写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

カンジキ初体験・・・雪の中をけものになって・・・

2005年03月13日 | 写真
メルマガに少し書いたのだが、雪の中で履くカンジキ(私が履いたのは輪カンジキ)というものを先日初体験しました。

カンジキというものを私が知ったのは動物文学や猟師の生活などが書かれた少年向き文学のなかです。
でも雪景色などと出会うことの無い四国の子どもだった当時の私には具体的にイメージできなかったものの『「カンジキ」という雪の中を歩く道具』のことはなんとなく心に残っていました。
その後、北陸で住み資料館などで実物を見ることはありましたが実際に使っているところを見たことは無いし、自分自身が身に付けるなどということは考えても見ませんでした。

5・6年前から写真を撮るようになり、環境の悪化が進んでいるとは言え、金沢を取り巻く自然の豊かさに感動し、里山の暮らしや四季、そこに暮らす生き物たちを目にすることが増えてきました。
しかし冬は近くの里山でも分厚い雪に覆われ、除雪されている道路から雪の上の動物の足跡などをながめるだけになります。
そんなこともあり雪国の厳しい自然の中で動物達がどんな暮し方をしているのか見たいという思いで、たまたま時間も合ったので冬季だけ開館している「ブナオ山自然観察舎」へ行き、カンジキ体験が出来たということです。

カンジキというものをつかってみると、普段は人間はとても入れないような雪の中で行動できるのに感動しました。
そして「・・・観察舎」の方が案内してくださって一時間ほど白山山系の山の雪の林を歩いてきました。
雪の中を雄大な雪山の景色を満喫しながら、けものの足跡などをたどってみたり、雪の無いときならばはるか頭上高くにある木の枝の先の木の芽をカモシカやニホンザルなどが食べた後などを観察し、自分自身が゛けもの゛になったような気分も味わってきました。
このカンジキを始め棒の先に板のようなものをつけた軽くて重宝な道具(名前は忘れました)などつくづく先人の知恵のすごさに圧倒された経験でした。
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