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2016.9.24 『上ホロカメットク山』(1,920m)~『三峰山』(1,886m)~『富良野岳』(1,912m)

 この週末は土曜日、紅葉シーズンに合わせた山行とした。

 

土曜の朝少しゆっくりで、7時にHiromiを迎えに行き、十勝連峰を目指した。

前日は終日雨模様で、その雲の名残が山では午前中引きずるであろうとの予測で、出発を遅らせた。

そしてその予測は的中し、山ではいい思いをすることができた。

 

9時40分、十勝岳温泉登山口をスタート。

少し登ると辺りはガスに包まれ、ほとんど景色が見えない。

気温が高いので、私もHiromiもまだ短パン。

この紅葉の時期まで、1,500m以上の高山に短パンで登ったのは初めてだ。

それくらい北海道の気温はまだ高い。

 

スタートして間もなく目にする台風四連発の爪痕。

登山道に大量の水が流れたようで、深い雨烈ができていた。

安政火口に近い渡渉点も土石が流され、沢底が下がっていた。

 

ルートはD尾根に刻まれた登山道を進む。

急登だが木段が設置されており、距離も短い。

この登りで荒い呼吸をして苦しみながら登る数パーティーを追い越したが、

彼らはいったいいつ目的地に着くのだろう・・・

ハイマツと灌木のブッシュ帯を抜けて、視界が開けると同時にガスが抜け出し、

みるみる素晴らしい風景が広がった。

もうずいぶん見続けてきた風景なのにガスの中から現れると、やけに新鮮で感動を覚えるものだ。

Hiromiの口からも、感嘆の声が次々と飛び出す。

なんて言ってたか、忘れたけどねぇ~

  11時10分、『上富良野岳』。

ここから一旦進行方向とは逆の『カミホロカメットク山』に向かう。

しかしそれは目と鼻の先で、

11時25分、『カミホロカメットク山』。

ここはひっきりなしに人が上がってくる。

すぐにその場を離れて『上富良野岳』に戻り、西の『三峰山』へ向かった。

昼も近いので、『三峰山』を目の前にして昼食。

この頃には再びガスが沸き上がり、辺りをすっぽりと包んでしまった。

昼食後進む『三峰山』は全てガスの中。

12時30分、『三峰山』。

ひどいガスに、「これは富良野岳もダメかな?」と『三峰山』を越えていくと、またまたガスが晴れ出した。

そして『富良野岳』の下部に至ると、『富良野岳』全体のガスが晴れた。

13時25分、『富良野岳』。

頂上にガスはなし。誠に不思議である。

いや、そういう時間的行程を組んだ己をほめてやったしだいだ。

と言うのも、我々が『富良野岳』からの下山を開始し、

『三峰山』北斜面の長いトラバースに入る頃には、またガスで『富良野岳』頂上部が見えなくなってしまっていたからだ。

 

ふと考えるとHiromiがこのルートから『富良野岳』に登ったのは、これが二度目だ。

最初は3年前に私との二回目の山登りのことであった。

Hiromiは通常風景写真を撮ることがない。

ところが今日はずいぶん山風景や紅葉の写真を撮っていた。

それくらい感動したということだろう。

話しはちょっとはずれるが、『富良野岳』の頂上に立つのは午後がいい。

午前中は『富良野岳』一座だけを目指す登山者であふれかえる。

そして皆昼前に下山していく。

だから私はこの山域を歩くときは、『三段山』、或いは『カミホロカメットク山』から入り、

『富良野岳』を最後にしている。

そうすると、ほとんど頂上に人がいることはない。 

『三峰山』北側の長いトラバースを淡々と下り、更に黙々と歩いて、

15時15分、登山口。

Hiromi、「いやあ、今日も楽しかったぁ~!」。

 

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