信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

お寺見学

2014年06月29日 17時22分21秒 | Weblog
今日の午後、駒ヶ根に行く。
駒ヶ根に行くには家から2通りのコースがあり行きは国道、帰りは峠越えの
山道を帰ってきた。
途中、県道から少し入った場所にお寺がある。
伊那市北福地という住所で私の住んでいる地域に接している。
春のまだ浅い4月ごろ犬2匹を連れて散歩し、多分往復2時間以上歩いたので
動物虐待になってしまった。
そのときあそこまで行ってみようと思った前方の小高い山腹にお寺が見えた。
それ以上上って戻るには少しひるんだので今度機会があったらと、取っておいた。

今日の駒ヶ根の帰りに寄ってみた。
残念、季節であったら桜の花が見事であろう。


曹洞宗 金鳳寺

延享の頃十四世鉄文道樹和尚の時、夫と死別し悲嘆にくれていた七久保村
(現、飯島町)の於三(おさん)が、その高徳を慕い七日七夜座禅を組み
悟りを開いたといわれるのが下の座禅石です。と紹介されているが参道までくねくね道を
歩き、見上げるような場所に本堂と鐘楼があった。

年寄りは絶対に登れないと思われる急勾配だ。
階段などは手すりにつかまっても転がり落ちるのではと構えながら一歩一歩踏みしめた。
境内から下を見ると山里と中央アルプスが彼方に見える。

地元のお寺であるが、その景色とたたずまいはこんな近くにこんなすばらしいお寺が・・・と気持ちが和んだ。
季節により何度訪れても、見ごたえがあるお寺であると思う。

      

一番、思わず笑みが浮かんだのは、門の脇で番犬をしている柴犬だ。
近づいてもおっとりと居眠りをしている。
これでは番犬にはなるまいと思うが、我が家のうるさい吠えすぎの犬と比べると
さらっていきたくなるほど可愛かった。
 
  この犬に今日は最も癒された


雨が降り、心も落ち着いた。

2014年06月29日 13時08分57秒 | Weblog
6月に入り梅雨時となったが初めて過ごす伊那のこの季節は様子がわからない。
さっぱり雨が降らず記憶にあるのはたった一日だけ。
雨の一日となったが
後はゴロゴロ雷の音だけで土が湿るほど降ったことがない。

お陰で朝夕の庭の野菜や草花にジョウロで水を遣るが、これが毎日続くと
腕の負担になった。
昨夜から珍しく駒ヶ根方面のアルプスが白く霞み、降っているな・・・、でも
ここまで及ばないだろうと思い休んだ。
夕方から鳥肌が立つほど肌寒くなった。

おお~朝方、雨樋を伝う雨音で目が覚めた。
ひび割れしていた庭は雨でしっとりした。
それだけで幸せになった。

最近、保健師の学生時代の友人が亡くなった。
自分自身がこの信州へ移住して来る際、付き合いを整理した中に
全部5年間の学生生活の友人、会社生活の友人知人、を一切ばっさりと住所録から
削除した。
身軽に田舎生活を始めようと新しい生活に入った。
それが、友人の訃報を聞き、自分の考えに変化が来た。

先週、メールと手紙を通じて行方不明だった自分に返事が届いた。
先行きが短く不確かな自分の今後の毎日に何だか手ごたえが掴める。

そして、日曜日の今日は孫も来ないたっぷり使える時間に、友人や姉妹に手紙を書いた。
便利にしているメールでなく、手書きで。

何通も書くと手が振るえ、文字が乱れ、漢字変換が直ぐに思い浮かばない。
何と情けないことか。
しかし、負けてはいられない。自分に打ち勝たねばならない。
手紙とはがきを書き終わった後の充実感は言葉に表現できない。

乾いた土に降る雨のように自分の心にも潤いを与える方法は
ああ下手だとののしりながら文字を書くことだ。

 

言葉の重み

2014年06月22日 19時05分18秒 | Weblog
3ヵ月毎に骨粗しょう症の治療のため諏訪まで通院している。
伊那に移住したので、近医で良いのだが、もと医療職だからおいそれと変えることが出来ず
峠を越えて湖畔まで通う。
元同僚に会うのが楽しみの一つでもある。
あらあ、すっかり老け込んでと言われないようにと緊張を持つ戒めもある。

大学病院の医師は1年毎に交代し、今回も短期間でお別れした。
しかし、丁寧に病状の説明をして下さり気に入っていた。

現在飲んでいる薬は画期的に回復は無理で、いよいよ骨密度が60%を切ると
圧迫骨折の可能性が増加するので開発された特効薬を使う。
けれどその薬は人生、2年間しか使用できず、自分で注射するそうだ。
まだその時期ではないが、加齢とともに骨密度が上昇することは期待できず、
保険が利くがとても高価だ。
自費で130万くらい。
2割負担で36万円。
1割負担になると18万くらい。
後期高齢者になり負担が少なくなるまで待つと現在の治療費とそう変わらず
負担も少ないでしょうから、75歳まで頑張って骨折しないように暮らしてください。
と言われた。
そうか・・・・あと8年か
最近、坐骨神経通が出てきたことを告げると、加齢とともに脊柱も磨り減ってきますから
骨粗しょう症があるので多分出てきたのでしょう。
酷かったらMRIを撮りますが様子を見てください。

まあ、僕は伊那中央病院へ転勤しますから、もし近くで良かったら転院しても良いです。
しかし、手術が専門でやっていきますから、骨粗鬆症程度では他の先生になってしまいます。
骨折したら見ますよ。

とのやり取りで、何だか変な気分になり落ち込んだまま帰宅した。
そのままではへな猪口自分になりそうで、途中で映画を観た。

「春を背負って」

松山ケンイチ主演の立山の山小屋を亡くなった父親の変わりに継いで行く
家族物語である。監督は剣岳の製作をした木村大作監督で大迫力のスクリーンに圧倒された。
雪の冬山の遭難シーンを見ていると日常生活が小さく思える。
骨粗しょう症でくよくよした自分が更に豆粒より小さく思える。

映画を観た後さっぱりした気分で帰ってきた。
数日後、坐骨神経痛で治療して頂いている整骨院のセンセイに神経痛は治らない
と言われたことを話した。
僕が思うに、坐骨神経の付近の筋肉が硬くなっており、今それをほぐしていますから
治ると思います。
多分最近慣れない農作業が続き、利き腕のほうの半身が筋肉を使いすぎて硬縮しているので
治りますと言われた。確かに、この2週間で通院し始めて夜中に目が覚めることもなくなり
痛みも激減してきた。
その言葉でぱあっと気持ちは明るくなった。

センセイいわく、僕も健康診断に行き結果を説明され散々叱られて帰ってきますよ。
怒られたり、言葉ひとつでがっかりしますよねと言われ、退役した元保健師は一般市民になり
その気持ちはよーくわかりますと昔の自分を反省した。




外は雨、家の中は花一杯

2014年06月22日 12時26分55秒 | Weblog




週末の雨の予報は僅かに当たり、今朝は何と土が湿っている。
この1週間で2日だけ夕立形式で降ったが、掘ってみたら土の表面は1センチしか湿めっていない。

九州地方から長い日本列島だが降る量は大きく異なり、もっと降ってほしいと
乾いた乾燥した土の上でうなだれている野菜達を見るたびに思う。

この広い穀倉地帯は水路から田んぼへの水は供給されているが、それにしても今降らなければ
梅雨の季節だけに心配だ。

昨日、ご近所の方からまたまたバラの花を切ったからと抱えきれないほどの量の
花束を頂いた。
先日も咲き始めたので、と頂いた。
バラはトゲに注意しながら水切りをしたが、急いで切って花瓶に挿したためか
水揚げが悪く、長持ちしなかった。
勿体なく、挿し木をした。うまく行くかどうか手本道理にしたが、良くわからない。

そして今度はその倍くらいの量を頂いた。
慎重に、水切りをして、トゲに挿されながら一晩そのままに置いた。
朝心配しながらボールの中の花を見たらぴんぴんしている。

小さな家の中はバラやカスミソウの匂いでむせ返りそう。






何でも急いで雑にしては結果は良くない。


麦秋

2014年06月21日 14時22分33秒 | Weblog
緑がとてもきれいだ。
木々も鬱蒼として濃さも増し梅雨の季節ではあるが、雨が降らないので雑草はの伸びが早い。

伊那に引っ越して景色の違いを感じている。
全国でもトップクラスの生産高の原村のセロリはどこまでも広い畑が続き、
7月に入ると収穫時期に入る。

見慣れたグリーンの畑の景色から伊那に来たら、丁度今頃は田園地帯は北海道のミニパッチワークの
景色となる。
大麦、小麦、米との3色に彩られ、信州内でも地域によって景色が違うことが今年になって初めてわかった。
明るい黄色の大麦とくすんだ褐色に近い小麦、は生産量が違う。
圧倒的に小麦の方が広い面積を占め、小麦は輸入に頼っており国内産はごく僅かと思っていたが
この景色から見ると伊那だけでもなかなかの生産量ではないか。

  

麦秋と言うが梅雨の真っ只中に刈り取りが始まった。
しかも今日は夏至だ。
これから7月9日までは日の入りの時間が午後7時ごろまで続く。

北と南では1時間くらいの差があるそうで、北海道は昼が長い。
天気予報を信じては毎日からぶりに終わり、なかなかまとまった雨量が得られない。
山が近いので降りそうなのだが、夕立とまで行かず、土の表面だけ湿った程度しか降らない。
麦は刈り取られた後はどうなるのだろう?

住み始めて半年経ち、地理に馴れ、住みやすくなり、原村に戻りたいという気持ちは無くなった。
冬と春を生活し、東京には遠くなったが、毎日が大事で、定職から離れ、昼間の時間の過ごし方に
やっと自分の居場所が定まったかなというこの頃である。


バラに魅せられる

2014年06月16日 21時54分05秒 | Weblog
桜の季節が終わり、6月になって伊那市はバラ祭りが始まった。
昨年、原村と伊那の間を家の建築で何度も行ったり来たりしながら、バラ祭りを見逃した。
気持ちの余裕がないと、興味も持てない。

ムスメ一家が3日間東京へ出かけた留守の間、今年こそはと決心して、近くの高遠のしんわの丘なる場所でのバラ
を見に出かけた。
桜は全国的に名所になっているが、バラとなると、信州は信州中野が有名で、規模も広報も桁違いだ。
ローズガーデンは想像以上に広大で中央アルプスを前方に眺めながら、斜面を利用してバラの花が満開だ。

種類が多く花の名前は到底覚えきれない。
花の咲き方や色、香りなどもすべて異なり、眺めながら通るが驚くばかりだ。
これはもう一度来なくては・…と思いながら楽しむ。

            



バラの花の間をゆっくり歩きながら、次は高遠の街中で開かれているイベントに向かった。
地元の酒造会社の商店街の中にある蔵でアール グラージュという鑑賞会を行っている。
地元の高校生がバラカフェでもてなしてくれた。 



アールグラージュは初めてだ。
一枚の絵画に特別なライテイングを組み合わせることにより一枚の絵画が朝、昼、夜または春夏秋冬に
時の流れを表現する技法である。
音楽と組み合わせ見ているうちにリラクゼーション効果が出てくる。
確かにバラを見ながら歩き回り
程よく疲れた体は絵を眺めながら音楽を聴いているうちにゆっくりと
体と心がほぐれていくのを感じた。

毎日の農作業で疲れた体は、思いがけなく地元の季節 のイベントによって、気力を取り戻して
明日へ向かう元気を体の中に満たされた。

   



奈良井宿漆器祭り

2014年06月08日 18時28分47秒 | Weblog


木曽の奈良井宿のお祭りが6月6から8日まで開催される。漆器市やお茶壷道中の宿場祭りである。
4月に、買い物に行ったがまだ桜も咲かず山深い木曽はこの6月になり新緑がしたたり、山々や
道路の両岸はにせアカシヤの花が真っ白にどこまでも甘い香りが続いている。



 









奈良井宿と平沢地区の漆器店の市が続き、駐車場がどこも満車だ。
シャトルバスを利用し、歩き始めてから少し経ったら
もうどうして良いかわからないほどの品物が並びさいごのほうは惰性で歩き回っていた。
今回はお箸とお弁当箱、ご飯茶碗を買い求めてきた。
漆器のご飯茶碗は軽くて上品で、お代わり等してはいけない雰囲気だ。



時代を振り返るイベントのお茶壷道中を運よく近くで見ることが出来た。
装束を着た子供たちの顔を見ると小学生から高校生までいるが、行列を作るのに
時間がかかりよく見ると女子が多くを占めていた。
一度奈良井宿で見たいと願っていたが、江戸時代の衣装を着て街中を練り歩く
のも忙しい生徒たちは年に一度の地域のイベント大いに貢献しているのである。






 宿場祭のメインイベント「お茶壺道中」は、
江戸時代徳川将軍家御用のお茶を毎年京都宇治から中山道、甲州街道を経由し
江戸まで運んだ道中行列を再現したものです。
 三日目の正午、往時をしのぶ道中行列は、奈良井宿中心部の長泉寺を出発し
宿場内から木曽の大橋まで一巡します。
時代絵巻を思わせる見事な行列は、一見の価値がある


    


木曽福島特産のほおば巻きという大きなほおばの葉で餡の入った餅菓子をくるんだ珍しい
お菓子を買い求めた。
ほおば祭りは5月から7月まで木曽町を中心に各お菓子店で自慢の品を売っているのでこれもいずれ
訪ねてみたいと思う。



今日は自分の ま、いいか 癖を改善しようと思い出かけてきた。
伊那に引っ越して以来外に出たくなくなってきた。
面倒だ。
忙しいせいもあるが、居心地の良い家のためもある。
原村に住んでいたときは、その日のお天気をみて、すわっと白馬や小谷まで車で吹っ飛ばした。
今は、ま、いいか・・・・に馴染んでしまった。
外に出れば何かを学ぶ。
それを避けるようになっては老化は進む。
今日はそれを打破する第一歩だった。
 


バラの季節になる

2014年06月07日 19時48分26秒 | Weblog
マゴをバギーに乗せて散歩していたら、ご近所の奥さんに呼び止められバラを摘んだから
お持ちくださいと花束を頂く。



惜しげもなく咲いたばかりの色んな種類の花をどっさり持たされ、有り難く帰宅する。
原村に住んでいるときは玄関先に野菜が置かれ、傘子地蔵だと言っていたが、伊那に引っ越しても
野菜やお花を頂くことが多い。

庭は自分なりに期間をかけて気に入った花畑や野菜畑を作っていこうと思っている。
最初の年だが、原村から移植した草花や木々類は何とか定植した。
伊那市はバラ作りで観光地としてPRしている。
高遠の近くにローズガーデンがあり今年は是非訪ねてみたいと目論んでいる。
伊那市の商店街もそれぞれのお店が競って花作りをしている。

花は何の種類でも手がければ可愛いし、夢中になる。
土地柄、少しずつバラの苗を買い、増やそうと考えている。手入れは面倒だが
咲けば嬉しいし今年は1本が10本に増えてきた。

犬も熱中症になった

2014年06月07日 17時27分32秒 | Weblog
やっと、梅雨に入ったがこの南信州では降ったり止んだり、しかもお湿り程度で3日目となった。
気温も10度近く下がりあの暑さはどこへ行ったのか。
今朝は家の中の湿度を下げるためちょっとだけ薪ストーブを炊いてみたら何と!
心地よいぬくもりを感じた。

昨日、我が家には事件が起きた。
この2週間ほど2匹の犬のうちの頭の弱いほうの10歳になったみるきいがよく吐くようになった。
朝の食事が彼の元気のバロメーターで、いつも食いつきが良いのにフンと見ようともしない。
一日絶食すると治るので気にかけずにいた。

ところが昨日の朝、散歩に出ようとして家の前の道路でいきなり血便を出した。
最近稀に見ることなのでどきどきした。
けれど元気で散歩に行きたくて逸る犬に負けて、出かけた。
田んぼは今の季節、水面が見えなくなり、麦畑は黄金色に変わってきた。



今回初めて知ったのだが、これまでは大麦と小麦の区別がつかなかった。

穂や色の違いが明らかで穂の毛が長いのが大麦であり金色に光っている。
しかし道路の真ん中でみるきいが、いきなり吐き始め、吐いたものは真っ赤な血液だった。
血液を吐くなどの経験は初めてで、またまたどきどきし折り返して家に戻った。


大麦畑


小麦畑

麦畑の違いを覚えたが、時間が経っても犬の様子は軽快せず、ネットで調べて新たな動物病院を訪ねた。

10年間別な土地での主治医にお世話になっていたが、丁寧な診察の結果熱中症との診断
を頂く。
最近続いた夏日と、朝夕の散歩で足の短い犬は疲弊した。
しかも飼い主が畑で作業している間、ずっと傍で寝転がっている。
飼い主が畑の作業に熱中し、飼い犬は暑さで温度調節が不調になり熱中症になってしまった。
吐き気止めの注射をし、下痢止めの薬を頂き、安静のご託宣があった。

続いて自分自身が、その後最近続く不愉快な坐骨神経痛が治らずいよいよ、
我慢出来ず夕方になり整骨院を受診した。
全身の筋肉痛や、坐骨神経痛は重なる筋肉疲労の結果だと言う。
かなり筋肉が硬くなって姿勢もゆがんでいる。

思えば、たいした肉体労働の経験が無い老女が、伊那に引っ越しあたりから梱包、
薪割り、マゴの抱っこ、雪掻き、広い畑の土の耕し、重いジョロでの朝夕の水遣り
がずっと続き筋肉疲労が重なっていった。

骨粗鬆症だから疲労骨折に繋がったか、犬と一緒に熱中症になったか。
すんでのところで梅雨に入り、坐骨神経痛でストップした。
庭を見ても少しの間は手を出さないよう、大人しく肉体労働は目をつぶろう。



大麦の穂



小麦の穂