悲夢

3/30（月）晴れ時々曇り
少し寝坊が出来た。普段より１時間遅れの地下鉄はやはり結構な混みようである。９：００本郷三丁目の駅前のドトールでモーニングコーヒー。同僚とばったり遭遇。１０：００某医療機器メーカーで電話会議出席。とりあえずの危機は脱する。ホッとひと安心、ということで昼食に僚友と豪華うな重をはりこむ。処は神田明神下の老舗割烹。食後にさらっとお参りして腹ごなしに秋葉原まで歩いて帰る。午後は来客数組、夕刻まで書類と格闘。夜は新宿３丁目のシネアートでキム・ギドク監督の最新作を観賞。邦家からはオダギリ・ジョーが出演。日本語と韓国語で意志の疎通が行われ、夢と現実が交錯する痛いイタイ愛のお話。男の夢は女の現実となり、女の嫌悪は男の未練の裏返しである。絵心のある監督の色彩感覚とフレームワークは相変わらず素晴らしい。だがしかし、やはりキドクは難解である。観客を選ぶ。現にレイトショウ限りとはいえ、広い客席に２０人足らず。副都心線に乗りあっという間に最寄り駅。やや咲きかけの夜桜を眺めて帰宅。そういえば最近夢を見ない…。

イエスマン “YES”は人生のパスワード

3/29（日）曇り時々晴れ
気温上がらずやや冷える朝。昨日同様８：００起床。朝食後に１週間ぶりにジムへ行く。遠泳とサウナで２時間。気分爽快。副都心線に揺られて新宿へ。待ち合わせの劇場前で同好の士と落ち合う。小さなビルに入っている小さな劇場が四半世紀の歴史に幕を下ろす。ゆかりある劇団が共催するイベントに当日券（キャンセル待ち）でもぐり込む。３本のコント？ではトリのラッパ屋が群を抜いて高レベル。フィナーレはすし詰め状態の客席と舞台上の役者・演出家が一体となり三三七拍子で大団円。さらばトップス。最前列で尻の痛いのを我慢して座布団鑑賞したのが懐かしい。終演後、いつも通り並びのおでん屋で一献。相方が先週出張した中国の話をひとくさり。その帯同者とわかれて、大江戸線に乗り豊島園まで。駅前のシネコンでジム・キャリーの新作を観賞。彼の前作は、まったく記憶の彼方である【ナンバー２３】。本作は【ライアー・ライアー】のテイストに近いコメディーである。稀代のコメディアンの面目躍如、その芸達者ぶりが堪能できる佳作でありました。ヒロインも最盛期のメグ・ライアンに似ていて好ましい。心地よい余韻を胸に石神井川沿道の３分咲きの桜並木を眺めながら徒歩で帰宅。

鑑識・米沢守の事件簿

3/28（土）曇り
肌寒い。寒の戻りも本格的。深夜に掃除を始めて明け方就寝。８：００起床して朝食後、インドアで軽く体をほぐす。豊島園で、昨年ヒットしたＴＶドラマの映画版のスピンオフものを観賞。ちなみにドラマ・劇場版未見。踊る大捜査線の二匹目のドジョウを狙った企画ものがミエミエで、話が面白ければ良いが、憮然たる内容。大画面でお金払って観るものでなし。
夕刻、バイクにまたがり阿佐ヶ谷へ。毎年恒例たとなった知人宅での花見の会に出席。数日前、開化の遅れはあれど決行のメールが来ていた。同席は四谷の焼酎専門店のマスター（無口な山男）とその奥さま（九州・小倉の伝説のホステスだったそうな）ほか、いつものメンバー。６時間飲み食いして談笑。２２：００盛り上がる他グループをおいて帰宅。

SRサイタマノラッパー

3/27（金）曇り時々小雨
朝夕冷えます。午前中から事務作業。昼に御徒町へ。馴染みの中華屋で塩ラーメンと天津丼という重いランチ。２時間の特殊ミッション敢行後、事務所に戻りうだうだと残業。夜、池袋のロサ会館で北関東に住むラッパーを描いた青春ものをレイトショウ鑑賞。低予算、スター不在、ビデオ撮影、長廻し…。途中何度か意識を失う。地方都市在住の若者たちの夢と友情と挫折。意外やテーマソング他、挿入楽曲がしっかりした造りで良かった。終演後、本作監督と【童貞。をプロデュース】の監督と主演男優とのティーチインあり。最後に主演男優たちによるメインテーマの歌唱あり。監督の著作を購入しサインを貰う。マックで一気に読了。徒歩で深夜１時過ぎに帰宅。

いつのまにか少女は

3/26（木）晴れ時々曇り
桜の開花が遅れる寒の戻り。朝から緊張の連続。昼前にＴＯＰのカバン持ちで某電機メーカーのＶＩＰを訪問。メリハリの利いた１時間の会談。終って消化の悪い昼食（カレー）を摂る。午後は表参道の取引先へプレゼン。次いで青物横丁へ書類を届け、ミスドーで休憩。花も恥じらう１０代の少女からライターを借りる。来世は美人に生まれ変わりたい。夜は生産性のない残業のあと同僚と中華で懇親。定刻帰宅し居間でうたたね。深夜のＹｏｕＴｕｂｅで懐メロを聞く。

一球１万円の電球

3/25（水）曇り時々雨
すっかり寒が戻って肌寒い。少し寝坊しても悠然と御出勤。午前中に同業の来客ふた組。異動と商談の進捗。鰻のフライの昼食後、水道橋の移動通信機器メーカーへプレゼン。約束の時間１０分前に到着。ロビーのスタバで熱いコーヒーを飲む。８割方余った飲みかけを預けて商談に臨み１時間後に受け取れば淹れたてを渡される。同伴者感心。客商売とはそういうもの。駅前に戻り出来心で旧知の同業者を訪ねて四方山話。その後に春日の兄弟会社を訪ねて書類の受渡し。省エネがウリ、はやりのＬＥＤ電球の定価を聞いてびっくり。寿命１０倍、電気代１／７だそうな。元を取るのも時間がかかる。戻ればはや夕方である。昨夜の熱気が冷めやらぬまま今夜もメンバーを変えて熱き熱戦。ツキはないが粘りと忍耐で最終収支をプラスにしてお開き。昨日と同時刻にて帰宅。

悪魔に首を預けるな

3/24（火）曇り
朝から落雷あり。気象現象でなく人災である。人は純粋に他人のために物申すか？利害と打算といくばくかの偏愛をひしひしと感じる。昼食後は茅場町の某証券会社で排出権についてのプレゼン。全く実態のないバーチャルな商品を売る方も売る方、買う方も買う方である。ＡＵショップで不調であった携帯電話を受け取る。異状なしとのこと。あたしゃクレーマーかい。夕方から重いテーマの打ち合わせ。宿題課題山積。夜は初心者の坊やを引き込んで定例会開催。上がりました、と見せたその手牌に一同びっくり仰天。次いで爆笑。４時間以上かけて囲碁将棋のような半チャン２回終了。いずれもトップを獲り終電近い地下鉄で帰宅。ＷＢＣ邦家優勝。その粘りと闘争心、あやかりたし。

鳩首会議で出ぬ結論

3/23（月）曇り
夜中にパソコンの不調あり。画像が見られない障害を同居の小僧に直してもらい結局３時過ぎの就寝。週明けは早目の出勤を心がけており、期末近いとなれば尚更である。午前中に全国各地からメンバー集まる。昼食を挟んで６時間ほどあーだこーだと議論をするも課題に対する解決策が見いだせぬまま懇親に突入。相も変らぬ愚痴やら何やらウダウダぐずぐずしているうちに時計は頂きに近くなる。終電近くの電車に揺られて帰宅。生産性のない会議と野放図な宴席は時間の概念を狂わせる。

ドロップ／フィッシュストーリー

3/22（日）曇り後雨
更に朝から強風。寒くはないが春の疾風。８：３０珍しく布団の中で覚醒。東京マラソンのＴＶ中継を横目に朝食を流し込み、池袋へ出張る。まずは西口ロサ会館でお笑い芸人初監督作品を観賞。クローズＺＥＲＯを想起させる不良高校生の突っ張りものかと思いきや主人公たちは中学３年生という設定。それなりのスターを使ったその設定にさしたる無理もなく、違和感なし。さらにキャラクターやセリフの応酬、本気のアクション（格闘シーン）は良く出来ており大いに楽しめた。シリアスにならず、おバカでもなく、押し付けがましくもないバランスのとれた良作。原作・脚本・監督をこなした器用な才子・品川ヒロシ。その漫才は見たことはないが侮れないマルチタレントぶりである。小屋を出れば若いグループ・カップルが次回上映を待って長蛇の列。
１時間の休憩をはさんで２本目はシネ・ルーブルで人気作家の同名小説の映像化を観賞。４つの時代を貫く歌曲が、地球を救う、という捻った構成は、著者の特色がよく出ているストーリー展開。もともと伊坂ワールドは映像をイメージしやすい。本人も映画ファンだからだろう。ラスト３分の補完シーンは、映画でしかなしえないカタルシス効果を発揮している。これは一押しの佳作。
ジムに寄ってひと泳ぎ。帰宅すれば鹿児島の姉から香典返し代わりに大きな鯛が２本届いていた。お造りにして豪華な夕餉。昨夜は途中で前後不覚になったＴＶドラマの後編を観る。トンネル堀の艱難辛苦。プロジェクト・ジャパンに少し落涙する。

天城山

3/21（土）曇り
夜中の１時半に就寝。４時半に目覚まし時計のチャイムで覚醒。昨夜作っておいた朝食（雑炊）を流し込み、同様に準備をしておいたおにぎりとサンドイッチの弁当を持って５時前に愛車のイグニッションキーを廻す。溝口の友人のマンションまで１時間弱。車をチェンジして高速を走る。
百名山でもある伊豆半島中央部の連山が今回の目標。最高峰の万三郎岳（1,406m）、万二郎岳（1,300m）を縦走して帰路は枯沢分岐から下山する予定。
８時半に登山口到着。（天城高原ゴルフ場の入口）ここから山頂を往復する登山者が多いそうだが、車もまばら。万三郎岳山頂からは西に縦走路が延びており、八丁池を経て天城峠へ縦走することもできる。天城山といえばシャクナゲ、アセビ、ヒメシャラ、ブナなどの植物が著名でトップシーズンは５月だそうな。昼前には万二郎岳 - 万三郎岳の両峰に到達。あいだの「馬の背」と呼ばれる尾根にはアセビの樹林の中を登山道が通る「アセビのトンネル」があった。シャクナゲの開花期には多くの登山者で賑わうのだろう。 山頂は樹林に囲まれて展望はよくないが、道中は起伏もあり結構しんどかった。２時には下山して近所の日帰り温泉（７００円也）で体を伸ばす。極楽也。帰りの高速で大渋滞。海老名ＰＡで夕食を摂り２１時帰宅。さすがに少し疲れて居間で爆睡。

ワルキューレ

3/20（金）雨のち晴れ
明け方近くまで机の前で、睡眠時間２時間程度。外は雨。思い立って本日初日のハリウッド大作を見に行く。９：３０開始。場内２割程度の入り。歴史的事実に材をとった大スター主演の戦争サスペンスもの。ヒットラー暗殺は数度にわたって行われたようだが、もう少し登場人物の階級や組織を説明してくれればなお良かった。ブラインアン・シンガーの演出は、史実をサスペンティックに仕上げて細部のプロダクションデザインも緻密である。文句ない力作。いつの時代にも純粋な正義と唾棄すべき保身はある。終わってインドアで軽い運動。一旦帰宅して事務所へ雑用をやっつけに行く。２０：００まで書類整理をして、帰路、新橋のテーラーで出来心で洋服を新調する。２２：００帰宅。明日も早い。

帝国ホテルの近くの鮨屋

3/19（木）晴れ時々曇り
起きるのが辛くない陽気。日中は上着も不要。昼までは事務処理、散歩がてらに外出し芝公園周辺を散策。韓国料理店で野菜ビビンバを食す。６５０円と格安。隠れた名店なのだろう満席である。そののち同業他社の事務所で商談。楽しくもなし。夕刻までひたすら雑務をこなして夜は日比谷で旧友２名と飲み会。リーズナブルな寿司ネタを肴に談論風発。２時間も経つと段々雰囲気がおかしくなってきた。両名にやや酒乱の気があることを思い出し２２：００過ぎ散会。池袋で寄り道して深夜１時過ぎに帰宅。

〆にラーメンは如何？

3/18（木）晴れ
今週はずっと暖かいのでありましょうか、いよいよ春の足音桜の便り。午前中からひたすら会議。昼食の弁当の箸を使いながら人事やホットラインの噂。夕刻、本郷の取引先と打ち合わせ、そのまま懇親にもつれ込む。御徒町にある焼き鳥割烹でお任せのコース料理を肴に４時間談笑。相手が明るいシャレノ通じる好人物ゆえに大いに盛り上がる。

別れと出会いの季節

3/17(火)晴れ
本格的な来春モード。ぽかぽか陽気でこの冬唯一の防寒着だったマフラーも不要。午前中から幹部会議。鳩首して机上の空論を続けても結論は出ず。そうこうするうちに同業の来客あり。腹の探り合いをして提案を受ける。昼食のは五目焼きそば。ついで久々に喫茶をして僚友と昔話をする。午後は各種打ち合わせで落ち着かない。夜、月末から中国留学するかつての同僚を囲んで少人数による宴席あり。駅ビル地下の中華料理店で定番のメニューをつついて３時間。話題の中心は春の人事や下世話な噂話。気が付けば時計の短針が頂きに近い。生暖かい地下鉄に揺られて定刻帰宅。

映画は映画だ

3/16（月）晴れ
春の訪れを思わせる温かい陽気。早めに出勤するも雑用多し。午前中から上野へ出張る。初めての方懐かしい方、愛想のいい方悪い方。戻って昼食はチキンの照り焼きとナムルの丼。午後は銀座で会議あり、ついでに取引先を２社訪問。夕刻、最後に市谷から靖国神社を横目に九段下へ下り同業他社の本社訪問。商談１時間。アフターファイブは新宿・歌舞伎町で韓国映画を鑑賞。観客２０名内外とガラガラ。味もそっけもない邦題が悪い。さらにスター不在、低予算のアクションものではあるが、鬼才・キム・ギドク原案・制作というには食指が動く。ファンとい言うのはありがたいもんです。実際、キドクの助監督による処女作ゆえテイスト（編集・フレームワーク）は似ている。イケ面の主演男優がよろしい。やくざのような落ち目のアクションスターと俳優を夢見ていた極道者が映画で共演してガチンコ勝負する、という設定も面白い。リアルを追求したラスト近くの沼地での格闘なんぞにその本気度が窺い知れる。終わってマックで遅い夕餉、少し寄り道して副都心線に揺られて定刻よりやや遅れて帰宅。