写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

逞しく萌え出るフキノトウ

2012年03月21日 | 写真

フキノトウは繊細な柔らかそうな萌黄色を山里に最初に見せ、春の訪れを一番に教えてくれる存在であり、春の山菜として味覚としてもほろ苦い春を教えてくれる存在です。私のご近所の家では春の雪が降った日に雪からほんの少し姿を見せていましたが

雪が消えてみればご覧のようにコンクリート舗装された庭のほんの少しの切れ目から芽吹いて逞しく育ったものでした。
ちなみにその直ぐそばのコンクリート壁に沿った隙間からは文字通り見ごろを迎えたフキノトウも見えていました。

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雪を受けて咲く 紅梅に魅せられて -2

2012年03月20日 | 写真
昨日に引き続いての「紅梅」です。金沢市内では早咲きの卯辰山梅林に小さいけれど一際目立つ紅梅があります。開花が早いのと比較的早く咲くので毎年のように開花のあと冬のぶり返したかのような冷たい風と雪のなかで一際輝くような鮮やかな紅色が見る人を魅了します。
今日は金沢市内で写真家の森住卓氏の講演を聞きました。ソ連やアメリカの核実験が引き起こした住民への何代にもわたる核被害の実態とチェルノブイリから福島にいたる原発事故と対峙しての取材、作品を通して人間が手を出す領域ではない核というものの危険性が説得力を持って語られました。氏は日本リアリズム写真集団(私も参加する集団です)に属し、2011年3月の東日本大震災、原発事故発生の詳細が不明のまま、翌日12日には福島県郡山に、そして13日には双葉町で取材を開始して現地のただならない様子を発信し続けたブログに接してカメラを持つものの「使命」のようなものを改めて感じたことを思い出します。多少内容的にもう少し真意が知りたいと思う箇所はありましたが、今日はよい講演を聞かせていただきました。
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紅梅に魅せられて

2012年03月19日 | 写真
北陸、金沢の冬は長い。12月からの数ヶ月続いた色彩の乏しい自然の中に、「鮮紅色」が染めこまれた瞬間は突然現れます。それが紅梅の開花です。金沢は歴史のある街だけに兼六園などの名のある公園や料亭の庭、名家の庭などの梅の名木が素敵な花を咲かせます。
もちろん手入れの行き届いた名木の咲かせる美しい花にも心惹かれますが、私はどちらかといえば人の目を離れた場所でひっそりと「自分のためだけに咲いている」という風情の花が好きです。私の主要な撮影フィールドである金沢市南部丘陵には柿や梨、林檎などの果樹林があり、そのなかには梅の林もあります。多くは白梅が咲くのですが紅梅も混じっていて、雪のほとんど消えた山里に咲く鮮やかな紅色の花は本格的な春の到来、嬉しい季節の訪れを知らせてくれる色なのです。
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剣岳を駆け登る朝陽と狩りを終え餌にありつくミサゴ

2012年03月18日 | 写真
珍しく快晴に近い夜明けという予報の朝、週に二回受け持っている「しんぶん赤旗」の地域配達を終えたその足でこの季節としては北アルプスを望めるポイント、河北潟へ向いました。いつもは放水路に近い高台に三脚を立てるのですが、この日は水面に近い潟の岸辺に三脚を立てて日の出を待った。狙い通り朱色の朝焼けとともに剣岳の右側から太陽が顔を出して見る見るうちに峰に沿い駆け登るように大きな輪郭を現しその光線が湖面を染めました。

太陽が高くなり鳥達の活動が活発になってきたので水辺の鷹「ミサゴ」の止まり木へ行くとすでに狩は終わりボラのような魚を頭から食べ始めていました。ほぼ狙い通りの写真が撮れた朝でした。
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北陸本線を考える 『寝台特急日本海』

2012年03月17日 | 写真
昨日に引き続き北陸本線、寝台特急「日本海」についての写真アルバムと私にとって鉄道とは何かを感じるままに書いてみます。
まず、昨日の記事に関するお詫びです。昨日公開したアルバム「北陸本線倶利伽羅駅」に、あたかも「日本海」の写真も入っているかのような記載をしてしまいましたが当該するような写真は含まれていなかったようです。私自身の勘違いで申し訳ありませんでした。その代わりというのもなんですが・・・、北陸線の鉄道撮影のポイントと言われている場所で一昨年秋に撮影した「日本海」を含む列車の写真をアルバム「寝台特急日本海」として公開します。
いま北陸線に沿って北陸新幹線の工事が続いています。私は僅かの時間短縮のために旧来の鉄道から「新幹線」という高架鉄道にすることには反対ですが、政府や多くの自治体は東北の復興の財源問題も住民負担の増加も本線のローカル化(第三セクター)に伴う不便なことにもまともな説明も無いままに既定のものとして推し進めるやり方にも納得できません。
私は決して「古いもの」が良いとは決して思いませんが「新しい」ものとして装って国や財界から押し付けられるものも良いものだとも思いません。今日のアルバムを見ながらあなたもそんなことを考えてもらえませんか・・・。

デジブック 『寝台特急日本海』
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夜行特急「 日本海」のなくなる日 デジブック『北陸本線倶利伽羅駅』

2012年03月16日 | 写真
昨日フェースブックに「日本海」廃止について書かれた記事を眼にしました。金沢市にある大学で学んでいた思い出と共に書かれていて、心打たれました。
大阪と青森の間を日本海側を走り続けた「日本海」は1948年に夜行急行列車として運行開始、1950年に「日本海」と命名され1968年に特急列車化され、私も金沢へ転勤時にお世話になったりなにかと身近に感じる列車でした。大して役に立たない新幹線にお金をつぎ込むよりもこのような暮しに密着してきた在来の特急列車を大切にしてもらいたいと思います。
ということで、昨年孫につれられて北陸本線の倶梨伽羅駅近くで撮った写真アルバムを公開します。
写真は金沢駅西口です。

デジブック 『北陸本線倶利伽羅駅』
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馬酔木(アセビ)と春の雪

2012年03月15日 | 写真
万葉集にある大伴家持の歌にアセビ(あしび)の花を詠った「池水に影さへ見えて咲きにほうあしびの花を袖に扱入(こき)れな」という歌があります。このところ近所周りをカメラ散歩しているときピンクの花が目についていました。昨日の雪がそのピンクの花にかかりとても際立っていたのを写真に撮りました。なかなか花の名前が分からなかったのですが普通は白い花が咲くアセビのピンクの変種だということが分かりました。
花言葉は「犠牲」「二人で旅をしよう」「清純な心」などです。漢字の「馬酔木」は馬がアセビを食べるとその中にある毒性によって脚が立たなくなるところから来た名前だそうです。
雪の白さと花のピンクの違和感と端正なところが「犠牲」「清純」という言葉がお似合いの花でした。
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雪と蝋梅と青空

2012年03月14日 | 社会
突然降り始めた雪が地表を覆い遅咲きの蝋梅の花を白く装いました。雪雲が去り青空の下で「雪と蝋梅と青空」のコラボレーションが頭上に広がり思いがけない写真を撮ることが出来ました。
なお同じ日の写真は[ぎゃらりーたちばな今週の一枚]でも公開しています。
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2010年 3月の個展 『橘国夫スナップ写真展』 を初公開です

2012年03月13日 | 写真
3年前の秋に、私のホームページを見てくれていた方から「写真展」(個展)を開かないかとのお誘いをいただいた。それまではグループ展での出展や地方のコンテストの作品展、全国公募展に入選しての[視点]展などへの出展がある程度で、自分自身の「写真展」はそれまで考えたこともなかったのだが、企画した吉野工芸の里のグループ「未智之里」の方々が会場の設営も宣伝も企画を運営するの方々がしてくれ、出展者は展示作品を用意して自分らしい展示を考えればいいというありがたいお誘いであったので写真展の開催に踏み切りました。約一ヶ月に及ぶ個展でしたが来場者も雪が多く残る白山麓での催してしては成功の部に入るということなので、おそらく最初で最後になるであろう写真展は実り多いものになりました。
その写真展の様子を初公開です。
写真展にまつわるアレコレは当時のブログ[写真師の新カメラ日記]2月~3月に書いていますので興味ある方はそちらも見てください。
今日の写真はその写真展会場へ通う日々によく出会ったニホンカモシカです。
デジブック 『橘国夫スナップ写真展』
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3.11の被災者と犠牲になられた方々に  写真アルバム『金沢 里の春、街の花』

2012年03月12日 | 写真
昨年の3月11日は、、東北を中心に巨大地震と巨大津波に襲われるという未曾有の大災害と世界最悪の原発事故が引き起こされた日でした。その後の一年間、東北という一地方の問題にとどまらない日本という国のもつ深刻な問題点が次々と暴き出され続けてきました。
昨日は全国で『復興・原発ゼロ 新たな誓い[東日本大震災1年][被災者本位]求める声」』(しんぶん赤旗3/12一面)が全国で響き、私も金沢でおこなわれた集会に参加して福島から参加した方の訴えや現地の報告を聞き「いま復興のために何ができるのか?」「危険極まりない「原発」の再稼動を許さないために何をすべきか?」を考えさせられました。
一昨日からツイッターやフェースブックで犠牲者を悼み、被災者に元気になって欲しいとの思いで「花」を素材に編集した写真のアルバムを公開しています。今日はその最終日、春から初夏に掛けて美しい日本の自然を飾る花たちに語ってもらいたいと思います。

デジブック 『金沢 里の春、街の花』
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