Il film del sogno

現実逃避の夢日記

春夏秋冬そして春

2007-03-06 00:20:00 | 日記
2/28(水)晴れ
絶不調。
渋谷のユーロスペースにてキム・ギドクの見逃していた旧作『春夏秋冬そして春』をようやく見ることが出来た。
本作を同監督のベストに押す者は多い。
実際、人間の欲望やら暴力やら剥き出しの感情を容赦なく描く作風からは若干趣を変えているようにも見える。およそ浮世離れした湖畔の庵に住む老住職と少年。巡る季節が美しい。だがしかし、やはり鬼才ギドクである。単なる耽美や人間讃歌ではなく、深い洞察と諦観や哲学がしっかりと描かれる。寓意と教訓に満ちた傑作である。
コメント
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