信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

もう少し.・・・

2013年02月26日 22時26分56秒 | Weblog





マイナス13度の毎日が続く。
体が気温の上下を感じ取りあと数日で3月になる。


2月は羽が生えているように飛び去っていくと言われているが
沢山の出来事をやり過ごすうちに後数日になってしまった。

毎週土曜日は東京へ通った。バスの往復をして住んでいる場所の厳しさを
より痛切に感じた。
今年は異常に寒い年だと皆挨拶がわりに口にする。
雪の壁は解けることがなく
黒い色に変色している。
寒いと言っても何も変わることがない。

3月は退職をする特別な月になる。
5年前は東京を去り、この信州へ移住してきたが
夢中で毎日を過ごしたので感傷的になることもなかった。

今度は本当に人生最後の退職日となる。
これも何だか気持ちに落ち着きがあり、やることはやったなと思える。
手に職があるのにやめるなんてもったいないと誰もが言うが体力にも気持ちにも限界はあり
違ったことに時間を使いたい。
半年後、何を思いながら暮らしているか?
楽しみを沢山見つけていきたいと強く思えるこの頃である。

  




RAILWAYS

2013年02月11日 19時49分58秒 | Weblog
3連休の最後の休みとなる日、風が冷たくガリガリ凍った雪景色の屋外へ今日はもう出たくないと
家で過ごすことにした。
洗濯物を干したら、干している側から凍っていく。
それでもガラス越しの日差しは暖かいので、溜まったビデオを掃除しながら見ることにした。



作品の中で頻繁に登場したデハニ50形電車
(映画ポスターと同一アングルで撮影)


RAILWAYS…49歳で運転手になった男の話
2010年の中井貴一主演の映画で、いつものことながら見始めると引きずり込まれていく。
舞台は出雲で、エリート社員の母親が病気で倒れ、故郷へ見舞いに行く。
家族はバラバラで意思も疎通がなく、会話も針が指すようなものだ。
49歳になった主人公は幼い頃に夢に描いていた鉄道の運転手になるべく
大企業を辞めて故郷へ戻り、小さな電鉄会社の試験を受ける。

家族再生のドラマだが、随所随所の会話から心に響くことが山盛りある。
自分もここまで生きてきた人生だが毎日を過ごすのにいっぱいいっぱいで、
今になってそうなんだ、生きることの教訓がわかるようになった。
若いときは気づかないし誰も教えてくれるわけでなし、未熟なままに
歳をとってしまった思いも片側にある。

世の中の様々なものから知識としてそれを受け取る機会があるのだが
最近は邦画から得ることが結構多い。
脚本家はそれを言葉にして観る側の心を満たして行くのだから
影響は深いものである。

思わぬ発見

2013年02月11日 19時29分22秒 | Weblog
10日の午後、犬2匹をトリミングへ連れていく。
冬は寒いはずなのになぜか犬たちの足裏と体の毛の伸び方が早く、
1ヵ月も経つとホームレス犬と変わる。
凍った道路では4輪駆動のはずの彼らはツルツル滑って転んだりする。
足裏の毛が伸びたためだ。

お店に着いたら先客が2匹もおり、時間つぶしに散歩に出た。

  

おお風が冷たく寒い。
八ヶ岳が目の前に見えるが、道路が凍っていて思うように歩けないが
出かけてしまったから、仕方がない、修行だと思えばよいのだ。

随分と歩いてしまい、いつもなら車で通り過ぎる道路を歩いていると
目に止まった石の記念碑。
御柱街道という諏訪の7年事に行われる御柱の引き回しの道路が
注目の場所になるが歩いてみて初めて気がついた。
5年間もこの道路を通っていたが知らなかった。
  

1年ぶりの歯医者行き

2013年02月11日 19時02分01秒 | Weblog
極寒のマイナス10度が続く原村の朝早く中央高速のバスに乗る。
こんなに寒い朝、乗客は少ないと思いきや、バス停の駐車場はもうすでに
満車。
焦る。
もう知らない、路駐だ。

夏より混んでいるのはなぜだと思ったら置きっぱなしで、真っ白に車ごと凍っている
のが数台いる。

真っ白の雪景色から途中の長坂で景色が変わった。
流石山梨県に入るとこのように雪はないのだ。
昨日笹子トンネルが全面開通した。
いつもならこの辺はぐっすり寝ているはずなのに目が冴え渡り
かの上りトンネルではしっかり通過する時に内部を見ていた。
そして事故現場を通過するときは胸の中で手を合わせていた。
上を見上げると炎上した焼け跡がコンクリートでメタメタに塞がれ
壁も以前と異なった色に変わりまだすっかり元に戻ることは時間が必要なのであろう。

東京は暖かい陽射しで、信州の凍える寒さは一体どこへ?
こんなに恵まれた冬の気温の中で自分は長い間暮らしていたのだと思う。
日本橋の歯医者さんですっかり時間をかけて治療してもらい
2週間後に再び型を取ったブリッジを入れるためにやってくることになった。
今更悔やんでも悔やみきれないこれまでの歯科治療歴。

今回は自分でも忘れていたが8年間持った。
これからの先は考えたくないが、歯と眼は一層大切に検査を繰り返しながら
自分の毎日の生活をお世話になるのだ。
最近は若い人が歯軋りがひどく、特に営業の仕事の人やスポーツ選手は
奥歯がガタガタだそうである。
小顔にもなり、咬合が悪く、擦り切れ方が早いそうだ。
体の検診は義務化されているが歯は症状が無いと受診しない。
歳をとってから悔やむのはもっと若いときに、歯の健康を大切にしなかったということ。
毎回定期健診に出かけるときに思うのと同時に反省することだ。

そして再び雪景色の原村に戻ってきたときは車は霜で真っ白になっていた。

とんび

2013年02月03日 18時27分58秒 | Weblog
  気温が上がり、温かさを感じる景色になった


ビデオに3回分撮り、やがて見ようと思っていたとんび。
かってNHKで堤真一が演じていたこのドラマ、あらすじが分かっているので
今回の内野聖陽のものが評判になっているが、昨日の休みに何となく見てみた。
いかん!
虜になって3本のビデオを半日かかってずうっと観てしまった。
泣いたり笑ったり、こんなにドラマで満たされたのは久しぶりだ。
内野聖陽の市川安男は、出来すぎ、はまり役。

子役も含め周りの配役も良すぎる。
妻、町内、取引先の社長、お寺の住職親子、仕事先の上司、小料理屋の女将、と登場人物が数倍面白くしている。
特に柄本明の演ずる住職が良い。演技といえど関心しながら大笑いする。
ところどころでの説教がズシンと胸の奥に響く
いいなあ本当にこの役者と脚本家の台詞一つ一つが。

丁度ムスメが生まれた昭和51年辺の広島の漁港を舞台に、ドラマは続く。
東京で同じ頃子育てをしていた自分は周囲に知人もなく孤独だった。
全くそれと正反対に
煩わしいと思うくらいドラマでは周りが一緒に子供を育てていく。
自分もこの広島の片田舎での生活を送っていたら、随分と違った人生を送っていたかも
と妄想する。


今このドラマを見ると、古い昔の懐かしい世界であり、映画の3丁目の夕日と同じ町内とのつながりで
素朴な人間らしい生活を見せてくれている。
ここまで生きてきてずるい人間になった自分の世間の世渡りの垢を、このドラマを観て
べりべりと剥がされていくような思いがする。