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2020.3.21 『茂岩山』(403m)~『三井岳』(302m)  雪が消えた笹山へ

 今回の三連休は初日の朝、

天気予報に従って平取方面に向かった。

そして初日の予定を『宿弗山』に決めた。

『宿弗山』には昨夏、

東側の林道を伝って初めて登ったが、

その頂上に立ったとき、

次回は西側から積雪期に登ってみたい、

という思いが湧いてきた。

ところが現地に行ってみると平地に雪がない。

いや、平地だけではなく、

辺りの山肌にも北斜面以外雪が残っていないのだ。

これには驚いたが、

林道を登っていくうちになんとかなるだろう、

と思って入山してみた。

しかし林道を5km進んでみても、

取り付き点が全く見つからない。

しかたなくリタイアを決めた。

そしてその夜は吹雪になり、

うんざりして口から出る言葉は「おうち帰りたい」。 

雪がないならそれなりの山に登るべく、

気を取り直して翌土曜日は、

三角点を求めて『茂岩山』に登ることにした。

 土曜の朝はゆっくりと8時近くまで寝て、

9時40分、池売林道のゲートからスタートした。

積雪はほとんどなかったが、

まだ3月であるゆえ必要な場面も出るであろうと、

スノーシューを背負って歩いたが、

その出番は最後までなかった。

林道は氷の上に新雪が積もってよく滑る。

この辺りに入山するのは初めてなので、

それなりにワクワクしながら歩を進める。

林道は広々とし、一貫して明るい。

地形図によると、

目指すピークのすぐ脇まで林道が伸びている。

直線と蛇行を繰り返し、

Co.370 で林道を離れて斜面に取り付いた。

古い作業道が見受けられる。

それを登って行くと北電の反射板が建っていた。

そしてピークへは細尾根を伝って進み、

その先の一段上に上がったところに三角点があった。

10時55分、三等三角点『茂岩山』

木の間越しにではあるが、

『振内山』や『宿弗山』が見える。

空腹感もないので次なるピークへ向かう。

一旦林道に下り立ち、

800mほど戻ったら地点から、

北に向かう尾根に乗った。

この辺りは笹の丈が低く、

どこでも歩けるのがいい。

尾根はやがて細くなり、

両側の風景が木の間越しに見える。

大変気持ちよく歩けるところではあるが、

エゾシカのフンがそこらじゅうに散らばって不快だ。

踏まないように歩くが、

どうやったって避けようがない。

この辺りはエゾシカの一大楽園地帯だ。

エゾシカのフンを避けながら、

アップダウンを繰り返し、

12時45分、四等三角点『三井岳』

このピークももちろんフンだらけ。

その中で三角点標石を探したが見つからなかった。

土中に埋もれているのかもしれない。

あきらめてその場を離れ、

途中で昼食とし、林道に戻った。

そしてまだ雪が残る林道を、

淡々と下りながら汚れた登山靴を雪で洗った。

前日のリタイアの後を受けての山行だったが、

きっちり三角点を踏破できた満足感に満たされた。

14時35分、林道ゲート(駐車地)。

Hiromiが運転席の窓ガラスに貼ってあるメモ紙を見つけた。

それを読んですぐにピンときた。

メモを残して下さったのは、

昨年末「乳牛内」でお会いした、

私より先輩である3人組の方。


その方たちとは今年の正月にも『主待山』の古い林道で、

ばったりと遭遇した。

3人は三角点を求めて歩くパーティーだった。

この辺りを歩いていると、

またお会いすることになるだろう。

お元気で山登りを続けてください。

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