信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

ポピー残酷物語

2017年06月22日 21時51分34秒 | Weblog
昨日庭の景色が暑くるしいと記事に書いたら決心がついた。
一日中雨が降り1か月ぶりに雨は十分草花や作物に水気を注ぎ、朝起きたら空気が変わっていた。

気温が上がる前に仕事を済ませたい。
気持ちも変わることなく7時からひたすら作業だ。

真っ赤っかの庭に出てまずは裏手の畑に生えているポピーを抜き始める。
畑の方は野菜が一面占めているのでそのあいた通路などにひしめいている。
まずは1時間で引っこ抜いたポピーは山になり、次は一輪車で堆肥のある場所に往復を何度か。

休憩を取りたいが、こういった仕事は勢いが大事。
顔に汗が流れて来て目に入り痛い。

さあ、難関の庭の方だ。
こちらはホント、群生しており引っこ抜くと2株ほどで両手に抱えても一杯になる。
考えている暇はない。
片っ端から心の中できれいに真っ赤に咲き誇っている花にごめんねと謝りながら
抜いては山に積んでいく。

かくして最後は暑くて倒れそうになりながら3時間で終了。
真っ赤っかの庭はピンクのつるバラだけになり、色物はごくごく減ってしまった。
風通しも良くなり、すっきりしたのは間違いない。

本当は満開の花を引っこ抜き捨てるなど罰当たりでたたられそうだが、なぜか落ち着いた色の庭になって
自分の気持ちも落ち着いた。

来年は配色や配置をしっかり考え、群生しそうな草花の苗は早いうちに淘汰しよう。
気持ちとしては淡い色合いの配色の庭を作りたいが、どうしたものか。

雨上がりの気温30度の中汗で全身ずぶぬれ状態で力仕事をやり遂げ1時に家に入った。
老女、こんな危険な作業は来年はやめておこう。

恒例の梅漬け

2017年06月21日 17時05分08秒 | Weblog
毎年、体力の衰えを感じ今年から梅干をつけるのはやめようと、心の中で思う。
そのいい例が野沢菜漬けである。

昨年の冬も食べる量が少ないから買った方がいいと決心したのに
抱えるほどの野沢菜を2軒の農家から頂いた。

今や夏だがほんのわずかしか食べず無駄にすることは違いなく、砂糖や塩は勿論だが寒い日に
洗って漬け込んだ体力を思い直す。

しかし、梅干しは別である。
尊敬し続ける佐藤初女さんや つばたひでこさんを想うと、お二人とも80歳や90歳でも梅干しを大量につけて
おりそれを考えると自分はまだひよっこで、弱音を吐けない。

いつもご近所から大量の青梅を頂き、慌てて梅干しにしていたが今年は奮発して完熟南高梅を買いこんだ。
ムスメやメイの分も私の自慢できる役目と引き受けた。

香りのよい完熟した梅はまるで宝石で愛おしく作業が進む。
今回は各々2キロずつ、信州の誇る横山タカ子先生のレシピを踏襲。

さしす漬け

完熟梅  1キロ
砂糖、ザラメ300g あら塩 100g 酢カップ4

 30分から1時間水に浸けあく抜きし、水分をきれいに拭き取る。
 容器に材料を全部入れて2週間以上置く。
 土用干しを3日3晩行いさし酢に浸し容器に保存する。

青梅の時は外側の皮が硬かったが今年の出来はいかばかりか?

数年前まで原村に住んでいた際、お盆が終わるころ夜大家さんがいきなり10k以上のもいだ青梅を
コンテナに入れ、玄関先に置いて行く。
といったことが続き、諏訪に勤務していたのでその10Kを一晩水に浸けその翌夕、なりくちをしこしこと一晩かかり
楊枝で取り
塩漬けし、さらに赤しそを買ってよくもんで混ぜ大量に出来た梅酢の保存に困った。
しかもお盆過ぎだから土用干しはとっくに終わっている。
今思うと有り難いことだが、体力が落ちてくると10キロはないぜと思う。

さし酢漬けはおいしいしマイルドで作業が軽く、これだけはやめられない夏に向かう前の手仕事である。




3年目の庭作りの反省

2017年06月21日 15時54分23秒 | Weblog
今日は久し振りにまとまった雨が降った。
前回はいつ降ったのか思い出せないほどで土は乾燥し砂漠化した。
野菜や花はじょうろの朝夕の水遣りでは追い付かず、お蔭で毎夕2時間近くかかって水播きして
体がへとへと、筋肉痛が治らない。

周囲の農家は深刻だ。

今日は朝から念願の雨で雨降りの一日がこれほど嬉しく感じることはなかった。
梅雨が明けたらまた日照りで悩むことであろう。

今年の庭はバラを作り始め種類も増え、手間暇かけて面倒見ているので順調に生育して花が咲きだした。










ところが思わぬ伏兵が・・・・。

春先の雑草取りの時おととしはほうき草、昨年はカモミールとマーガレットの軍団を鎌で刈り取った。
半端な数ではなく堆肥置き場は2メートルくらいの山になった。

今年はどこから飛んできたのかポピーの苗があちらこちらに芽が出始め、まあかわいい花だからいいかと
放っておいた。
春の花が咲き始めた頃は邪魔にならず、むしろ雑草よけにいいかもとそのままにした。

ところがバラの季節になり、花が咲き始めた頃から庭は真っ赤っか。
その成長の早いこと、抜き取るには株が大きすぎ、近所の人たちはきれいだから抜かなくてもいいじゃない?
と言われ我慢した。
しかしこの暑さが続き苛々し出した。

















見た目が暑苦しいのだ。
花に責任はないし引っこ抜くことに仏心を続けた自分が悪い。

雨が降って水気を吸った草花はみるみる元気になったが、何とまとまりのない赤い色がきつい
庭なのだろうと殊更思う。

ここは北海道の原野ではない。
ワイルドな庭は自分の望みではなかった。
今年学んだのはいかにポピーは繁殖力が旺盛か。
アイルランドの原野の風景に憧れても自分の庭にはふさわしくなかった。

シックな上品な花壇を目指して励んでいたつもりが結果、バラも百合も目立つこともなく
ここの家のご主人は色彩感覚がめちゃくちゃだと通る人に思われるのではなかろうか。

折角水分を得て元気を取り戻したポピーは今後芥子粒ほどの種をまき散らすから心を鬼にして
明日から刈り取らねば来年恐ろしいことになるのは間違いない。

不思議なことに北側は白い花が咲いているがポピーは生えていない。
夏は白系やブルー系の花がすがすがしい。




空が広いので軌跡が見えた

2017年06月07日 12時34分11秒 | Weblog
昨日の朝、風もなく庭で仕事をしての10時頃。
ふと空を仰ぐと快晴に近い空が縞模様。

そうだ、この時間は山梨方面から日本海方面に向かって飛行機雲が見えることがあると思い出す。
よく見れば同じ方向に飛行機雲が太いのや細いのや、今真上を飛んでいるのが良く見える。

毎日のことではあるのだろうが気象条件に左右され、これほど沢山の軌跡があるのを確認できる日は少ない。
中央アルプスに向かってぐんぐん伸びていく飛行機雲。
ついつい仰ぎ見て周りを見渡すと、飯田方面の上空がとても多く縞模様になっている。
この時間帯は国内の便が多いのだろうか。

屋根の煙突を見たら丁度十字に模様になった雲がまるで煙突から出ている煙に見えた。
乗客になってのこの無数の飛行雲の景色は機内からは見えるはずもなく、田舎の広い広い空の得点か。