心の傷を癒すということ《劇場版》

1/31（日）晴れ
８：00起床。我が仔と散歩。近所のシネコンで映画鑑賞。9：25上映開始。観客20名弱。昨年NHKで放送されたドラマは未見。映画版は全４話を再編集したもの。受信料を払っているから云うわけではないが、NHKのプログラムは全般に良質でクオリティも高いと思ふ。スポンサーを意識せずに製作できるメリットは大きい。実在した市井の精神科医の半生を、その人柄（出自）と献身的な治療（阪神大震災）を通じて淡々と描いていた。終盤は末期がんの病床にあって苦悩する姿と家族愛。派手さやケレンはないが、誠実なプロフェッショナルであり、模範的な家庭人でもあったろう。ダイジェスト感がないではないが、主役はじめ俳優陣の力量と美しいエピソードに心が洗われる心地がした。いったん帰宅して愛犬と２度目の長い散歩。気温も上がって散歩日和。夕方はジムでエクセサイズ。

名も無き世界のエンドロール

1/30（土）晴れ
快晴なれどやや風強く寒い。7：30起床、愛犬と散歩、ファミレスで朝食、近所のシネコンで映画鑑賞、と云う週末の毎度のルーティン。公開翌日にもかかわらず観客２０名内外と閑散。過半は妙齢の女性。まぁ主演二人のファンでありましょう。同名の原作小説あるようだが未読。開始２０分で嫌な予感。三十路の岩ちゃんに高校生役はツライ。子役に恥ずかしい芝居をさせるな。セリフが説明調でクサイ。これはシナリオが悪い。ラスト、衝撃の２０分などと宣伝しなさんな。先は読める。これは主人公の復讐譚なのだが、ミステリーとして破綻しているのは、事故車を持ち込んだ時点で犯人が判っているのに、まわりくどい段取りを踏んで͡コトを起こすことにある。そのまま警察へ突き出せばよい。ヒロインの杏奈ちゃんは何本かのインディー系の佳作で熱演しておりましたが、今回は少々精彩を欠いておりました。思わせぶりなエンドロール後のシーンも不快。憮然として席を立つ。併設のショッピングモールで防寒着を購入。バーゲンセールで２千円也。帰宅して愛犬と２度目の散歩。夜は駅前の中華屋でタンメンと餃子。

ヤクザと家族 The Family／花束みたいな恋をした

1/29（金）晴れ
快晴なれど強風。さしたる理由はないが有休消化。寝坊して8：00起床。愛犬と散歩、軽い朝食。チャリンコで近所のシネコンへ。午前と午後で封切邦画のダブルヘッダー梯子鑑賞。午前の部は中高年中心に２０名程度の入りと閑散。昨年一昨年と我が胸中のヒット作を連発している藤井道人の新作は２１世紀の極道モノ。シリアスなやくざを描いた名作には洋邦にグッドフェローズや仁義なき戦いなどあるが、大袈裟でなく新たな傑作の誕生を喜びたい。ホンよし、役者よし、演出よしの三拍子そろって、更にはスタッフワークも素晴らしい。愚か者の滅びの美学。そして救いのないノワール物にもかかわらずエンターテインメント作品としても一級品である。これにエロスとコメディー要素がもう少し加われば完璧であったのだが、それは瑕瑾。早々に年度ベストの一本に出会えて僥倖。駅前で天丼の昼食と小休憩を挟んで午後は、これも本日初日の恋愛モノ。人気男優の集客か、舞台挨拶（ビューイング）付きの回は８割以上が妙齢の婦女子。但し２割程度と入りは芳しからず。人気の脚本家と実績ある監督のタッグにより、手堅い出来栄え。ドラマチックな展開はないが、細部の描写と二人の心情の変化に誰もが感情移入するだろう。恋愛は抒情詩だが結婚は極めて散文的である。猫、映画、小説、漫画など小道具が心憎い。アキ・カウリスマキをデート演目に出来る相方は多くはない。余談だが京王線で押井守の隣に座ったことがあることを思い出した。帰宅して愛犬と２度目の長い散歩。

はつゆき？

1/28（木）曇りのち雪（みぞれ）
寒い朝。寒暖はこたえます。我が仔と散歩、朝食、お仕事。某電鉄会社へ四半期業績発表の問い合わせ。オペレーターのお姉ちゃんに毒つくと直ぐに男性社員（直属の上長？）から連絡あり。CS運動の成果でありましょう。昼食後の散歩から帰って、15：00の発表までシコシコと作業を進める。さ～みぃ～なぁ～、と思って窓外を見ると雪が舞っていた。資料作成の締め切り時間と相まって、夕方の散歩も中止。観に行こうと思っていた映画も断念。晩飯時間だが食欲わかず。中途半端な霙道は、どこへ行くのも難儀。結構な大人になっても雪が降れば心躍る心境になったものだが・・・。５７歳で孤独死した森万紀子に『雪女』という佳作がある。納戸の書棚から引っ張り出して拾い読みしているうちに熱中。孤高の女流作家の紡ぐ伝説に時を忘れた。

経験は、人生を狭くする

1/27（水）曇りのち晴れ
未明に降った雨は夜明けには止んだようで晴れ間さえ見える爽やかな朝。定刻起床して愛犬と散歩、そして簡素な朝食。正午まで真面目に仕事。午後の散歩に我が仔とで出るがやや強風あり穏やかとは云い難し。ネットで見逃したバラエティやドラマを斜め見するも、さして面白くもなし。それではと書棚の奥の愛読書を読んでいたらタイトルと「老年の空虚さは、実人生の場から離れた、補給不足による」という箴言に出くわした。弱年の生意気盛りの頃には何も感じなかったが、枯れかかった昨今の心境を重ねてみると実に染み入る名言である。やっぱり鶴見俊輔は巨星である。

朝夕の洗面だけに４万時間は不要だろう

1/26（火）曇り

定刻起床。朝食と散歩。珍しく午前中に特命のミッションがメールで来る。2時間真面目にお仕事。特製焼きそばの昼食を摂って我が仔と2度目の散歩。曇天で明日は一雨来るそうな。20年以上替えていない洗面台の照明（蛍光灯）が明滅して点燈するまでに数十秒かかることもある。近所の電気屋へ行くと器具は松竹梅があり、高品質のもので千円近い。（最廉価は200円ほど）最新の LEDだと5千円程度するそうな。これはじっくり検討するとして、散歩を続けてカフェで一服。帰宅してネットであれこれ物色するも、どうにも他の家電に目が行ってしまいよろしくない。そう云えば、昨夜のニュース番組で昨年は24年ぶりに白物家電が好調だったとか。電気（電子）機器の進歩は著しい。但し欲しい家電が思い浮かばない。

茶番劇と作られた世論

1/25（月）晴れ
8：00起床。9：00まで仕事。天気が良いので我が仔が吠えている。散歩と朝食。昼前にネット会議。小僧相手にハッパをかける。昼食はサラダとトースト。午後も散歩でスタート。TV（NHK）では国会中継あり。野党の質問はコロナ関連ばかり。新聞の世論調査によれば、内閣の支持率は低下傾向、オリンピックは中止した方が良いんじゃね、が過半、そしてワクチンに対しては半数が懐疑的だそうな。調査会社から電話かかってこないかしらん。現政権殲滅希望、オリンピック即時中止、ワクチンは来年なら打とうかな、と回答すると思ふ。但しロシアや中国、北朝鮮などの報道に接するたびに、国家元首をけしからん、と平然と云える国に生まれて良かったとは思ふ。夕方、きれいな夕焼けを見ながら川沿いを散歩。カフェで一服と読書、スーパーで買い物をして帰宅。単調ながら愛しき１週間が始まる。

KCIA 南山の部長たち

1/24（日）雨
8：00起床。未明から雪となり都心でも積もるでしょう、と云う天気予報は外れて冷たき雨がしとしと降る。我が仔と散歩へ行けない朝はどれくらいぶりだろう。近所のファミレスで定番の朝食を済ませて愛車で隣町のシネコンで韓国映画を鑑賞。公開三日目、悪天候とはいえ11：15上映の回には観客５名と超閑散。これは打ち切り近いか。作品の完成度と興業が比例しない好例だろう。1979年の朴正煕大統領暗殺事件に材をとった実録モノ。一級のポリティカルスリラー。そしてイ・ビョンホンやクァク・ドウォンのファンも必見。１８年間の独裁政権を続けたトップが腹心の側近（KCIA部長）に寝首をかかれたわけだが、そこに至る社会情勢や権力闘争などが虚実交え説得力をもって描かれていた。権力は必ず腐敗する。そして独裁者は決して自分の手を汚さない。隣国の政局を安直に云々できないが、軍事政権や戒厳令、民主運動への弾圧、大統領への弾劾など、あまり褒められた近代史ではない。但し、悔しいがこうした作品が興行トップになるとは映画製作や観客の質という点では邦家を凌いでいると思ふ。帰宅して降雨の小休止中に我が仔と散歩。夕刻はジムでエクセサイズ。駅前の定食屋で夕餉を孤食。

さんかく窓の外側は夜

1/23（土）雨
8：00起床。我が仔と散歩に出ると雨がパラついてきた。まことに久々のお湿り。いつものコースを30分散策。近所のファミレスで毎度の朝食と新聞精読。某電機メーカーの一部上場復帰がまずはめでたい。これで株価が上がってくれれば云うことなし。スマホで予約して近所のシネコンへ愛車で移動。昨日から公開の邦画を鑑賞。客入りは３割以下とちょいと寂しい。原作の少女コミックスはネットで第１巻を無償閲覧しており予習はそこそこ。主演３人は相応のキラーキャスティングだろう。 特にHIBIKIで好演していた平手友梨奈と曲者・滝藤賢一に着目。監督の森ガキ侑大は、ハートウォームな前作（デビュー作）から一転、こうしたシャープな映像も撮れるのだと感心。というよりCM出身であるから身上はこちらの方か。少々BLの味付けもあるが、バディーもののサイコスリラーとして良く出来ていると思ふ。続編を意識したラストでもあったし、さらなる展開も観てみたい。終映後、併設のショッピングモールをぶらつく。夕刻、ジムでエクセサイズ。先週比体重１キロ減。慶賀なり。

グレーのこと

1/22（金）晴れのち曇り
暖かく穏やかな一日。朝から夕までは変化のない日常。愛犬と散歩を２回。集中的に仕事をしてネット会議に出席。提出物の督促をしたり、告知関連を精読。合間にTVerで民法のドラマなどを斜め見する。昨日同様、夕方外出。連チャンで下北沢で芝居観劇。小屋は老舗のスズナリ。感染対策バッチリで全席中央に陣取る。作者の新境地を拓いた演目は再演（２０１７年の初演も観ている）であるが、昨今のコロナ騒ぎを取り込んでの脚色あり。罪を犯したシングルマザーの輪廻転生を何にするか審議する怪しき面々・・・。テーマはズバリ人間の善意と悪意の相克。ペーソスと独特の笑いのある家庭劇を得意としている劇団であるが、ベテラン役者の客演を得て社会的性のある重厚なドラマでありました。ただしラストだけがちょっと弱い。それでもカーテンコールには長く温かい拍手が続く。終演後は昨日と同様に帯同者と懇親したく店舗を探すも、あいにくの緊急事態宣言下で飲食店は軒並み早仕舞い。開いていても満員御礼。おとなしく地下鉄に揺られて帰路に就く。

少女都市からの呼び声

1/21（木）晴れ
晴天。米国新大統領の就任も無事済んだようでニュースで概要を観る。ライターはいるのだろうが、やはりトップのスピーチは感動的で邦家の愚宰相とは格が違いますな。集中して２時間ほど真面目にお仕事。昼に特製塩タンメン。4：30には自宅を出て地下鉄と私鉄を乗り継いで下北沢まで。ミスドで時間調整と新聞精読。19：00、駅前劇場で唐組の第６６回公演を観劇。初演（１９８５年）も観ており実に３６年ぶり。時代は移ろい役者は変わっても戯曲の持つ普遍性は強靭である。他に比較しようもない猥雑なようで美しい唐十郎の世界がある。カーテンコールでヒロインが唐の娘であることを知り、さもありなんと納得。正統な後継者（団体）を得てファンとしても嬉しい。終演後に帯同者と駅近くの居酒屋で一献。時短営業どこ吹く風とばかりに店内満席。小一時間の合評会を終えて帰路に就く。

在席率３割以下

1/20（水）晴れ
5：30起床。さすがに外はまだ暗い。身支度をして階下へ降りるも愛犬も起きない。三種の果実とヨーグルト、ブラックコーヒー1杯の朝食を摂って駅へ向かう。空席の目立つ各駅停車も池袋・新宿で混み始める。7時前に奉公先へ到着。10時までにノルマ達成。あとは上下フロアを徘徊して出勤している同僚をからかいに廻る。営業・管理部門を問わず出勤（在席）率はプロ野球Bクラスの７・8番の打率程度。入社時のチューターが今月末で嘱託を卒業。晩年は宿痾に侵されて、しんどい出勤であったと思ふ。暫し昔話に花が咲く。餞別に40年近く前のスナップ写真を進呈。当たり前だがお互い若い。昼に近所の中華屋で牛肉と野菜のオイスター炒め。税込1,000円也。15：50定刻退社。池袋から徒歩移動で帰宅。愛犬と夜の散歩。

無観客配信ライブ IN JIROKICHI

1/19（火）晴れ
８：００起床。元気がいまひとつの愛犬と散歩。（午後も）　10：00まで真面目に仕事。昼にキノコと香味野菜各種を包んだオムレツとアボカド・チーズ・トースト。調理中に我が仔にベーコンを一枚かすめ取られる。まぁ食欲があるのなら大丈夫だろう。夕刻、愛車に乗って隣町のスポーツ量販店へ。修理依頼をしていたスキー板（ビンディング）はモデルが古くて修理不能だそうな。代わりに１５年愛用している板のチューンナップを依頼する。会員価格6,957円也。陳列棚には最新モードのギアやウエアが並ぶ。一万円の手袋や１０万円近いアウターを誰が買うのだろう。北国ではドカ雪が降っているのに客は疎らである。夜は旧友のライブをネットで視聴。sax・tp(ブラス)、 g (ツイン)、b・dr・perc(ツイン) とリズムセクションが厚いのでファンキーな楽曲はノリノリ。最近の配信ライブはカメラを何台も据えて、演奏者のアングルをキチンと捉えて音響も良くなっている。投げ銭3,000円也。生の演奏の迫力には及ばないが、まぁ暫しの我慢である。

焚火の作法

1/18（月）晴れ
愛犬の鳴き声で覚醒。どうも二度寝をしたようだ。時計を見ると8：50。慌てて散歩、朝食、掃除、ついでに仕事。昼に特製韓国拉麺。１０種の野菜とキノコで栄養バランス抜群。午後は懸案の粗大ゴミ処分を行う。物置横に放置されていた木製架台と葦簀を鉈でバラし庭で燃す。 小さな木片から徐々に積み上げるも湿った状態が良くないのか、合板の材質によるものか、猛烈な煙が上がってきた。まず近所迷惑を考えたが、冬場なので窓を開けている家はなく、ついで狼煙のような白煙を見て消防車が来やしないか心配になった。周囲をキョロキョロしていると我が家のベランダに洗濯物が干されて、風向きにより白煙に包まれている。慌てて二階に上がって取り込むも、生乾きの下着が燻されて独特の臭気を放つ。ファブリーズを噴霧して一件落着。（？）　しかし昔は落ち葉など庭で燃して焼き芋などしたもんだが、そうした風景もすっかり見なくなった。燃え尽きるまで待つことなく消火して土壌をならす。子供が小さかったころ、頻繁にキャンプへ行って、おこした焚火で炊事はもちろん深夜まで暖を取り、燻製など作ったことなどを思い出した。夕方、愛犬と２度目の散歩。我が仔は少々元気がない。われは毎度のカフェで一服。

星願 あなたにもういちど

1/17（日）曇り
8：00起床。 我が子と散歩の延長で池袋まで徒歩移動。駅前のカフェで一服。ネットで新文芸坐のモーニングショーでセシリア・チャンの出世作がかかっていることを知り鑑賞することに。10：50開演、観客２０名程度と閑散。前世紀末の制作だから、もう２０年も経ちますな。撮影時１８歳だったヒロインの清冽なこと比類なし。お話は類似多い≪生き返りモノ≫のファンタジー。脇役の配し方なども定番。後出しジャンケンではないが、竹内結子主演のリメイク版の方が良く出来ていた印象あり。函館の景観とハーモニカの音色にまんまと乗せられたわけだが・・・。いずれにしてもクラシカルな恋愛モノも巨大スクリーンで観ないと良さが半減することを再確認した。西口の怪しき雑居ビルの３階にある贔屓の中華料理店でリーズナブルなランチを頂く。穴場らしく周囲の客はほぼ全員中国語を話している。食後の運動と映画の余韻を楽しむ為に、帰路も徒歩移動。帰宅して我が仔と２度目の散歩。夜はYOUTUBEで９０年代ポップスを聴く。