神田でイワシ料理

8/30（木）晴れ
終日不毛な打ち合わせ。蛇が自分の尾を呑むようなことを今更してどうする。昼食に冷うどん。夜は高校時代の同級生達と山岳繋がりの吞み会あり。談論風発、夏登山の報告と秋の尾瀬行き計画。各家庭の浮気発見法に感心したりとアッと云う間の4時間。ＪＲと地下鉄を乗り継いで帰宅。愛犬とシャワーを浴びる。

ツキとアガリ

8/29（水）晴れ
猛暑続行。終日事務所で打ち合わせやら雑用やら。宿敵が背後に立って決闘の打診。定刻退社して新宿で途中下車。毎度のメンバーと毎度の闘い。初回から目の覚めるような配牌あれど和了できず。序盤は我慢の展開。しかし、ここぞの勝負ではしっかり積もって願ったり叶ったり。平常心が幸いし大勝して帰路に就く。

愛のお荷物

8/28(火)晴れ
業務関係記述省略。定刻退社して池袋で途中下車。新文芸坐では最近急逝した昭和の大女優の追悼特集がかかっている。1955年製作・川島雄三監督作品。赤線廃止や優生保護法など世相を反映したコメディー。デビュー間もない三橋達也に生粋の江戸っ子気質を見る。山村総は昔から老役が似合う。北原三枝がひたすら美しい。陰影あるモノクロ画面を見上げてため息ひとつ。

山下達郎シアター・ライヴ「PERFORMANCE 1984-2012」

8/27（月）晴れ
月末最終週。相変わらず暑い。午前午後と同一ビル、同一部署の各担当と同一テーマの打ち合わせ。業務連絡は以上。定刻退社して新宿で途中下車。バルト９では還暦を迎えた贔屓アーティストのライブ映像がベスト盤発売記念で限定上映されている。中高年層中心に場内満席。演劇・コンサートの映画化はどうしても臨場感に劣るが、30年近い変遷を1時間半に凝縮して、ヒット楽曲の数々を堪能出来るのであるから有り難い。ボーカリストやギタリストとしても超一流であることも再認識した。至福の一夜でありました。終映後、カフェで余韻を楽しみ地下鉄に揺られて定刻帰宅。

るろうに剣心

8/26（日）晴れ
昨日同様起床後にインドア、シネコン。本日の演目は大ヒットコミックスが原作の実写版。原作・ＴＶアニメともに噂のみ聞き未見。幕末・明治の剣客もの。旬な役者を起用した手堅い演出、殺陣の迫力もあり大いに楽しんだ。暗い過去を背負った主人公と憎々しい敵役。時代や世相を織り込んで長大（であろう）な原作を良くまとめあげたと思ふ。続編ありとみた。午後は自宅でひたすら読書。昭和の破天荒な企業家のドキュメンタリーを読んで血沸き肉踊る心地。夕餉は旬の秋刀魚。猛暑続く。秋はまだか。

あなたへ／闇金ウシジマくん

8/25（土）晴れ
7時起床。インドアでひと汗かいて近所のシネコンヘ。9時台から始まる邦画は本日初日。往年の大スターの主演だからだろう高年齢層中心に結構な混雑である。齢８０をこえた健さんは流石にお爺さんである。容姿は老けてもキャラクターと芝居はデビューから一貫して変わらない。銀幕スターの所以である。一旦帰宅して午後は読書。夕刻からジムで遠泳。深夜は少し足を伸ばして隣町のシネコンでこれも本日封切の邦画のスーパーレイトショウを鑑賞。原作コミックあるそうな。ＴＶドラマの前段も。いづれも未読・未見。フレームは典型的なピカレスクロマン。濃いキャラを芸達者達が小気味よく演じてそれなりに楽しめた。ヒロインの起用には賛否あるか。林遣都は一皮むけたな。金に色はついていない。経済感覚とか金銭哲学とはそれを扱う人間の間尺でしかない。ただ一つ、額に汗して働いた報酬とギャンブルで得た同額のあぶく銭の価値が同じで良いわけがない。説教臭くなく金にまつわる愛憎も鋭く描かれていて少し感心。熱帯夜の街道を飛ばして帰宅。

夏風邪抜けぬ週末

8/24(金)晴れ
早朝から大型案件の大作会議。午後は北関東へ定例会議に出張る。常磐線が遅れて遅めの帰京。体調は完全復活したわけではないがジムで遠泳を2キロ。そして早目の帰宅をする。

ハーフ・デイズ

8/23(木)晴れ
残暑続く。体調9割。直行して都心のインテリジェントビルの30階でゼネコン・サブコン交えた土壌対策会議に出席。でかい会社でもいい加減な外注使うと途方もない損害を被る良き事例也。喧々諤々3時間議論を戦わせて詳細調査の結果待ちが結論。昼食に山芋・納豆・オクラ・卵黄・なめこを乗せたネバネバ蕎麦をたぐる。午後は巨額バジェットの見積試算。定刻退社して渋谷で途中下車。シアターＮでは3年前に製作された米国インディーズ作品を上映中。レディースディらしく30名ほどの観客の9割は単身の女性。まぁ主演男優目当てなのでありましょう。ＮＹに住む若いカップルのパラレルワールド。着想は面白いのだが、内容・構成は大学の同好会に毛の生えたレベルだと思ふ。ただこれに主演した男女優はその後に大作へ抜擢されているので、ブレイク前の役者の勢いというものは感じられる。二人が名画座？で鑑賞するのがクロサワの≪野良犬≫というのが渋い。そういえば我が愛犬も腹部にアレルギー性の湿疹ができて昨夜から大騒ぎ。汗腺はないが汗疹じゃないか。やれやれ。

WIN WIN／ウィン・ウィン ダメ男とダメ少年の最高の日々

8/22(水)晴れ
猛暑続く。病み上がりにはキツイ。鼻腔の抜けもいまひとつ。終日事務所にて打ち合わせやら身辺整理。傍から見ればマスクを着用して尋常ならざる様相である。定刻退社して新宿で途中下車。シネマートではポール・ジアマッティ主演のホームドラマが上映中。観客20名前後とガランガラン。単館、スター不在、地味なテーマで邦題も酷い。配給会社の勝算はどこにある？この手のドラマはニュー・フェースに着目するとか渋い脇役陣を懐かしむとか、まぁ楽しみ方もマニアックになる。バート・ヤングやメラニー・リンスキーなど久し振りに見た気がする。出来の方は可もなく不可もなく。ひとつ勉強になったこと。米国では後見人に結構な報酬が出る。その後快癒を確認すべく特殊ミッションを90分。快速に乗って定刻帰宅。

テイク・ディス・ワルツ

8/21(火)晴れ
英国出身の老監督が自殺したと新聞で知る。兄弟そろって大作を連打していたがデビュー作（デヴィット・ボーイをキャスティングしたヴァンパイアもの）が最も印象に残っている。体調7割方回復で出勤に及ぶ。まだ少し体がふらつく。こういう時に限ってでかい商談がくるもんで巨大メーカーの上品な担当と数百億の見積算段。夕刻早めにフェイドアウトして渋谷で途中下車。文化村のル・シネマでは贔屓女優の新作がかかっている。これをクソミソに云う（主に男性）の気持ちも、激賞する（主に女性）の心情も解る。色彩感覚に優れ、丁寧なプロダクションデザインが施された愛すべきか佳作だと思ふ。基本的には≪よろめき≫ものであるから、どう修飾したって生々しくなる。しかしミシェル・ウィリアムズはホンモノである。一見ドン臭く、見様によっては妖艶な雰囲気を醸し出して脱ぎっぷりも潔く文句なし。まだ若い女流監督は教訓めいた結末を突きつけていたが、さよう、人生は回転木馬の如し。誰と乗り合わせても同じ舞台を廻るだけである。早目に帰宅して愛犬と遊ぶ。

ウィルスは夏にもいる

8/20(月)晴れ
愛犬の画鋲は昨夜無事排泄。やれやれ。6時起床、気分は最悪である。8時半、奉公先へ休暇の架電。9時、近所の医院へ行き夏風邪と診断、2種の抗生物質を処方してもらう。1600円也。自宅に戻り愛犬と居間でごろ寝。メダリストたちのパレードなどを見てひねもすのたりのたりかな。昼食後は寝室でひたすら寝る。糞尿と飲食以外は床にあり。

病床五尺五寸

8/19（日）晴れ
猛暑である。夏風邪はエアコンによる体の冷えか。5時起床して愛犬の散歩。脱糞を調べるも異物はいまだ体内の様である。病院へ出向くと胃から小腸へ、もう少しで大腸ですな、もう一日様子をみましょう、という主治医の見立て。当方も風邪が抜けず終日ごろ寝を繰り返す。体温36度、平熱。食欲あり。鼻が詰って呼吸が不自然。油断をすると鼻水止まらず。関節が痛い。あしたは休んでしまおうか。

アベンジャーズ ／THE GREY 凍える太陽

8/18（土）晴れ時々曇り
居間で覚醒。6時である。朝食後、インドアでひと汗流す。そのままシネコンヘ。9時台の大作洋画の初回上映に潜り込む。ＩＭＡＸ３Ｄのド迫力を堪能できる演目はそうはない。場内老若男女で8割の入り。これが映画だ！というのが宣伝文句であるが実際これだけ荒唐無稽なお話は映画の中でしか成立しないだろう。続いては『特攻野郎Aチーム』のリーアム・ニーソンとジョー・カーナハン監督が再びタッグを組んだサバイバルもの。肝心の【人喰い狼】が少しショボイのであるが、パニック映画の定石は踏んでなかなか見せます。終演後、緊急連絡が入る。愛犬が誤って画鋲を呑みこんだかもとのこと。慌てて病院に駆け込んでレントゲン撮影。胃の入り口に鎮座している針がくっきり見える。取り敢えず、自然の摂理に任せて排泄を待つ、ということで帰宅。体が熱っぽい、鼻水が止まらない、関節が痛い。おいおい夏風邪かよ。まいった。

コンシェンス／裏切りの炎

8/17(金)曇り時々晴れ

盆休み明けの勤務もあっという間に週末。打ち合わせと資料作成で一日が終わる。定刻退社して新宿で途中下車。武蔵野館では≪3つの刺激・感 ニュー香港ノワール・フェス≫と称して3作品が順次公開。『ビースト・ストーカー／証人』に続くダンテ・ラム監督によるポリティカル・ノワールを鑑賞。ツイ・ハークやジョニー・トーなどの諸作は解りやすくて良いですねぇ。ストーリーラインは浪花節。体育会系のドンパチもド派手。絵に描いたような男の美学がありますな。瑕僅レオン・ライの髭かな。あれは似合わない。ジムで遠泳をして定刻帰宅。禁煙続行によるストレスなし。但し体重増加で悪しき傾向。

屋根裏部屋のマリアたち ／ギリギリの女たち

8/16(木)晴れ
盆休み明けの奉公先は7割程度の出勤率。電車も空いて電話も少ない。午後から日本橋へ出向く。大手損保の担当と打ち合わせ。新橋から日本橋まで徒歩移動。ショッピングストリートやら地下街を抜ければ都心の移動は意外と冷気に満ちている。夜は渋谷で単館系欧州映画と邦画の梯子鑑賞。半世紀前のパリを舞台にしたドラマは普遍的なテーマを扱い、世相を反映して懐かしく微笑ましい。ヒロインを演じたナタリア・ベルベケの艶冶なことを特筆しておきたい。続いては前作（春との旅）が良かった小林政広の新作。舞台は３・１１直後の東北・気仙沼郊外。実験的ともいえる長廻しで出演は女優3名のみ。即興を思わせる科白の応酬で、これは見続けるのがツライ内容である。天災で荒廃した風景をまえにして三姉妹のエピソードはいかにも作り物めいている。少し退屈と落胆を味わい劇場を後にする。