信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

ハンドルを握り締めて

2014年05月28日 16時06分07秒 | Weblog
25日の日曜日、ムスメとマゴが同乗し早朝、伊那インターから神奈川の大和まで
緊張の運転をした。綾瀬に住んでいる実姉に会いに行くのだが、お互い歳を取ってくると
先行きが保障できないので、ムスメも会いたいと言い連れて行く。

慣れたコースではあるが、今回はマゴが後部座席に乗っているという緊張感が
いつになく、大変なものだ。
ハンドルを握る手にも自然と力が入る。
八王子から圏央道に入り、あっという間に橋本の16号に入った。
ムスメは圏央道の高尾方面は初めて通る道だから何のことやらという。
今年の夏は厚木まで開通するので、どのくらい短縮するか楽しみだ。
ただ、夏は暑いのでたとえ旅行といえど信州を離れたくない気持ちが強い。

渋滞を避けお昼前には綾瀬に着いた。
姉夫婦、その娘、私の子供たちとマゴのご一行7名様は顔を合わせるのは
何年振りだろう?

翌日私はムスコがタイヤ交換に目黒まで行ってくれたがその間、南町田のグランベリーモールで
買い物をする。
ムスメは子供連れで近くのお店で高校時代の友人にあう。
7年前に中央林間から原村へ引っ越したが、こうしてこの付近を歩いたり買い物をすると
ブランクを感じない。
しかも、この7年間で抱えていた重たい背中の荷物を降ろし、今回初めて軽やかな心で
やってくることが出来た。
何度も信州と神奈川を行き来したが、常に暗い負担を抱えていた頃を振り返ると
やっと開放感を感じながら来る事が出来た。

ただし、マゴを乗せて責任感重大というおまけだけがついたが。
都会へ出かけると何かしら学習をしてくると、脳の活性化に大いに役立つと思っている。
翌日、タイヤ交換し、高速道路に入ると吸い付くような感触を感じ、減ったタイヤと新品の差を感じる。
マゴを乗せてだから浮かれてはいけない。老女大いに緊張しながら
運転をして帰ってきた。
今回は休日出発だったが渋滞にはまらず大満足であった。



ラジオとともに

2014年05月23日 22時18分42秒 | Weblog
私の毎日の生活にはラジオの存在は欠かせない。
福島から上京し、学生時代消灯時間を過ぎてこっそり聴いたジェットストリーム、結婚して家事をしながら
時報代わりにし、じっくりと新聞を読む時間も無かったのでラジオを愛用した。
TBSラジオで森本毅朗、遠藤泰子、大沢悠里、毒蝮三太夫、永六輔、ときりがないが
耳に慣れた声を聞きながら生活を走り続けた。

定年退職し、信州へ移住し、さあラジオを聴こうと思ったが電波が入らない。
しかもFM長野1局だけで、それも毎日電波が入りにくく部屋の中あちらこちら
持ち歩き調節する有様でいらいらする日が多かった。

年に何回か神奈川方面へ車で出かける時があり、八王子方面あたりになると
なつかしや、TBSラジオが聞けた。
それも土曜日が多かったから、永六輔や北山修の声が聞けて感心する話が聞けた
ことでやっぱり首都圏は便利だと思いながら信州へ帰ってきた。

伊那に引っ越したら原村よりは電波は入るだろうと期待したが、もっと酷い。
毎日ラジカセの場所を変えても雑音が入り、テレビをつけっぱなしにする羽目になった。
それも飽きて静かな音の無い世界で考え事をしながら家事や園芸作業をしていた。

今回のGWにムスコが帰ってきた時にAMラジオを聴いているので何?と聞いたら
地方になると有料だけどradiko.jpで放送が聴けるという。
それからあれよあれよと放送を入手し、良質な音質で聴けるようコンポも購入し
TBSラジオを7年目に聴けることになった。
これほど嬉しいことはない。
少し声の質は変わったが、森本さんや泰子さん、大沢悠里さんや相変わらず毒舌だけど憎めない
毒蝮三太夫、パーキンソン病になった永六輔さんの声が懐かしくすんなりと耳に入ってくる。
久米宏や安住紳一郎といずれも軽快な話しぶりに聞き取るほうが真剣になる。
知識の入る範囲もぐっと広がった。
スマホとiPadで室内外で自由に聴けるので農作業にも便利だ。

年々歳を取るごとに、様々なものを失うようになってきた。
得るものより失うものの方が多いかな?などと弱気になって考える。

体力、知力、気力を僅かに失いながら人間って老人になっていくのだ、などと思うこのごろだが
若者のお陰で取り戻すものもある。
孫が生まれて確かにおばあちゃんと言われる立場になったのだが、ムコが孫に向かってばあばがね、
と言っているのを聞くとなぜか気持ちは逆なでする。
ばあばはイッパひとからげの呼称だ。
とまだ心の奥で逆らっている自分がいるのが否めない。
マゴは目の中に入れても痛くない存在だが、加速度的に婆さん化するのには抵抗を続けていこうと思っている。

最近、ラジオの電波を再び手に入れたらそのような気がしている。

誰にも会わない花の散歩道

2014年05月21日 22時07分29秒 | Weblog
   

 


伊那に移住して半年が経った。
ようやく春になり遅い桜の花を何度も楽しみ、緑が濃くなった。
伊那谷は午前中は天候は穏やかだが、午後から風が強くなり庭での作業も風と埃で家に引っ込んでしまう。
最近は田植えの季節になっているが、周囲の田や畑には余り人気を感じない。
軽トラや重機は結構頻繁に通るが、人気が無い。

初めて暮らす伊那の春は、原村とは違いが大きい。
冬の温度差が大きかったが、春になると犬を連れての散歩がとても楽しい。
どの家も庭先に花が咲き乱れ、良く手入れされ、農村風景がこんなにきれいだと思う
幸せな老後を迎えている。

しかも朝夕の散歩では途中で人に出会うことが無い。
まして人家があるのに家先で人に会ったことがない。
今白鷺が水が入った田んぼでは毎日餌をついばんでいる、絵になる景色を作っている。
静寂な風景の中で右や左を見渡しながら、引っ越して住んでみなければ
わからない土地で花の季節を楽しんでいる。

    


生活が甘かった、健診顛末記

2014年05月12日 18時44分32秒 | Weblog
先週、友人と一緒に健康診断を受けた。
昨年までは勤務していたので職場健診を受けていたが、今度は住民健診になった。
しかし、あちこち精密検査を受ける羽目になっていたので、今度は日帰り人間ドックを受ける。
高いっていえば高いが、検査項目が大幅に異なり、これまで健康診断を受けた経験が無いという友人を誘った。

私は大丈夫・・・・と言い続けていたが流石にそれは自慢にはならず、オプション検査も勧め、
前日我が家に泊まって貰い、朝早く空腹で諏訪の赤十字まで出かけて行った。
早く出たので高速を使わなくても楽勝と高をくくっていたが途中で気がつき遅刻になった。

駄目だ、老女はおしゃべりが弾みもっとも遠いコースを走っていた。
友人は健康診断は嫌いと、前日からどきどきだ。
私は道を間違え、遅刻となり、二人で血圧が上がったまま健診の受付を済ませた。

二人とも午前もオプション検査が多かったので時間がかかり、友人には午後からの骨密度の検査を勧め
昼食時間を逃し、検査が終わった後の結果の説明と保健指導を受け、終了したら午後の4時過ぎだった。

そもそも、人間ドックを受ける気持ちになったのはこのところ食欲を失い、食べればもたれるし
1昨年しぶとい2回ものピロリ菌の除菌を受ける前あたりの症状が復活し、体重も減ったし、秘かに私はついに胃がんになった
と確信していた。
昨年も潰瘍があり組織を取って前がん状態の疑いと言われていた。にっくきピロリめと恨んだものだ。

そしておえーと涙目で胃カメラを飲み込み、予測どおり、組織検査のためたっぷり内視鏡室で特別待遇を受けた。
検査後2時間は絶飲食で友人は午後からも検査がありついに昼食抜きの、早夕ご飯を食べることになった。
思えば昨夜7時までに夕ご飯を済ませ、翌朝は朝食抜き、そして検査が終了し夕方5時に食事にありつき
22時間胃袋に何も入れずへとへとだった。
これでは健康診断でなく不健康診断よねと言い、おまけに二人とも精密検査のお土産まで頂いてしまった。

私は絶対大丈夫と胸を張っていた友人に60過ぎたら1度は受けておいたほうが良いと
勧めた骨密度検査で
驚くなかれ、はるかに骨はスカスカになっていて、直ぐに治療してくださいのお達しを受けた。
肺のCT検査の予約を済ませて友人は、、健康診断を受けたことが無いというのは
やっぱり危なかったわ~と一旦落ち込んでいたが直ぐに挽回した。

検査結果に生活態度は現れ、私はこれまで血糖値が高くなる状況ではなかったのに
あらら、、、、、HbA1cの数値が5.5となっていた。
前回5.2でこの1年退職後、お菓子を頂く機会がぐんと増え、煮物に味醂を使い、蜂蜜も好み、
確かに思い当たる節はある。

毎日の万歩計は8000歩はゆうにあるし、冬は薪割り、雪掻き、春になって畑と庭造りで土を耕し、子守もあるし
じっとしている時間が無いほど働いているからと糖は消費していると侮っていた。


脱糖尿病を目指し、予備軍から外れるよう今後の生活の目標を目指すことにしなければ。
友人もお酒はやめるわ~と検査数値を見ながらまずは骨粗鬆症の治療を始め、
私たち、メル友ならぬ骨友になってしまったわねと笑いあったのである。

今朝の田園風景

2014年05月11日 09時26分06秒 | Weblog
>久しぶりに風が無く穏やかな朝を迎えたので散歩に出た。

歩いている途中、田んぼで白鷺が餌をついばんでいるのを見、中央アルプスがくっきりと
しているのを考えて、散歩を終えてから一人で写真に納める。

その日その日の春の気候はとても気難しい。
今日は日曜日で、家族で田植えもあり、代掻きからすべて機械化されてたった一人で機械で植え終わる
米作りも様変わりした。











田園風景は初夏に

2014年05月10日 11時31分44秒 | Weblog










すっかりブログを書く日々から遠ざかってしまった。
4月末頃からGWが始まり客が訪れる。
その間、マゴも日参。

そして何より野菜や草花を植えなければという強迫観念を
日々背中に背負い、自分の持ち時間を失うことになった。

7日に友人と一緒に諏訪で日帰り人間ドックを受けて
へとへとに疲れ、これでは不健康診断だと心の中で思いながら
その夜は北杜市の友人の別荘に泊まり林の中で休んだ。

今日はしばらく振りに犬を連れて散歩をしたが、既に周囲の
田んぼは田植えの済んでいる箇所もあり景色が変わっていた。
記憶の中ではつい最近までのあの広大な雪景色だったのに
桜の花は終わり、山々は緑色のグラデーションに変わりぐんぐん新緑が
伸びている。
日中は夏日かと思うと朝夕はひんやりと寒く、すとーぶを焚くどうか迷う
夜になる。
庭にはたぬきの夫婦が出回り、デッキにおいておいた靴はキツネに持っていかれ
雉がすぐ傍の田んぼでケーンと毎日啼く。

変化が激しすぎて昨年の原村での生活から一変した。
自分だけは変わらないと思うのだが、住む家が変わると大量の
作業に追われ夜は撃沈する日が続くようになった。

伊那の田園地帯はまるでかって良く出かけた奈良の明日香地方のような
風景が見られよく手入れされどこもかしこも眺めるにはとても楽しい。