マンズワイン(勝沼)から、甲州醸しの入荷です。
マンズワインは、勝沼にワイナリーを作って、すでに50年以上が経ちますが、親会社はキッコーマンです。
メルシャン、サントリーに続き、国内ワイン第3位のワイナリー。
大手ですので、ワインは全国で販売されています。
当店は、山梨の酒屋ですので、山梨のワインを売っているのですが、大手のワインはあまり得意ではありません。
大手のワイナリーとは、上記の3社の他、サッポロとアサヒ(サントネージュ)の5社です。
当店で販売しているワインは、大手以外の山梨のワイナリーのものです。
ただ、大手のワインには、安価で美味しいワインがたくさんあります。
そういうワインは、静かに販売しています。
このワインも、販売すべきワインです。
甲州醸し。
甲州とは、山梨の古い地名のことではなく、甲州種という葡萄のこと。
醸しは、醸造のことで、甲州醸しとは、甲州種葡萄を醸したワイン。
今の白ワインの作り方は、葡萄の果皮を取り除き、葡萄の果肉だけで作ります。
一方赤ワインは、葡萄の果皮や種子も一緒に醸します。
甲州醸しは、果皮も一緒に醸すので、白葡萄の原料で、赤ワインのようにつくる、ということでしょうか。
葡萄の果皮の色が、ワインに反映され、オレンジ色になるので、最近オレンジワイン、と呼ばれるようになりました。
この作り方は、甲州種ワインの原型ともいわれ、明治時代の甲州種ワインの勃興期は、オレンジワインだったので、という説もあります。
オレンジワインは、細々と作られていて、オレンジワインと呼ぶ以前は、甲州醸し、または単に醸しワイン、と呼ばれていました。
一升瓶ワインでは、岩崎醸造に醸しワインがあったのですが、ブームの前に終売になってしまったのが、残念です。
さて、オレンジワインの味ですが、赤ワインの味に通じる、苦味があります。
甲州種ワインを飲み慣れている方には、甲州ワインの1つの分野と思って頂けると良いのですが、甲州種ワインをの飲んだことが無い方が、オレンジワインを飲んで、これが甲州種ワインか、と思われるとちょっと困ります。
その辺を汲んで、ぜひチャレンジしてください。
マンズワインの甲州醸しは、他社のオレンジワインより安価ですので、購入しやすいワインと思います。
http://www.hamamatsuya.jp/orange-list.html