信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

バラ園の研修旅行

2016年05月26日 13時06分12秒 | Weblog
伊那に移住し、高遠町のしんわの丘というバラ園のバラ祭りを1昨年訪れた。
これまで縁がなかったバラの花に魅かれ、運が良くボランティアに応募し、会員になった。
今回で2回目の夏を迎えたが、バラ園は開園し10周年という節目の年になり、6月になるとバラ祭りが始まる。

会員は毎年、研修旅行と称して近隣のバラ園へ日帰りで見学の旅行を重ねてきた。
今年は10周年ということで会員の希望を取り、千葉県の京成バラ園、谷津バラ園、佐倉のくさぶえの丘の3か所を
見て回ることになった。

ご一行38名様。
超熟年を乗せて22日の朝早く伊那から千葉へ向けて旅行が始まった。
例年より早く気温が上がり、千葉はすでに夏日が続く。
バラの花は終わりに差し掛かっているのではという心配をしながら、中央高速、首都高、東関道を走るが
お昼には八千代市に到着し京成バラ園はごった返しだった。

八千代市の京成も、習志野市の谷津も各1時間半近くの見学だが、中は広く、バラの木は1万株とか、6300株とか桁違いの広さと
豊富な種類でとても時間が足りない。















高遠は2160株で8,850㎡、京成は30,000㎡であるし歴史も長いので比較にならない。
しかし高遠は中央アルプスを背景にアップダウンがある眺め良さと周囲の自然環境が特徴だ。
暑さと広い園内を歩き回り、疲れたまま銚子の犬吠埼に1時間遅れで到着した。

海のない長野県から最東端の犬吠埼の波を見て皆大喜びだ。



翌日は成田山の新勝寺をお参りし、佐倉のくさぶえの丘バラ園というNPOバラ文化研究所というので年間
延べ3400人のボランティアにより運営されている。


それぞれ3か所のバラ園は歴史も異なり、バラの種類や庭園の構造も異なり、見て回るとなるほどと今後の
自分のバラ作りの学習が出来る。
ただ、あまりにも種類が多すぎ、満開のバラに圧倒され、もうお腹一杯という気持ちになる。

くさぶえの丘は瀟洒でイングリッシュガーデン風の仕立てで、何だかほっとする。
赤や朱色や派手な色の花を見続けると暑さと相まって、もう頭の中は何が何だかわからなくなるのだ。






3時過ぎアクアライン経由で海ほたるで休憩し、事故渋滞に遭遇したが無事伊那に夜9時近く到着した。
思えば60歳を過ぎての団体旅行など縁がなく、同じ目的を持った、同じような年齢の
人生の経験豊かな仲間との一泊旅行は楽しかった。
実家のある銚子に行きながらハードスケジュールで最初から無理と考え、兄には連絡もせず
ホテルに泊まり、往復には実家の近くを通過したが、銚子も昔と変わったなぁという感慨で
自分も歳を取り、今住んでいる場所に馴染み、変わったのだと思う。


複雑な年齢になる

2016年05月17日 12時22分36秒 | Weblog
この数日、カーッと日中暑くなり、梅雨に入る前に夏がやって来たようで、畑にいると熱中症にならないかと頭をよぎるようになった。
そうかと思えば昨日あたりから朝夕はひんやりで、今日などはストーブを焚いている。
暑いさなかにうんざりしながら汗だくだくで薪を片付けたのに翌日は火が恋しくなっている。

気候が不安定だから体への影響も出てくる。
先日友人から、突然のお知らせが届く。
ムスメの友人のお母さんが73歳だがお元気で、サプリも愛用し、食事には人一倍神経を使い健康な生活を送っていた。
ところが2月、爪水虫がしぶとく治らず皮膚科受診した。
水虫の治療薬は肝臓に影響するので、あらかじめ血液検査を行った。
医師は結果を見て仰天し、直ぐ専門医を紹介した。
大手の病院へ受診し、精密検査を行った結果、胃がん末期で諸臓器にすでに転移し、手術も治療も不能で
入院したが1か月半後のこの大型連休の始まりに亡くなった。
さぞ悔しかったことであろう。
胃がんの末期であっても見落としは全く自覚症がなかったためだ。
自覚がないから健康診断も免れていたのかもしれない。

私より3、4歳年上で突然の訃報に不安になった。
年齢的にはもう何があってもおかしくないが、健康に人一倍気を使い、健康だと自慢していた人の最期には
自分も自信を失うではないか。

60歳までは自分の命の先行きを考えることもなく毎日何とか貧乏にならず生きていけるかどうかのほうが心配だったが
70歳近いと全く心境は異なってきた。
一寸先が読めないというたとえが友人の訃報で気持ちを強めてしまった。

花畑と野菜畑のせめぎ合い

2016年05月15日 13時20分43秒 | Weblog
大型連休が終わり、まだ朝夕はひんやりとした気温であるが日中は真夏並みに暑くなってきた。
この2か月の草取りの効果が見えてきた。
野菜の苗を植えなくてはならないという強迫観念が強くなる。
野菜の市場に行けば夏野菜の苗が一面に目に飛び込んでくる。

8年前になろうか、原村に移住してきたころは家庭菜園の知識もない癖に気持ちがはやり
苗を買っては遅霜で枯れていた。急いではいけない、自分のペースで野菜作りの作業を進めねばならないが
素人はつい周りに影響されてしまう。

原村と伊那の気象状況も大違いで、結局は自分の毎年の反省を参考にしながら覚えることだ。
記録始めた園芸ノートが役に立つようになった。
近隣の農家からこの季節になると野菜の苗を頂くようになった。
農家は大量に栽培するから苗も沢山届くが、勿体ないと調子に乗って植えていたら、食べきれなくなることも
覚えた。
ほどほどに・・・・といい自分の心にブレーキを引くのだが昨年の冬は葱を植えすぎ、先週まで
ネギ坊主だらけになっていた。レタスなど勝手気ままに畑の外で増えている。

もう日中は気温が上がり、消耗が激しくなり朝早く食事前に数時間畑作業をするようになった。
草取りはもういい加減終わったから手を出さまいと思うが、いざ野菜を植えようとしたら
野菜を植えるスペースが花に占領されている。
勝手に増え続けるカモミール、昨年から登場したオリエンタルポピーも強靭で葉がきれいなので気を許したら
野菜畑を占領して赤い花を咲かせている。




昨年のほうき草、マーガレット、カモミールは群生するときれいだがもう体力が持たない。
キュウリやトマトは勿論、トウモロコシや枝豆などどこに植えようかと毎晩悩む。

我が家の土地はもと田んぼで農業試験場の野菜が作られていたからきっと栄養が良いのだろう。
植えた草花はどんどん増え続け、花が咲けばきれいだが、庭は狭く感じるようになった。
マゴは隙間が無くなりもう走れなくなってしまった。
昨年の夏客がバーベキューをする前庭の便利な場所を失い、今年は全部草を刈りこんでスペースを作った。





一年で一番爽やかなこの時期、風に揺れている花の群生を眺めていると、とても豊かな気持ちになる。
働いていた時は程遠かった梅酒づくりや梅漬け、ハーブのリキュールなど梅雨の季節の楽しみの手作りだ。

この記事を書いている途中で前の畑の主が冬の間かこっていたうどを収穫したと立派な美しい
太く白い独活を頂く。



この季節ならではの独活はきんぴら、酢の物、サラダ、一本丸ごと食べきれる。
今朝は3年前に植えたアスパラガスが10本も太いのが収穫できた。
あと1週間、野菜畑づくりに専念して季節だけ先に行って置いてけぼりにならないよう急ごう。


小さな旅

2016年05月11日 12時48分21秒 | Weblog
伊那に引っ越してから鉄道の利用がさらに減ってしまった。
地域性が大きいと思うが、子育て支援センターで一緒に遊んでいるコドモタチに新幹線や
電車、特急列車などの絵本を見せても食いつかないし、電車遊びも長続きは無理だ。
それよりも高速道路でのパーキングやインターの出口遊びのほうが面白いらしい。

マゴも同様、電車に乗るチャンスはまだ幼いせいもあり車での往復のほうが
他人に迷惑をかけるという恐怖感を味わわないで済む。

世田谷で育ったムスコは車に乗る機会を持たずもっぱら電車狂になった。
幼稚園のころは本を見なくてもすらすらと電車の絵が書けた。

マゴの興味はずっと工事車であり、乗用車には一切目を向けない。
男の子の興味は生まれつきの差があって面白いと思うが、2歳4か月になったので
この辺で電車に載せてみようかと思い立った。

大型連休の前に飯田線にマゴと二人でまずは遠くより飯田あたりまでと決めて(2時間もかかる)
2両編成、単線、無人駅、途中の待ち合わせが長い電車の乗客は各駅で数人。

マゴは初めて自分で乗り降りすることが出来るようになった電車に到着した駅でようやく
わくわくするようだった。

このところ毎日草取りばかりで忙しい毎日にうんざりし新緑に目を向けることもなかった
祖母と孫ののんびり単線の電車乗車を決行した。

少ない乗客と中央アルプスと南アルプスが車窓に見え隠れし、電車の揺れにマゴは早くも
撃沈し飯田まで寝てしまった。
電車に乗るのが久しぶりの自分は途中からの景色と新緑にかって旅行したスイスの登山電車
を思い出し心がウルウルする。








飯田で車内循環の電気バスに乗り、車で来た頭の中の思い出より飯田は見どころが沢山あり、
これはもう一度来なくてはとマゴと今度は動物園に来ようと約束した。

持参したお弁当を食べ、往復6時間余の電車の旅はマゴに取って新たな興味になったようで
帰りは車掌さんや運転手の動きをしっかり見つめていた。
しかも、隣の座席で高校生のお兄さん達が、お饅頭をぱくついているのをじっと見つめ、そうか、
飯田はお菓子が名物であり、次回買って上げよう。



夕方到着した沢渡の駅で去っていく電車の運転手にバイバイと手を振り、最後尾の車掌に
丁寧に最敬礼をしていた。
これで次からのマゴの遊びや会話には電車の思い出が入り込んでくるのは間違いなしであろう。

自分でも次には車でなく電車に乗り、飯田の町中を見て歩こう。
城下町だから美術館や名所旧跡、お菓子屋さんなど楽しみが多そうだ。

続 飯田線

再び飯田の動物園に5月5日にムスメも一緒に出掛ける
無料の小動物は大人のほうが歓声を上げる。コドモは弁慶号の遊覧電車に乗ることに夢中。




絶滅種の雷鳥のメス。孵化に成功し良く馴れている


水中のペンギンの顔が面白すぎる

思うように行かず

2016年05月10日 13時36分17秒 | Weblog
今回で3回目の夏を迎えるが、毎年の気象条件により畑の作業が異なることがよくわかった。
都会での生活をしているうちに、田舎生活で野菜や草花作りに明け暮れるのを目標として定年後移住した。
5年間住んだ原村で予行演習を行い最終、伊那市へ住まいを持った。

伊那へ引っ越しが終わり1か月後にはマゴが生まれその保育の一部を預かり2年が過ぎた。
マゴは手作りの自主保育による保育園に通い始めこれまでより時間が出来た。

さあ、と張り切ったところ、思うように仕事が進まない。
昨年までの経験が全く役に立たない。
250坪の畑は今年は春先からぺんぺん草、続いてほうき草、そしてカモミール、マーガレットの群生になった。
今年は降雪が少なかったため、雑草の伸びが早く、取っても取っても追い付かない。
草取りなんて生易しい言葉では済まない。
大穴を開けて根っこから引っこ抜きそこらじゅうデコボコの土地になる。

抜き取って枯れ始めた草を一輪車に積んで堆肥の場に積むのだが、
デコボコのあいた土地を押してへっぴり腰で歩くと
一輪車は何度ひっくり返ったことか。
約1か月半続いた草取り作業は昨日でやっと終了した。
夜になると疲れ果て、パソコンを開いてブログを書くなどという体力は毎晩吹っ飛んでいた。

何といっても夏野菜を植える場所を確保しなければならない。
夢のようねと言われるかもみーるやマーガレットを引っこ抜かねば占領された場所は延々と
奴らは傍若無人に増え続ける。
やるかやられるか、根こそぎやっつけねば昨年、同情した結果がはびこった原因になった。

1か月半の草取り作業は筋肉疲労でへとへとだが達成感は大きい。
2メートルの堆肥置き場は高くなり、捨てきれなくなったところだ。

思い返せば300坪の土地は数年前までは稲が作られ水田であったので老女一人で
ここまで土地改良したことは全く景色が変わったと近隣の住人が誉めてくれることが支えと
なっている。

季節に続いて次々に咲く花々たちも成長して株が大きくなってきた。通販で1株1,200円もする
ジャーマンアイリスに憧れ3株を意を決して買ったのが、原村に越したら何と田んぼのあぜ道に
ズラーと咲いているのを見てがっくりしたものだ。
せいぜい20株くらいに増えたモノを大事に伊那に移植した。3年目の今広い土地でありながら
所狭しと占領し続け増えているジャーマンアイリスもいずれ選択の対象になることであろう。


何といっても少しづつ植えてきたバラが手を尽くす分どれだけ花を咲かしてくれるのか
野菜と異なってワクワクする楽しみである。

写真で載せてみたが、来年も大量に増え続ける草花をどの基準で選定するか今から悩んでいる。






めちゃくちゃ増え続けるハーブのタイム。花が咲くとじゅうたんのようになる。
芝桜より勢いがある。


フクロなでしこ


黄色のポピーは強い