冷蔵庫使用禁止令

5/30（月）雨後曇り時々晴れ
久し振りに布団の上で安眠する。やはり寝覚めは爽やかである。奉公先での業務は毎度のゆるいデーター作成。嘗ての上司と今のボスとで昼食会。老舗のうどんすき料亭で何故か蕎麦会席を食す。チマチマして少し物足りないかな、と思うところが麗しい。話題は過激でありましたが大人の会食でありました。夕刻、今月一杯で執務場所の冷蔵庫が節電の名のもとに撤去されるとのこと。大した消費電力でもなかろうに対外的なポーズであろう。終業後に中の飲食物の整理と称する酒盛りが開かれる。ビールあり、ワインあり、泡盛あり、大吟醸の銘酒あり。乾きモノで杯を掲げて小一時間談笑。その後、新宿へ向い、いつものメンバーと毎度の交戦。ツキが戻ってきたようで勝負手のほとんどを首尾よく上がり勝ち頭。意気揚々と終電に揺られる。

パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉

5/29(日)雨
先週末より入梅。終日雨降り。台風の影響か時折雨脚が激しくなる。居間のソファーで仮眠。朝食後、９：３０ジャスト、１１７の時報を確認してネット販売の格安航空券のチケットをゲットせんとクリックを繰り返すもアクセス不可。２か月先の甥の結婚式の為の福岡便である。１５分後にようやく繋がり第３候補程度の便が確保できて安堵する。午前中はジムで遠泳、午後近所のファミレスで同居人と深刻な協議。最終的には我を張るのも馬鹿らしくなり収束に向かう。夜は近所のシネコンヘ。ディズニー製作の大ヒットシリーズは過去３作で第一シリーズが終了し、本作は新たな展開の一作。新設されたユナイテッド自慢のＩ－ＭＡＸによる上映。作品自体は、まぁ予算たっぷりのお決まりの大活劇で、劇場を一歩出たら忘れてしまう内容（現に過去３作の内容をきれいさっぱり忘れている）であったが暇つぶしにはもってこいの演目。画面の中にいるような臨場感は誇張ではない。３Ｄも確実に進化しております。映像と音響の一大饗宴に酔い劇場を後にする。

プリンセス トヨトミ／マイ・バック・ページ

5/28(土)雨
深夜に１～２時間のうたた寝をする。定番の朝食を摂って近所のシネコンヘ行く。外は冷気を含んだ優しい雨が降っている。本日初日の邦画は万城目学の同名小説の映像化。原作は既読。【鴨川ホルモー】同様に著者の映像化は難しいと思うのだが、懸念は的中して出来栄えはいまひとつ。そもそも中心人物の男女設定を入れ替えた製作サイドの意図が解らない。原作の持つ可笑しさや重要なオチにもかかわる。それなりの予算を使って役者は熱演していたので惜しい。一旦帰宅して自宅のリフォームの打ち合わせ。概算が出る。あれもこれも慾を出すと予算はあれよあれよという間に上がる。金子の算段は考えると切なくなってきた。夕刻、ジムで遠泳。夜は再度シネコンでレイトショウ鑑賞。演目はこれも初日の邦画。評論家・川本三郎の自伝の映像化。７０年安保の全共闘・政治の季節を背景に人気男優二人を起用した重たいドラマである。まずはあの時代の空気が良く再現した美術スタッフの功績を讃えたい。作中、主人公がオールナイト明けで休日出勤するシーンがあったが、自身の体験とダブりノスタルジックな気分になった。煙草の紫煙があがる名画座で上映されていたのは川島雄三の【洲崎パラダイス】。主演二人は無論のこと【歓待】での怪演が記憶に新しい古館寛治、凛とした佇まいで一皮むけた石橋杏奈と忽那汐里の両女優の好演は特筆しておきたい。２時間を超える上映時間が短く感じられた。終演後、キッチリ分煙された喫煙ルームで一服。周囲の鑑賞者達も充足したため息にも似た濃厚な煙を吐いていた。狂騒と倦怠の７０年代は遠くになりにけり。

東一局の国士無双

5/27(金)曇り後小雨
早朝、友人から℡。会合のお誘い。午前中に午前会議。どこの会社も役員会といのは独特の雰囲気あり。サンマ定食の昼食を摂って午後も淡々と業務は流れる。夕刻、旧職場の近くまで遠征に出張る。嘗て通った雀荘は相変わらずの愛想のなさ。開始直後に役満をあがる。整然と並んだ一九字牌を眺めて神からの寵愛を感じる。新規メンバーが加わると場は荒れる。その後は出入りの激しい攻防戦となり、結局、昼食代程度の勝ちを拾って早目の終了。

レッド・バロン

5/26(木)曇り時々晴れ
３０分寝過した。奉公先の近所で讃岐うどんを啜る。久々に特命の業務依頼あり日中は退屈することなく過ぎる。昼にシンプルなラーメンをこれまた啜る。午後も来客やら打ち合わせやらで多忙、といっても定刻に退社して優雅に有楽町までぶらぶら歩き、丸の内ルーブルで独逸映画を鑑賞。第一次大戦中の英雄（飛行機乗り）を描いた戦争もの。カリブの海賊など何時でも観られる。真の映画ファンはこうした渋い単館ものを観るべし。レトロな複葉機が縦横無尽に天空を駆ける。近代戦を象徴する戦闘機と伝説の撃墜王。ハリウッド資本は入っているが空戦シーンなど手作り感満載でＣＧであると解っていても興奮する。世界市場を睨んで演者全員が英語を話して若干の違和感はあるがドラマ部分はいかにも欧州映画らしいケレン味のない正攻法。往時を再現したベルリンを始め細部にまでこだわったプロダクション・デザインが素晴らしい。エンドロールで流れる荘厳なスコアと作中人物を語る実際の写真に胸が熱くなった。佳作の余韻に浸って地下鉄で帰路に就きジムへ寄って遠泳、定刻帰宅。

昼も夜も往復ビンタ

5/25（水）晴れ時々曇り
快晴なれど気温も上がらず過ごしやすい。午前中にクレーム処理で千葉の公立高校を訪問。怒りで破裂寸前の事務局長と面談。針の筵とはこのような境遇をいうのか。平身低頭して面談２０分、今日中に重要書類の提出要請あり。とんぼ返りで帰社してちゃんぽんの昼食後、再度の訪問。総武線を行ったり来たり。夕刻、新橋のカフェで一服。汽車ポッポの前で雀友と落ち合い、雑居ビルの三階の雀荘で一戦。卓上の死闘は名人にツキも加わり所謂三ペコ。下降トレンド続く。終われば終電が気になる時間。公私ともに絶不調。これはどうにかせねばなるまい。

アウェイク

5/24（火）雨後曇り時々晴れ
肌寒い。朝から小雨降り午後からは晴れ間も見えて爽やかな一日。昼食にホットな麺類を。誰もが思うのだろう店舗は満席。午後にはボスが来る。昇給と一時金のフィードバック。喫茶を共にする。雑用少々。夕刻、旧同僚が来社。退社後西新橋の居酒屋で１時間１本勝負の懇親。６時３０分お開き後に新宿へ向う。武蔵野館でヘイデン・クリステンセンとジェシカ・アルバという聖林美形スターふたりサスペンス・スリラーを鑑賞。観客まばら。４年前の製作で長くオクラ入りだったのか。こんなに面白いのに都内単館というのももったいない。８５分という尺も無駄がなく、細かな伏線とラストのツイストも意外性充分、つまりシナリオが上手い。傑作【蜘蛛女】で妖婦を演じたレオ・オリンがいい味出してました。スジ良し、ヌケ良し、ドウサ良し。これは得した気分になった佳作なり。終わっても９時前。ジムへ寄って遠泳２キロ。カフェで読書をして定刻帰宅。充実の一日。

堕ちるところまで堕ちよ、後は上がるだけである

5/23(月)雨
グッと気温も下がり過ごしやすいのは良いが生憎の雨である。業務連絡省略。旧同僚にメールをしたりボスからの電話あり。暇をつぶすのも楽ではない。午後、お誘いのメールあり。週明けからヘビーな勝負。沈みに沈んで最終局面でようやく浮上を果たす。終電近くの地下鉄に乗って午前様。

晩春／麦秋／歓待

5/22(日)曇り時々雨
昨日同様睡眠３時間程度で池袋へ向う。小津詣である。本日の演目は所謂『紀子３部作』の二編。しかし小津映画、１０代の大昔から折に触れて再見しているがこれほど見れば見るほど新たな発見がある映画もない。既に浩瀚な評論がありその声価は確立しておりますが、晩春なんぞは相当アブナイホラー映画といってもいい。原節子の美貌もさることながら杉村春子が上手いですね。場内高齢層で結構な混みようである。喫煙所で中堅の役者を見かける。出演作は解るが名前が出てこない。帰宅後にネットで調べると有名歌手と結婚していたのですな、すでに離婚してましたが。穏やかな気持ちになって劇場を後にしてジムで遠泳、夕食後、更にロサ会館で邦画のレイトショウを鑑賞。渋谷で上映していた単館ものであるが好評につき小屋を変えての続映か。その割には観客２０名程度とチト寂しい。無名監督、スター不在の低予算作品であるが、これはなかなか捻った家庭劇で大変面白かった。平田オリザ主宰の劇団員が中心となった役者が達者で、不気味な闖入者によって転がるシナリオも非凡な出来栄え。弱冠２６歳でプロデュースも兼ねる美人女優にも刮目。カフェで読書をして深夜帰宅。

巨人伝／河内山宗俊

5/21(土)晴れ
深夜に重要メール送信するも返信なし。朝マックして池袋へ向う。新文芸坐では原節子特集が組まれて二日目。本日の演目は伊丹万作の遺作と山中貞夫の現存する３作品のうちの１本。いずれも１９３０年代製作で原節子は１０代のお嬢様。その美貌ゆえに両巨匠が起用したのが良く解る。しかし如何せんフィルムの状態が悪すぎる。河内山宗俊はニュープリントらしいがノイズが激しく画面は暗い。懐古趣味はないが創生期に近い諸作を大スクリーンで鑑賞して考察すること多かりき。大河内傳次郎の洋装姿というのも貴重である。おわってカフェで読書。夕刻からジムでエクセサイズ。夕食を孤食して早目の帰宅。机の前でダラダラとするうちに日付は変わる。

満身創痍の鴛鴦

5/20(金)晴れ
初夏の陽気である。午前中で業務終了。稲庭うどんの昼食後、ほぼプライベートなメールや連絡で夕刻までの時間をつぶす。米国から一時帰国している友人と電話で話す。週明けからマレーシア勤務だそうで長期休暇でもとって行ってみるか。夜は新宿で毎度の一戦。下降トレンドは本格的か。勝負の一手に悉く敗れ心身ともに消耗する。これは家庭内の不和が原因ではないかと柄にもなく殊勝にも考える。最後にハネ満をツモあがり、何とか体面を施すが長い地下道を通って帰る家路は遠い。

時給1,200円の接客

5/19(木)晴れ時々曇り
好天。早朝の喫茶と出勤時間も安定してきた。ようやく下請け仕事を戴く。お上に提出する書類の作成。昼食に粗煮定食。鰤の目玉の周辺のゼラチンを食し頭が良くなった心地ぞする。昼の生保のおばはん来社。身内の小僧の保険見直し。夕刻、旧職場を訪問。業務5分。後は近所の居酒屋で懇親。店員が美人ばかりで驚く。帯同は元ゼネコン幹部の爺。他人に武勇伝を聴かせるには相応の話術と人柄が必要である。2時間きっかり飲食を共にして帰路はジムに寄り遠泳2キロ。カフェで読書して定刻帰宅。ネットで無料の邦画を見ているうちに白河夜船。

全ての日には記念日がある

5/18(水)晴れ時々曇り
早朝、モーニングコーヒーを飲んで思案に暮れる。奉公先の朝礼で順繰り廻って来る講話の登板。さて何を話そうか。ネットで闇雲に調べたら、過去の5月18日に起きた歴史的な事件の紹介があった。200年近く前にナポレオンは皇帝になり、140年ほど前には榎本武揚が五稜郭で降伏したり、75年ほど前には猟奇殺人・安部定事件があり、45年ほど前にはファイティング原田がバンタム級のチャンピオンになっている。５と18のごろ合わせで『頭髪の日』やら『ことばの日』やら『米食の日』などがあるそうな。変わったところでは『一斗缶の日』（１８リットル）なんてのもある。他には肝臓週間であり看護週間であり、消費者月間であり原子力エネルギー安全月間でもある。午前中には会議あり、簡にして要を得て小一時間で終了。昼食にロースカツ定食。白米を鱈腹食べて、夕方までに報告書をサクサク作って各位に配信。夜は何時ものメンバーと新宿で一戦交える。半チャン三回沈んで浮いて潜ってと出入りの激しい収支で結局景気良く大枚はたいて悄然と帰路に就く。

ジュリエットからの手紙

5/17（火）曇り時々小雨
日常業務日報略。昼食に味噌ラーメン。甲殻類の出汁が美味く過半を飲むと午後に強烈な咽喉の渇くが来る。定刻退社して渋谷で途中下車。ＢＵＮＫＡＭＵＲＡルシネマは名前の通りお高くとまった東急マダム御用達の映画館。演目もこじゃれたモノ多し。但しスクリーンの位置が低く、前の座席に座高の高いおばはんに座られると最悪である。そして今日も最悪。場内女性が8割以上で火曜日はサービスデー。故にほぼ満席。今年1月急逝し遺作となった ゲイリー・ウィニック監督の愛のお話を鑑賞。実話を基にしたロードムービー。手堅いキャストに圧倒的な景観のロケーション。厭味でも何でもなく心温まりますなぁ。【真実の愛】などと声高に云われると赤面してしまいますが、現実俗世では全うできない神話のようなものをスクリーン上で見るのも映画の効用なり。公開作品が相次ぐアマンダ・サイフリッドは今が旬である。確か70は超えているはずのヴァネッサ・レッドグレイヴは本当に美しく年をとっている。映画の中だけでなくフランコ・ネロとは私生活でもパートナーらしい。久し振りに見たガエル・ガルシア・ベルナルも適役でありました。帰路、ジムへ寄って遠泳とサウナ。定刻帰宅。

イベントは週の頭にやっつけろ

5/17（月）曇り時々晴れ
睡眠3時間。奉公先の近所でモーニングコーヒー。100円のマック、170円のベローチェ、250円のカフェドクリエ、290円ののエクセルカフェ、スタバ。どれを飲むかは気分と財布の中身次第。業務連絡記載省略。小ボスにお仕事の相談。信託銀行へ定期解約の申し出。昼食にイワシ定食。午後は友人とメールで映画談議。夕刻携帯が鳴り18：30新宿集合。4回の激戦はトータル凹みこそすれ最終局面で大物手を積もる。これだからす雀の囀りは止められない。長い地下通路を通って帰宅。深夜に知り合いへ謝罪メール。日曜日夜に予約していた芝居を見逃していたのである。老いのボケも極まれれりか。