Il film del sogno

現実逃避の夢日記

アナログ

2023-10-06 20:20:30 | 映画
10/6(金)晴れ
休暇予定が急遽面接(10:00~)と会議(13:30~)があるとのことで仕方がないのでZOOM(ネット)で面談・参加。総勢30名の大所帯ではあるがパソコン上ではアイコンが並んでいるだけ。シュールである。兄弟分とは朝(7:00~)昼(12:00~)晩(19:00~)と散歩。合間に近所のシネコンで本日初日の邦画を鑑賞。15:30~の上映回には主演男女優のファンと思われるおじさんおばさんが30人ばかりと閑散。ビートたけしの原作小説は刊行時(2017年)に新宿の紀伊国屋で立ち読みした。純愛を描いているにも拘わらず下世話な表現が多く、あまり感心しなかった。作家・北野武では自伝的な『漫才病棟』が面白かった記憶があるが、あれは口述を受けたゴーストライターが書いたものだと思ふ。さて原作に極めて忠実な本作は、ニノと波瑠が熱演、濃い友人ふたり(桐谷健太 ・浜野謙太)をコメディーリリーフとして、ほかに板谷由夏、高橋惠子、リリー・フランキーが脇を固めて手堅い布陣。糸電話や日記などタイトル通りのアナログアイテムがアクセントになっている。一番感心したのは前作『鳩の撃退法』(佐藤正午の難解な原作小説あり)を上手くさばいた監督・タカハタ秀太の正攻法な演出と板倉陽子の美しい自然光を取り込んだキャメラである。要所に繊細な映像表現あり。こればかりは活字では表現できない。
コメント
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