Il film del sogno

現実逃避の夢日記

幸せの列車に乗せられた少年

2024-12-09 21:33:29 | 映画
12/9(月)晴れ
最低気温が2度まで下がり寒い朝。6:30起床。兄貴分と散歩を済ませて出勤。業務内容略。就業延べ日数1週間にも満たないのでトライ&エラーが続く。業務精通への道のりは険しい。昼食に中国語が飛び交う台湾料理店で刀削麺セット。17:15定刻退社。夜はネットフリックスで独占配信されているイタリア映画を視聴。原作はナポリ生まれの高校教師ヴィオラ・アルドーネ の史実を基にした小説らしいが未読。タイトルである「幸せの列車」とは、第二次世界大戦後のイタリアで実際にあった、南部の貧しい家庭の子供を北部の一般家庭が一時的に受け入れるという社会活動である。疎開のような共産主義者が主導したと思われる相互扶助である。産みの親より育ての親。8歳の主人公には文盲だが美貌で歌のうまい母親以外に家族はいない。移送された北部には豊かな暮らしと優しい家庭がある。のちにバイオリニストとして大成する少年の母離れがメインストーリーだが、その骨格は同じイタリアのトルナトーレが監督した大傑作≪ニュー・シネマ・パラダイス≫に通じるものがある。主人公を取り巻く複雑な人間関係、その郷愁と葛藤が深く胸に刺さる。細かな伏線とバイオリンをはじめとした小道具の配置も巧い。親子の鍾愛を感じるラストのエピソードに落涙。これは佳作である。
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