中国人の団体客が目立っていました。

きっとお金持ちの人たちなんでしょうね~

うらやましい。

合掌造りの中にはいろいろ昔の道具が展示されていたのですが、元々白川郷ほどではないにしろ、私のうちも岐阜のかなり山の中にあるので、けっこう見慣れた道具ばかり(苦笑)

変わりばえしないなぁ☆

それでも飛騨牛コロッケと、どぶろくアイスと、飛騨牛のほうばミソ焼きはいただいてきました。

美味しかった~

何だかこの夏は食べてばっかりです。





高野山巡礼

2009-09-27 11:45:00 | 旅行

弘法大師空海が今からおよそ1200年前に標高900mの山頂に開いた真言密教の聖地、高野山に行って来ました☆

歴史物としての空海は好きですが、現在の宗教にも現在のお坊さんにもあまり興味がないので(不信心者でスミマセン)、目的は高野山の奥の院というところにある、戦国武将のお墓や霊廟、供養塔を見学すること♪

けっこうミーハーなのです。

織田信長や豊臣秀吉、明智光秀に石田三成。
上杉謙信に武田信玄。
伊達政宗といった歴史上の人物のお墓や供養塔を見学して来ました~

本能寺で織田信長を討った明智光秀の石塔は、何度作り直しても割れてしまうんだそうです…

実際割れてました(汗)

うっそうとした杉の木立に囲まれた昼なお暗い奥の院には、20万基を超える墓石があると聞きましたが、中には朽ち果てたお墓もあったりして、独特の雰囲気です。

外国人の観光客も多く、さすが「世界遺産」に登録されているだけはあります。

ちょっと離れたところには、徳川家康と2代将軍徳川秀忠の祭霊屋が並ぶ徳川家霊台がありますが、ここは眺めるだけで入場料200円が必要。

高野山は紅葉にはまだ少し早かったのですが、歴史を身近に感じられて、とっても有意義な旅行になりました☆


  国破れて山河あり    ~杜甫「春望」~

  兵どもが夢のあと    ~芭蕉「奥の細道」~


人間ってたくさん生まれてたくさん死んで、それで”今”があるんですね。

こんなにたくさんお墓を残して、大きなお寺を建てて、仏に祈って。

それでもあと何百年かすると、朽ち果てて忘れ去られてしまうのでしょう。

形あるものはいつかは崩れる。

…諸行無常。

今日の自分は昨日の自分ではない。
明日の自分が今日の自分と同じだと思うから「苦」が生まれる。

日々、時々の自分が唯一無二の自分自身である…

過去の自分を後悔したり、未来の不安におびえたりして…

でも、”今”すべてを変えてはいけないないんて法はないはず…

たまに旅に出て、自分と向き合ってみるのもいいものです。

そうそっちゅう向き合っていたら疲れちゃいますけど☆

自分はお墓はいらないから、遺灰は海にでも撒いて欲しいなぁ。


龍神温泉に行って来ました♪

2009-09-26 21:07:00 | 旅行

シルバーウィークとかいう降って湧いたような連休を利用して、紀伊半島をグルッと回って来ました☆

友達と遊んで、パンダとイルカを見に行って、温泉に入って、高野山で戦国武将のお墓巡りをして来ました♪

おかげでしばらくはキャベツがメインの食生活になりそうです…

和歌山県って海と山があっていいですね~

海のない県に生まれた者は、海を見るとテンションが上がります!

南紀白浜にある「アドベンチャーワールド」というところに行ったのですが、ここは、陸の動物、海の動物、空の動物を見ることができて、遊園地のような施設も併設された動物好きにはたまらない施設☆

双子のパンダが可愛かったです♪

いま、日本にはここと神戸の動物園の2ヶ所にしかパンダっていないんですね。

あの目の周りの黒いのは反則!

イルカとクジラのショーや、最強の動物(と自分では思っている)カバや、目つきの鋭いペンギンも見て来ました♪

自分でジープを運転して、サファリ体験もできるようなのですが、今回は時間の関係でスルー。

温泉は、日本三美人の湯といわれる「龍神温泉」に入って来ました☆

ものすごい山奥にあるのですが、お湯はちょっとヌルっとしていて、肌がスベスベになります♪

紀州のお殿様も泊まったという温泉宿に宿泊して、ちょっと贅沢もして来ました。

黙っていても食事が出てきて、片付けてくれて、布団も敷いてくれて、朝になったらたたんでくれて…

大切にされるっていいものですね☆

ま、それなりにお金はかかるのですが(苦笑)

露天風呂に入って、畳に寝転んで、の~んびり本を読んで過ごしました。

夏目漱石の『夢十夜』

全国チェーンの古本屋さんで叩き売られていた昭和41年初版、昭和47年に重版された旺文社文庫版、

恩地三保子さん訳の『若草物語』

マンガ家、川原泉の作品などからその言葉を集めた、

川原泉『本日のお言葉』

アーシュラ・K・ル=グィンの長編SF『所有せざる人々』

そして、これは一度ちゃんと読みたくて、

新約聖書『ヨハネの黙示録』

食べて、本を読んで、温泉に入って、寝る。

とってもシンプルで贅沢な時間を過ごすことができました☆

龍神温泉から高野山までは、だいたい車で1時間くらいの距離だったのですが、それはまた明日書くことにします。

弘法大師空海が開いた真言密教の聖地、高野山。

「紀伊山地の霊場と参詣道」ということで、熊野古道などと共に世界遺産にも登録されています。

ここも面白かったです♪


サンチャゴ・デ・コンポステラ巡礼

2008-08-15 16:33:00 | 旅行

出雲大社参詣。

いま建っている出雲大社の本殿は、1744年、八代将軍徳川吉宗の時代に造られたものだそうですが、それ以前の建物は、今よりももっと巨大で、一説には高さが96メートル(現在は24メートル)もあったといわれています。

その復元模型が展示されているというので、出雲大社の近くに建つ「古代出雲歴史博物館」にも行って来ました☆

見ました! まさに巨大神殿!

こんなのが大昔の日本にあったなんて!!

とにかく柱が太くてデカイ!
その柱がずっとずっと空高く伸びているのです。
その柱の上にのっかっているのが本殿。
そしてその本殿に向って今度は長くてだだっ広い階段が、まるで飛び箱の踏み切り板みたいに延々と続いているのです。

古い書物に何度も倒れたって記載があるそうなので、地震国日本には向かなかったのかな?
何となく、バベルの塔を彷彿とさせます。

その「古代出雲歴史博物館」で、特別展が開かれていました。

テーマは「聖地★巡礼」

スペイン北西部にあるキリスト教(カトリック)三大聖地の一つ、”サンチャゴ・デ・コンポステラ大聖堂”へ向う巡礼の旅が、一人のフランス人男性に同行するという形で映像で紹介されていました。

この”サンチャゴ・デ・コンポステラ”への巡礼はキリスト教徒にとってはとても大切なもので、毎年多くの人がこの聖地を目指します。

テレビなどで紹介もされていたので以前から知ってはいたのですが、映像に出演している老人のキャラクターに魅せられて、ついつい全部見学して来ました。

人はなぜ、何を求めて巡礼に出るのか?

「生まれ変わるため」と老人は話します。

巡礼の旅はただの旅じゃない。自分をみつめ、自分と語り合う旅なのだと。

キリスト教だけでなく、日本でも、四国を巡るお遍路さん、西国巡礼などがあります。
イスラム教徒でもメッカのカーバ神殿に行く巡礼のことを「ハッジ」と呼んで、一度でもハッジをした人は自分の家にその様子を刻んだりして、とても誇りにします。

様々な国で、いろいろな人たちが、それぞれの巡礼の旅をします。

特別展ではフランスのル・ピュイという町から、スペインの大聖堂までの旅が紹介されていましたが、その道々の町に巡礼者を助ける施設や人々がいて、出会や別れがあってけっこうドラマチックでした☆

街角で蛇口をひねると無料でワインが飲める施設には思わずため息。

いいなぁ~

出雲大社を見に来て、思わぬいい展示を見ることができました♪

これで、伊勢神宮と出雲大社は回ったから、今度は熊野参りかな?

…自分の趣味で観光めぐりをしていたら、いつの間にか巡礼の旅みたいになってる。

でもいつも車で楽してるから、ご利益はなさそう★




小泉八雲

2008-08-14 01:14:00 | 旅行

出雲大社のある出雲市から、宍道湖をへだてた場所に松江市があります。

ラフカディオ・ハーンの名で知られる小泉八雲が、中学校の英語教師として松江市に赴任してきたのは40才の時。

当時セツ夫人と暮らした家が、松江城とお堀をはさんですぐ隣に、現在「小泉八雲旧居」として残されています。

まず、その小さいことに驚きました。

もともとが武家屋敷だと聞いていたので、もう少し、大きなお屋敷を想像していたのです、一つ一つの部屋は六畳ほど。

でも、三方には庭があるし、全体的にこじんまりとしているので、掃除はしやすそうです☆

ギリシア生まれの小泉八雲が日本にやって来て、松江で暮らしたのは1年と少しの間。

当時はまだ小泉八雲ではなく、アイルランド名のハーンを日本風に「ヘルン」と読んで、ヘルンさんと呼ばれていたとか。

こんな風に庭を眺めていたのかなぁ…

と、床の間を背にして畳に座り、そこから三方に眺めることのできる(どれだけ小さい家かおわかりいただけます?)、植物や石が、気持ちよく配置されたとても美しい庭を見てきました。

この庭を小泉八雲と同じように眺めることができるように、この旧邸は内部が公開されているのだそうです。

すぐ隣にある「小泉八雲記念館」にも立ち寄り、当時使っていた机や書簡なども見て来ました。

「耳なし芳一」や「雪女」で知られる『怪談』を読んで、ラフカディオ・ハーンに興味を持ったのですが、彼が片方の目を失明しているとは知りませんでした。

翻訳や随筆の仕事もたくさんしていて、そうした関係の作品がたくさんあることも初めて知りました。

もちろんそうした発見も楽しかったのですが、何より、ラフカディオ・ハーンの暮らした土地で、その空気を吸えたことが一番嬉しかったです☆(ファンってこんなものです♪)

ただ…

ただですね……

暑すぎるよ松江市。

当日は快晴で歩くだけで汗がしたたり落ちる暑さ。
しかも、小泉八雲記念館は駐車場の反対側。
もう少し、もう少し近くに駐車場作れないの?

松江城のお堀りを舟に乗って観光している人たちを眺めながら、汗をふきふき歩いて来ました。

冬の寒さの厳しいのも、ハーンが松江を離れた理由の一つだって書いてあったけれど、夏の暑さも厳しいなぁ~




八雲立つ出雲かな

2008-08-13 21:44:00 | 旅行

夏休みを利用して、島根県は出雲大社に行って来ました☆

山陰地方を旅するのはこれが初めて。

岐阜県からはけっこう遠くて、まだこの先に山口県や九州があるなんて驚きです。

江戸時代の人は参勤交代なんてよくやったなぁ~

『古事記』にもその創建の由来が描かれている出雲大社。

国譲りや「因幡の白ウサギ」で知られる大国主命(おおくにぬしのみこと)が祭られている神社です。

安彦良和さんのマンガ『ナムジ』(ナムジとは大国主命の別名)という作品を読んでいたので、一度は来てみたかったんですよね~♪

出雲大社はちょうど「平成の大遷宮」といって、これから修復作業に入るので、その前に本殿が特別公開されていました。

服装なんかも厳しい条件があって、ジーンズやサンダル履きはNG。
事前に調べて行ったので、私はなんとかOKでしたが、中には断られている人もいました。

昔はみんな正装して入ったそうです。

最初に案内してくれたおじさんは、笑いも交えながらやんわりそういうことを説明してくれましたが、本殿を案内してくれた別の人は参詣客が言うことを聞かないのでちょっと大きな声を出したりして、けっこう態度が横柄でした。

親子連れで聞こえなかっただけだよ~
優しく言えば通じるのに。
本殿で怒鳴る方が神さまに失礼だと思うけどなぁ…

以前に伊勢神宮に行った時は、その圧倒的な存在感にビックリしたものですが、出雲神社は境内も小さく(伊勢神宮に比べてです)、玉砂利なんかの管理もずさんで、厩舎にいる馬も作り物(伊勢神宮には本物がいました)。何より周りの木々が細い!

多分、赤松だと思うのですが、せいぜい百年くらいの樹齢があればいいほうで、伊勢神宮の巨大な木々とは対照的でした。

古くから人が住んでいた土地なので、みんな切っちゃったのかな?

ちょっと期待しすぎたってこともありますが、古代には何十メートルもの高さを誇ったという巨大神殿(博物館で模型を見ました)を復元したらいいのに…と、勝手なことをチラッと思いました。

まぁ、その土地土地の都合ってものがあるのでしょうが。

少なくとも、駐車場の案内はもう少し効率よくやってくれ!!(当日はすごく暑かったんです! すごく待たされました!)

ともかく、めったに見ることのできないという、本殿の天井に描かれた「八雲の図」も見れたし、出雲大社の近くにあった、歌舞伎などの始祖といわれる「出雲の阿国」のお墓にもお参りすることができました。

出雲ソバも美味しかった♪

そうそう、出雲大社は縁結びにご利益があるというので、ついでに絵馬に願い事をして奉納してきました☆

高速道路がまだ途切れ途切れで完成していなかったり、廃業したガソリンスタンドがやけに目についたり、お店やホテルの人の対応、子ども達の元気度など、町や県によって雰囲気が違っていたり、逆に違わなかったり、知らない町を旅していろいろ興味深かったです。

今回のもう一つの目的。

松江市にある小泉八雲記念館と、小泉八雲旧居も見学して来ました♪

それは明日書きます☆