信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

秋の景色

2008年10月29日 23時19分26秒 | Weblog
通勤は車だが、駐車場の傍に、何と!りんごの畑が数箇所ある。
青い空に真っ赤なりんごが良く似合う。
りんご畑の傍を通ると、ぷーんと甘い香りが漂う。しばし、気分は香りに乗せられ、仕事に向かう足取りが軽くなり幸せな気分を味わうことになる。

諏訪湖に繋がる堀には増え始めたカモ達が泳ぎ、これもかわいらしい姿に、自然と口元が緩んでしまう。
正面の遠方には北アルプスが真っ白に雪景色になりそびえている。
いつに間にか雪が降ったのだ。
今年の初冠雪は1週間くらい遅いように聞いたが、あの白い穂高や槍ヶ岳を見ていると背筋が寒くなるが、いずれ近いうちにこの高原地帯にも初雪が舞うのであろう。

晩秋へ

2008年10月26日 00時24分54秒 |  日記
2日間、相当な量の雨が降った。
秋晴れの天気が1週間続き、やや乾きかけた土が程よく湿るだろうと思ったが、雨量が多すぎ折角満開になった菊が頭をたれあちらこちらを向いて倒れ掛かっている。
この雨で秋は一気に深くなった。山々は秋色に染まった。
気温も下がったので、葉っぱは勢い、色が濃くなった。

先週はそれにしても運が良かった。
上高地へ行くことを迷ったが、あまりにも天気が良く、これを逃してはいけないと神の啓示もあり、出かけてきたがどうだ!その後の1週間後はもう秋は深まり寒くなってしまったし、曇り空で一向に晴れ間が見えない。

朝、ゆっくり布団の中で1時間かけて新聞を読んだ。
その後朝食前に犬を連れ出し、洗濯が済んだ後、ゆっくりお茶の時間とした。

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息子夫婦が置いて行ったコナコーヒーの豆をミルで挽いた。
ゆっくり豆を挽くという作業はなかなか時間がないと出来ないことで
あり、香りを嗅ぎながら、4年位前に倉本聰のドラマで富良野が舞台の
「優しい時間」を思い出していた。
冬の雪景色の中、寺尾聡のコーヒー店の主人と二宮和也の息子のドラマに釘付けになった。
お客に一人ひとり自分でコーヒーミルで豆を挽かせるのだが、このドラマではコーヒーがやけに美味しそうに伝わり、私も真似をしてコーヒーミルを買い込んだ。
そのことを思い出しながら、ああ又あの白い季節がやってくるのだと背筋が寒くなった。
倉本聰の最後の脚本といわれる、風のガーデンというドラマが始まり
緒方拳が亡くなったとは信じがたい存在感溢れる演技をして、その度にどきどきしている。枯れた風貌、そのくせ重厚さに満ちて富良野という舞台で開業医師の役を演じているが実は肝臓がんの末期の自分をどう映し出していたのだろうなど,しんみりしながらコーヒーをすすった。
最近このお陰で死に対する恐怖感がやや薄れ、いつか突然自分にもやってくるに違いない。
今が最高と思う毎日で生きなくては思う様に心がけが変わってきたのは間違いない。
今年の初めに母を亡くし、死が身近になった。

休日の朝はこのようなゆっくりと流れる心豊かな時間が欲しいのだが、お天気が良いとそうは行かず、家事に明け暮れてしまう。
小心者だからどーんと構えていられず、ネズミの様にこちゃこちゃこちゃ動き回ってしまう。
ハワイのコナコーヒーはやはり格別の味で、休日の朝に相応しい。

気を取り直して午後からまとめて仕事を片付ける。
来月で満期の車検の相談のためにトヨタの販売店に出かけ日取りを決めた。
その後は茅野の駅前の行きつけのパーマ屋さんで3時間たっぷりかけてパーマをかけた。すっかり外は暗くなっていたが、その足でユニクロヘ
寄り、パジャマなどのフリース類を揃えた。
信州へ越してきたら。セーターがやけに寒く感じ、やはりフリースは暖かく、通勤や犬散歩とか出たり入ったりの生活のため身軽で暖かい衣類が便利になった。
午後からのスケジュールは終わり、家に帰るともう7時過ぎ。聯
秋の夕暮れは駆け足で過ぎていった。
今日も行動的な、我ながらタフな一日を過ごしたが、気の毒なのは犬達であった。
明日は何とかして外へ連れ出せるお天気になって欲しいわね?みるきい。


美しい上高地

2008年10月19日 22時43分35秒 |  日記
自宅を出発して2時間半で上高地に到着した。
松本インターから野麦街道を走るが、渋滞もなく日曜だから昨日の土曜日より混んでいないんだわとほくほくしていたら、終点の駐車場で満車状態で驚く。
あと1時間遅く出かけていたらどうなっていたか。
快晴の空、紅葉はピークを迎え、想像していた以上に色が濃く綺麗で、梓川のエメラルド色の水の色と美しい対比をなしている。
さすが大正池、田代池、河童橋、名が良く知られているだけにこの青い空に映えて美しい場所である。
4時間、大正池、河童橋から明神池まで早足で歩いた。
多分この距離は息子夫婦は根を上げるに違いないと思いながら、これは毎日仕事で歩いている強みかもしれない。
こうして長く
歩いていると、東京にいた頃よりずっと足が強くなったと嬉しく思う。
常に混みあっている上高地のイメージのため、好きになれなく信州へ来てもなかなか訪れようと思わなかった場所だが、いざそのスケールの大きさと景色の美しさに固定観念を持ってはいけないと反省をする。
針葉樹の林の中を歩き、木々のかもし出す香気に心は洗われる。
奥穂高岳を仰ぎ見ながら、この空気、光、木の香り、川の流れ、これらをアルジェリアのムスメには一番必要としみじみ思った。
大自然に触れることが時々なくては人間らしい生活とはいえないかもしれない。
今日の景色は言葉に表わせないので写真を載せて終わり。

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秋真っ只中

2008年10月18日 23時09分50秒 |  日記
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珍しく10月に入り、週末は好天に恵まれ朝晩の気温だが大きくなり、木々は紅葉が進んできた。
朝の通勤の際は街路樹の紅葉の美しさに、上機嫌でハンドルさばきだ。
先週の土曜日は東京へ出かけ、さて今週は、と考えた。
天気予報では週末は晴れて、行楽日和という。
迷いに迷って、えいっ出かけるのは明日にして、今日は掃除洗濯畑と犬だと決めて朝から大回転だ。
心地よい秋の日差しは身体を動かして働くように仕向けてくれるから
散歩をねだる犬達を無視して家事に励んだ。
今年は家の周りの小菊を丁寧に面倒を見て株を増やしたところ、相当な増え方をして丁度コスモスが終わった頃に一斉に咲き始めた。
今満開になったが、これほど見事に増えて咲いてくれるとは思ってもみなかった。花が咲き乱れる家に住むという、夢は叶うものである。

やっとお昼を回り、恨めしそうな顔をしている犬達を引っ張り出して散歩に向かった。
本当に日差しは暖かく、気持ちが良い。
こんな贅沢な豊かな環境の中で部屋の中ばかりにいるのは勿体ないと歩き始めたら途端に反省する。
ところどころ木の種類によっては真っ赤に紅葉し、今年は紅葉が早くやってきたように思える。
通常なら車でしか来れない距離を覚悟の上なので、エコーラインから自由農園を通過し、林の中を暫く歩き、別荘地帯も通過した。
別荘は大半が閉まっており、静かな散歩道に木々は真っ赤に紅葉し最も美しい季節に見る人はいない。
針葉樹の林では特有の香気が漂い、同じような香りに、この夏行ったカナダの森のトレッキングを思い出した。

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 約1時間半、歩いた距離は1万1000歩で、犬達は足が短いから、多分5万歩くらい歩いたかもしれない。
今夜はさぞ良く寝るだろう。
今月末は多分紅葉も終わりの時期にかかり、夜はずっと冷え込むに違いないと思われる。
さあ明日は早起きして、上高地へ出かける予定だ。

実はこの2週間くらいずっと心の中は鬱々としていた。
10月のはじめ、俳優の緒方拳さんの訃報を読んでおののいた。
夏、NHKのドラマで帽子というドラマを見た。
若者と帽子職人の老人と、一緒に育った胎内被爆の幼馴染の話である。
痩せたなー、緒方拳、と思いながらドラマに引き込まれた。演技の一つ一つに磨きがかかり、まるで緒方拳そのものが主人公と重なり、とりわけ帽子を縫う針を持つ手つきや、新幹線に乗り東京へ向かう車中で自前の弁当を食べるシーン、あれには参った。
アルミの今は見ることの出来ない弁当箱にかぼちゃとサトイモの煮物とご飯が入った弁当で、かぼちゃの煮物がうまく炊いてある言いながら美味しそうに食べ、それを若者にも勧め、こっぴどく断られる。
このシーンはずっとドラマが終わっても何ヶ月も自分の中に残っていた。何だか切ないのだ。緒方拳にあまりにもぴったりすぎて。
別な映画では洋服仕立て屋の老人の役もあった。
帽子も洋服やも難しい役柄であるのにぴったりはまっていた。
追悼番組で帽子の番組をあらためて見て、そして泣いた。
それ以来ずっと私の心の中は穴が空いたままになっている。
別に親しいわけでもなく、しかし長いこと緒方拳のドラマは好きだった。
年齢が経つにつれ、演技が重々しくなり風貌もそれにつれ素敵な顔になり、まさに円熟して来たと思っていたが、痩せて来たのが気になり始めた。
自分は医療職であり人の死に目を山ほど見て来たので、痩せたりする様子を人より早く気付く。その後その人は訃報で発見し,やはり・・・と悲しくなる。
今回もそうだがやたらに死に直面する役柄が続いていたので、相当覚悟の上で役に向かってきたのであろうと思うと又涙が出る。
老いは闘うものではなく、仲良く連れ添っていくもの。過去でもなく、未来でもなく今を生きるということかなと追悼番組の中で話していられた。独特のあの笑顔とアルミの弁当のかぼちゃを食べるシーンがずっと残ります。


スカンクみるきぃ

2008年10月14日 00時53分38秒 |  日記
 連休の2日目、昨日から犬を動物病院へ預けており、朝はうるさい吠え声を聞くことがなく、ゆっくり静かな中で新聞を読む。
たまにはこのような静けさが欲しい。

午前中は洗濯、布団を干し、部屋中の掃除をしてから庭に出て、畑の手入れと花壇の植え替えを行なった。
すぐに3時のオルゴールが火の見やぐらからお知らせがあり、あらまあ、実に休暇は飛ぶように過ぎていくわと、犬のお迎えに出向いた。

昨日の朝からだが、たった一日のお泊りであほみるきいは又もや声が出なくなっていた。多分吠えまくっていたに違いない。
その後天にも昇るような嬉しさ一杯の足取りで犬達はエンジン全開で散歩に出て走った。

今炬燵で、私の傍にぴったりくっつきながら寝ているが、あたりの空気がどうも臭い・・・・。
私は今朝もお風呂に入ったし、いよいよ加齢臭が来たかと思いつつ、ブログを書いていた。
しかし臭い・・・。自分の洋服や腕を嗅いでみたが別にどうってことない。
ふと、傍に寝ているみるきいのお尻に鼻をくっつけてみた。

犯人はこやつだ!!
肥溜めの様な臭いは彼のお尻から臭う。
すかしっぺのみるきいは、多分、お泊りでストレスになり、もっと長いと血便になるが、今回はその一歩手前で、すかすか臭いを出している。
ううううう、スカンクになった、みるきいは何の夢をみているのか、口元は笑っており、臭いを出しながらしっかり私の傍から離れない。
こんな文章を読んだらきっと、シカゴのヨメはみいちゃん可愛い漣!!!と絶対言うに違いない。確実だ。

今期最後の笛吹市の上野園から送られてきたぶどうは、最高の味で、今年の猛暑のお陰で糖度が強く、食べるのに勿体ないその姿かたちである。

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3連休

2008年10月13日 00時02分25秒 |  日記
ブログの更新がありませんとミクシイに注意されてしまったです。
ねたは毎日あるが、いざ夜になってみると書く時間がなくなってしまい、今日も次の日になってしまったかと、数時間しか寝られないことを後悔しつつ慌てて寝る。
多分、書くリズムの波に乗り遅れてしまったかもしれない。
まあいいかと、毎日、波に漂っている感じでいたら、ミクシイ様から注意を受けた。聯

9月10月と結構な連休がチョコチョコとあり、仕事で疲れた精神は楽になる。
その代わり、天気次第では出たり入ったり、庭の続きの畑で野菜の世話をしたり、夜になって疲れて炬燵で沈没だ。
実態は誠にくだらんのではある。

鍊昨日からの3連休は、まず第一日目は、犬を動物病院へ預けてその足で最寄のバス停から中央高速バスで新宿へ出掛けた。
乗車時間は3時間。
お昼に到着し、友人達と高島屋の寿司源で昼からビールを飲みながら
この1年半のブランクを埋め合わせる話に3時間以上費やした。
流石に場所を変えようと、コーヒーショップへ席を替え、又そこで3時間近くしゃべり、慌てて気が付き、帰るバスに乗るべく西口に向かった。
南口から西口へ向かう間のお店はまるでよその世界。
バッグも洋服も目を奪われるものはなく、買い物をしたいとちらりとも考えることもなく、そうそう、近所に和菓子を買っていくわとデパートに寄った。
信州に引越ししたら物欲が無くなった。
車で通勤していると、決まりきった場所の行ったり来たり、休日も華やかな場所は縁遠く、友人達と話していたら私、この1年半でスカートをはき、かかとの高い靴をはいて出かける場が無くなり、しまったままだわと言ったら、余程山奥で暮しているような印象を持たれたらしい。

ヨドバシカメラの前を人にぶつかりながら歩き、酸欠になりそうな空気を吸い、何て人がこんなに多いのだと心の奥深くでののしりながら歩いた。
予定通りハイウエイバスに乗り、帰りは2時間半で原村に戻って来た。
月が煌々と出て明るく、新宿では気温が高く汗をかいてブラウス一枚になっていたのに、車に乗ってエンジンを掛けたら冷気でガラスが曇ってしまった。
外気温が8度‥。随分と差があるではないか。

一日都会へ出かけ、帰って来たらほっとしている自分はもうとっくに信州人になっていることを認める。
この空気、この景色、色々慣れるまでに辛かったけれど、自分の求めていたものが確実にここにはある。


秋真っ只中

2008年10月05日 00時05分49秒 |  日記
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今週は水木金と3日間、職場は消化器学会で医者がほぼ、留守になるので健診は3分の1に減らした。
受診者が少ないと楽だがいまいちやる気が出ない。
毎日へとへとになるほど動き回っているのに、リズムが狂い、やっぱりい忙しいほうが良いという結論。(これは自分だけだが)
久し振りの快晴になった週末、同僚の結婚祝いの贈り物のガラスのランプを依頼してそれを受け取りに大泉の作家さんの家に午前中出掛けた。
これほどからりと暖かい日差しの日は稀で、運転していても気分がわくわくして来る。
ドライブ気分で、八ヶ岳や南アルプスが久し振りに雲も無くくっきり見えるではないか。
田んぼは稲が黄金色に輝き、コスモスが満開で道路の両脇で秋の景色にぴったりだ。
七尾裕子さんのアトリエは秋の日差しが一杯に射して、ガラスの作家さんらしい家のたたずまいになっている。
何度もお邪魔してすっかり親しくなって、芸術家とは敷居が高いのだが
有難い事に、いつもうかがうとご主人まで顔を出して下さる。
自分の家を作るときは必ず七尾さんのガラスの照明を使わして頂きますねと誓っている。

小淵沢の八ヶ岳アウトレットに寄り靴を買って帰る。
お天気が良いので、駐車場は満杯、都心の車のナンバーが目立つ。
秋めいてきた地方は週末のドライブにはぴったりの季節で爽やかな景色と空気を吸えば元気になること間違いなしと思う。

犬の散歩も遠出した。
田んぼや林や川に沿って歩き、いつの間にかセロリの畑は出荷が終わってほうれん草の畑に変わっている。
スジ条に播かれた青々したほうれん草の模様がとても綺麗だ。
都会に居た頃はほうれん草がこのような畑で育つとは見たことも無かった。
ススキは秋の日差しで光り稲は刈り取られ、わらが束ねて干してある。
これも絵になる景色だ。
雨が降ると田舎はどうしようもなく歩くことも出来なくなるが、お天気が良いとどれを見ても懐かしい里山風景で、田舎育ちに自分には嬉しい、気持ちが活性化する散歩になる。
多分犬達もこれまでの生活の半分近くが原村になるので、お散歩が命の彼らにとってはこんな素敵な散歩道を歩けるから犬の業界でも幸せな奴らではないかと思う。

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