
今日は台風の余波で雨が降ったりやんだりで、しばらく振りの安息日となった。
先週、犬の抜歯で13本も抜いたがその後抗生剤の効果もあり犬は多分慢性の痛みから
解放されてぐっすり寝るようになったし、顔つきも小顔になり
子犬時代のかわいらしさを取り戻した。
何よりも歯周病の口臭が取れて家の中に漂っていた悪臭がなくなった。
その週の日曜日にムスメのアフリカ勤務時代の友人が京都から訪ねて来て、夕方から庭で
バーベキューを行った。
その際抱っこしていたもう1匹のダックスの口元に黒い丸い5ミリ大の球状のものがあるのに
気付き、またマダニにやられたとムスメやムスコと判断に至った。
過去に2匹の犬は経験しており動物病院ではがし取ってもらったことがあるからだ。
休日明けにさっそく動物病院に受診した。
マダニに噛まれましたと自信をもってセンセイに告げたら即、これはダニではありません、
腫瘍ですと打ち消されてしまった。
その辺から、また不安の虜になるが、センセイは口の中の腫瘍は悪性が多いです。
しかし、口臭も強いし、歯のほうが相当、歯周病が進んでいるので腫瘍を手術で取る際
抜歯もしたほうが良いと診断を受けた。
数年前に、この犬は別な動物病院で舌にできた腫瘍を取ったが良性で、その時歯も歯石を取り
研磨してもらいきれいになったと話したら、前のことは忘れてくださいとばっさりやられてしまった。
そして、昨日朝から絶食で腫瘍と抜歯のため日帰りで手術を受けた。
夕方6時過ぎに迎えに行った。
前回同様、センセイは膿盆に入った抜歯した歯を見せてくれて相当ひどかったですと2回も言われた。
7本奥歯を中心に抜いたが、奥歯は全滅で、しかも膿瘍が2か所もあり慢性に歯の奥から顔面の隙間に
入り込んで炎症していたそうな。膿瘍の穴は縫合した。
長らくとても痛かったはずですと又言われてしまった。
そういえば犬たちは歳とともに目の下のほほがふっくらしそして口臭が強くなってきていたが
歯の為だったのだ。
奥歯はグレーに色が変わっていたが口を開けて見せないし、嫌がって噛まれるし、発見する機会がなかった。
うちの犬の程度はひどいですかと聞いたところ、いやこの程度は結構多いですと
さらりと返事が返って来た。
外犬なども飼い主はいちいち口の中は点検しないであろうし、
毎年の狂犬病やフィラリアの薬さえ飲ませていないという。
2週にわたる抜歯であったが、今日は2匹とも合計20本の歯を抜いたとは思えぬほどで
朝から冷たい床に転がりぐっすり眠っている。
これで今後2匹の寿命は延びて欲しいと寝顔を見ながら願う。
病気の発見のチャンスをもらったことに感謝し、動物はただ飼えば良いとは思えぬものと今回も思う。
人間、自分が経験したものについては興味を持つが、今朝ふと送られて来た通販カタログを見ていた。
グラビアにきれいな若いモデルとふさふさした白い毛のゴールデンレドリバーが舌を出して笑っている。
たまたま犬は舌を出し、歯を見せていたが、奥歯が抜歯した我が家の犬と同じグレーに変化していた。
ついついああこのモデル犬も歯のメンテランスまでは受けていないのだと秘かに思う。
