雪のキャベツ畑で「ＴＰＰ」を考える

我が家の近くにある近郊農家のキャベツ畑が雪の下になりそうです。白菜などは雪に覆われることで甘さをまし美味しくなるとのことですが、キャベツの場合は如何でしょうか？　この畑を見ながら、こんな一首を作ってみました。

　　マスメデイァ揃って奨める「ＴＰＰ」日本語とせよ企みもともに（国夫　詠）　　

［ＴＰＰ」とは・・・「環太平洋連携協定（トランス・パシフィック・パートナーシップ）」の略称、加盟国間で取引される全品目について関税を原則的に100%撤廃しようというもの］だそうです。が、じつは提唱国であり優位な立場の大国アメリカがひとり勝ちできるという体制のようです。
新聞・テレビなどのマスメディアは何の分析や説明も無く突然ローマ字で「ＴＰＰ」という言葉を振りまき、おりからの坂本竜馬ものや幕末から明治にかけてのドラマがかもしだす雰囲気に乗じて日本の現在が農業にかんしては鎖国状態であるかのように描き（実は日本が世界でもっとも農業が保護されてない、農産物の輸入大国のひとつであることを隠して）『「ＴＰＰ」に参加しないと鎖国状態が続き世界から遅れてしまう』という論調を振りまいています。
世界の先進国といわれる国では国民の食糧確保は最大の政治課題として農業を保護し食料自給率の１００パーセント以上を目指し達成しています。
そんななかで食料自給率が３０パーセント台という日本が、その食料を生み出している農林漁業の関係者や国民の意思を無視して経済団体や「ＴＰＰ」の提唱者であるアメリカ政府の代弁者でもあるような論調を張る現状を憂慮する年明けになっています。