信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

久し振りのバス旅行

2015年05月29日 13時53分02秒 | Weblog
高遠のロ-ズガ-デンのボランティアに入り毎月の例会に参加しているが
今月はバラ園の日帰り見学旅行の企画で、静岡のバラ園の見学に行く。

旅行は個人は別として、団体旅行なるものは思い起こしてみても記憶にない。
勤務していたころは家族がいて参加しにくいし、諏訪に来てから職場旅行のネックは犬
であり、泊まりは不可能で遠ざかっていた。

今回はムスメの嫁ぎ先の傍で暮らしているのでいざとなると何とでもなるし、
まして日帰りとなると とても気楽に申し込める。

ただし、問題は車酔いだ。
海外旅行では鉄道でも酔っていた。
自分が運転する時はシャキッとしているので酔うことはないが、載せて頂く身になると
大抵は気持ちが悪くなる。
それも歳を取ってきたら幼い時に酷く酔っていた時に似てきたようだ。
最近の酔い止めはしばらくご無沙汰しているのでドラッグストアーに買いに行ったら
少量しか買えないし、ただし
酔ってからでも効きますという表示がされて何となく安心だ。

今回の旅行は朝6時半に伊那インタ-を出発し、中央道から富士山麓経由 朝霧高原や精進湖
を経て富士の宮の富士花鳥園でベゴニアを見て新東名道に乗りを沼津まで行きバラ園見学だ。

団体旅行は数十年経験していないが、同じボランテイアの仲間でしかも年齢も似たり寄ったりで
気を遣わなくて済みそうだ。
お隣に座った方としゃべりっぱなしのうちにベゴニア園に到着した。
団体旅行の特徴はあまり見て回るのに時間が無い。

広い園内だったが、ふと、入り口の傍にふくろうの展示室があり、花を見ようとしたのに
最初のふくろうの姿に入り込み、そこで目があったふくろうのあまりのかわいらしさに
世界のふくろう36種もいるので 続いて歓声を上げながら見てしまった。

ふくろうを見ること自体経験がないが、その姿と大きなつぶらな目とその瞬きがすばらしい。
すっかりとりこになり、まだまだ見続けたかったが時間になってしまい
ベゴニアや花壇を見ることもなくバスに乗り込んだ。

富士宮でのバラ園は今年は気温が高く花が終わりに近く、残念な気持ちでお昼ご飯の
沼津の魚市場に向った。
お昼を食べ、沼津の御用邸を見学し、その広大な松の植えられている敷地を歩き、
もう帰る時間が迫ってきた。

帰りのバスの中は元気な熟女40名で寝るどころかそれは賑やかで、伊那に夕方7時半に到着した。
思えば行きも帰りもしゃべりっぱなしで、こんなに一日中話していた記憶は最近はないな・・・
職場旅行は年齢がまちまちだし、色々な打算が働くし、このようなオバチャンたちの目的が同じで
同じ地域の住人たちの小旅行は楽しかった。
眠くなることもなく、酔うことは間違いなくなかった。
お陰で今後のバラの手入れに関する知識がたっぷりもらってきたことも有り難い。

6月6日から28日まで高遠のしんわの丘バラガーデンでバラ祭りが開催されるが、入会して
初めてのお勤めになる。

花の写真が何もなくふくろうの写真を載せるが、何の旅行かこれだけ見たらわからないだろう。




みみずくは、目が鋭く、凛々しい


ううう・・・かわいい・・・首をかしげている















目玉が大きくて顔の半分はつぶらな目だ



つぶらな目と肉食だがひっそりと大人しくふくろうなのにシシャモなどというふざけた名前の子など、
まあシャ-ロットよりましか















他人事ではない空き家問題

2015年05月23日 17時09分50秒 | Weblog
今から8年前、定年退職後に移住する際、仮住まいがあるためネットで不動産屋をあたり
空き家を探した。
長野県、山梨県と広い範囲だったが条件を満たすものが見つからず、運よく最終的には
原村に仮住まいをした。

今日もラジコでTBSのラジオを聴きながら庭仕事や掃除をしているが、毎回気にかけている
永六輔のパーキンソンや、昨日のテレビ番組で公開された
大橋巨泉の肺がんの手術後の回復状態など
ほっとしながら自分のことのように嬉しい時間になった。

12時になると久米宏の登場で、快調に飛ばす話題に好き嫌いはあるようだが自分は
このテンポのよい話し方にわくわくし引き込まれる。
毎回、ゲストを選んでのやり取りがあるが良くぞ探してくると感嘆する、様々なジャンルからの
ゲストから教えられる知識は、とても惹かれて集中して聞いている。

今日は不動産アドバイザ-の牧野知弘氏でこれからの空き家問題について
もと銀行員というキャリアなどから不動産家に転じ、現在、そして間もなくやって来る
空き家がどう日本の経済に及ぼす影響が大問題となるかを話した。

空き家問題1000万戸の衝撃という書籍の著者である

確かに、この地方といえる伊那にも住んでみたら事情がわかり空き家が多い。
しかも豪邸といえるほどの規模の家だが、おばあちゃんの一人暮らしが多いのだ。
子供たちは別な仕事を選び、夫に先立たれ独居老人が増えていく。

今や日本の住居建築は820万戸あり、空き家は13.5%もあり、それでも年に新築は100万戸ずつ建てられていく。
戦後の団塊の世代が憧れの家を、それも広い質の高い家を持ちたい時代が続き、
金妻ドラマとなったが
その子供たちは郊外の親の家から離れ質の高い都心のタワ-マンションに住み
郊外のバスか自家用車の家は売りに出される。
多摩ニュ-タウンなど学生時代の憧れだったが今はスラム化している。

郊外の親の家は1戸建てで売却に出されても郊外では交通に不自由で、売れない。
神奈川県のJRの駅前に5.60000万円のマンションが建ち若い世代が買うのかと思ったら
多くはそのマンションの坂の上にある1戸建てにすんでいる老人世代が占めていたそうだ。
1億で1戸建てを売り、5000万のマンションを買いお釣りが来るはずが1戸建てが売れず、
購入できずにキャンセルになる客が多かったそうだ。
あと5年も経てば住民は山手線の内側にほとんど入り、特に人口が昼しか多くなかった
生産年齢人口が中央区は今や10万人以下から13万人に増え横浜は65%に減っている。
一昔前のドーナツ化現象の逆パタ-ンだ。

今回空き家措置法も制定され、売却できない家は相続税で支払えず、
兄弟で押し付け合うようになる。
骨肉の争いも形が変わっていくのか。
都心の賃貸住宅は空き家だけになり、人口も減っていくからマンションの空き家も場所により増え
豊島区などは一時流行ったワンル-ムが今は若者は敬遠し、収入がない年寄りが借りたいが
貸主は年寄りには貸したがらず、結局は川崎の集合住宅の火災のような現象が今後多くなるそうだ。

郊外の憧れだった親の一戸建ての家は買い手が着かず、マンション暮らしの子供たちは
固定資産税や相続税が払えないため要らないと空き家は今後どんどん増え続ける実態に
他人事と思えない。
限界集落は田舎の現象かと思っていたら、都会の方がもっとそのテンポは速く深刻だった。
読んでみたい本である。






またもやヒヤリが・・・

2015年05月23日 14時46分49秒 | Weblog
ムスメとマゴが都会へ出かける。
1歳5ヵ月のマゴは当然長い乗り物の乗車には飽きてしまうし、一番短い時間の
ス-パ-あずさに乗るために茅野の駅まで送っていった。

帰りにホームセンタ-に寄り園芸道具やペンキ、野菜の苗を購入し午後には家に戻るべく
送った後のちょっとした寂しさを感じながら運転した。
どうせ出かけたついでに遊んで来ればいいのに、やりたい仕事が山積みの貧乏性だ。
杖突峠を越え下り坂に差し掛かったあたりからエンジン音というか前輪から異常な音が聞こえ出した。
ダンプトラックの後についていたので多分その車だろうと思っていたが離れてみても音は大きい。


まさか!
私の車だ。伊那へ帰るには未だ2/3もあるし、茅野に戻るには峠を越えるのにこの音では
もう10mといえど走れない。しかもブレ-キが利かなくなったりしたらと考えたくもない。

結果的には電話して茅野のホンダへ電話し、整備士がレッカー車で40分もかからないうちに
来てくれてジャッキで車輪を外し点検した。
1ヶ月前には定期点検したばかりでそのときは問題なかったが音から推測すると
多分ブレ-キパッドに小石が入った可能性があり、もとどうりに車輪を取り付け近隣を走り、異常音は消えた。
整備士から今後の説明があり帰宅することにしたが、往路のエンジン音に比べ走行音が静かになり
ブレ-キが滑らかになり快調に走る。
そういえば最近ムスメから私の車に乗ると気持ち悪くなる。停車する時とかブレ-キががっくんと
してと数度言われて私の運転も地に落ちてきたかなと自分を責めていた。

整備士様、様でこんな山道でレッカ-車で駆けつけてくれ見事に車は異常は一応解決し
有り難いの言葉しかない。
今住んでいる家の前の敷地は小砂利が敷き詰めてあり多分毎日に近く運転していれば
それが入り込んだ可能性が高いようだ。

映画でも観て帰り、夜になったり、ホンダのお店が定休日だったり、
峠の上り坂の路上でいきなり動けなくなったりとか、
下りのヘアピンカ-ブでブレ-キが利かなくなって事故になったり、パニックになる原因はいくらでも
背中合わせでやって来る。
時間が経ってぞぞぞ-としてきた。
ムスメを送っていく途中であったら、電車には間に合わなかった・・・・

車の運転は気の緩んだ時にやってくるというが、きちんと定期点検して車の状況を
販売店が知っているというのは人間の定期的な健康診断と同じだと思う。
すぐに対応してくれる、そして精神の不安を取り除いてくれるという大事な部分で助けられた。



今年は咲き始めが早いアイスバ-グ








楽しいペンキでのリフォ-ム

2015年05月18日 20時12分43秒 | Weblog




デッキで涼んでいるアマガエルの色も剥げている

先日、ウッドデッキが剥げてきた為、保護剤で塗料を塗りなおした。
こんな薄い色で大丈夫かなと思いながら塗っていたが、翌日、強い陽射しで乾いたら
光沢が出て色も濃くなり、思った以上に失敗もなく、きれいな仕上がりになった。

塗ってから2日後に雨が降ったが、見事に雨を跳ね返し、効果抜群だ。
塗料の臭いだけは気にかかるが、できばえに気を良くして次はデッキに置いてある木製の
椅子とこまごま農作業のシャベルや鍬や鎌の木柄、ブリキのバケツ、
琺瑯の洗面器、鉢類を置く棚などの道具類をペンキで塗ってみる事にした。

間を置くと億劫になるので、ホ-ムセンターの塗料コーナーでペンキの色を吟味した。
種類が豊富で、塗る場所別に、塗料は様々あり選ぶまでに大分時間を費やしてしまった。

素人もいいところ、生まれて初めてのペンキ塗りだ。
しかも時代とともに塗料は進化し、眺めているだけで1時間など軽く過ぎてしまう。

赤や黄色緑と迷い、失敗してもともと、小さな缶に入ったみどりいろを選び、翌日朝から
椅子を塗る。

大小2本の刷毛を使い分け裏表満遍なく、塗り残しがないよう慎重に、自分の衣類にも着かぬよう、
塗料の入った缶をひっくり返したりしないよう、それはそれは注意に注意を重ね勧めていく。

デッキと違いこれは半日で終了した。
緑の椅子は周りの景色に良く映えて剥げていたものが高級感が出た。

先日のテレビ番組の徹子の部屋に出演した103歳になられた日野原重明先生が、老化防止は
新しいチャレンジにより進行を防げると言われていたが、確かに・・・・。

経験した事がないことを手がけると、とても気持ちを集中し、時間が経つのも忘れて一生懸命に
向き合うからだ。
ペンキ塗りは良かった。
古くなり錆びたり、劣化したり汚くなった道具をよみがえさせてくれた。
ただし、買った缶半分も使わないうちに目的は終了し、別な色を塗りたくなった。
次は赤だ。







中川村のジャーマンアイリス園

2015年05月17日 22時23分00秒 | Weblog
5月の伊那市の広報誌に掲載されている自宅のジャーマンアイリスの畑を開放しているという
記事を読み、丁度見頃になったので出かけてきた。

駒ヶ根の先の中川村で中央アルプスや南アルプスが大きく迫っている地域で
この地域には初めて行ってみた。

一般の方が自宅の土地に20数年前から植え始め今や300種類を越えるという
広い花畑を見て回った。
今から20年も前に友人に誘われて富士見町のジャーマンアイリスを植えている
お宅に伺い初めてこの花を知った。
当時は未だ出始めで高価な花だとだけわかった。

信州へ引っ越してきて当時からは年月も流れ花の事情も変わり、今や田んぼのあぜ道でも
きれいな姿を見るようになった。

知久島ジャ-マンアイリス園は中川村の片桐地区にありナビに導かれ伊那から1時間で到着。
足を踏み入れてその規模に驚いた。

5月中旬から6月中旬ごろが見ごろという。300種類の花の多さと花の名前が覚えることが出来ず
ただ感心するのみであった。
写真に納めたが取りきれず途中で諦めた。

自宅にも数種類のアイリスを植えて今年はかなりの数の花を見ることが出来たが、見て回っていると
目移りばかりして迷ってばかりいる。
全く違ったところからアイリッシュポピーの花を見つけ10株程分けてもらった。
又楽しみが増えた。


























メンテランス

2015年05月13日 20時40分14秒 | Weblog
家を建てて2年目だが、ウッドデッキが予測以上に早く塗料が剥げてきた。
ウッドデッキも材料がいろいろあるが、木材なので雨や陽射しにさらされていると痛んでくる。
ウッドデッキだから勿論屋根が無いが、この土地は日差しをさえぎるものが無く
しかも風が強く吹いている。
住んでから初めて気がついたが、思った以上に早く木材にひび割れが発生した。
建築屋さんに相談したところ早速、この家を手がけた塗料屋さんが見に来てくれた。

早めにメンテをすれば長持ちするそうなので、ゴ-ルデンウイ-ク後に塗料を届けてくれた。
今日は体が筋肉痛なので、庭の作業は取りやめていたが、朝塗料屋さんが寄って塗料が届いた。

セルフサービスで塗れば安価に済むので、今日は丁度台風一過で、埃も無く、
デッキは雨で洗い流されているので早速仕事に就く。
筋肉痛だが、力は要らない。
天気予報では気温が高くなり、熱中症に注意との事だが、この地方では昨日の台風の余波で
強風が吹いている。
いざ始めてみると塗料屋さんが教えてくれた通りに進めていくと、思った以上に面白い仕事だ。
午前中、3時間で8割がたの作業が終わった。
デッキは約10m×2mの広さなので昼休み後又再開した。
長時間塗料の臭いを嗅ぎ続けたので、中断しながら、都合5時間で終了した。

仕事は結果が即座に出るので楽しいし、ラジコで大沢悠里のゆうゆうワイドを聞いていると
ドラえもんの声優の大山のぶ代の夫が妻は今認知症ですと詳しい病状を発表した。
あの元気なドラえもんののぶ代さんが・・・・とショックを受けた。

先日も八ヶ岳倶楽部の柳生真吾さんが47歳の若さで亡くなり、毎週日曜日の趣味の園芸の
司会をしていた当時を思い出す。八ヶ岳倶楽部は原村に移住してから度々訪れた。

つらつら考えながらデッキの塗料を塗っていく。
朝から突風が吹き荒れ、腹ただしいくらいで心の中で罵りながら、樹木が倒れないか心配する。

やはり終わってみるとビフォ-・アフタ-は著しい。

楽しかったので次はデッキの椅子をきれいな色に塗りなおそうか。
鍬や鎌の柄とか農作業の道具や立て札も明るいペンキで塗れば楽しいだろうな。
ホ-ムセンタ-の塗料コーナ-の開発だ。



塗り始めて1時間半経った



3時間で前面が終わりお昼になる



ビフォ-アフタ-はこうも違う



午後玄関先も塗るが臭いで気分が悪くなる
犬の出入りが出来なくなり、中断する



筋肉痛に負けた

2015年05月13日 15時56分53秒 | Weblog
ゴールデンウイーク以後、夏のような暑さが続き、追い立てられるように庭の野菜作りの仕事に
専念する。
合間にはマゴがやってくるので途切れ途切れの作業になるが自己満足の世界だから
暗くなるまで家に入らずに庭に居ることになる。
その付けが回ってきた。

ムスメ一家が伊勢に3泊の旅行に出かけ、その間にさあ、やりたいだけ庭仕事に専念しようと
目論んだが、昨日から上半身の筋肉痛で針で刺されるがごとく痛みが一日中続く。
昨年から夏の期間になると筋肉痛で整骨院にお世話になる。
だが今回は相当痛みが激しく、仕事をする気にもなれず整骨院に行く。
センセイいわく、相当腕や背中の筋肉が張っています。取り分け腕の筋肉が発達し、
背中などの筋肉量が少ないのにバランスが取れず、負担をかけすぎているので
休みなさいといわれた。

腕だけマッチョの老女になってしまった・・・・・
都会から移住して7キロ減ったので筋肉量が大幅に少なくなってしまったのかも。
伊那の農村の奥さんたちは私のような筋肉痛が居ないのかしらと思った。
センセイいわく、農家に生まれてからずっと体力仕事をしているので馴れているせいらしい。
最近は腰の曲がったおばあさんを見かけることも少なくなった。

都会でお日様も浴びずパソコンのキ-ボ-ドの入力しか力を使わない生活のお陰で筋肉を減らし、
憧れの老後の野菜作りはもっての外だったのだ。

伊那に移住し、一人でせっせと庭造りに時間を使い、薪割りやマゴの子守もそれに加担した。
今まで以上に食事にはたんぱく質を一杯取り込んで少しだけ休み時間を作り、この痛すぎる筋肉痛を
何とか治していこうと思う。

庭に出れば植えてきた花が咲きだして、長い間憧れていたジャ-マンアイリスの畑が育ち始め
、働いた結果は見えるが、体が痛いと何をしてもつまらない。









2年目で随分と花が増え、元田んぼとは思えない











こんもりとしているのはカモミ-ル



こちらでは上り藤という



>富良野で憧れたチャイブの畑





マ-ガレットが定着し、群生した





庭の向こうには田んぼに水が入り間もなく田植えが始まる



花めぐりの散歩

2015年05月08日 09時45分28秒 | Weblog
ゴールデンウイーク中に気温が上がったため花々が一斉に咲き競った。
本来、春と夏の間には僅かな隙間での季節の節目に咲き出す花が、最近は夏も春も一緒になってしまい
それはそれは見事にどの家の庭も豪華な景色になる。

伊那に引っ越してみると原村と又違って、農村風景は田んぼの景色と調和して眺め回しても
どれもが風景画を作り出している。
夕方、近所のご主人から、梨畑の石楠花が満開になったから御覧下さいと誘われ、犬を連れて
散歩に出かける。
気軽に足を運んだつもりだが、その石楠花を見て動けなくなった。
樹齢何年であろうか?
これほど太い幹に咲く石楠花を見たことが無い。
花がびっしりと着き、まるで遠くから見たらつつじの花のような咲き方だ。
しばらく眺めた後、近隣の農家を通りながら咲いている花が多く写真を撮るのに忙しくなった。
田んぼには水が入り、新緑を映し、一番美しい季節になっている。


樹齢何年であろうか、太い幹の石楠花



びっしりと着いた石楠花の花














深山エンレイソウ











見えない運命

2015年05月04日 15時05分07秒 | Weblog
ゴールデンウイ-クに入った。
今年は初めて全くの予定も無く、世間の流れについていけない老人の
一人暮らしを味わっている。
子供たちはそれぞれの予定があり、これまで必ず客が訪れ
バ-べキュ-などをメインに賑やかに過ごしていたのが過去になっただけの事だ。
東京で勤務していた頃の季節の連休はどこへ行こうかと考え、人民大移動の中に
紛れ込んでは疲れも知らず、満足していた。
あの若さは、ファイトはどこから湧き出てきていたのだろうか?

渋滞情報にも振り回されることも無くなり、子育てが終了したのを実感する。
信州も南と北に長く観光情報もかなり異なる。
常時人気の軽井沢や善光寺は天気も良くごった返しが予想される。

昨日のこどもの日に北杜市の売却に出している土地の草刈に出かけた。
もう10年近くになるが定年退職したら八ヶ岳の見える土地に移住しようと
購入したが、原村に仮住まいした辺りから事情が変わり結局は伊那に住んでいる。

北杜市の森の中にある土地は周りは別荘地なので、空き地にしておくと、時々訪れては
下草を刈ったり、見回りをせねばならない。
伊那から北杜市までは約1時間半の道のりであるが新緑を眺めながら長野と山梨の
違いを目にする。

小淵沢へ入った途端、車の量が半端でなく、途中の飲食店は待っているお客の列
がどの店でも見られる。
八ヶ岳のアウトレットへ続く駐車場は整理員が誘導しているが、どの駐車場も満車の表示が出ている。
この場所は昨年の秋に追突されたために今でも通過する時は心拍数が上がってしまう。

子供連れの若い家族が道路をぞろぞろ歩いているのを横目に、わが土地のある大泉町に向った。
レインボウラインと名付けられた道路沿いにあるがいつもに増して車の量が多く、
人気のある蕎麦屋は既に昼前から満車となっている。
食事を口に出来るのは1時間以上待つことであろう。







道路はブンブン車が往来しているが林の中の空き地は静かで、お隣の住人に挨拶に行ったが
戸が開けっ放しで留守らしい。

枯れ枝を集め、裏手の水路に詰まった枯葉をレーキで取り除いていると
お昼のオルゴ-ルが聞こえてきた。


木立の中の陽射しは穏やかで、900メートルの標高なので下草も未だ伸びるに至っていない。
このところの真夏のような気温が続く伊那の居宅は見通しの良い、だだ広い風の強い場所なので
ロケ-ションが全く異なる。

3時間ほど林の中で掃除をして自己満足し、又伊那に帰る道路は相変わらずアウトレット帰りの
車で渋滞しているではないか。
多分小淵沢の道の駅や延命の湯という温泉は芋洗い状態であろうと思われる。

木立の中に住むことに憧れ、妄想状態の数年を過ごしたが、今や伊那に帰ると高遠あたりで
ほっとしている自分がいる。
やはり家を建てて住み始めると、自分の落ち着く場所が出来上がっているので、もはや
木立の中で木々に囲まれてゆっくりと音楽を聞きながら手芸にあけ暮らしたいという夢は
入れ替わってしまった。

我がままになった老犬2匹とパワフルなマゴと野菜や草花作りに大半を費やしている現状は、自分でも想像もつかなかった。

八ヶ岳はもう雪も解けているが中央アルプスは未だ頂上付近は雪景色だ。
庭ではチュ-リップやシバサクラやタイムの花が満開で僅か2年で移植してから数倍に増えた。

  





木立の中とだだっ広い庭の家では大差があるが、先が見えなかった自分の運命を帰りの車を運転しながら考え何が幸せなのか、それは自分しかわからないし、選んだ自分が結論を出すのであろう。