県庁おもてなし課

5/15(水)晴れ
午前中をダラリとやり過ごし、午後に東海道線の各駅停車に乗り沼津へ向かう。街道沿いのクラッシックな喫茶店で遅い昼食。某メーカーの展示会場で明日の下準備。パンフ・チラシを開包して4枚並んだパネルを遠めに眺めて、作業自体は5分で終了。担当者に挨拶をしてそそくさと駅前に戻り、ホテルにチェックイン。ビジネス・ユースとはいえこじゃれたデザイナーズホテルである。朝食付き8,400円也。向かいの複合施設の最上階のシネコンで18：05開始の邦画を鑑賞。先週末公開にも拘らず弱年女子ばかり観客5名の寂しい興行。実在の地方県庁の観光部署を舞台にした御当地映画。予告編で全ての設定・展開・結末まで予想できる解り易い作品。厳しい言い方をすると主演二人におんぶに抱っこした安直な造りである。土佐の山海の絶景とヒロインが贔屓でなかったら欠伸をかみ殺していたであろう。全体にわざとらしい。宿に帰って漠然とTVを眺めて白河夜船。

羽生～太田と県跨ぎ

5/14(火)晴れ
午前中にパネルの原稿入稿。午後に来客あり。支払猶予をしていた客先の財務担当者と面談。漸くバルーンの回収目途が立つ。景気回復万歳。夕刻、群馬の羽生へ出張る。怪しき情報が流布されており、現品確認へアポもなく代表を突撃訪問。事情聴取を30分。疑義氷解。夜は実弟へ連絡を入れてお宅訪問。筍づくしの晩餐を馳走になる。姪っ子二人が見る度に成長してまばゆい。東武線と宇都宮線を乗り継いで日付が変わる前に帰宅。車中、贔屓作家の旧作を読む。

風邪は万病のもと

5/13(月)曇り時々晴れ
朝方小雨がぱらつく。終日展示会の準備。急遽パネルの追加が決定。定刻退社して嘗て住んでいた駅で途中下車。鼻が抜けず体調悪し。古書店で贔屓作家の旧作を数冊購入。ファミレスで耽読。徒歩移動で早めの帰宅。居間でゴロゴロしている内に気がつけば深夜である。

フッテージ

5/12（日）晴れ
雨後の快晴。鼻風邪が本格化？したようで鼻腔が詰まる。インドアで白球を打って近所のシネコンで米国インデペンデント作品を鑑賞。単館に近い地味な興行に比例して観客も一ケタ。この手のオカルトホラーは固定客がいるのだろう。『エミリー・ローズ』のスコット・デリクソンは相当な才人だと思ふ。お化け屋敷や悪霊ものは独特の演出センスが必要である。B級度合いも強いがシナリオがシッカリしているのでテンションが切れることはなかった。功名を焦るノンフィクションライターをイーサン・ホークが熱演。年度ナンバーワン確定のバッドエンディング。すっかり凹んで劇場を後にして一旦帰宅。愛犬と散歩、洗車、ジムで遠泳、買い物をしてクタクタ。亡き実母義母に供える為にカーネーションを買う。夕餉は家人と差し向いで安売りの刺身盛り合わせ。

カルメン／コードネーム：ジャッカル

5/11（土）雨
終日の雨。朝食後池袋に出張る。特殊ミッションを2時間。大型書店で書籍購入。大昔の人気作家が記した料理本。きょうび薄い文庫本が一冊700円もする。午後には山手線を時計回りに上野へ向かう。駅前の老舗ホールで恩人がMCを務めるコンサートを鑑賞。マンモス私大のマンドリンクラブ創部100周年記念。プロの歌劇団と競演して古典オペラが目玉演目。3時間トレモロの調べと圧倒的な声量を誇る演者の技量に感激する。帯同者と駅前のカフェで雑談し別れる。ジムへ寄って2キロの遠泳。夜は愛車で隣町のシネコンで韓国映画をレイトショウ鑑賞。観客一ケタ。良く出来たサスペンス・コメディーだと思ふが少し伏線の張り方が乱暴だったか。達者な役者たちは皆々熱演。特に女優陣が奮闘していた。ゆるいギャグは邦家の時効警察あたりが参考にされているように思ふ。深夜の幹線道路を飛ばして帰宅。

どうにかこうにかチャラ

5/10(金)曇り夜小雨
連日居間のソファーで朝を迎える。いかんいかん。はや週末である。さしたる仕事もなくお茶を挽く。自身の老後設計などという渋い命題をぼんやり考える。定刻退社して新宿で途中下車。毎度のメンバーと今週二回目の決戦に挑む。出足好調中盤渋滞、ラストで渾身の一手をあがって面目を施す。店を出れば小雨がぱらつく。

ハナ ～奇跡の46日間～

5/9(木)晴れ
気だるい平日。昼食にワンコインのカレー。午後に来客ひとり。夕刻、フライング気味に退社して渋谷で途中下車。オーディトリウムで韓国映画を鑑賞。人気女優二人を起用しても観客10名弱の寂しい興行。実話を基にした南北朝鮮統一卓球チームを描いたスポーツもの。テーマは明確、造りは正攻法。感動ドラマのお手本のような出来栄えである。彼女たちの背負っている祖国の悲劇は重い。起承転結、ラストに向けたカタルシスに胸中震え素直に落涙した。これはもっと宣伝しても良いのではないか。行きつけの蕎麦屋で遅めの夕食。BGMに志ん生の落語。快速列車に乗って早めの帰宅。

ゾロ目の苦杯

5/8（水）晴れ
定刻に家を出て品川から新幹線。沼津の大メーカーを訪問。広報担当と週明けの展示会の打ち合わせ。帰路は東海道の各駅で駅弁をつついてゆっくり帰京。定刻退社して新宿で途中下車。定例の遊戯に頭を使う。ここぞの勝負に悉く敗れて結果は散々。そろそろ自身の博才のなさに気がつかねばならない。帰宅の地下鉄で人気劇作家の長編小説を読む。

17歳のエンディングノート

5/7(火)晴れ
肌寒い連休明け。出勤してもさしてするべき仕事なし。午後に帯同者と取引先周り。湯島・日暮里・新宿・白金。打率5割で目当ての担当に挨拶。定刻退社して新宿で途中下車。武蔵野館で英国映画を鑑賞。いわゆる難病ものである。宿痾に侵され余命幾ばくもない17歳のヒロインとその周囲の人々をケレンなく描く。類似設定作は数多あり、出来は役者の力量次第だろう。しかし天才子役の名をほしいままにした主演女優もハタチ目前なんですな。幼少のみぎりは可憐にして長じても麗しい、美少女子役がキャリアを確実に積んでいるのは稀有な例だと思ふ。ジーン・セバーグを髣髴とさせ堂々たる成長振りでありました。快速電車に乗って早めの帰宅。

アイアンマン３

5/6(月)晴れ時々曇り一時雨
連休最終日。以前は名画座で古い日本映画なんぞを鑑賞していたものだが、近所のシネコンでお手軽にハリウッドの大作を鑑賞。２Ｄ字幕版。１００人強のキャパは８割程度の入り。アメリカン・コミックスにそれほど興味はないが、筋立ては万国共通。守るべきものがあり、ヒーローの苦悩がある。特撮には一日の長があり、迫力が違う。まぁ退屈せずに観れました。夕刻、愛犬と散歩中にゲリラ豪雨に遇う。箪笥の衣替えをする。

習志野カントリー／ラストスタンド

5/5（日）晴れ
4時起床、弁当造りと朝食。4：45お迎えの車がやってきた。浦安で同伴者をピックアップして高速へ。目指すクラブへは7：00前に到着。無風快晴。絶好のゴルフ日和。気の置けない帯同者と楽しいラウンド。珍しいことに大叩きもせずにベストスコアーを記録。15：00前には風呂から上がりオリンピックの清算。17：00には帰宅。着替えもせずに愛犬と散歩。夜は近所のシネコンでシュワちゃんの復帰作を鑑賞。派手なドンパチのある大味な聖林作品と思いきや、筋もキャラもしっかりして大変面白かった。韓国人監督をフューチャーしたり製作サイドの懐は深い。還暦をとうに過ぎている主人公はセルフパロディしても絵になる。深夜帰宅して愛犬と入浴。鼻がむづがゆい。偏頭痛もするし風邪か？居間で知らぬ間に朝を迎える。

小説の効用

5/4（土）晴れ
終日愛犬とお留守番。朝昼晩と三度散歩に出る。気温20度、無風。近所の公園は人通りも少なく快適な散歩日和である。居間の掃除の合間にベストセラー小説を読了。発売1週間で100万部売れたそうな。相変わらずの作風。デビュー時からの読者であるが、そんなに人口に膾炙する作品ではないと思うのだが、ブームというのは恐ろしい。ただ読者一人ひとりの胸中に何がしか重なる部分があるのだろう。語り口が巧く小道具もお洒落であるから普段小説なんか読まない層も取り込める。ネットを覗くと悪し様に云う輩もいるようだが、どんな傑作でもケチをつける者はいる。作者も作品もいたって真っ当で誠実である。

L.A. ギャング ストーリー

5/3(金)晴れ時々曇り
連休も後半戦。愛犬のひと吠えで目覚める。朝食に初めて入ったベーカーリーのパンを購入。高いだけで味は最悪。東京にはこうした店が潰れず堂々と営業している。不思議である。午後は久し振りにジムで遠泳。夕食に鍋一杯のカレーを作る。夜は近所のシネコンで洋画を鑑賞。単身の男子が過半で3割程度の入り。1950年代のL.Åを舞台としたギャングもの。クライムアクションとしては古典的な設定。これは邦家の任侠ものと同様で、まぁ安心して観ていられた。憎々しい悪役、それと対決する編成されたはみ出し警官たち。往時を再現したプロダクションデザイン、良く書き分けられたキャラクター、洒落た科白と派手な銃撃戦などなど、聖林の良質な映画造りが発揮された佳作であると思ふ。テイストはデ・パルマのアンタッチャブルである。監督は絶対にそのあたりは意識しているはず。大満足で帰路に就く。

ジャッキー・コーガン

5/2(木)曇り時々晴れ
明け方雨がぱらつく。肌寒い。愛犬の散歩を午前午後2回する。排泄物が柔らかい。胃腸の具合でも悪いのか。お前何か変なもの食ったか、聞けども返事なし。インドアで白球を打ってシネコンで洋画を鑑賞。ブラピの新作はコーエン兄弟やタランティーノの諸作のような饒舌でリアルな乾いたノワール。これは賛否分かれるだろう。スター主演でなかったら配給はなかったかもしれない。サウンドトラックが実にクール。時折挿入される政治家の演説が皮肉である。アウトローの殺し屋家業も楽ではないということか。隣町の床山で散髪。カットをしてくれたお兄さんが話好きで連休のお勧め映画の話題になる。『先日初めて黒澤作品をツタヤで借りて見たんですけど面白かったですねぇ～ええと誘拐モノでした』　川口出身だというので【キューポラのある街】の鑑賞を進める。帰宅して家人とモソモソ夕餉を共にする。

モンスター

5/1（水）曇り時々小雨
メーデー。連休谷間の中日。午前中に日比谷のメーカーで打ち合わせ。本日配属の新人と名刺交換。手が震えて初々しい。昼食はシティホテルのバイキング。午後に来客一件。調子の良い損保の営業。定刻退社して有楽町まで徒歩移動。丸の内TOEIで邦画鑑賞。３～４割程度の入りはサービスディだからか。贔屓作家の原作は刊行時読了。小説の出来はいまひとつ。美醜をテーマにした【整形】ものは良く映画の題材に使われる。最近もお騒がせ女優の復帰作がありましたな。幸運なデビューを飾り、初期の代表作以降はパッとしない主演女優も四十路だそうな。気合は充分に感じたが、如何せん特殊メイクの厚い壁？に繊細な演技が出来ず、Ｂ級テイストのみ前面に出てしまっていたのは残念。連夜にわたって村上淳の良い仕事振りを見た。異色の女流監督が配慮して撮ったであろう裸はなかなか綺麗でありました。女優は脱いでナンボである。小雨に濡れてネオンを反射している銀座の小路を逍遥して帰路に就く。