信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

旭山動物園へ行く

2010年08月31日 23時06分38秒 | Weblog


旭川での2日目は特別講演で旭山動物園の坂東園長先生の講演会を聞いた。
ただのつまらない動物園、面白い動物がいない、汚い、臭いといわれ
廃園寸前の追い込まれていた動物園は従業員全員で考え改造し蘇った。

今や年間300万人残す全国から観光客が押し寄せる(中国や韓国からも多数)全国一の
動物園となってしまった。

つまらない、だけの感覚で動物を見るのでは人間の驕りである。動物達は一生その環境で
生きねばならない。
いきいきとしてありのままの姿を見せることにより、興味がわき、可愛いだけを求めてくる
人間の意識を変えてくれる。

講演会では動画を使ったスライドを見て、動物達のエピソードを聞き涙が出た。

翌日、学会を半日サボり午前中の早い時間で動物園行きをした。

あたかも自分達が海の中にいるような錯覚でペンギン館を巡った。

これまで随分と動物園は子供達を連れて巡り歩いたが、やはり旭山は別であった。
わくわくしながらまじかに動物を見、園長先生の願いはどの動物達の居住空間に
込められていた。

写真を大分沢山撮ってきたが、ブログに乗せる作業の途中で半分以上消え失せた。
パソコン環境も最近かなり悪い。
書いた文章は途中で突然消えてしまう。写真も消える。
悔しい時間は2倍になっている。

これだけしか見なかったのかと思わせる写真だが、記念に・・・・。


      

旭川の4日間

2010年08月29日 01時06分54秒 | Weblog
初日、24日
旭川での学会参加のため、お昼過ぎにまずは犬たち2匹を動物病院へ預けてから出かけた。
次に中央高速バスに乗り新宿へ。
予定では17時50分の羽田発のJAL便で旭川へ向かう。

新宿までは渋滞でずるずる状態で到着が20分遅くなった。
まだそれでも余裕があるので、新宿から羽田までは荷物もあることだしと、電車は止めて
リムジンバスで45分と書いてある乗り場で切符を買って待った。

到着がいつの間にか遅れ始め、所要時間も羽田まで80分に変わった。
嫌な予感がし始めたが、切符も買ってしまったし、重い荷物をがらがら引っ張って
電車のホームまで行く気が出ず、そのまま待った。到着が遅れますとの係員のアナウンスが
あり15分遅れになった。
ぎりぎりだ。
ようやく到着したバスにはもう乗るしかない。
発車と同時に運転手のマイクに、事故のお知らせが入り、大型トラックと大型トラックが衝突し
大井付近で渋滞しているという。
運転手は迂回して別な道路を通るが、大幅に予定時間を過ぎる予定ですと言う。
この瞬間私は死んだ。

搭乗のチェックインは15分前までに済ませなければならない。
今でさえ出発時間に間に合わない。
バスは渋滞の道路を走り、新宿を出て四谷まで既に30分以上かかっている。

もうバスに乗ることを選んだことを後悔しても無駄だ。
間に合わないことはわかった・・・。

最終便でも旭川便はもう無理なので、便数が多い札幌経由でそれから電車で
2時間の道のりだが、夜中についてもかまわない。
諦めよう、と思い込むが、ずるずる走るバスの中で何10回となく考え直しても、
心臓には大変悪い状況が続く。

こんな綱渡りはもう嫌だ。
景色なんてまるで眼に入らない。

私の顔は知っている人が傍にいたら相当恐い顔になり引きつっていたことであろう。

それでも第一ターミナルには5分前に到着した。
入り口がわからない、無理だ。
ゲートは遠いが勘でJALの方面に走った。
係員を見つけて話したところ今日のところは搭乗させてくれるから走れと言われ、検査場を
突っ走り、ゲートへ一目散。
国内線は有り難い。
国際線ではこのような距離ではないから走っても無理で、離陸してしまうであろう。
駆け込みで搭乗できた。

汗が噴出すが、兎も角座席に座らねば卒倒しそうだから、満席の中、よろよろしながら最後部の座席に
座った。

落ち着きを取り戻し、離陸したあと周りの様子の違いに気付いた。

言葉が違う。
私はまさか中国へ向かっているのではないかと一瞬驚くほど周囲は皆、甲高い中国語で話している。

ああそうか、中国人のツアーか・・・・。

それから1時間10分の飛行時間は中国人になり、じろじろ顔を眺められるが眠ったふりをして旭川へ到着するのを待った。

中国人ツアーは空港で姿を消した。
とてもそのあとは静かになり夜の8時半近く、終バスで旭川のホテルに着いた。

ホテルのロビーでは予約の確認の際、喫煙室ですねと言われ、まさか禁煙で申し込んでいますと厳しく言うと、お申し込みは喫煙になっていますとあちらも譲らない。
禁煙部屋は満室でこれから3日間はお部屋の交換は不可能ですといわれ、どこで狂ったのか
調べようもなく、夜になって別なホテル探しのパワーも失せてそのまま喫煙部屋で死ぬこともないだろうとキーを受け取った。


食事は朝食べたきりで、すきっ腹は度を越していた。
喫煙部屋も臭い。
本日の一日は呪われているスタートとなった。


初秋の気配

2010年08月22日 23時20分43秒 | Weblog
先々週、白馬五竜の植物園に行きことのほか、この地域が気に入って又来ることにした。
昨日は畑の作業をして、さあ明日は早起きして今度は白馬の栂池行きだと頭の中で段取りを
していた。

しかし、夕方犬の散歩をしながらふと考えた。
ムスメからことづかっているアフリカ行きの荷物を作らねばならない。
その前に明後日から北海道への出張があり、荷物をこれも準備せねばならない。

日曜日に一日がかかりで山登りして良いものか。
駄目だ、間に合わない。

朝から部屋の中の掃除を兼ねて、ムスメの荷造りをした。
といっても持っていくものをまとめるだけだが、ハンカチを退職する際捨ててきたが、
まだ新品同様使わずにそのまましまってある物をアフリカの人に上げる事にした。

まだ東京で働いていた時代はハンカチは必需品で、しかしそれはむしろ装飾品で
大分バブル時代にお礼にと頂いた高級の大判のスカーフ代わりになる代物が沢山眠っている。

この信州での生活には高級品は似合わない。
ハンカチ代わりに今はふわふわタオルの手拭を持ち歩いている。

小引き出し一つ大判ハンカチがあるので思いきってアイロンをかけ、整理したら
なんと20枚以上になった。
セリーヌやバーバリー、MCM などブランド物ばかりだが使わずじまい。


   


上野千鶴子女史のいうようにおひとり様の老後は余計な持ち物は必要ないので、
整理すべしのお言葉を守り、ああきれいだわとか思いながら一枚一枚汗をかきながら
暑い一日を久し振りにアイロンがけをした。

明後日からは旭川で日本ドック学会が開かれ、おまけにそれに先立ち我が属する
全国のレッドクロスの病院の研究会が同じ旭川で開かれるので4泊4日の旅になった。

首都圏に住んでいれば羽田から旭川は1時間50分で何の不便もないのに
この長野県から出かけるには更に3時間以上時間がかかるので何とも面倒になる。

けれど我が人生、これは最後の学会参加であるし、あと1,2年で仕事は辞めるつもりでいるから
締めくくりかなと思うので面倒などと言ってはいけない。

汗をかきながらハンカチと旭川に着ていく洋服のアイロンがけをした後、夕方の畑へ出て
真っ赤に色づいているミニトマトを収穫した。
まだまだ毎日沢山収穫できるので、たちまち籠に一杯になる。

ふと見るとトンボが朝顔の支柱に止まっているではないか。
気温も夕方になるとぐっと低くなる。
お盆が過ぎると秋がやってくるとこの地方で聞く言葉だが、まさしく秋の気配を感じる。

夏はやはり短い。
秋蒔きの種の準備を急がねばならない。



自給自足

2010年08月21日 23時33分19秒 | Weblog

ハーブでナスタチウムは花が美味しい



今年はいつまでたっても雪が降ったりして、春が来るのが遅かった。
いつもであればGWの時には野菜の苗を植えるのだが、霜が降りて今回は苗を3回買いなおした。

気温も低く、今年の野菜は期待できないと思っていたが、8月になりぐんぐん育ち、
食べきれないくらい毎日収穫できるようになった。

初めてかぼちゃも植えたが、野菜作りのテキストに添って手順を踏んで手入れをしたところ
大きな実がきちんと転がっているのを発見。

嬉しくて見るたびにわくわくした。
今年2回目の西瓜も小玉西瓜と大玉西瓜をそれぞれ1本ずつ植えた。
西瓜とかぼちゃでは畑で場所を広く占領するし、今年は欲張ってトマトときゅうりと
とうもろこしを沢山植えつけた。

お陰で忙しい休日になった。

熱中症になるのではと心配するのも時間が惜しく、休日になると畑へ出る。
今年で3年目のシロウト園芸家になったが、やっとわかった。

野菜の世話も手間が何度も何度もかかり細かい作業に時間を費やす。
しかし一番付きっ切りになるのは草取りであることがわかった。

先週倒れそうになりながら草取りをしてすっかり綺麗になった夕暮れに満足して
休日の仕事を終えるのだが、翌週は何と悪魔の如く草は伸びている。

肥料をたっぷり土作りのときに上げているので雑草はやりたい放題生えてくる。

2本の西瓜の苗から5個の西瓜が実が付いた。
我が人生初めての出来栄えだ。

食べきれない分は差し上げて、今日エイヤット小玉西瓜を真っ二つに切り冷やして食べた。

甘い、甘い、みっちりとした水分たっぷりの美味しい西瓜は誠にその命をご馳走様でした。

これでは来年も西瓜作りに夢中になることであろう。


諏訪湖 湖上花火大会

2010年08月21日 22時38分45秒 | Weblog
  ナイアガラの導火線がはりめぐされている諏訪湖上



今年は第62回諏訪湖の花火大会だが、昨年は見学を休んだ。

毎年子供達と一緒に見ていたが皆海外へ出てチリジリバラバラになり日本に一人残された私は1昨年一人で見に行った。

といっても近くで見るのは大変な時間を費やす。
早くからネットで申し込みをして席を確保し、当日は7時の打ち上げに先立ってお昼頃に家を出発。

2時開場、駐車場はかなり遠くへ車を置かないと帰りは混雑して出られなくなる。
よって離れた駐車区域へ車を置いて暑いさなか、荷物を持っててくてく歩く。

よほど花火が好きでなくてはこれは出来ない。往復何キロあるのだろう?

開場から4時間、確保したシートに座りひたすら待つ。

恒例のビールを飲み昼寝をする。
今回は涼しい風が吹き、昼寝には丁度良かった。
ムスコとムスメのお友達と(ムスメはアフリカにいる)3人でのいつもと違ったメンバーで
ひたすら7時の打ち上げを待った。

近くのお席は大変お高い値段だが、今回はムスコが帰国祝いにプレゼントしてくれた。
13日が誕生日であったムスメへのお祝いも兼ねている。


今年は諏訪は7年に1度の御柱の年で、盛り上げるには充分で諏訪の市長の挨拶は気合が入り
諏訪人の心意気!との挨拶が終わったあと、しゅしゅしゅっと花火が地上から湖面を走り
花火が勢い良く打ちあがった。

それは又とても派手で、観客は大喜び。
待った甲斐があった瞬間だ。心は踊り、次々に打ち上げるスターマインや尺玉に
口をぽかんと開けながら空を見続けた。

今夜は丁度良く風があり、相当な火薬の煙を吹き飛ばしてくれて、
待たなくても次に打ち上げる花火の時は空は綺麗になっている。

50万人の観客の動員があり4万発の花火は今回も魅了させてくれた。
年々花火の仕掛けは進化して、競技大会といっても優劣が途中からわからなくなる。

オリンパスの50発の打ち上げ花火は豪華絢爛、夜空一杯に広がり、周囲の山にこだまして、ドドーンとお腹のそこまで響く音にもう胸が一杯。

最後はエプソンの恒例の湖上に半円形のスターマインが次々と両側から打ち上げられて
段々近づいて、最後に一つの円になるキッスオブファイヤー。

これが見たくて毎年来たくなるのだ。

ため息と共に最後になり、ナイヤガラの延々と流れる火の滝を見てほたるのひかりを聞きながら終了した。

又来年会いましょう。

    ナイアガラ

お盆休み無しで

2010年08月17日 23時40分55秒 | Weblog
世間はお盆で夏季休暇。
今日は休暇明けである人たちを受け入れまたまた忙しく働き、頭痛い・・・。

ずっと休み無しで今月は働いています。
おっと、週末は休みですが。


自分の時間が持てなく、最近ブログの記事は書かずじまい。

あと2,3日で再開します。

高山植物を見に行く

2010年08月08日 23時08分05秒 | Weblog




かねてから行こう行こうと思っていた、白馬五竜高山植物園へ出かけてきた。
昨日の方が晴れており、今日になって失敗したと思ったが、まあいいや、下見と思えば
曇り空の方が日に焼けなくて済む。

長野道を自宅を出発して2時間20分で白馬へ着いた。

移住して来てどこへでも気楽にいけると思ったら大間違い。
何かと週末は忙しく、特に冬季は冬篭りだし、夏はといえば畑を休めずなかなか遠出が出来ないことに気付いた。

もう3年目になるが段々億劫になるのがわかっているので、そういっても南北に長い長野県、
今朝早く県知事選挙をしてから車で一気に高速に乗った。
豊科インターを降り、穂高、安曇野、大町、白馬と続く147号線を走る。

里山風景が続き、意外に気温が高く遠くに北アルプスが見えてきて、その高さに
胸がどきどきする。

八ヶ岳の広がる茅野や原村の比ではない。

山々が連なり重なり、雪がまだ残っており、やはり長野県の屋根だけあって、高さが違う。

白馬は初めてだが、もう少し走ると、八方池があり栂池があり、その先は新潟県になる。

途中は黒部へも繋がる。

11時前に白馬五竜に着き、麓からゴンドラに乗り、自然植物園に到着する。
広い広い植物園は高山植物が咲き、目の前には3,000メートル級の白馬の山々が連なって
雪渓もあちらこちらに残っている。
4時間ほど写真を撮り、トレッキングコースを歩き、又リフトに乗って麓に戻って来た。

丁度植物園は青いけしの花とコマクサが咲き終わり、赤花しもつけ草が全山に咲き乱れ
ピンクに染まりそれはそれは見事な景色であった。
思い切って、出かけて来て良かった。




今日は下見とか言いながら、多分、又トレッキングに火がつき、暫くどこかへ出かけたくなることであろう。
見慣れた景色の八ヶ岳の見える原村へ戻って来たが、険しい北アルプスの見える景色と
違って穏やかな居住地に、ああ長野県は何と自然に恵まれた土地であろうと妙に嬉しさを感じたものである。



      

東西動物事情

2010年08月06日 23時09分41秒 | Weblog
7月の初めにアフリカのムスメに食料品を入れて、小包を送った。
3週間くらいかかると言われたが、果たして本当に到着するかどうかも予測不可能で
あやふやな国には期待は出来なかった。

栄養失調か、半端ではない暑さのせいかそれとも体力低下か、4月に赴任して
既に8キロ減ったという。
重量制限のため、大した食料品は送れず、乾燥食品に走ってしまった。

ムスメは猫を飼い始めた。
飼い主に似て栄養失調の痩せ猫で、いわしという意味不明の名前をつけられた。
キャラメルの紙で数日いわしは遊んでいると聞き、不憫で小包を送る時に
猫にもおもちゃや媚薬のまたたびを入れた。

いわしがまたたびを見て大喜びして転げまわる妄想に浸った。
キャラメルの紙よりおもちゃで遊ぶ姿は考えても楽しい。

ははは・・・・母は娘の喜ぶ場面より猫が大喜びするのが楽しみで、まだ荷物が届かぬかと
心待ちした。

3週間ちょっとかかって、8月になり荷物が届いたとの連絡をもらった。
どんなに荷物をあけてから猫が喜ぶかと聞くと、意外に別な反応だった。

日本の猫は、またたびを見せるとよだれを流して喜ぶが、アフリカの猫のいわしは
反応が少なかったようだ。
むしろ栄養失調をカバーしようと一緒に入れた犬たちのおやつのささみ巻きガムをずっと喜んでかじっているという。
お前は犬か!とがっかりしたが、アフリカの猫と日本の猫は好みが違うのかもしれない。

丁度このブログを書いている時間にテレビでは、ハリウッド製作のHACHIの映画が
洋画劇場で放映され最後は泣きながら見た。

日本の秋田犬だがリチャードギア演ずるご主人様の忠犬となり、主人の亡き後10年も
駅で待ち続けたという話には23年前の日本での映画の時も同様に泣きながら見たものだった。

犬の世界にも出来不出来があり、人間と同じではあるが、フランダースの犬のパトラッシュやハチ公はいつの世になっても
人の心のなかに悲しみを残す名作の犬で、我が家の犬を考えると、
忠犬らしき場面は、はて?・・・・記憶になく、常にご主人様を食事とおやつとお散歩係りと見ている節がある。



八ヶ岳薪能

2010年08月03日 22時42分56秒 | Weblog
  



今日は午後から休暇を取って、小淵沢の身曾岐神社へ薪能を観に行った。
昨日から長野県は気象不安定で、雷と共に豪雨になる。
今晩は大丈夫かな?と心配しながら出かける。

深い森の中にある神社の能舞台は日本一の規模である。
蝉時雨の中夕暮れとなり宮司により舞台のお清めをして奉納をつげ能が始まった。

1,000人以上の観客が全国から集まっているが年々客は増え続け、
特に中高年の女性が大多数を占めている。
自分も中高年である。
小市民だから直ぐに計算をするが1人1万円のチケットだから1,000万以上の舞台だ。
能の出し物は
金春流の翁、狂言福の神、半能石橋といった通常見る機会がない贅沢な演能である。
通常味わえない空気の中で、実に心に染み入る幽玄な世界に浸った。

3時間の時間はため息と共に終わった。
周囲の人々は、良くわからなかったけれど空気だけはすごいと言いながらがやがやと散っていく。

相変らず終了後の車の渋滞は続くが、長野ナンバーがあまり見当たらない。
岐阜、名古屋、千葉、埼玉、いったいどこから集まって来たの?と見渡してしまうほどの
他県ナンバーが続く。
それも姿を消して、真っ暗な道を原村に向かって帰るのだが前も後ろも車の姿はなく
自分の車のライトだけであの1000人以上の人たちはどこへ行ってしまったのだろう
と毎年思うことである。

古典芸能に触れるのはたった一日であるが、金春流は80世宗家を継ぎ、聖徳太子に仕えた
帰化人を遠祖としているという由緒深い流派で誠に恐れ入る。

今回若い跡継ぎが初舞台を踏んだが、跡継ぎたるは運命の家に生まれてから
ずっと並大抵ではない鍛え方を強いられて育って来たに違いないと思われ、古典芸能の世界は小市民には推測困難である。
しんとした気持ちにさせられ帰っていくという毎年の行事であるが、今年も心を洗われて
ああこの土地に引越して来て良かったと思う日を過ごしたのである。


野菜料理オンパレード

2010年08月01日 22時27分45秒 | Weblog

 


梅雨が明けると日曜園芸家は誠に忙しい。

強い日差しであっても畑で過ごさねばならない。
夜更かしをして朝の陽ざしが気にかかるのでいつまでも調子に乗って
起きている訳には行かない。

いつもの出勤時間と同じ時間に体内時計はセットされているらしく、夏は早起きとなる。

周囲の農家は休日もなく4時か5時には軽トラで出かけて行ってしまう。
それも70歳や80歳のご老人達であり、頭が上がらない。

先週すっかり作業をしたから今週は休みだ、と思ってもいざ眺めると山ほど仕事がある。
出荷する農家と違い、毎日の農作業が出来ないから当然1週間分の仕事となる。
とても追いつかない。
7月8月の日曜園芸家は畑にしがみつきっ放しとなる。

そうか、熱中症とはこういう状況で起きるのかもしれないとも思う場面が度々出てくる。
草取りだけでも頭から汗が流れ、眼に入り、浸みて痛い。
みるみる洋服が汗で重くなり、頭がくらくらするので、家に入りシャワー浴びる。
炎天下での畑や花壇の咲き終わった草花を刈る作業は、例年より今年の陽ざしはきつく感じる。

まだ死にたくないので午後から日陰での草取りをした。
昨年は8月にシカゴ経由ラスベガスからグランドキャニオンを巡るグランドサークル
国立公園に旅行をして廻った。

小玉西瓜が畑に2,3個食べきれずに転がっておりそのままにして出かけてしまったのを思い出す。
日本の今の夏もひどい猛暑になっているが、あのアリゾナの砂漠の中を
延々何時間も車で走ったのを思い出すと汗が噴出す。
10日間の旅行が終わり戻ってきたときの畑は、草とコスモスの藪になっていた。

労働の報酬に毎日朝露の中で野菜を取ってきては朝ごはんに頂く。
、ズッキーニーはプチトマトを載せチーズがとろけたところで熱々を食べる。
採りたての新鮮だから本当に柔らかで美味しい。
じゃがいもも昨日は小さな新じゃがを煮っ転がしにした。
いんげんやかぼちゃも夏の味である。

きゅうりやトマトは食卓へ直行だ。
そういえば7月になってからスーパーでは野菜を買ったことがない。
それでも冷蔵庫に余っている。

休日は外で散々働いて野菜をたっぷり食べて、冷たい八ヶ岳から流れる水を飲み
そのエネルギーが冬の寒さを乗り越える素になるのかもしれない。

西瓜が今年は4個も大きいのがなっているのを発見した。
まさか、西瓜作りをして本当にきちんとした実が付くとは自分の人生にとって最大級の
学習結果の大成功実績である。