写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

記録写真 早春の山里

2021年08月11日 | 写真日記
    [春雪とカタクリの花]

山里の春はカタクリの花から始まります。
人の入り込めない雪に閉じ込められた里で少しずつ地表が見えてくると林に紫色の小さな花が咲き始め、それまで雪に閉じ込められていた里の自然が突然動き始めます。
写真のカタクリは突然の春雪に咲いたばかりの花びらを閉じて寒さに耐えるように震えていました。
でも翌日は春の陽ざしで雪は消え、カタクリは花びらを広げていました。

    [春の女神ギフチョウ]

カタクリの花が咲くとさっそく「春の女神」と呼ばれる美しいギフチョウが姿を現します。
この姿を見ると私は山里に「春」が来たことを体ごと感じます。
まだ雪も残る山里ですが、いたるところでカモシカやイノシシ、リスやウサギなどの行動が活発になった証しのように野生動物たちの足跡が残っています。

    [クロサンショウウオの産卵]

白い塊は小さな池で産卵したクロサンショウウオの卵塊で、その周りで親たちが卵塊を見守っています。
まだ雪がある頃から山ガエルやサンショウウオなどの産卵が始まります。
卵の孵化や育っていく姿を見守っていると感動することも・・・。

10年ほど前の個展で展示した作品のうち山里の早春の写真三枚をアップしてブログ「写真師の新カメラ日記」更新しました。
ブログで公開した写真はフォトチャンネルでアルバムになっています。
どうか時間があればそちらもご覧ください。
ぎゃらりーたちばなー新カメラ日記ー
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山里で暮らす

2021年08月09日 | 写真日記
    [山仕事のはじまり]

金沢市南部の山里への道の除雪が3月になって進み、冬は麓で暮らしていた家族が春の山仕事に備えて集落の自宅に戻ってきました。
この集落では筍の生産が盛んで、あと一ケ月もすると出荷が始まるので忙しい日々がはじまりました。
今年もお会いできたお年寄りも現役の働き手として春の筍生産や収穫がスムーズに進むようにその能力を活かします。

    [山菜の番には猫の手も]

山菜の季節を迎えて農家の庭に広げた筵に美味しそうな山菜が干されていました。
その山菜を守るようにネコが私の不審な動きに注意していました。
前年の秋に一度あったことがあるのですが・・・、私のことを忘れたのでしょうね。

    [ネコは何匹?]

少し暖かくなった日の農家の庭にたくさんの猫達が集まっていました。
誰にも邪魔されることのない山里の農家で、大切にされている猫たちが日向ぼっこをしているところです。
写真展ではネコたちの数を数える方たちが多く、会場に来た子どもや親たちも楽しんだ一枚でした。

10年ほど前の個展で展示した作品のうち山里の暮らしの写真三枚をアップしてブログ「写真師の新カメラ日記」更新しました。
ブログで公開した写真はフォトチャンネルでアルバムになっています。
どうか時間があればそちらもご覧ください。
ぎゃらりーたちばなー新カメラ日記ー
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ストリートダンスを撮る

2021年08月07日 | 写真日記
    [キッズダンス]

激しく早い動きを撮るのが大変なストリートダンス。
中でも子どもたちのダンスの動きは早くて鋭く変化します。
それが面白くて多くのフィルムを無駄にしながらシャッターを押していました。

    [しなやかに]

ストリートダンスでの女性ダンサーの存在はそれまでの汗臭い、男臭いダンスのイメージを大きく変えて新しいフアン層を広げ現在の興隆とも言えるブームをもたらしたように私は思います。

    [激しく]
ストリートダンサーの激しい踊りになんとかついていきたいと夢中でカメラを操作していた頃に撮影した一枚です。
シャッター速度の遅いフィルムカメラで夢中になっていたそのころのシャッタータイミングに苦労したことで、いま人や動物などの動きの多い写真に楽しく挑戦できるようになったと思っています。

10年ほど前の個展で展示した作品のうち「ストリートダンス」の写真三枚をアップしてブログ「写真師の新カメラ日記」更新しました。
ブログで公開した写真はフォトチャンネルでアルバムになっています。
どうか時間があればそちらもご覧ください。
ぎゃらりーたちばなー新カメラ日記ー
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寒いほどに涼しい写真を

2021年08月05日 | 写真日記
    [雪とひまわり」

酷暑の続く金沢、涼しさというより「寒さ」を感じる写真をどうぞ。
金沢では晩秋から初冬という季節に少し早い雪と少し遅咲きの向日葵の出会いを見るときがあります。
撮影は12月はじめ、シーズン最初の本格的な積雪の朝に目星をつけていた向日葵畑に駆けつけました。
狙い通り、畑に少し残っていたひまわりの花に真綿のような雪が少し乗っかっていました。
歳時記で言えば夏の花「向日葵」と冬の「雪」の珍しい出会いでした。

    [雪道を行く親子連れ]

撮影は1月、冬の戸外のイベントの最中に突然雪が降り出して本降りに。
あるお父さんは大慌てで子どもを肩に乗せて大慌てで建物の軒先へ向かっていました。
お子さんはお父さんの方に乗って大喜びのようでした。

    [寒行托鉢 山門を出る]

我が家近くの禅宗の修行寺で2月に撮影しました。
地域の方たちにとっては大寒、小寒のころおなじみの修行僧の姿です。
雪道を素足にわらじ履きで托鉢を続ける修行僧の読む経の声を聞くと渡す小銭や米などを用意して戸外まで出て待つ市民もいます。
今日はあまりにも暑い日が続く中で涼しさを感じてもらおうと雪景色の写真を選んでみました。
季節外れの雪の写真を楽しんでいただけたでしょうか。

酷暑にうだる日々ですが10年ほど前の個展で展示した写真のうち「寒さ」を感じられる写真三枚をアップしてブログ「写真師の新カメラ日記」更新しました。
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驚きの野生の姿

2021年08月03日 | 写真日記
    [絶壁を駆け上る カモシカ]

その運動能力の凄さについては林野を駆ける姿からおおよそのことは知っていたつもりだったのですが・・・。
さすがに林道脇のほぼ直角に近い崖を駆け上るニホンカモシカの姿を自分の目で見たときは驚きというより、驚嘆という言葉が浮かぶほど凄い能力を見たことに感動しました。
「よくぞこんな姿をカメラで捉えられたものだ」と、いま見てもびっくりする一枚です。

    [花を愛でる野猿]

「なんと優しい姿だろう」この野猿の姿を見たときの私の印象です。
咲き初める山桜の花を愛でるような野猿の姿でした。
ただよく見るとその口に運んでいるのは山桜の花と若葉です。
雪に閉じ込められた長い飢餓の季節を超えて迎えた春、好物の山桜の若葉を味わっていたのでしょうね。
そんな食べ物に対する不安のない季節を迎えたことでこんなにゆったりとした姿を見せてくれたのだと思います。

    [見つめ合う二匹]

林道脇の小高い場所でやさしく眼差しを交わす野猿の姿を見つけました。
あまりにもすてきな二匹の姿だったのでてっきり愛し合う姿かと思ったのですが・・・。
撮影時期は繁殖の季節ではないのでおそらく猿の上下関係を確認するためのマウンティングと呼ばれる行動だと思います。
それにしてもいい雰囲気の猿たちでした。
こんな姿を見ることのできる山里でのカメラ散歩はやめられません。

10年ほど前の個展で展示した写真のうち山里で見た野生動物たちの珍しい写真三枚をアップしてブログ「写真師の新カメラ日記」更新しました。
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里で働く人達

2021年08月01日 | 写真日記
    [紫蘇の収穫]

金沢市南部の山畑で汗でいっぱいになりながら紫蘇の収穫に大わらわのご夫婦と会いました。
かつて金沢市の近郊農業としての農地がいっぱいだった地域ですが、いまではこの畑のすぐ下まで開発された住宅地が迫ってきています。
そんな事も話しながらの撮影でしたが「好きな農業をできる間は続けたい」というお話でした。

    [竹林ボランティア]

ボランティアとして竹林の整備を続ける方です。
金沢市南部の山里は良質の美味しい筍の特産地ですが、ご多分に漏れず今では十分に世話しきれず荒れるままになっている竹林も多く目に付きます。
写真はそんな竹林を少しでもよくしたいと数人の仲間と一緒にボランティアとして竹林の整備をしている方です。

    [棚田の代掻き]

棚田で田植え準備の代掻きを人力でしている里の人です。
ご覧の通り棚田は農業機械で出来ないところが多くて、田植えを始めとして農作業は人力に依拠する部分がとても多いです。
大変な作業が続きますがこうして美しい棚田が残り美味しいお米ができることがとても嬉しい撮影でした。

ブログ「写真師の新カメラ日記」のほぼ毎日更新を始めてから10年余になります。
投稿に多くの方たちから日々のコメントや「いいね・応援・続き希望・役立った」ボタンのポイントなどで元気づけられています。
感謝の仕組みがないことや私のズボラさでほとんど反応せずに過ごしてきましたが改めてお礼を申し上げます。😊 

10年ほど前の個展で展示した写真のうち金沢市内の山里で働く里人の写真三枚をアップしてブログ「写真師の新カメラ日記」更新しました。
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