大波乱続きの第5回大会でした。論文初日の民事系大大問で「なんじゃこりゃぁ」大賞決まりかと思いきや,論文2日目で刑事系が大スパーク,論文3日目の公法系でも行政法がやんちゃして,民事系大大問が結果的に可愛く思えてくるという勘違いも甚だしい状況に追い込まれてしまう始末です。最後まで楽させてくれませんでしたね。憲法も今年は地味な印象ですが,制度依存型が遂にきました。生存権と選挙権というダブルパンチです。これで外国人がらみだったら個人的にはド的中や,と一足早い夏祭り開催となるところです。
さて,今年の民事系ですが,書いた者勝ちになるような気がしないでもないです。民法の方は素直な問題で,確実に取りたいところ。代理や抵当権の問題は,何となく書けている人は多いのではないかと思うのですが,案外同じような事を書いていても「書き方」次第で大きな差が付きそうな気がします。
民法の最初の問題では,そもそも2つの主張がどういうもので(有権代理と無権代理),それぞれの主張が認められるための要件(請求原因)が何で,これらとの関連で漸く設問に挙げられた具体的な主張のもつ意味合いを検討する,という「前振り」があるかないかで結構差がつくと思います。まぁ,そんな感じです。民事系の典型的な「作法」ですね。いきなり,「~という事実はこのような意味を持つ」的な書き方は嫌われると思います。知っているから書いた,気がついたから書いた的な印象を与えてしまいます。あくまでも新司法試験は架空とはいえ,「具体的な訴訟」を前提に問題が設定されています。その訴訟の解決をする,という答案が求められています。何故論じるのか,どう論じるのか,全て事案の解決に必要だから,こういう事案だから,という「事案との結びつき」を示す必要があります。
さて,今年の民事系ですが,書いた者勝ちになるような気がしないでもないです。民法の方は素直な問題で,確実に取りたいところ。代理や抵当権の問題は,何となく書けている人は多いのではないかと思うのですが,案外同じような事を書いていても「書き方」次第で大きな差が付きそうな気がします。
民法の最初の問題では,そもそも2つの主張がどういうもので(有権代理と無権代理),それぞれの主張が認められるための要件(請求原因)が何で,これらとの関連で漸く設問に挙げられた具体的な主張のもつ意味合いを検討する,という「前振り」があるかないかで結構差がつくと思います。まぁ,そんな感じです。民事系の典型的な「作法」ですね。いきなり,「~という事実はこのような意味を持つ」的な書き方は嫌われると思います。知っているから書いた,気がついたから書いた的な印象を与えてしまいます。あくまでも新司法試験は架空とはいえ,「具体的な訴訟」を前提に問題が設定されています。その訴訟の解決をする,という答案が求められています。何故論じるのか,どう論じるのか,全て事案の解決に必要だから,こういう事案だから,という「事案との結びつき」を示す必要があります。