猫の手よりは役にたちたし引っ越しヘルプ

4/30(金)晴れ
昨夜の激しい雨から明ければ快晴の週末。連休谷間ゆえ休暇取得で7連休の二日目。かつての天皇誕生日、いまは昭和の日。早朝、我が仔と散歩を済ませて、厨房に立ち、握り飯（３種）とサンドイッチ（５種）を拵える。11：00我が家から自転車で５分の場所に新居を買った甥っ子の引っ越し手伝いに向かう。閑静な住宅街の一角に３階建ての瀟洒な家。築八年の中古家屋だそうだが内装一新して新築と見紛う壮麗さ。しかし借金の金額（３５年ローン）を聞いて他人事ながら身震いする心地。美人妻と１歳４か月の天使の如き愛娘とトイプードル（♂）に囲まれ男３５歳の重圧は想像に難くない。わが身を振り返っても勤労意欲のモチベーションには過大な借金が一番有効。運送業者は夕方到着とのことなのでランチ後に一旦帰宅して我が仔と２度目の散歩。次いで差し入れ第２弾として冷蔵庫の余りものを放り込んで特製カレーをサクサク作る。17：00再訪問。業者も到着して荷物搬入。終了後に段ボールに囲まれ車座になって寿司を馳走になる。20：00帰宅して我が仔と３度目の散歩。暑く良く働いた一日。

名前 ／ Viva！公務員

4/29(木)雨時々曇り

終日降雨、時折雨脚と風に強弱あり。合間に小休止あり、我が仔と散歩にでる。自室で読書かネットで映画配信を視聴。午前中はインディー邦画。ミステリータッチの家庭劇。道尾秀介の原案らしいが、さもありなんの内容。これは疑似親子を演じた津田寛治と駒井蓮の好演に感心。舞台が茨城県取手市とは渋い。夕方。隣町のカフェまで散歩ついでに出張ってフルーツサンドのセットで一服。夜はイタリアのコメディ映画を視聴。ラテン系はユーモアやシャレが乾いて良し。テンポも良く、北欧ロケと国民性の比較など大いに笑える。世界は広いが公務員のメンタリティーや笑いのツボなどは万国共通なのかもしれない。

付け焼刃のにわか講師

4/28(水)晴れ時々曇り
出勤日。5：45起床。7：00奉公先到着。午前中は一般常識と審査研修の講師を相務める。平成１０年生まれの素直な新入社員と転職三回目のひねた中途社員ふたりを相手にマンツーマンに近い実践講習。経済学部を卒業して簿記の単位を取得しても財務諸表の何たるかも答えられず閉口。まぁ大学のお勉強などそんなもんでありましょう。しょうがないので偉そうと思いつつ雑談８割の一般教養を訓示したり書類の発送業務を手伝わせてお茶を濁す。昼に同僚とかつ丼。3：50定刻退社。帰路、家の近所のファミレスに寄ってパンケーキで甘味補給と長い読書。帰宅して我が仔とこれも長い散歩。

ブラックブック

4/27(火)晴れ
快晴続く。8：00起床。昨日同様、朝昼晩と我が仔と３度の散歩。夕方には単身散歩とカフェで一服。夜は劇場やジムが休館ゆえ読書をするかアマゾンプライムかTverを観ることくらいしかない。と云うわけで１５年前に制作されて未見であったポール・バーホーベンの旧作を鑑賞。製作はオランダ：ドイツ：イギリス：ベルギー、144分の長尺、ジャンルは戦記サスペンス。麗しいオランダ系ユダヤ人ヒロインの艱難辛苦。露悪的な作風が魅力の監督の真骨頂。その過剰演出が炸裂した快作であると思ふ。国に大儀があるように人にも生き残りを賭けた正義あり。爭いごとが無くならない限り、復讐や怨嗟がこの地上から消えることもないだろう。反面、エロチックとユーモアもありエンターテインメント作品としても良く出来ている。直近では、エル 【ELLE】 (2016年)で健在ぶりを示していたが、卒寿を超えて新作を期待するのは困難か。

ヒキタさん！ ご懐妊ですよ

4/26(月)晴れ
快晴の週明け。8：00起床。三度の散歩と退屈な仕事。昼には定番となった九州ラーメン。夕方、単身で散歩とカフェで読書。夜はアマゾンプライムで見逃していた邦画（2019年）を鑑賞。確か観に行こうと思っていたら終了していたような気も・・・。著者の体験を記した原作本あるようだが未読。年齢差のある夫婦の不妊治療を扱った喜悲劇。まずはシナリオ、次いでキャスティング、更には演出の順で感心した。丁寧に作られた良質のドラマだと思ふ。何度か不覚にも貰い泣きをしてしまった。子供は授かりもの。メカニズムは解っても、やはり一つの命が宿るのは奇跡なのだろう。

SNS 少女たちの10日間

4/25(日)曇り時々晴れ
7：30起床。我が仔と散歩。8：30自宅を出て池袋へ出張る。シネマ・ロサにて9：15開始のチェコ（ドキュメンタリー）映画を鑑賞。先週末から公開、都下3館上映。観客30名弱。ポスターのキャッチコピーは『リアルの恐怖とフェイクの快感』。幼い顔立ちのハイティーン（女優）を募集してスタジオに彼女たち（3名）の部屋をセットで組む。偽のアカウントで１２～13歳の少女としてSNSに登録。瞬く間に中年男性たちからアクセスが殺到する。映画製作者、カウンセラー、弁護士、精神科医などが、そのやり取りを克明に監視する、という内容。小学校低学年の頃、通学路に性器を露出した変態オヤジが出没して騒動になった。いつの時代、どこの地域でも、そんな輩は一定数確実に存在している。ロマン・ポランスキーやウディ・アレンなど疑惑を持たれている著名人も多い。昨今、邦家のニュースでも猥褻教師が頻繁に紙面を賑わしている。ネット社会の現代では興味本位で対応した少女たちを悪意の劣情が襲う。忘れてならないのはトラップにかかる中年・老人は鬼でも狼でもない我が隣人たちであるという事実。鑑賞後の後味の悪きこと比類なし。ボカシのかかった野郎どもを怪しからんと一刀両断するのは簡単である。そんな偽善的な正義感では物事は解決しない。性的嗜好は矯正できない。被害者にならぬよう用心する、加害者にならぬよう抑制するしかない。それにしても闇サイトや裏ネットなど問題は氷山の一角なのだろう。劇場を出ても陽が高い。ぶらぶらと散歩がてら徒歩帰宅。

太秦ライムライト

4/24(土)晴れ
寝坊して8：00起床。愛犬と散歩に出て帰れども本日の予定が決まらず。グズグズしているうちに昼近くになる。とりあえずファミレスでハンバーグ定食のブランチ。帰宅して我が仔と２度目の散歩。アマゾンプライムで見逃していた邦画を鑑賞。福本清三の主演で話題になっていたが、題名通りチャップリンの名作を京都太秦に舞台を移して換骨奪胎。キャラは徹底的に類型化されて実にわかりやす。刑事モノや医療モノ同様に時代劇もまた普遍のジャンルだろうが、如何せん少々お金がかかり、スタッフ・役者に技術や経験も要求される。そのあたりの事情も踏まえた、ややB級テイストのバックステージものと云ったところか。ハリウッド映画にも出演した【５万回斬られた男】の美学を描いた作品でありました。夜はジムでエクセサイズと思ったが、どうにも体が重い。サウナと入浴だけして帰宅。思うところあって樋口一葉の日記を読み返す。２５歳で早世した薄幸の作家には四千首を超える詠草もある。その何首かに激しく共感。

るろうに剣心 最終章 The Final

4/23(金)晴れ
7：00起床。9：00まで真面目にお仕事。9：00～役員参加の部内会議。１時間の長丁場となったが担当の進捗状況やら言い訳やを聞き流して終了。我が仔と散歩、朝食。ニューヨークで絵描きをしている小学校の同級生から長いメッセージあり。美貌のピアニストとコラボしたイベントのお誘い。実はそのピアニストが同僚の後輩であった。全く世間は狭い。昼食に特製カレーヤキソバ。試行錯誤を重ねているが、やはり茹でた馬鈴薯は加えた方が良し。業界調査を済ませてタイマー送信。夕刻、近所のシネコンで本日封切の邦画を鑑賞。全三作は公開時に観て大いに感心しているが、細部はすっかり忘れている。但し開巻１５分で作品世界に浸り１３８分の長尺が全く気にならなかった。キャラが立って役者も皆々熱演。ドラマパートとアクションパートの塩梅も良い。しかし特筆すべきはプロダクションデザイン（美術・セット）とSFXを巧みに取り込んだ生身の人間の殺陣の素晴らしさだろう。クライマックスのバトルは華麗な舞踏の如し。エンドロールにかかるワンオクロックの楽曲も高揚した気分にジャストフィット。これは【The Beginning】が楽しみ。帰宅して愛犬と３度目の散歩。昼夜の温度差あり、夜風は冷たい。

500ページの夢の束

4/22(木)晴れ
7：45起床。9：00までに仕事を片付け、散歩・朝食。関東は27℃を超える夏日。朝昼晩と三度の散歩。夕方、花屋で花束調達。シネコン前のカフェで一服。時間帯さえ合えば何か観ようかとも思ったが、生憎スケジュール調整できず帰宅。アマゾンプライムで見逃していた米国映画を鑑賞。ダコタ・ファニング恐るべし。以上。というくらい彼女を引き立てたシナリオと共演陣。天才子役と呼ばれる役者はなかなか大成しないと思うのだが、もちろん例外もある。妹同様良い女優になってますな。尺も93分と最適。自閉症のヒロインを取り巻く善人と悪人の使い分けも上手い。姉妹愛と、更には愛犬の名演技もあり文句なし。邦題のセンスにやや問題あれど、原題【Please Stand By】（そのまま待機せよ）は、スタートレック・ファンでないと理解できないだろう。ポーランド出身の監督は自身も障害を持っているそうな。前作『セッションズ』同様、ハンデキャップを持つ者の葛藤や周囲の視線など実にリアルである。良質なドラマでありました。

つわものは友を失う

4/21(水)晴れ
5：45起床。出勤日。7：00奉公先へ到着。２時間真面目にお仕事。108通の通知を封緘して郵送。10：30より１時間の業務会議。12：00退社。新宿で途中下車して老舗の洋食屋で帯同者とランチ。結構な混みようである。昭和のプレートと云う豪華定食を食して活力を補給。14：00馴染の雀荘でメンバー集結。かつての同僚と賑々しく卓を囲む。広い店内に中高年のクループ３組。検温、消毒をしていざゲームスタート。序盤の大物手を上がれなかったことが響き、あとは我慢の展開。ここぞの勝負に悉く捲られて運気変わらず。半荘４回、すべて対面の独り勝ち。三ペコの3者は等しくマイナス。実力差とツキの巡りあわせ、更には弱者の足の引っ張り合いもあり。これだけキレイに負ければいっそ潔し。次回はオリンピックの開催年に再開しようとの勝者への嫌味もくすんだ虚空にコダマする。通勤急行に乗って19：00帰宅。飛び出してきた我が仔と夜の散歩。公園の舗道は初夏らしい草花の香りがする。

退屈な日々にさようならを

4/20(火)晴れ
快晴続く。８：００起床。散歩、朝食、リモートで上長と期初の面談。昼に野菜サンド。キャベツ・セロリ・人参・玉ねぎ・大根・ピーマン・レタス・胡瓜と刻み、酸味と甘味にネーブルオレンジを調合してラべを極めた感あり。午後も我が仔と散歩。日差しが強く初夏の陽気。夕刻、単身で散歩、ついでに駅前のカフェで一服。帰宅して我が仔と３度目の散歩。スマホで福岡へ単身転勤した元同僚へ餞別の品（ヘルスメーター）を送る。夜はアマゾンプライムで『街の上で』の余韻がさめやらない今泉力哉の旧作（２０１６年）を視聴。自伝的家庭劇にして不条理な恋愛群像劇。その良さを説明するのは難しい。一つのブランドとして確立している。松本まりかの魅力を引き出していたのは流石でありますな。まさにこの監督の良くも悪くもエッセンスを凝縮したような２時間２０分でありました。

好きにならずにいられない

4/19(月)晴れ
８：００起床。9：00リモート朝礼。配属した新人が画面からもわかる緊張した面持ちで型通りの挨拶。散歩、朝食、生協の荷物受け取りなど午前中は雑用で忙しい。昼食に特製九州ラーメン。午後も散歩からスタート。結局仕事は小一時間。夕刻、馴染のカフェへ散歩がてら遠回りして出張る。窓際のソファーで駅前の雑踏を眺める。料金５００円也。税込み表示に便乗して値上げした模様。帰宅してアマゾンプライムで２０１５年製作のアイスランド映画を鑑賞。４０歳過ぎて肥満、マザコン、ミリタリーオタクの独身男の悲しい恋愛譚。枯淡とした北欧の風景と心優しくも冴えない中年男の心象風景がシンクロする。説明を排したシナリオ、矛盾したヒロインの性格、誰にも歓迎はされないだろうエンディング。邦題にセンスナシ。宣伝ポスターもしかり。されど映画は弱者を描いて美しく輝き、観る者の心に温かい春風を送る。人間幾つになっても何を失っても、また新たな一歩を踏み出すことができる。我が仔と夜道を三度目の散歩。

ザ・スイッチ

4/18(日)晴れ

未明に豪雨、一夜明ければ快晴の一日、但し強風。8：00起床、我が仔と三度の散歩、ファミレス、シネコン、ジムでのエクセサイズ、読書と休日の絵にかいたようなルーティン。10：30上映の米国作品には観客２０名程度。この手のハチャメチャ・ホラーには固定客がいる模様。監督は『パラノーマルアクティビティ』のシナリオライターとして名を成したC・B・ランドン。まぁホラー専科ですな。現題は【Freaky】（奇妙・奇態）であるが、ジェイソンばりの殺人鬼とブロンドの女子高生が入れ替わって・・・と、邦題はその設定から。であるから見どころはヴィンス・ヴォーンとキャスリン・ニュートンの珍演にある。冴えないヒロインの親友が黒人とゲイ、母親はアル中で姉がお堅い警官。死屍累々たる残虐シーンの連打後に、固い友情で悪霊退治して一家もめでたく再生されて大団円って、そりゃあご都合主義も極まれり。その能天気ぶり、笑うしかない。夕餉にファストフードのハンバーグカレー（サラダ付）。懐かしいお味が郷愁を誘い舌代８３０円也。

街の上で

4/17(土)曇り後雨
7：00起床。雨が降る前に我が仔と散歩。愛車に乗って近所のファミレスで朝食。そのままシネコンで9：05上映の邦画を鑑賞。コロナシフト（キャパの５０％）とはいえほぼ満席には少々驚き。『サッドティー』以降、ほぼ毎年公開作が続く今泉力哉の新作ではあるが、コロナの影響から封切が１年遅延された作品。若葉竜也、穂志もえか、古川琴音、萩原みのり、中田青渚。主演５人すべての名前と顔が一致するのは相当な邦画通だろう。『少女邂逅』 『ミスミソウ』『佐々木、イン、マイマイン』等などで刮目していた女優陣が好演しており嬉しい限り。しかしこの監督は本当に女優をキレイに撮る。下北沢を舞台にしたチマチマした群像劇。過去作同様きっちり人間が描かれて、何とも云えないユーモアとペーソスがある。尺は１３０分。劇中、小心の男が右往左往するだけ、なのだが何故これほど観る者を引き付けるのか。今泉作品は既成のスターを使うより無名の役者を起用した方が遥かに溌溂と輝く。映画の魔法なり。大満足で劇場をあとにする。帰宅して愛犬と２度目の長い散歩。夕方から雨降り。夜はネット・サーフィンと読書。

ロード・オブ・カオス

4/16(金)曇り
終日曇天。肌寒き一日。8：00起床。我が仔と３度の散歩。昼に特製の味噌ラーメン。課題であった代理店調査も半日で済ませて、わたくしってお仕事迅速かつクオリティも高いし独立して個人営業でも始めようかしらん、と低い鼻をひくつかせて自分で自分をヨイショする。夕刻、自転車で近所のシネコンで英国・ノルウェー合作映画を鑑賞。場内１０名と閑散。全く予備知識なく観て仰天。R-18は伊達じゃない。実在した（いまもメンバーを違えて活動している）ブラック・メタルバンドのメンバーが起こした騒動が描かれているのだが、その陰惨なエピソードは事実に基づいているそうな。反キリスト、悪魔崇拝などをステージで絶叫しても構わないが、教会放火や殺人をやってはマズいだろう。登場人物誰一人として感情移入できぬまま終演。まぁテンプレートは屈折した青春・音楽モノ（ホラー要素も少々）とも云えるが、流血や動物虐待など相当な耐性がないと気分が悪くなる。北欧バンドの暗黒史、すごいゲテモノを観たとしか云いようがなくつらい２時間でございました。