櫻ウィーク。早目に起床して沿道の桜並木を眺めて通勤。今週いっぱいは目の保養ができそうである。奉公先も期末の最終週で周囲は慌しい。昼にワンコインの弁当。定刻退社して新宿シネカリテにて南米ブラジル映画を鑑賞。場内若年層の単身・アベックなどで20名程度と閑散。どこの国にもいる平凡な高校生の日常。但し主人公には軽くないハンデキャップがあり、更にはマイノリティな性癖もある。その障害や葛藤を力みなくサラリと描いたところに一番感心した。幼馴染の女友達と美男子転校生との緩い三角関係はドロドロしたところもなく、これはお国柄もあるかもしれない。主人公はてっきり全盲の素人さんだと思っていたらプロの役者だそうな。左利きは多数派ではないが珍しくもない。また世の中、速く走れる奴ばかりではないだろう。つまり非健常も少数嗜好も単なる個性だとこの映画は教えてくれる。帰宅すると留守番をしていた愛犬の様子がおかしい。散歩もねだらずソファーで震えている。居間で添い寝をして夜明けを迎える。
3/25(日)晴れ
9:00起床。朝食後、愛車に乗って埼玉・小川町に義父を訪ねる。現地で愛犬と散歩。帰宅しても近所を散歩。石神井川沿道は一気に8分咲の桜並木に三々五々人が集う。自転車で川沿いをゆっくり往復して駅前のサテンで一服。ジムで水中歩行を40分。サウナに入って帰宅。夜3度目の散歩に出て食後は居間でのんびり。
3/24(土)晴れ
9:00起床。晴天で気温も高い。日中、愛犬と3度の散歩に出る。それくらい穏やかな一日。桜は3~4分咲。桜並木のある石神井川沿道は見物の人たちで賑わう。朝に定番のサンド、昼のスーパーの天丼、夜にインスタントの九州ラーメン。夜には隣町のシネコンで邦画アニメをレイトショウ鑑賞。公開から1か月経っているのでロングランの部類だろう。10代と思しきカップルやグループなどで20名強と閑散。「あの花」と「ここさけ」で名を上げたシナリオライターの初監督作。両作は劇場鑑賞していたが、本作の予備知識は全くなし。過去作から一気にスケールアップした舞台設定(世界観)を持ったファンタジー。スタッフワークの統制が効いたハイクオリティな作品であると思ふ。国家間の争いもあるが、コアストーリーはシンプルな親子愛。ヒロインの背負っている宿命と息子の成長と葛藤との軋轢が物語に深みを与えている。永遠の時を生きる者にとって愛は残酷で孤独なものである。ラストはすれっからしのわたくしでも流石に泣かされました。
3/23(金)曇り時々雨
漸く週末であるが生憎の曇天。昼に最上階の社員食堂でワンコインの弁当。定刻退社して新宿・シネマカリテにてチリ映画を鑑賞。平日夜の部。オスカー受賞作にも拘わらず試写室のような小さな小屋には凛とした単身女性中心に観客13名と閑散。南米チリには全く不案内だけれどサンティアゴって都会なのですな。トランスジェンダーである主人公の艱難辛苦譚。開巻、イグアスの滝のシーンから掴み充分。厳しい現実と、そこから跳躍をするかのように挿入される幻想的な映像の数々が実に映画的。惜別の接吻はヒロインの情念による賜物か。配色や小道具の使い方、キャロル・キングのタイトルチューンやラストの鎮魂歌など音楽の使い方も上手い。帰宅時には小雨がチラつく。やや肌寒い。
3/22(木)曇り
寒の戻りから気温急上昇の予報もそれほどでもなく。昼に明太子食べ放題の定食屋でサバ味噌。定刻退社して新宿・武蔵野館にて中国/香港映画を鑑賞。都下単館、平日夜の部で観客10名と超閑散。過半は単身女性で主演男優のファンだろう。«不夜城»«リターナー»など、婦女子で満席の劇場で肩身の狭い思いで鑑賞したのも今は昔。主演女優もデビュー作≪サンザシの樹の下で≫以来だから8年ぶり。巨匠チャン・イーモウに見いだされ、文革時代を背景とした純愛もので無垢な少女を演じていたがすっかり大人になりました。中性的な魅力のほかに意外やコメディアンヌぶりもイケてます。お話は典型的なスクリューボール・コメディ。おふたり身体接触ひとつなく恋愛のプロセスを重ねるのだが、タイトル通り≪食≫が重要なキーワードとなっており、食事と云うのは実はセクシャルな行為なのですね。上海の街並みやセット・小道具がお洒落。ワンコが出てくると評価は甘めになる。帰宅して愛犬と散歩。桜の満開まであと一歩。
3/21(水)雨時々霙
凄まじい寒の戻りで朝から冷たい雨。気温2度で日中は雪もちらつく。9時起床から買い物に2度出た切り自宅で愛犬と留守番。床掃除などして明窓浄机。夜に特製パスタ。TVで邦画を鑑賞。人気ドラマは時々チラ見をする程度で何作か劇場版も観ていたが、なかなかどうしてスケールの大きな良く出来たエンタメ作品でありました。エンディングにかけて少々強引でご都合主義のところもありましたが。
3/20(火)雨時々曇り
週中の休日前日。天候悪く昼は昨日に続いて食堂のワンコイン弁当。大型TVでは政府答弁。内閣転覆か。社内の人事も漸く表面化。定刻退社して昨日に続き新宿で途中下車。新宿シネマートにてコリアン映画を鑑賞。単身者中心に3割程度と毎度の空き具合。原題そのまま«神隠しの館»。う~ん、タイムパラドックスを無視したSF的な展開には少々無理があり、材料を詰め込み過ぎた感あり。但し役者の熱演(特にキム・ユンジンの老け役)とプロダクションデザインは雰囲気たっぷりでプロの仕事振りは堪能できる。時間軸をいじったサスペンスと云うよりお化け屋敷的趣向のB級ホラーでありました。子供使って泣かせるはやや反則であるし突然の大音量とカット割りは心臓に悪い。そちらの方面がお好きな方は楽しめるのではないかと思ふ。
3/19(月)曇り後雨
やや肌寒い週明け。奉公先では期末の慌ただしさ。昼に食堂のワンコイン弁当。定刻退社して新宿で途中下車。新宿テアトルにて渋い邦画を鑑賞。先週末から公開のインディー系邦画に意外や若年層多く3割強の入り。実在する70年代エロ雑誌編集者本人の自伝的エッセーが原作。猥褻図書の製作裏面史であり、主人公と妻、愛人、多士済々な仲間たちとの騒動を描いた半生記でもある。いい加減な様で生真面目、その情熱と倦怠、アンダーグラウンドに棲息する滑稽な連中の生態が生き生きと描かれていたが、映画の出来栄えとしては少々とっちらかってる印象。実はあの時代に同じく怪しきアルバイトに精を出していたので、とても他人ごとと見ることが出来なかった。故に評価は少々甘め。職業に貴賎なし、などとキレイごとを云う気はサラサラないが、身過ぎ世過ぎは草の種ともいう。何であれ自身の職業に矜持あるは僥倖なり。
3/18(日)晴れ時々曇り
明け方就寝、9時起床。朝食後に愛犬と散歩。膝の具合良し。気候も良し。蕾が膨らみ桜の開花も近い。帰宅してバラエティ番組など見ながらまどろむ。午後3時近くにジムへ出向いて水中歩行とスーパーでの買い物。夕食後に愛犬と夜の散歩。
3/17(土)晴れ時々曇り
朝夕ぐっと冷え込む。8時起床、9時には整形外科で膝痛の診察を受ける。幸い歩行には問題ないレベルまで回復。帰宅して愛犬と散歩、駅前のブックオフにて書籍購入、サテンで一服。ジムで水中歩行とサウナ。夕刻、再度愛犬と散歩。ブリの照り焼きの夕食を摂って夜は近所のシネコンで本日封切の邦画を梯子鑑賞。日本映画界のサンクチュアリ・吉永小百合120本目の主演作。大河ドラマの強引な設定や展開は総て小百合さまの為だけにある。浮世離れしているうえに時折舞台場面(劇中劇)まで挿入して異化効果も徹底している。九十九髪を三つ編みにして永遠の聖少女でありましょう。続いては大ヒットした青春モノの完結編。前2作同様メンバー個々のキャラを際立たせ、友情と信頼、淡い恋心、ライバル対決、師弟関係と波状的に素材をひろげて、ラストの試合に全てを収斂させてゆく。シナリオはクスグリや小道具も按配して良く出来ている。青春映画の金字塔という宣伝文句は誇張ではない。設定と展開は全てがセオリーでありベタである。ただ常道の何処が悪い、と開き直りともとれる勢いがこの作品にはある。勝ち負けも大事だが、それよりも大切なことは幾らもある。揺れるティーンエイジャーたちのひたむきさに泣かされました。すずちゃんは同世代の女優たちから頭ふたつ位抜けておりますな。群像劇であり優れた成長譚でもある。
3/16(金)雨時々曇り
定刻起床、定刻出勤、昼にトリのひつまぶし880円なり。着実に案件をやっつけて残業する同僚たちを尻目に定刻退社。新宿ピカデリーで本日初日のディズニー=ピクサー鉄板タッグのアニメを鑑賞。場内若年層やや優勢で3割強の入り。特典『アナ雪』でお得感。本編は相変わらず練り込まれたストーリーと楽しいサブキャラでテンポ良く進んで安心して観ていられる。骸骨ひとつひとつに表情を持たせるのは至難の技術だろう。あんな極楽浄土であれば旅立ちも楽し。色彩と奥行き素晴らしい。