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2016.9.3 『大麓山』(1,460m)

  この二週間の間に、北海道には3つの台風がやってきた。

こんなことはかつてなかった。

台風の影響が皆無という年もあるというのに。

そしてそれらの台風が各地に甚大な被害をもたらした。

被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。

 

 台風の被害は我々登山愛好家にも大きな影響を及ぼす。

林道が倒木と決壊の嵐に見舞われていることが、容易に想像できる。

そこでこの土曜日は林道を覗いてみることにした。

 

 富良野市麓郷の奥から広大な東大演習林の林道を利用して登る『大麓山』(だいろくさん)には、MTBを利用する。

登山口が約11kmの林道を進んだ奥にあるためだ。

東大演習林のゲートに向かう途中の麓郷では警備員が道路に立っており、

大洪水に見舞われた南富良野町方面への通行を規制していた。

 

 9時30分、東大演習林のゲートをスタート。

スタートしてすぐ、沢が増水して林道を横断していた。

MTBを押して沢を渡るHiromiがよろめいて、危うくMTBごと沢に身を投じるところだった。

その後林道に横たわる倒木が現れたものの、ひょいとMTBを担ぎ、難なくクリア。

それからは倒木が現れても同じようにクリアでき、汗をかきかきペダルを踏む。

途中に現れる複数の災害復旧用重機には、皆「東京大学」と名称が入っている。

すごいねえ東大って。

広大な演習林を所有するだけでなく、一台数千万はするであろう重機が何台もあるのだ。

その種類だってブルドーザ、ショベルカー等。

 

 ゲートから随分汗をかいてペダルを踏み、倒木を越えるも、とうとうMTBを持っては越えられない倒木が現れた。

10時35分、MTBをデポ。

徒歩に切り替えて登ることにする。

ここまで約5km。

その後は6kmで林道終点。

この6kmが長い。

そこに大木、巨木の倒木の嵐だ。

倒木が次から次に現れ、それらを越えて行く。

なんだか木登りに出かけたみたいだ。

そして林道歩きは単調だ。

 

 12時10分、林道終点。

この終点から1kmほど古い作業道を歩き、ようやく「大麓山」登山口となる。

12時20分、登山口。

MTBでは低速ギアに入れっぱなしで、さっぱり着いて来ないHiromiだったが、最後は元気に頂上へ!

 

 12時45分、頂上。

Hiromiは初めての頂上だ。

先週の『三頭山』に続き、また初登の山。

幸せだねえ~

 

 下山はまた長い林道をただただ淡々と下り、MTBデポ地で「ホッ・・・」

あとはペダルを踏むことのない下りを楽しんで、

15時15分、ゲート着。

そこでHiromi、「いやあ、楽しい自転車の下りだったぁーっ!」

でしょ~っ!

 

 この山行で日高山脈における林道の状況が、おおよそ把握できた。

おそらく今シーズンはどこの林道も利用できないだろう。

 

  下山後『十勝岳』麓へ移動して、いつもの車中泊地で「かんぱーいっ!!」

 

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