山梨のワインのブログ

山梨の酒屋の4代目が、ワインを中心に、山梨の酒を、愛を込めて書き溜めます。

マンズワイン オレンジワイン

2020-01-23 10:11:20 | 新商品インプレッション

マンズワイン(勝沼)から、甲州醸しの入荷です。

マンズワインは、勝沼にワイナリーを作って、すでに50年以上が経ちますが、親会社はキッコーマンです。

メルシャン、サントリーに続き、国内ワイン第3位のワイナリー。

大手ですので、ワインは全国で販売されています。

当店は、山梨の酒屋ですので、山梨のワインを売っているのですが、大手のワインはあまり得意ではありません。

大手のワイナリーとは、上記の3社の他、サッポロとアサヒ(サントネージュ)の5社です。

当店で販売しているワインは、大手以外の山梨のワイナリーのものです。

ただ、大手のワインには、安価で美味しいワインがたくさんあります。

そういうワインは、静かに販売しています。

このワインも、販売すべきワインです。

甲州醸し。

甲州とは、山梨の古い地名のことではなく、甲州種という葡萄のこと。

醸しは、醸造のことで、甲州醸しとは、甲州種葡萄を醸したワイン。

今の白ワインの作り方は、葡萄の果皮を取り除き、葡萄の果肉だけで作ります。

一方赤ワインは、葡萄の果皮や種子も一緒に醸します。

甲州醸しは、果皮も一緒に醸すので、白葡萄の原料で、赤ワインのようにつくる、ということでしょうか。

葡萄の果皮の色が、ワインに反映され、オレンジ色になるので、最近オレンジワイン、と呼ばれるようになりました。

この作り方は、甲州種ワインの原型ともいわれ、明治時代の甲州種ワインの勃興期は、オレンジワインだったので、という説もあります。

オレンジワインは、細々と作られていて、オレンジワインと呼ぶ以前は、甲州醸し、または単に醸しワイン、と呼ばれていました。

一升瓶ワインでは、岩崎醸造に醸しワインがあったのですが、ブームの前に終売になってしまったのが、残念です。

さて、オレンジワインの味ですが、赤ワインの味に通じる、苦味があります。

甲州種ワインを飲み慣れている方には、甲州ワインの1つの分野と思って頂けると良いのですが、甲州種ワインをの飲んだことが無い方が、オレンジワインを飲んで、これが甲州種ワインか、と思われるとちょっと困ります。

その辺を汲んで、ぜひチャレンジしてください。

マンズワインの甲州醸しは、他社のオレンジワインより安価ですので、購入しやすいワインと思います。

http://www.hamamatsuya.jp/orange-list.html

 


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 一升瓶ワイン 12月売上ラン... | トップ | 富士屋ホテルのイチゴパフェ... »
最新の画像もっと見る

新商品インプレッション」カテゴリの最新記事