6/10(水)晴れ
1週間振りの出勤。なるほど報道の通り、朝夕の地下鉄は結構な混み様であった。ほぼ100%のマスク着用。業務はどうと云うこともなく冷房の効いた静かな事務所で8時間パソコンをカタカタと打つ。定刻退社して池袋で途中下車。シネリーブルで米国インディー系作品を鑑賞。観客ひとケタ。タイトル通り、17歳の黒人高校生のお話。エリトリア出身で白人夫婦の養子として育てられ、表面的には成績優秀・スポーツ万能・弁論部のリーダーを務める申し分のない青少年。実は彼には底知れぬ闇があり・・・。戯曲の原作あるそうだが未読。監督も黒人のジュリアス・オナー。ミヒャエル・ハネケの影響を認めており、そう云われれば不気味な人間の深層心理を炙り出すようなサスペンチックな演出は、観ていて辛いシーンも多々あり。激しい摩擦を生じさせる女性教師(これも黒人)との対立を主軸としているが、元カノとの関係など少々釈然としないところもある。ラストも安直な結論など出さない。贔屓女優・ナオミ・ワッツの熱演は特筆しておきたい。