Il film del sogno

現実逃避の夢日記

「エロ事師たち」より 人類学入門

2012-05-31 01:16:04 | 映画
5/30(水)晴れ
快晴無風の週の中日。月末が近いが業務にさしたる変化なし。午前中はビッグサイトへ出向き流行りのインフラシステムの展示会を見学。日米の大企業トップの講演を聴く。午後は社内でドラフトミーティング。ハードルの高い取引先への与信設定を検討する。非生産的な残業を1時間以上して帰路、池袋で途中下車。一昨日に続いて今村昌平特集に馳せ参じる。2本立て興行の新文芸坐ではラストの一本を800円で鑑賞できる。野坂昭如の原作も傑作であるが、掲題作はラストを違え、これはこれで成功作だと思ふ。裏街道に蠢く男たちの逞しさ。懸命がゆえに可笑しい。毎度感心するが役者が上手い。1966年製作、モノクロ。ニュープリントなのだろうスクリーンの陰影は鮮明である。幸福な2時間。帰宅して齢100まで現役監督であった巨匠の訃報を知る。正直、監督作品ではあまり感心したことはないが、シナリオライターとしては質・量ともに他を圧倒するモンスターであった。300を優に超える作品群を全て観たわけではないが、ベストは『夜の鼓』(橋本忍と共同)『しとやかな獣』『軍旗はためく下に』あたりか。弱小プロダクションの経営者でもあり、ほぼ全てのジャンルで健筆を揮っていたことも驚嘆すべきことである。合掌
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私が、生きる肌

2012-05-30 01:20:32 | 映画
5/29(火)曇り時々晴れ
天候不順で落雷による死傷者も出る日本列島。終日執務所で事務処理に精を出す。昼食にアジフライ定食。隣の同僚は来年定年だとか。そんな年なのかと仰天するも我が馬齢を思い苦笑する。帰路渋谷で途中下車。シネマライズでは先週末からペドロ・アルモドバルの新作がかかっている。劇場設定のサービスデーで結構な混みようである。直近数作品が比較的【普通】の作品が続いていたので油断していたのだが、やはりこのスペインの鬼才は変態でありました(笑)ポスターと予告編でてっきり安部公房の【他人の顔】やキム・ギドクの【絶対の愛】のような設定・展開を想像していたのだが、見事なミスリードと奇天烈な脱線に途中から唖然とする。これは物語としては破綻している。だがしかし名人芸の語り口と上質な色彩・映像感覚で最後まで全く飽きることはなかった。主演女優の脱ぎっぷりとゴルティエの衣裳に星献上。年度ベストの珍作奇作。ぱらつく夜空を見上げて家路を急ぐ。
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黒い雨/復讐するは我にあり

2012-05-29 01:18:24 | 映画
5/28(月)晴れ時々曇り一時豪雨
毎度の週明け、午前中に雑務を整理して巨大電機メーカーの営業を訪問。懸案事項の経過報告。午後はそのまま連休中で出た休日出勤の代休とする。池袋で途中下車してカフェで一服。3時過ぎに雲行きが怪しくなり豪雨となる。雨宿りのつもりで通りかかった名画座で今村昌平の特集を知る。七回忌追悼で甦れ〈重喜劇〉と銘打たれ長編19作品を日替わり上映。これがかかっていて素通りは出来まい。両作ともキネマ旬報1位を獲得して声価の定まった大傑作であるが、個人的にも緒方拳主演の実録ものはイマヘイ作品のなかではベストの一本。これまで何度スクリーンで観ただろう。またこれからも観るだろう。全く古びることはなく観る度に新たな発見があり、人間の業の深さを思い知るのだ。トイレの入り口に『すべてチンポのかたいうちだぞ』の監督手書きのポスターあり。重喜劇の巨匠らしい。笑った。終映後、オツムの映写機で名場面を反復して、雨上がりの夜道を徒歩で帰宅。
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MY HOUSE/MIB3

2012-05-28 00:38:07 | 映画
5/27(日)晴れ時々曇り
午前零時以降に上映が始まる所謂スーパーレイトショウを行っているシネコンが近所に2館ある。夕食後にネット予約をして愛車を駆れば15~20分後にはスクリーンを見上げることが出来る。堤幸彦の新作は単身者ばかりたった4名の観客が点在する大きな劇場で厳かに始まった。本作はTVディレクター出身で耳目を集める話題作ばかりを手掛けるヒットメーカーのイメージを完全に払拭する野心作である。素人役者を使った白黒映像。極端に科白を排した恬淡とした演出。現代的なテーマは病理の如き沈鬱で結末もすっきりしない。少しだけ『ユリイカ』を思い出した。本当の自由とか幸せとか、そもそも人と人とが繋がる、というのはどう云うことだろう。咽喉に刺さった小骨のような後味の良くない作品でありました。しかし、得意のケレンを封じても名手が撮れば、やはり随所に才気は感じられた。悪く云うとあざとさになるのだが・・。帰宅しても明け方まで眠れず読書をする。朝日が昇れば穏やかな天候で暑くも寒くもなし。午前中はインドアで白球を打つ。午後はシネコンで聖林のシリーズ大作を鑑賞。3D、吹替え版。洋画大作で印象に残るものは少ない。劇場を一歩あとにすれば内容はすぐに忘れる。それも映画でありましょう。今回もエイリアン退治が主題で、タイムトラベルをまぶしてあれやこれやの大騒動。しかし、ここまで徹底すれば流石に面白い。スターのオーラと突飛な設定、シリーズを通した擽りと伏線を素直に楽しんだ。ジムでひと泳ぎして買い物を済ませて帰宅。愛犬と夕方の散歩をする。夕食に特製冷やし中華を作る。食後に居間で高鼾。
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ガール/ミッドナイト・イン・パリ

2012-05-27 02:45:50 | 映画
5/26(土)曇り時々晴れ
9時起床。毎度の朝食後、毎度の映画の梯子。午前の部、邦画。贔屓作家の原作(短編連作)は刊行時読了済み。各エピソードを配分良くミックスしたシナリオが上手い。監督はここ数年コンスタントに良作を連打して打率の高い深川栄洋。主演女優陣は無論キラーキャストであるが、脇役陣の配置やキャラ造形も楽しい。これは誰が観たって共感するし元気にもなるだろう。午後はウディ・アレンの新作。しかしアレン作品が近所のシネコンで観れるとは僥倖也。中高年層中心に満席に近い。ここのところ欧州づいており、本作も題名通り花の都パリが舞台。ファンタジー色は強いが相変わらず知的で皮肉の効いた内容である。20世紀の芸術家たちへのオマージュ満載。シナリオも演出もデティールも既に名人芸の域に達しているので安心して観ていられた。帰宅して愛犬と長い散歩。夕刻から猫の額ほどの庭の草むしりに精を出す。夕食後はNHKのスペシャル番組を眺める。カルト教団のテロから17年だそうな。しかし狂気や悪意は常に偏在している。
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淫靡な読書と特殊ミッション

2012-05-26 01:21:40 | 日記
5/25(金)曇り時々小雨
午前中は丸の内のアライアンス先で枯れた営業担当者と打ち合わせ。訪問二度目で漸く互いの顔を認識しあった。聞けば弊社との関係はトラブルをきっかけに犬猿の仲とのこと。引継事項になく前任者が恨めしい。午後は土浦へ出張る。定例の会議は30分で終了。駅まで2キロの道のりを小雨に濡れて歩く。常磐線の車中でネットで話題になった(そうな)出会い系にハマった婦女子の赤裸々なブログ(書籍版)を読む。人は赤心を吐露することは決してないのではないか、と常日頃思っているので眉に唾して身構える。これはゴーストライター(それも複数?)の取材を重ねた上でのフィクションではないかと狐疑する。一方、週の頭には元AV女優の自伝を読んでいたく感心した。人心の暗黒と性癖とは緊密な関係にあろうが、自身の邪心や性衝動を平易な言葉で語るのは至難のことである。文は人なり、とも云う。しかし、人皆飾って自分を語る。露悪趣味も自己韜晦の裏返しであろう。毎日せっせと単なる記録を連ねている本稿も我知らず虚実が混じることもある。池袋で途中下車して更に地下へ潜る。完全なるプライベートタイムの後はジムでエクセサイズ。早目に帰宅して愛犬と遊ぶ。
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雀荘で 啜る汁粉の 苦きかな

2012-05-25 00:46:49 | 日記
5/24(木)晴れ時々曇り
早朝出勤。丸一日の不在で溜った雑務を1時間で処理。交通費精算、公私にわたるメール返信。保険更新。お別れ会への欠席通知。引合取次と修理終了確認の電話を各一本。午前中はとある事業者への取り組みについてのドラフトミーティング。リスクストーリーやらコベナンツやらで頭が痛い。午後は横須賀線で磯子まで出張る。巨大メーカーの大きな敷地の外れに担当者を訪ねる。応対した人物は30年前に名刺交換した営業担当であった。双方吃驚。商談の後、遅めの昼食を摂って帰社。夕刻、悪友が背後に立ち悪魔の囁き。夜は新宿で久々の一戦。初回と最終回に大物手を上がった以外は精彩を欠き胸中掲題の心境なり。日付が変わる頃にJRと地下鉄は結構な混みようである。そろそろ蒸し暑くなってきた。梅雨入りや盛夏を思うと気が重い。
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SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者

2012-05-24 00:55:07 | 映画
5/23(水)晴れ時々曇り
早朝から品川発のこだまで静岡・掛川まで。帯同者と待ち合わせ、駅前でレンタカー調達。午前中は菊川の部品メーカーで担当者と面談。当然ながら景気の良い話なし。出来たばかりの第二東名をひた走って天竜川の傍のラーメン屋で遅い昼食を摂る。事前にNetで調べた名店で、なるほど丁寧な仕事振り、幼少の頃に通った近所の贔屓店を思い起こさせる雑味のない上品な支那そばでございました。午後は浜松にある名門企業で既存設備の更新相談。こちらも経費削減の渋い商談。静岡で車を返しひかりで帰京。渋谷で途中下車して急な坂を上りシネクイントのレイトショウに潜り込む。若い衆中心に3割程度の入り。正編・続編は公開時に観ているがパワーアップを果たして前作を凌駕しているのは見上げたものである。スタッフ・キャストともに日芸人脈だそうな。テンプレートは典型的なダメ男の逃亡~堕落譚ではあるが、ドキュメントを思わせる長廻しの生々しさと、本チャンのはぐれ者を起用したかと思うほど役者は気合充分迫力満点。エミネムの【8mile】なんぞよりよっぽど面白い。瑕僅は少し長いこと。もう少し刈り込めば完成度は上がったと思ふ。地下鉄に揺られてラップを口ずさむ。日付が変わる頃に無事帰宅。
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レンタネコ

2012-05-23 03:45:29 | 映画
5/22(火)雨
終日肌寒き雨ぞ降る。奉公先での業務も座業。夕刻から外出してそのままドロンして新宿で途中下車。テアトルでは荻上直子の新作がかかっている。『バーバー吉野』以降の全作をリアルタイムで鑑賞しているが、この監督はひとつのスタイルを確立していると思ふ。『かもめ食堂』は多くの類似作があるが、やはり映画的な質感と云う意味で頭ひとつ抜きん出ている。本作も日本家屋やら雑貨やら衣裳やら、日常的なチマチマした描写で、その実ヒロインの非日常的なメルヘン生活を描いて心地よし。オムニバスのように登場する寂しき人々に猫を貸す。彼らとの応酬には世相を反映した皮肉もあるのだが、独特の浮遊感で説教臭さが中和されている。主義主張は別として可愛い猫ちゃんの百態を観るだけでも元は取れるか。終演後はジムで遠泳。帰宅して居間でうたた寝して目覚めれば深夜。傍らには愛犬も背中を丸めてまるで猫のように寝ていた。
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彼女について知ることのすべて

2012-05-22 01:50:18 | 映画
5/21(月)曇り時々晴れ
早朝から日本全国ちょっとした天体ショー騒ぎ。出社時間を遅らせて家に用意のあった黒いレンズで2階窓から太陽を拝む。7時30分前後はちょうど薄曇りであったが、クッキリ光りの環を観ることが出来た。駅までの道すがら皆々天を仰いでこれは中々壮観な図である。次回は300年後だそうな。刺激的な週明け。業務は毎度の会議や勉強会。3時間ほど不毛な残業をして渋谷で途中下車。ユーロスペースのレイトショウ演目は贔屓作家の小説の映画化。ビデオ撮影、低予算、有名役者皆無のキャスティング。70年代のロマンポルノのようなテイストを感じた。これは褒め言葉か否か。原作はダメ男と小悪魔娘の恋愛譚。陳腐な設定を絶妙な語り口で読ませたのだが・・・。う~ん。面白くなかった理由は幾らでも挙げられるが、それはこの記録の本意ではなし。帰宅は午前様。愛犬のみ我を迎える。
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ダーク・シャドウ/宇宙兄弟

2012-05-21 01:35:00 | 映画
5/20(日)晴れ時々曇り
大泉でアニメの終映が零時ジャスト。日付は変わったが出来心でそのままティム・バートンとジョニー・ディップのタッグによる洋画大作を鑑賞。この鬼才と怪優のコラボにはハズレがない。今回もタイトルバックが出るまでのイントロまでで料金の元を取ったと思えるほど重厚濃密な作品に仕上がっていた。オリジナルは60年代の米国TVシリーズだそうな。大画面映えするプロダクションデザイン、絢爛たるCG・SFX、全編を覆うユーモア。バートンワールド全開のやりたい放題の快作でありましょう。大満足で深夜の幹線道路を走らせ帰宅。日曜午前はジムでのエクセサイズからスタート。午後には近所のシネコンでコミックス原作の邦画を鑑賞。人気男優ふたりをフューチャーした宇宙感動モノ。場内満席。まぁ予告編で観た気になってましたのでそれ以上でも以下でもなし。NASAとJAXAの全面協力あり。少し間延びした感があり、これはシナリオか演出の問題か。CGと子役は頑張ってました。スーパーで買い物して帰宅。夕食は頂き物の桜鯛でアクアパッツアを作ってみる。ハマグリの旨味が出てズッキーニ、プチトマト、イタリアンパセリを添えて色合いも良く実に美味也。居間でうたた寝して日付が変わる。
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ファミリー・ツリー/虹色ほたる~永遠の夏休み~

2012-05-20 03:07:15 | 映画
5/19(土)晴れ
深夜に就寝、少し寝坊して10時起床。この1~2時間の出遅れが後々響いてくる。午後から近所のシネコンでアレクサンダー・ペインの新作鑑賞。原題のDescendantsというのは子孫と云う意味らしい。ファミリーツリーとは最近にない巧い邦題だと思ふ。映画はスーパーヒーローやエキセントリックな主人公を描けば絵にはなる。役者は俗っぽい小市民を演じるのが最も難しいのではないか。才人ジョージ・クルーニーは元来濃い目のキャラであるが本作ではコキュの役廻り。ペイン監督は優れたシナリオライターでもあり、その絶妙な人物配置と造形で何度も唸った。知的な演出は抑制が効いて単なる泣かせる話にしないところが素晴らしい。しかし今生の別れの科白には号泣した。さらば我が友、我が苦痛。夫婦は戦友なり。おとなの映画の傑作なり。一旦帰宅して愛犬の散歩、ジムでのエクセサイズやら買い物をして夕食。夜は愛車で再度シネコンで邦画のアニメを鑑賞。昨今のCGに拮抗するような手書きに拘ったウエルメイド質感。純朴な絵柄は賛否あるかもしれない。シーンによって少し作画レベルにバラツキがあるのが気になった。これは多くの外注を使っているからか。タイムスリップとノスタルジー。繰り返し描かれている設定ではあるが、ダムの底に沈んだ集落に蛍伝説、友情や家族愛、ほのかな初恋を絡めてこれも泣かせる。幸福なエンディングで胸がいっぱいになった。JOY大泉のデジタル上映は本当に鮮明である。音響の良さも特筆したい。
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穂高・涸沢 Movie & Talk Session

2012-05-19 01:28:56 | 日記
5/18(金)晴れ時々曇り一時雨
朝にひと雨あり、以降快晴時々曇り、という変な天候。午前中は社中にて座業。午後来客ひと組、伝手を頼って押しかけ営業。紹介者の手前、無碍にも出来ずに笑顔で対応。その後、夕刻まで海外案件の勉強会。直帰体制で取引先へ届け物をしてそのまま有楽町へ。マリオン8階、朝日ホールで山岳ドキュメント映画(短編)2本を鑑賞。その後、当地で山小屋を運営するメンバーによるトークセッションを聴く。圧倒的な北アルプスの四季景観やら山小屋スタッフの日常を大画面で仰ぎ見て山の怖さと素晴らしさを再認識。トークも興味深い裏話を聴くことが出来て大満足。終演後、銀座の居酒屋で帯同者と懇親・談笑。山系の話で談論風発。アッと云う間の2時間。次回の登山を約して同好の士らと別れて地下鉄で帰宅。
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REC/レック3 ジェネシス

2012-05-18 02:04:30 | 映画
5/17(木)晴れ時々曇り
日常業務記載略。まぁそれなりに忙しい。フライング気味に退社して渋谷のヒューマントラストでスパニッシュ・ホラーの続編を鑑賞。正・続共に鑑賞しているのだが、さすがに詳細は忘却の彼方。なんかすごくえぐかったことだけは覚えている。観客10名に満たず。しかしコアなゾンビ映画ファンと云うのは居るのですね。1・2は閉鎖空間における恐怖をP.O.V.(ポイント・オブ・ビュー:主観撮影)の手法で描いた作品。今回の肝は結婚式当日の大惨事と新郎新婦の【愛】の絆、なのですね。役者は皆々大真面目で好感持てる。しかしスプラッター調のB級テイストは致し方ないとして編集や細部が少し甘い。謎の感染病なのか悪魔憑きなのか、いづれにしてもそれは大した問題ではない。血塗られた花嫁と甲冑の花婿を笑えるか否か。評価の分かれ目はその辺りにあるのかもしれない。
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天然ものの桜鯛

2012-05-17 01:14:35 | 日記
5/16(水)晴れ
快晴、全国的に夏日だったそうな。早朝から都心の取引先へ定期訪問。上品な技術系男子は知的な受け答え。こちらは営業であるから結果を出さねばならぬのだが世間はままならぬことが多い。昼食にビジネス街の寿司屋で詐欺のようなランチ。メニューの写真との実物との落差に愕然とする。夕刻、以前の出向先からヘルプの連絡。官庁へ提出する電子申請の引継に行く。かつての上司と世間話。還暦過ぎると繰り返しの話題が多くなる。自戒の念をあらたにする。虎ノ門から地下鉄に乗ってそのままフェイドアウト。早目の帰宅で陽も高く愛犬の散歩に出る。書き忘れたが昨日鹿児島の実姉よりリクエストしていた大きな鯛が空輸されてきた。深夜に下処理を施しておいたので、半身を使って鯛飯を炊く。頭は根野菜と合わせて兜煮とする。繊細な白身には濃厚な脂が乗っており、箸が進むのに任せて久々の満腹を経験する。かような豪華な夕餉ではあるが、その手際と味に感動するのは自身のみ。週末の献立を考え独りほくそ笑む。
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