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2016.9.19 『写万部山』(499m)

 18日『雄鉾岳』下山後、国縫(くんぬい)を経て美利河(ピリカ)ダムに向かった。

三連休最終日は『カニカン岳』に登って帰ろうと思ってのことだ。

まだ時間が早かったので、美利河温泉で汗を流す前に、登山口まで行ってみることにした。

それも、ちょっと嫌な予感がよぎっての行動でもあった。

そしてその嫌な予感は的中した。

美利河ダムから島牧に向かう道々を進む(10年ほど前に工事を中止して、開通には至らなかった)と、

ダムの湖畔に開閉式の大きなゲートがある。

5年ほど前、晩秋に訪れるとこのゲートが閉ざされて諦めざるを得なかった。

しかし今回はそれが開いていた。

ところが、そこから約1.5kmほど進んだところにバリケードがあり、

ご丁寧に鎖が巻かれて施錠されていた。

またしても・・・

更に過去の記憶をたどるなら、15年ほど前の忘れもしない11月3日、突然の大雪に見舞われ、

登山口をスタートしたものの、4合目で膝上の積雪となり撤退した思い出がある。

従って登ることを拒絶されたのは、今回で3度目だ。

『カニカン岳』にはつくづく嫌われているようだ。

そこで迷うことなく長万部温泉郷で汗を流し、『写万部山』の登山口に向かった。

『写万部山』の登山口は広く、誰もいない。

地面が綺麗なので、車中泊にも適している。

 

 長万部辺りを車で走っていると、北東にやけに目立つ山がある。

頂上部はゆるい鋭角で、緑が美しい。

それが『写万部山』だ。

海抜がほとんど0mに近い位置から眺めるので、その標高の割には高く見える。

ただ、標高が標高だけに、短時間で登れる。

この美しい『写万部山』を私とHiromiは大好きだし、以前一緒に登ったことがあるToshiも好む。

 最終日の朝はゆっくり起きて、

6時50分、登山口をスタート。

行程が短い山ではあるが、針葉樹林帯、白樺林と変化はある。

そして圧巻が、5合目辺りから開ける視界だ。

南側は遮るもののない光景が広がる。

内浦湾の風景をまるごと手に入れたようなものだ。

こんな標高の低い山で、これほどの展望が得られる山がほかにあるだろうか?

Hiromiともども、うっとりと景色を眺める。

7時35分、頂上。

そこから目にする山の名を挙げるとキリがないほどの山々が見渡せる。

Hiromiに「あの山は?」、「こっちの山は?」と質問すると、だいたいは当たらないが、

それでも随分わかるようになってきた。

そんな楽しい山も下りは速く、

8時15分、登山口。

 

 楽しかった三連休の思い出を胸に高速自動車道を利用して一気に帰りつき、後片付けに追われた。

ガスで見えないこともあったが、おおむね素晴らしい山旅だったと総括できる。

山はいいぜぇ・・・

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