ダラス・バイヤーズクラブ ／地球防衛未亡人

2/27(木)曇り時々小雨
終日曇天で時折小雨が降るもやや暖かい。一雨毎に春が近づいてくる。午前中に雑務を済ませて午後には営業に出張る。早めに手仕舞い新宿で洋邦画の梯子鑑賞。シネマカリテでは今年度のオスカー６部門ノミネーション作品がひっそりと公開。小さなキャパであるから７割程度は埋まっていた。開巻１０分で傑作の予感。以降、全くダレることなくテンションを保ったまま作品世界に浸った。ガリガリに減量した主演／助演の男優は云うまでもなくジェニファー・ガーナーを見直した。８０年代という時代背景と米国南部の雰囲気を巧みに取り込んだプロダクションデザインも素晴らしい。大満足。続いて角川シネマへ移動して異能監督・河崎実の新作を鑑賞。こちらは妖艶な主演女優目当てのお父さんたち３０名内外という渋い興行。初期の円谷プロ製作のウルトラマンシリーズを髣髴とさせる懐かしい造り。筋立てはヒロインを際立たせる為のものであるから何でもアリ。ナーバスな時事問題を軽くおちょくって、これを笑えるか立腹するかでおバカ映画の耐性検査をされているような快作。喉がいがらっぽい。ひょっとして風邪か。

渚のふたり

2/26(水)晴れ時々曇り
午前に来客。支払を待っている中小企業の代表は来月還暦であるが元気一杯。午後にグループ会議。そろそろ期末も近いので鞭が入る。インフルエンザで欠員あり定例会は中止。新宿シネアートで韓国のドキュメンタリーを鑑賞。視聴覚重複障害の夫と脊髄障害を抱える妻。どこぞの映画祭でグランプリを受賞したそうな。単に社会的弱者を捉えた記録ではない。想像力がいかに大切かを痛感。ふたりの繊細な接触に胸が熱くなった。

エヴァの告白

2/25(火)晴れ
午前中に見込みの入力。霞ヶ関の豪華中華料理のランチで満腹。午後から御前会議あり。殿のご機嫌は極めて悪く罵詈雑言を浴びて出席者は皆々討ち死にである。いっそ潔い。１時間の残業後に徒歩で日比谷へ移動。シャンテで米=仏合作映画を鑑賞。単身の知的紳士淑女２０名程度の入り。禁酒法時代の米国にやってきたポーランド娘の艱難辛苦。重厚かつ陰影に富んだ暗いお話でありました。文句なく贔屓の主演女優の代表作の一本として挙げられるだろう。しかしそのコティヤールに絡んだホアキン・フェニックスが凄い。単なる美人局と片付けられない複雑な難役をこなして、その入神の演技はため息が出るばかりである。往時を再現したキャメラとプロダクションデザインも素晴らしい。余韻に浸って日比谷公園を散策してのんびり帰宅。

赤×ピンク

2/24(月)曇り時々晴れ
午前中は定例会議。午後は湯島で営業。明日の御前会議の資料作成で非生産的な残業をする。帰路、新宿で途中下車。角川映画で邦画をレイトショウ。３００人入る小屋に単身男性中心に観客１０名強。公開３日目でこれは寂しい。原作あれど未読。女子プロレスと云うのも何本か映画の素材になっている。スター不在の低予算だがスポーツ新聞が好んで取り上げるような主演女優の全裸やレズシーンは格闘場面同様に気合が入っている。ヒーローアクションモノ出身の監督の演出は流石にプロのお仕事であるが、意外や艶っぽいシークエンスもキレイに撮れて感心かんしん。殿方垂涎のサービスショット満載。通勤快速に揺られて定刻帰宅。

東京難民

2/23（日）晴れ
3週間振りに愛車に乗って外出せんとして残雪に接触してバンパーを破損。雪ではなく氷になっていた。ショック。雪かきと洗車を1時間、ジムで泳いで1時間、インドアで白球を打って読書して1時間。近所のシネコンで先週末から公開の邦画を鑑賞。観客7割の入りで過半が若年層。彼らにとってはリアルなテーマか？職人監督・佐々部清の諸作は真面目なつくりのものが多く、本作も深刻なテーマを扱っている。少しキレイに纏めているきらいはあるが、ホームレスや日雇い派遣などの描写にわが国の暗部が炙り出されている。大塚千弘の熱演は特筆しておきたい。雌伏の期間が長かったが一皮剥けたかもしれない。夜はオリンピックの総集編をＴＶ鑑賞。

キック・アス／ジャスティス・フォーエバー

2/22（土）晴れ
明け方までフィギュアーのエキシビジョンを鑑賞。９時起床。池袋で買い物をして正午に埼京線のホームで帯同者と待ち合わせ。湘南ライナーで新川崎下車。かつての同僚の新居購入／出産祝いに押しかける。駅前の高層マンションで遅めのランチをご馳走になる。夫婦共に東北出身者で津軽と会津の郷土料理に舌鼓を打って窓外の富士を眺める。不妊治療のすえに授かった生後半年の嫡男は流石に可愛い。久し振りに赤子を抱く。ホストが調子に乗って大トラになってきた午後５時に退散。往路をなぞって帰宅。深夜にシネコンで米国アクション映画を鑑賞。前作のヒットもあり場内5割程度の入り。以下は前作の鑑賞記。【原作はマーク・ミューラーのアメコミらしい。（いかにも）平凡な高校生がスーパー・ヒーローに憬れて・・・。ストーリーは予定調和を悉く裏切り、特にサブストーリーだと思っていたケッタイな父娘と出会ってからは、お話は痛快にツイストしてゆく。無論サブカルテ的なB級テイストも満載であるが、製作サイドの技量と本気度は、やはり邦家の仮面ライダーなどとは格が違う。全編を覆うゆるいギャグや軽快なアクション、ポップな楽曲など、大いに楽しんだが、１２～３歳のヒロインに汚い言葉を吐かせて問答無用の殺戮をさせるのはどうもスッキリしない。R－15も頷けます。】感想は今回も変わらず。但し前作は主演女優の出世作であるが、蛹から蝶になりましたな。

ザ・イースト

2/21（金）晴れ
午前中は事務処理。午後から新宿で防衛営業。そのままシネマカリテで米国インデペンデント作品を鑑賞。観客２０名強。元ＦＢＩ捜査官のテロリスト集団への潜入調査の顛末を描く。シナリオと製作も兼務している主演女優は相当な才媛でありましょう。クライムサスペンスと思いきや、恋愛ものとも云えるし、ラストのひねりで一人の女性の成長譚にもなっている。これはなかなかの拾い物。米国での１３年度『過小評価された作品』ベスト１位だそうな。ジムで遠泳をして定刻帰宅。

セブンデイズ リポート／ハロー！純一

2/20(木)晴れ
終日レンタカーを調達して東上線沿線ドサ周り営業。面談その１、債務超過の状態で設備投資を計画する経営者の神経や如何に。その２、海外進出に失敗して守勢が続く中堅企業。その３、月末の資金繰りがつかず開き直りの境地の老舗加工業者。いやはや疲労困憊。東武練馬で途中下車してイオンシネマでマイナー邦画を梯子鑑賞。よしもと製作のジュブナイルＳＦには観客３名。これは相当お粗末な駄作である。一応青春モノを狙ったのだろうがシナリオが酷すぎる。生欠伸を噛み殺して顎が痛くなった。続いて鑑賞した石井克人の新作には何と観客われ独り。小学生以下無料だそうだがこれに昨今の少年少女が共感するか？見所は満島ひかりの蓮っ葉な芝居と脚線美くらいか。わが子供映画のベストスリーは『どこまでもいこう』『まぶだち』『ごめん』塩田、古厩、冨樫の三監督はいい仕事してました。冷たい夜道を徒歩帰宅。心身消耗しているのに明け方までフィギュアーを観戦。

あわや人和

2/19(水)晴れ
早朝から破綻ユーザーへの善後策協議。久し振りに事故報告書を書く。午後は川崎で兄弟会社へ資金収支改善のご提案。夜は新宿で毎度の定例会。珍しく序盤から好手に恵まれトップスタート。ラストも大物手を連続あがって呵呵大笑の独り勝ち。帰宅して連日のオリンピック観戦。

エージェント：ライアン

2/18（火）晴れ
午前中は恵比寿で前向き営業、午後には埼玉の外れ秩父まで出張って後向きの営業である。駅前にファストフードの店舗がひとつもない。鄙びた蕎麦屋で間の抜けた味噌ラーメンを啜る。インスタントのほうがよっぽどいける。倒産間近い取引先の担当者から事情聴取。中途半端に老舗、同族３代目、合理・多角化に対応できない、という悲劇の三大噺のような経緯内容。暗い気分で急行列車に揺られて帰京。途中下車してイオンシネマで米国スパイモノを鑑賞。観客一ケタ。トム・クランシーのキャラクターを拝借しているが、ストーリーはオリジナルだろう。しかし、この手のアクションモノはなにせ類似が多い。ゆえにキャラクターや細部のリアリティで見せるしかない。ケビン・コスナーが儲け役。全体的に既視感あり。深々と冷え込む夜道を徒歩帰宅。

大統領の執事の涙

2/17(月)曇り時々晴れ
午前中は緊急会議、期末近くの巨大プロジェクトにどう対処するか関係部署の責任者と協議。午後は大鳥居、六郷、昭和島と取引先を廻る。何処も渋い反応。担当者の人の良さだけが救いか。新宿で途中下車して先週末から公開の米国映画を鑑賞。場内ほぼ満席なのに驚いた。土日の雪で観られなかったファンの動員か。米国歴代大統領に仕えた執事のお話。演出や主演男優の演技は申し分ないが、プロダクションデザインや脇役も豪華である。米国公民権裏面史としても面白いが比重は父子の愛憎劇の比率が高い。下男の目に英雄なし。帰宅すると愛犬のみがお出迎え。TVで深夜までオリンピック観戦。

土竜の唄 潜入捜査官 REIJI

2/16(日)晴れ
天気晴朗なれど寒波あり。連日の五輪鑑賞で明け方就寝。午前中に雑用を済ませ午後から自転車で近所のシネコンまで。三池＝クドカンコンビによる新作鑑賞。場内若年層のグループなどで5割近い入り。原作は著名なコミックスだそうだが未読。開巻のツカミも決まって文句なく笑えた。役者の気合とナリキリぶりも凄い。三池カラーの特色である溌剌としたギャグとアクションが噛み合った快作である。これは続編も作られるだろう。ジムでエクセサイズをして帰宅。贔屓女優がベルリンで女優賞を獲ったそうな。慶賀なり。夜はTVでカーリングを観戦。氷上のチェスと云われる通り、プレイヤーは皆々知的である。

17歳

2/15（土）曇り
大雪から一夜明けて9時起床。雪かきから一日が始まる。プラスチック製のやわなスコップの柄が折れて難儀をする。午後から地下鉄に乗って新宿へ出張る。ピカデリーでオゾンの新作を鑑賞。知的な単身者やお洒落なアベックで4割程度の入り。カンヌ映画祭出品のR-18。『まぼろし』以来、毎回趣向を変えるオゾン作品に落胆したことはない。自分にとって驚異的な打率を誇るフィルムメーカーである。今回も緻密なシナリオとエレガントな映像で妖しき10代の美少女描く。若い美貌はそれ自体犯罪的なことなのかもしれない。しかし欧州女優の脱ぎっぷりには驚かされる。S・ランプリングの使い方やラストの余韻も心憎い。大満足の一本。帰路にスーパーで安売りの牛肉を買って夕餉はステーキとする。

7番房の奇跡

2/14(金)雪
天気予報通り朝から小雪がちらつく。午前中に午後からの帰宅命令が出る。日比谷の兄弟会社で中小企業診断士のおっさんと面談。補助金などのヒアリング。そのまま新宿へ出て武蔵野館で韓国映画を鑑賞。観客10名内外。本国では記録的なヒットをしたそうな。韓国版『I am Sam』の知的障害のある父親と娘を描いて、つまりはまぁ泣かせるお話である。だがしかし途中からその偽善的押し付けがましさに辟易とする。クライマックスで席を立った中年紳士あり、その気持ちが良く解った。少し落胆していると悪友から遊戯お誘いのメール。そのまま毎度の雀荘で終電近くまで卓上の死闘を展開。序盤の不調も終盤の神がかり的なツキで帳消しされドラマチックな対局となった。帰宅して車庫の屋根の雪下ろしを1時間。毛布にオリンピックのフィギュアーを観て意識朦朧。

メイジーの瞳

2/13（木）曇り
終日会議。午前中は未処理、午後に延滞回収、夕刻にグループミーティング。議題は100％営業達成の秘策協議。夜は渋谷で途中下車センター街を抜けてシネマライズで渋い洋画を鑑賞。場内アベックばかりで10名程度。テーマは親はなくとも子は育つ、または生みの親より育ての親。子はカスガイにならないときもある。子役の自然な演技が素晴らしい。J・ムーアは相変わらず実に巧い。早めに帰宅してTVでオリンピックを観る。