4/30(日)晴れ
明け方就寝、9:00起床。赤羽の病院まで義父を迎えに愛車を走らす。10:00ピックアップ。往復1時間。昼食はうなぎ(上3,500円也)を奢る。別居の小僧と4人で久々の団欒。古老の憔悴甚だしい。自立も難しく横臥するにも助けが要る。愛犬と散歩して午睡、病院へ送り届ければ夕刻である。夜は近所のシネコンで公開二日目の邦画を鑑賞。若い女子中心に3割程度の入り。原作コミックと先行アニメあるようだがいづれも未読未見。予告編から感じていた予想(デフォルメされたお笑い学園モノ)と大きく異なり嬉しい誤算。これは面白く、そして深い!癖のあるキャラを旬の若手俳優達がキッチリ演じて感心。総会や和太鼓、フォークダンスなど決めるシーンは一糸乱れる統一感。もちろん架空の学校の有り得ないイベントを扱ってはいるのだが、絵空事ほど真面目に造り込まないといけない。戯作として大げさに描かれる権力欲や権謀術数は傍で観ている分には滑稽で笑いを誘うが、それは我々の所属する組織や人間関係の雛型である。ラストの捻りも良し。ほぼ紅一点・贔屓女優の廻し蹴りとエンドロールのダンスにもニンマリ。
4/29(土)晴れ時々曇り
昭和の日。旗日。連休初日。8:00前に起床。近所のファミレスで朝食セット。愛車に乗って近所のシネコンで9:15開始の邦画を鑑賞。本日初日。大きな小屋に観客2割程度と閑散。単身の婦女子多いのは役者目当てか。原作は全30巻あるコミック。アニメも放映されたようだがいづれも未読未見。先ほどネットで序章を閲覧したが大変な画力でその人気も首肯できる。傷心の不死身の剣士を描いた活劇。お話は対峙する組織との死闘を描いて単純明快。キムタクはハマリ役、花嬢は敢闘賞、敵役では海老蔵が貫禄、福士蒼汰はミス・キャストではないか。尼さん役に山本陽子を使うなど贅沢な布陣。オールスターで続々出てくる宿敵の強烈なキャラや趣向を凝らした武器などなど、まぁ飽きることはないのだが、ドラマ部分と殺陣の按配が悪いので、やや演出が間延びしてくる。量産監督三池崇史には傑作と凡作の振り幅が大きい。今回は職人的に撮りあげた標準作といったところか。帰宅して洗車と愛犬の散歩。汗ばむほどの陽気である。ジムで遠泳をして牛丼屋で夕餉を孤食。夜はTVドラマを漫然と眺める。
4/28(金)晴れ時々曇り
連休前の最終出勤日。懸案の案件を2件仕上げて余裕の一日。我ながら満足のゆく出来栄え。昼食に同期とカツ丼。定刻退社して新宿で途中下車。東口駅前の蕎麦割烹で中学の同級生2名と2年ぶりの再会。両名とも社会的には大変なエリートであるが、ミドルティーンで馬鹿をやっていた頃からの付き合い。昔話で大いに盛り上がり瞬く間に3時間が過ぎた。店を出て握手をして別れる。すぐ前がシネマカリテ。看板をみれば上映開始まで10分。レイトショウでドキュメンタリー映画を鑑賞。ほぼ8割は若い婦女子。お洒落な雰囲気から過半はギョーカイ人とみた。NYメトロポリタン美術館(MET)にて年に一度開催されるファッション・イベント《メットガラ》を取材したドキュメンタリー。ヴォーグ編集長の辣腕ぶりや服飾部門のキュレーターの柔らかい物腰でも光るセンスをカメラは追う。お一人様2万5千ドル(邦貨で280万円!)の席料で出席する煌びやかなセレブ達も。豪華絢爛たる服飾のディスプレイ。これだけ壮大な絵巻物で別世界を観せられれば文句なし。圧倒的な美は観る者を浄化させる魔力がある。スクリーンを見上げて大きな吐息をひとつ。全身1万円かかっていないカジュアルウエアに包まれた我が心身もキレイになった心地。繁華街の雑沓を抜けて帰路に就く。
4/27(木)曇り
出勤時、路面がうっすら濡れている。少し肌寒い。連休前だが穏やかな作業状態。役職者たちは会議と連絡に忙殺されてほとんど席にいない。昼食にアジとイカのフライ。夕刻、義父から携帯に連絡あり。連休に一時帰宅が認められたそうな。電話も途中で切れたので帰路、病院に見舞う。滞在15分。送迎の約束をして辞す。まだ7時前。赤羽駅周辺をぶらついて駅前のベーカリー&カフェで簡単な夕食と読書。思い立って徒歩で帰ることにする。自転車で30~40分程であるから7キロ内外か。1時間半テクテク歩を進める。21:30自宅着。思ったほどの疲労感もなし。よいエクセサイズになった。
4/26(水)晴れ時々曇り
朝から隣席の同僚が議論をして落ち着いて仕事ができない。昼前に打ち合わせが1件。昼食に定番のザンギ定食。800円也。名古屋から突然の申請。9連休を画策する身としてはムッとなる。定刻退社して池袋で途中下車。新文芸坐では鈴木清順追悼特集が組まれている。本日の演目は58年と60年製作の日活映画。お話はどうでも良くて、小林旭がガリガリに痩せた高校生役。その後、私生活では浅丘ルリ子と同棲して美空ひばりと結婚/離婚、借金を背負って歌謡ショーややくざ映画に出て、嗚呼・波乱万丈。当たり前だが、渡辺美佐子や二谷英明、小沢昭一など若い若い。映像としては当時から斬新なことをやっていたんですな。さすが清順。その後干されもしますが、80年代に一連の耽美的な諸作の萌芽が見て取れる。
4/25(火)晴れ
連休前の静けさか、案件も回付なく同僚のヘルプなどする羽目に。調査会社の担当交代挨拶あり。新担当は広告系からの転職組らしい。名古屋勤務時代の話などで盛り上がる。昼にビビンバ。午後も流して定刻退社。新宿で途中下車してシネマカリテにて先週末から公開のインディー系の洋画を鑑賞。18:30の回は若年層のアベックなどで30名程度。劣等感と自意識の狭間で悩むハイティーンの青春譚。『こじらせたまま大人になったすべての人に捧げる青春映画の傑作』という宣伝惹句に苦笑する。あまりセンスが良いとは云いかねる邦題よりなんぼか面白い。正々堂々10代が輝いてました、などという輩とはお友だちになりたくない。10代など気の遠くなるほど大昔のことであるが、今でもヒネている吾が主人公に共感しないわけがない。もう少し尖がると『ゴーストワールド』のようになってしまうのだろうが、大物俳優相手に堂々とデビュー作を飾ったヒロインの明るい魅力でコメディー色もまぶされて塩梅良し。女流監督(シナリオも)ならではの繊細なカットあり。脇役では教師役のウディ・ハレルソンが特筆すべき好演。ラストが少し失速したのが惜しい。マックに寄ってコーヒーと読書。
4/24(月)晴れ
昨日は同居人の誕生日。深夜に赤いカーネーションを一輪挿しに飾る。伝わるかメッセージ。休み明け、連休前の月曜日。今週をやり過ごせば大型連休である。5/1.2の休暇を画策する。関係各位にメールで打診。ほぼ承認か。昼にチャンポン。中国地区の飲食店ユーザーの申請をじっくり検分。定刻退社して同好の同僚と渋谷へ向かう。怪しきホテル街に隣接する劇場にて開催された洋画の試写会に参加。入場の列には字幕翻訳の大御所の姿も。今年度アカデミー主演男優と脚本賞を獲った話題作に会場は満員御礼、と云いたいところであるが170席程度の劇場が満席にならない。まぁその内容の暗いこと地味なこと。開巻からドンヨリと草臥れた中年男が故郷へ帰る・・・。説明的な科白もなく時間軸を行き来する淡々とした進行に20分程戸惑うが、徐々に明らかになる男の過去に固唾を呑む。死んだ兄とアル中から脱した義姉、難しい年頃の甥っ子、会えば気まずい元妻などなど、どこかに傷を負った者たちの間で迷い悩み彷徨する主人公。人生の歯車は何処で狂うか判らない。それでも吾も我が隣人も生きてゆかなくてはならない。年季の入ったオトナほど感じ入る知的な佳作でありました。終演後、トンテキ・トンバーグ、つまり豚肉のソテーとハンバーグを売りにした店で遅い夕食。各駅停車に揺られて揚々帰宅。
4/23(日)晴れ
深夜に愛車に乗って隣町のシネコンまで。今週末から公開の邦画の後編を鑑賞。天候と時間帯、場所柄からか観客10名と超閑散。2時間20分全くダレ場がなくテンションを維持してスクリーンを見上げる。孤独な主人公の成長譚であり、将棋を生業として魔的な魅力に憑りつかれる宿敵たちとの死闘と周辺の家族の物語。適材適所の役者の力演とそれを活かしたシナリオと演出が素晴らしい。愛する者の為に闘う人間は強い。帰宅して明け方まで興奮して眠れず。本日は10時起床。自転車に乗り義父の見舞いに赤羽まで。途中スーパーのフードコートにてパンとコーヒーのブラチ。昼食時の義父は穏やかなり。見舞うたびに滑舌が悪くなるようであるが、云わんとすることは解る。小一時間対面して辞す。常盤台のマックで休憩と読書。一旦帰宅して愛犬と散歩。緑地には家族連れが集う。夕餉に近所の高級回転寿司で散財。あとはアマゾンプライムで古いドラマを見る。
4/22(土)曇り後雨
たっぷり眠って9時起床。洗面のみで家を出て新宿へ向かう。コンビニで買ったパンとコーヒーで朝食を済ませ劇場(新宿テアトル)入り。本日初日の邦画を鑑賞。10:30の回は流石に満席。ばかりか立ち見まで入れ盛況。開園100周年を迎える公園とそこで出会った男女を描いたご当地映画。淡い水彩画のようなタッチの小品。贔屓女優が出ているだけで点数が甘くなる。この監督の6年前に発表された長編デビュー作はリアルタイムで劇場鑑賞して大いに感心した記憶あり。ライブシーンが少々残念だったほか、粗もあり腑に落ちない点もあるが、その映像センスは随所に光るものあり。芽郁嬢はきっと公園の精霊だね。終映後に舞台挨拶あり。帯同者とトルコ料理で遅いランチ。夕方、長く通っていた歯科医でブリッジを入れて漸く治療完了。料金1万円也。ジムで遠泳とサウナ。スーパーの総菜弁当を夕食で摂って帰宅。
4/21(金)晴れ時々曇り
無事週末。昼にぬるい中華。サクサクと案件調書を仕上げて定刻退社。新宿で途中下車してピカデリーで本日初日のディズニー映画を鑑賞。若年の婦女子グループ中心に場内満員御礼。数多あるディズニー作品で本作のアニメ版(1991年製作)をベストにしている方々も多かろう。250年以上も前に書かれた異類婚姻譚がディズニーの手にかかると極上のファンタジーになる。実写の本編は極めてアニメ版に忠実な造りになっている。風貌に惑わされず愛し愛されたら野獣が素敵な王子になってハッピーエンドの大団円。現実世界ではありえない夢物語が銀幕では豪華絢爛たるプロダクションデザインとサウンドトラックの饗宴で現出するのだ。周囲の若き善男善女たち同様に心躍らせ劇場を跡にする。
4/20(木)晴れ時々曇り
深夜に怪事件あり気分は暗いが天気は快晴。昼にサラダと焼きパスタで670円也。御前会議のプレ・プレゼンあり。案件もサクッとやっつけて余裕の定刻退社。新宿で途中下車してTOHO新宿で聖林大作を鑑賞。若年層中心に場内6割超え。スケール大きく、CGの合戦シーンは凄いが・・・というのがネットで最も多い評価。その通り。お話(造り)は進撃の巨人やら数多あるゾンビものに近い。バッチリ化粧した美人将軍などビジュアル面では楽しめますな。中米のスターがガンバっているので、とりあえず良しとするか。それにしてもチャン・イーモウ。初期のチンマリしたドラマが好きだったので、やはりこうした大味なスペクタクル映画は撮ってほしくないですな。歌舞伎町と地下街を逍遥して各駅停車で早目の帰宅。
4/19(水)晴れ時々曇り
初夏の日差しと陽気。案件も片が付いて業界紙への投稿などを執筆。我ながらまずまずの出来栄え。昼にレバニラ炒め。午後にはお出かけ。東海道線で川崎へ。某物流会社で海外案件のフローをお勉強。某メーカーの喫煙室で旧知の営業と遭遇。帯同者と商店街の地下にある居酒屋で一献。串揚げとコロッケや煮込みを肴に他愛のない話を1時間。早目に帰宅して昨日同様アマゾンプライムでWOWOWドラマを鑑賞。
4/18(火)曇り後晴れ
曇天後に夏の日差し。昼食にワンコインのカツ丼。午後から銀座に出張って某調査会社の月例情報会に出席。傾いている巨大電機メーカーについての講演。配布資料では新聞報道以上の目新しさはないが、元公認会計士による私見の方が面白かった。国際問題、政治的な配慮、更には金融機関の思惑など。4時過ぎには解放。場所柄からシネスイッチでドキュメンタリー映画を鑑賞。場内お上品な単身者中心に20名前後と閑散。自閉症の主人公一家を描いたヒューマンな内容。彼と現実を結んだのがディズニー映画。なるほどサンダンス映画祭で喝采を浴びオスカーにノミネートされたのも頷ける。自閉症と一口では括れないものですな。親の鍾愛に勝るものなし。あまり描かれることがない異性との恋愛にも踏み込んで興味深かった。早目に帰宅してWOWOWドラマを鑑賞。原作に痺れ映画版には呆れた高村薫の『レディー・ジョーカー』。これは見応えあり。
4/17(月)曇り後雨
定時起床、定刻出勤の週明け。奉公先の業務も小休止の感。昼食に生姜焼き定食、700円也。午後も委員会の準備と小口対応。定刻退社して新宿で途中下車。武蔵野館でイラン映画を鑑賞。観客20名強と閑散。恥ずかしながらジャファル・ピナパ作品はデビュー作の≪白い風船≫以来20年のブランクあり。実は体調からか1/3は白河夜船。評価は差し控えたい。早目に帰宅してアマゾンププライムでWOWOW制作の旧作ドラマを鑑賞。これはハマりました。監督は職人平山秀幸。
4/16(日)晴れ後曇り
3:00就寝。9:30起床。自転車に乗り赤羽を目指す。馴れてきた街道沿いには2分残りの桜があり、若者たちはTシャツ一枚で歩いている。11:00スーパーのフードコートで買ったばかりのパンとカフェオレで朝食。計450円也。12:00義父を見舞う。今日は92歳の誕生日である。花束もケーキもプレゼントもないバースデイ。薄味の病院食を咀嚼・嚥下するのを眺める。他愛のない話をして時折手足を摩る。1時間で辞去して一旦帰宅。愛犬と散歩をして掃除を少々。そのまま早目の夕食を摂ってTVのバラエティを眺める。