
庭のコスモス
夕方帰宅してから犬を連れて散歩をした。
最近、この原村から引っ越していくのが段々現実的に近づいてきているので
散歩しているときに何だか感傷的になる。
ああこの場所は引っ越してきた時に毎日感動したなあとか、この土地と同じような景色は
もう見れないのかとか意外と最近は後ろ向きの気持ちだ。
など考えながら歩いていたら、可愛い犬だねえとすれ違ったおばあさんに声をかけられた。
畑からの帰りなのだろう。
車の後ろに野菜を乗せて降りてきた。
見慣れない人だけどこに住んでいるのかとか聞かれ
色々話しているうちに、野菜を上げるから持って行けと野菜を持たされた。
キャベツやピーマン、きゅうり、インゲンマメなどどっさりビニール袋に入れてくれた。
私の家を知っていると、今度玄関の前に置いていくからと何とご親切に。
散歩なんかやめて持って帰れと言われたが犬が可哀想で重たい野菜を抱えて
犬を2匹引っ張って大汗かいて腕がしびれながら家にたどり着いた。
またもや笠子地蔵のように玄関に野菜が置いてある相手が増えてきた。
犬の散歩の時に畑にいる農家の人から声をかけられ野菜を上げると言われることが良くある。
原村の人はなんといい人なんだろう。
犬を連れていなければこういうことにはならないが、引っ越してしまったらこういう
話もなくなってしまうだろうと寂しくなる。
歳をとってから住む土地を替えるのはプラスもマイナスも同時に発生する。
など考えていたらニュースでは南海トラフ巨大地震の発生で長野県も南部はその被害を受けるそうだ。
32万人の死者が予測され飯田や伊那は500人の死者が出るそうだ。
東日本大震災の170倍の被害だそうだが、原村を離れるのが果たして吉になるか凶と出るか
神のみぞ知る。