山梨のワインのブログ

山梨の酒屋の4代目が、ワインを中心に、山梨の酒を、愛を込めて書き溜めます。

「飲んで守ろう日本ワイン」をつくった男

2021-05-26 16:51:03 | ワイン四方山話

コロナ禍で、在庫過多になってしまった笛吹ワイン(笛吹市御坂町)の醸造家矢崎雅也さんが納品に来てくれました。

矢崎氏のキャリアは今年で11年目。

前職は介護士だったのですが、腰痛の為、退職。

手術や治療期間の後、実姉が笛吹ワインの親会社の御坂農園グレープハウスの関係者と結婚した縁で、笛吹ワインに入社。

当時の醸造責任者の下で、6年ほどワイン醸造を学び、その醸造責任者が退職された後、醸造責任者になりました。

写真で人柄が判ると思いますが、非常に優しく穏やかな方です。

頼まれると、断らない性格です。

よって、観光客が来なく、ワインが売れないことを知っているのに、葡萄を引き受け、ワインにしてしまう。

ワインのタンクにも、倉庫にも、ワインは一杯です。

「今年の新酒の仕込みが大変なんですよねえ」

とつぶやいたのが、在庫過多が判明した始まり。

ほぼ外に出ない筆者が、久しぶりに外出して、ワイナリーを訪問させてもらいました。

経営者ならば、真っ青でしょうか。

矢崎氏は人が良いので、そこまで悲壮感を外に出しませんが、汗は大量にかいていましたね。

「飲んで守ろう日本ワイン」

というフレーズは、ワイナリー訪問前に考えたのですが、訪問後は、

「飲んで減らそう緊迫ワイン」

「タンク空けよう過剰ワイン」

というキャッチフレーズにしようとしたほどです。

良い人だし、ワインの質も良いし、是非よろしくお願い致します。

www.hamamatsuya.jp/fuefuki-sp.html

 

 


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グレングラント アルボラリス

2021-05-25 12:39:57 | お酒の話(ワイン以外)

5/25です。

山崎のリミテッドエディション、響のブロッサムハーモニーの発売日ですが、入荷ゼロです。

発注はしました。

サントリー山梨営業所の所長に直接。

消費者からの問い合わせは、たくさん。

しかし入荷、ゼロです。

サントリーは、白州蒸留所や水の工場を閉鎖して、山梨から出て行ってもらいたい。

サントリー山梨営業所を開設したとき「山梨は第2の故郷です。」

とお偉いさんが叫んでいましたが、空しい記憶です。

すみません。

下々の酒屋の愚痴でした。

これからのサントリーには期待大です。

グレングラントのアルボラリスが入荷です。

木漏れ日、良いネーミングですね。

メジャーリザーブが終売になり、これに代わるのですね。

ウイスキーブームで価格上昇の中、メジャーリザーブは安価で良い酒でした。

アルボラリス、期待します。

イタリア人ではありませんが、グレングラントは好きですね。

カンパリ社に乾杯!

 


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売れるか、入荷です。

2021-05-24 12:53:14 | ワイン四方山話

コロナ禍で、在庫過多ワインが入荷しました。

笛吹ワイン。

マスカットベイリA種50%、デラウェア20%、甲州20%、ベリーアリカント10%のブレンド。

赤ワイン6白ワイン4のブレンドですが、ロゼワインではありません。

スーパーライトの赤ワインです。

渋さが少ないので、冷やしてもOK。

これからの季節に合います。

720㎖1100円、1.8ℓ1800円。

経費を掛けれないので、表ラベルはありません。

法律上必要な裏ラベルと、手作りの首掛けのみ。

よろしくお願い致します。

www.hamamatsuya.jp/fuefuki-sp.html


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まだ販売前ですが③

2021-05-23 11:05:14 | ワイナリー訪問記

笛吹ワインの余ったワインを売るために、チラシを作りました。

「飲んで守ろう日本ワイン」の文句は、ワイナリーを訪問する前に考えたのですが、取材をして、ワイナリーの厳しさを痛感。

「タンク空けよう緊迫ワイン」

「飲んで減らそう過剰ワイン」

という文句も、その後浮かびました。

経費も掛けれないので、ワインの表ラベルはありません。

その代わり、小さな首掛けをします。

材料費は5円/枚くらい。

名刺作成のシートを利用。

5/23(日)の夕方から、発売です。

720mlサイズ1100円(税込み)

1、8㍑ 1800円。

少しでも価格を抑えて、多くの方に買ってほしい。

720mlで150本、1、8㍑180本の販売目標。

これだけ売れば、このワインの入っているタンクが空きます。

醸造家矢崎さんが、勤務の帰りに、自家用車でワインを納品してくれます。

それからの販売になります。

当店で売ってみて、お客様の評判が良ければ、他の酒屋さんにも販売を頼もうかと思います。

よろしくお願い致します。

www.hamamatsuya.jp/wine-list4.htm#fuefuki


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まだ販売前ですが②

2021-05-22 10:21:08 | ワイナリー訪問記

販売することになった、笛吹ワインの在庫過多のワイン。

人が好い醸造家の矢崎さんが言うには、

「マスカットベイリA種が最も余っています。デラウェアも甲州種も余っていますが」

え、マスカットベイリAが余っている?

他のワイナリーでは、赤ワインのマスカットベイリAは余っていないはずだが・・・。

マスカットベイリAは、日本在来品種では、甲州種に続き、栽培量の多いワイン醸造品種。

食べても美味しいので、親会社のグレープハウスでは、マスカットベイリAは力を入れているそうです。

生食用では、シャインマスカットや巨峰が有名ですが、そこまで価格が高くなく、生食では知名度の低いマスカットベイリAは、観光客に試食を進めると、甘くて美味しい、と言ってよく売れる品種との事。

よって、グレープハウスでは、生食の販売用として、マスカットベイリAをたくさん栽培しています。

こちらは、グレープハウスの茂手木さん。

畑作業の忙しい中、手を休めて丁寧に葡萄や、コロナ禍の現状を説明してくれました。

こちらが、グレープハウスの近くにあるマスカットベイリAの畑。

ずっと奥まで同一の畑で、広さは3町歩、収穫量は10トンとのこと。

コロナ禍でなければ、観光客がここでぶどう狩りをするそうです。

その葡萄がすべて、ワイン用に回ってきた、と矢崎さん。

余っているワインのマスカットベイリAを50%。

次に余っているデラウェアと甲州種をそれぞれ20%。

この割合だとワインの色が薄くなるので、赤ワインの色の濃いベリーアリカントを10%ブレンド。

この裏ラベルは、以前笛吹ワインが販売していたもので、今回のワインにも使えるという事で、こちらになります。

プレジールはフランス語で、楽しみ、快楽、気晴らしという意味ですが、今回のワインには直接関係ありません。

長くなってしまったので、続きは後日。

 


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