予備試験ルートの作法(吉野の独り言編)

2010-05-26 13:38:18 | 司法試験関連
いよいよ来年から予備試験が始まる。

2011年5月 予備試験択一式試験
2011年7月 予備試験論文式試験
2011年10月 予備試験口述式試験
2011年11月 予備試験合格発表=受験資格取得(5年以内に3回)

2012年5月 新司法試験
2012年9月 新司法試験合格

これが,来年予備試験を受けようとする皆さんの「合格スケジュール」である。基本形だと思って頂きたい。ポイントは,新司法試験受験が,2013年以降ではなく,2012年であることである。

これにはいくつか理由がある。何よりも重要なのは,勢いで突破することの重要性である。2011年7月以降は,ケースメソッド論文マスターや後期ペースメーカー論文答案練習会で,新司法試験型の思考回路に切り替えていく必要がある。新司法試験突破の為の「入り口と出口」を兼ね備えているのは伊藤塾だけと言って過言ではない。少なくとも対応できる体制は既に出来ている。

予備試験論文試験終了直後が一番頭が冴え渡っている時期であるし,「受験頭」としてのピークにある。このピーク状態を利用しない手はない。また,あえて間をおいて,ピーク状態からレベルを下げる合理的な理由も見当たらない,受験は勢いである。これは間違いない。一気呵成に獲物を仕留めなければならない。

また,予備試験ルートを取ることの最大の利点は「時間」だと思う。法科大学院ルートだと最短でも25歳の晩夏にならなければ合格できない。学生が予備試験ルートを取る場合,現実的には「3年次予備試験突破+4年次新司法試験突破」がベストであろう。ここで予備試験突破に2年3年と手間取ると,時的優位性が失われていく事は明らかである。予備試験複数回受験+新司法試験受験を1年遅らせるというパターンでは正直予備試験ルートを取るメリットがない。法科大学院に行けば金がかかるというのは事実だが,他方で受験生生活を数年続ければ,実は金銭面においても優位性が失われるのは自明である。

したがって予備試験ルートの場合,その優位性の確保はとにかく最短ルートでぶっちぎることである。間をおく,時間をかけるというのは法科大学院ルートに対する優位性の低下を意味するので,受験すると決めたら,最短ルートで駆け抜ける事を意識すべきと考える。

以上,吉野の私見でした。
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