怠惰な月末

10/31（日)雲り後雨
深夜就寝、何度か目が醒めるが、どうにも起き上がるのが億劫である。こんなことが稀にある。ここ数日の日記を読み返す。文章の劣化は精神状態と比例する？せめて【てにをは】くらいはキチンと使いこなしたい。暗然とする。柄にもなく生きる糧とか目的だとかをぼんやり考える。とりあえず表に出て遅い朝昼食を駅前のベーカリーで孤食する。隣は幸せそうな若いアベックである。ジムで3キロの遠泳。空は泣き出しそうな厚い雨雲。なんとなく帰宅して試験勉強を始めるが長くは続かず悪戯に時間だけが経過する。充実した時間、研ぎ澄まされた集中力が買ってでもほしい。

SP 野望篇／マザーウォーター／かもめ

10/30(土)雨後曇り
台風接近で強風と冷たい雨。8時起床、定番の朝食を取って近所のシネコンへ。本日初日の2本の邦画を梯子鑑賞。午前の部。岡田准一主演のTVドラマが話題になっていたのは知っていたが未見。予備知識はあったほうが楽しめるのだろう。フラッシュバックや過去のエピソードが頻出して何やら意味深な経緯がありそうでだが大方の予想はつく。アクション重視の造りはスクリーンを意識してのものだろうし、確かに迫力はあるが、深夜の要人擁護、波状的に襲って来るテロリストたち（？）というクライマックスの設定は少し強引でご都合主義の部分がある。続編に期待するか。午後は一転『かもめ食堂』や『めがね』のおだやか路線の一篇。京都を舞台に淡々と日常を生きる人々の何も起こらないお話。小泉今日子（美しい！）や小林聡美は年をとらないな。フードコンサルタントの飯島奈美が今回も良い仕事をしていた。夕方はジムで遠泳。夜は池袋でチェーホフの古典を観劇。役者が上手いとセリフ劇はさまになる。しかし、チェーホフほどよく再演される劇作家もいないだろう。正直それほど面白いと思ったことはないのだが・・。この閉塞感は現代に通じる？終演後、駅前にある≪伝説≫のラーメン屋で遅い夕食をとる。帰宅して深夜、突如として部屋の掃除をする。明窓浄机。気分もすっきり。

臨時朝礼

10/29(金)曇り
・・・が、あり奉公先の殿様が交代することになりお別れの挨拶あり。3年弱が長いか短いか。個人的には大いに思うところあり。午後に同業の来客。青物横町のお客を訪問のして見積提出。お土産にLEDの電球を進呈。2時間の残業をして帰路途中でジムに寄り遠泳。

脇役物語

10/28（木）曇り後雨
最高気温10度以下。流石に肌寒い。雨も本降りになり気分もブルーになる。午前中は本郷の系列会社へ。昼食に少し辛めのパスタ。夕方は川崎の兄弟会社の新担当へ挨拶に出向く。なぁんだ、あんたかとお互い笑い合う10年ぶりの再会。夜は有楽町で邦画鑑賞。緒方篤という新人監督の初長編作品。帰って調べたら、この監督は大変な名家の出身で学歴なんぞも凄い。肝心の作品は下済み役者を描いた軽いコメディと思っていたら、なんか中途半端なお話でありました。冴えない中年の色恋？父との葛藤？全てのキャラや設定が唐突で展開も正直退屈でありました。せっかく達者な益岡徹や永作博美、脇役陣も豪華なキャスティングがされているのにまことにもったいない。終演後、帯同者と定番中華の夕食をともにして駅前で別れる。

昨日啼いた鴉がもう笑った

10/27(水)曇り時々晴れ
深夜就寝早朝出勤が続く。来客二組あとはずぅーと奉公先の詰め所で勤労である。上役と面談する。感性の違いは如何ともし難き。夕刻、サクッと作業を終えていつもの雀のお宿へ。昨夜の大敗を獲り返すべく自身に暗示をかける。キーワードは言霊。不吉なことを云うと現実になる。常にポジティブシンキング。その甲斐あってタテチン・ツモ・ピンフ・ドラドラというバイ満を和了してツキを決定つける。久々に勝利の余韻を背負って終電に揺られる。心身に痺れるような疲労感。明日も早い。

下降トレンドスパイラル

10/26(火)曇り
役人をやっている実弟の憮然とした表情に笑って一夜は明けた。わが業務は会議と接客と承認と捺印であっという間に窓外には黄昏が訪れる。仕事も踊り場感あり。懸案事項の進捗鈍い。サクッと退社していつものメンバーと新宿で落ち合う。激闘5時間。最近は運気も落ちたか、なかなか勝てない。公私ともに冴えませんな。散財して終電に揺られ定刻帰宅。

気がつけば ひと雨ごとの 秋気配

10/25(月)曇り後一時雨
週明けの月曜は千客万来。同業他社二組、メーカーひとり、午後は睡魔と闘いながら捺印と電子決裁と資料作成。穏やかに夕刻を迎えて静々と帰宅の途に就く。駅前のイタリアンでコーンスープとグリーンサラダとアサリのパスタを頂戴する。参考書を広げて小一時間学習。その後、ジムで2キロの遠泳と水中歩行とサウナで2時間。帰宅して自宅のパソコンを開くと実弟から某大臣のお付きで出ていたTVニュースの映像を送ってきた。声高に正義を叫ぶ者には要注意。相当胡散臭い。

ゴッド・ファーザー／シングルマン／森崎書店の日々

10/24(日)曇り後雨
昨夜は殊勝に参考書を片手に資格取得のためのお勉強をした。合間にNetを眺めていると近所のシネコンで深夜０時過ぎに始まる演目があった。これは何かの啓示であろう。時計は開始１５分前。自転車に跨り、いそいそと行ってきました。映画史上に燦然と輝く不朽の名作は何度再見しても得るモノあり。大画面（デジタル・リマスター）での至福の３時間。明け方帰宅して３時間ほど睡眠。インドア・ジムでエクセサイズの後は渋谷へ出る。午後は著名なファッションデザイナーの初監督作を鑑賞。監督自身のアイデンティティも投影され洗練されたお上品なゲイ映画。上手い役者と流麗な映像美で語られるとイロモノも芸術になる。人を懸想する切ない気持に老若男女の区分なし。コリン・ファースは名優なり。上映中トラブルで５分ほど画面が揺れた（コマずれ）お詫びに、終映後、劇場から招待券が配られた。こいつをそのまま夜の部に上映されている邦画の梯子鑑賞に使用。新人監督と新人女優のご当地（神保町の古本屋街）映画。特別なことは起こらない淡々としたスケッチのような小品。時間つぶしに駅前の古本屋に入って、友人に貸したまま返ってこない大昔に読んだお気に入りの作家の旧作を見つけてワンコインで購入、並びにある鄙びた喫茶店でのんびりとページをめくる。そんな１０代の日常を思い出させるようなノスタルジックな作品だった。劇場を出ると本格的な秋の到来を思わせる冷たい小雨が降っていた。

雷桜

10/23（土）晴れ
あっぱれの晴天。明け方就寝9時起床。愚図愚図している間に正午である。近所のシネコンで昨日初日の邦画を鑑賞。最近頓に増えている時代劇。大昔からある身分違いの純愛もの。これからも時代と役者と細部を変えて繰り返し作られるであろう。良かったところ。主演女優の熱演。キャリアの長い娘だけれど単なるアイドルで終わらなかった。すっぴんの表情良し。美少女は疾走するだけで絵になる。乗馬シーンも様になっていた。この白い愛馬が助演賞もの。柄本明の力演。まぁ云うまでもない名バイプレーヤー。だがしかし監督の廣木隆一はやはり小品で力量を発揮するタイプではないか。残念だったところ。殿様が『愛している』などと云うわけないだろ！時代考証がいい加減でもこれは許せん。夕刻よりジム。夜は故あってお勉強。

平平凡凡な週末

10/22(金)曇り
期初のごたごたも一段落。平穏な日常業務。来客二組。同業と取引先。夜は昨日に続き知的遊戯に5時間。大物手を積もったり慙愧に堪えない放銃があったり。浮いて沈んで人生の如き結果を背負って終電に揺られる。帰宅して偶然見つけたインターネットのサイトからサスペンス洋画を再見鑑賞。小さな画面ではイーサン・ホークが狂態を演じていた。そのまま・・・Zuzuzu

組織を憎んで人を憎まず

10/21(木)曇り時々雨
秋雨ってのはべたつく感じがして鬱陶しい。ここ数日30分早く起床して奉公先へ定刻1時間半前に到着。早起きは三文の得、にはならず、シコシコと爪に火を灯すように雑務に勤しむ。午後から期初会議。スタッフも交えて退屈な4時間半。資料の出来にケチをつけられ人格否定スレスレの突っ込みに堪えてプレゼン終了。他者の発表時にはひたすら睡魔と闘う。夜は同じメンバーと懇親。2時間半でお開き。メンバーを招集して四角い卓で2次会。勝機を逃して一敗地に塗れる。いつもの最終電車に揺られて午前様。

トップ交代のビッグニュース

10/20(水)曇り
連休明けであると週の半ばも早い。しかし、終日雑務と資料作りに追われる。夕方から長い会議。見込みや展望が芳しくないとつい言い訳をしたくなる。そうこうしていると爆弾のようなメールを受け取る。さてここしばらくは退屈することはないであろう。

どっこいしょ 休みの長さが 恨めしい

10/19(火)曇り
6時起床。休み明けは早めの出勤。午前に定例のミーティング。午後も何だかんだと落ち着かない。来客二組。非生産的な残業を5時間。頭の芯が痺れてきた。帰宅の電車の中で来月に迫る試験のお勉強に参考書を開く。少しも頭に入らず。集中力を金で買いたし。

セントラルゴルフクラブ

10/18(月)曇り時々晴れ
10時就寝、3時起床。厨房で特製サンドを作る。挟むのはツナと卵とチキンである。さらに土曜日に釣りあげた鯛で寿司を握る。合間に摘み食いをして朝食とする。7時帯同者がやってきた。愛車に乗って池袋駅で残り2名を乗せて首都高・東関道を潮来へ向う。嘗ての名門コースも今では外資に買われて平日昼食付き7,000円也でプレーが出来る。9時スタート。まぁ結果は記すまい。ドライバーが絶不調で寄せも悪ければスコアーが良いわけがない。しかし気を使わぬ友人と絶好のラウンド日和にプレーして心身の洗濯にはなった。往時と同じコースを帰り21時前に帰宅。

インシテミル 7日間のデス・ゲーム ／桜田門外ノ変

10/17(日)曇り
昨夜は机でうたた寝をしたまま朝を迎え、明け方に重たい朝食を摂る。近所のシネコンで昨日初日の邦画の梯子をする。一本目は『ES』や『SAW』のような閉鎖空間での人間葛藤を描いたシチュエーションサスペンス。原作あり、但し未読。監督は中田秀夫。某大手芸能プロの製作らしい。新旧それなりのネームバリューのある10名の役者は奮闘していたと思うが、それほど楽しめなかったのは何故だろう。やかり強引な展開と説得力のない殺人動機など、シナリオの問題だろうか。午後は最近多い時代劇。幕末の著名な事件を真正面から描いて正攻法な造り。監督は大御所・佐藤純彌。こちらもそこそこのキャスティング。少し当時の政治状況を説明しないと解り辛いか。回想シーンも多く、冒頭・ラストに映し出される現代の風景には強いメッセージを感じた。何時の世でも正義に生きる者が後世に評価されるとは限らない。歴史の皮肉である。夕刻、衣替えをする。夜はジムで遠泳。