6/29(金)晴れ
漸くの週末。史上最速の梅雨明け宣言あり。昼食は中華の有名店でランチ。主役は還暦で定年退職する同期。定刻退社して新宿で途中下車。角川映画で小津特集。4Kで蘇るモノトーンを大スクリーンで鑑賞。場内30名弱と閑散。1957年製作。初見。エデンの東に着想した小津の≪失敗≫作品と云われているそうな。確かに暗い。小津作品は馬齢重ねるほど味わいが深くなっている。我が年齢が笠智衆を超えての鑑賞であることに少々驚き。デジタル技術で画質清澄。セーターの毛玉まで良く見えた。今回はサウンドトラックの繊細さにも感心。スクリーンの人物たちは永遠を与えられて普遍的な葛藤や苦悩、小さな幸せを噛み締めて、そして燦然と輝いている。