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2020.3.28 『613m峰』(点名:泥川奥)~『621m峰』  増毛山地の南端を歩く

 この週末は北の『別狩岳』の新ルートを開拓すべく、

土曜の朝Hiromi を迎えに行き、

当別町青山地区に向かった。

そして予定の林道入口に到着するも、

まだ雪がびっしりで駐車スペースを確保できない。

路肩に駐車する気にはなれないので、

仕方なくそこを通り過ぎ、

「しょうがないから知来岳に登ろう」と、

所定の駐車地に向かった。

到着して運転席のドアを開けてビックリ!

強風でドアが持っていかれた。

ドアの取っ手から手を離していたら、

強風の勢いでドアの根本が損傷したかもしれない。

麓でその状態だから、

上部は強風で歩けないことが予想される。

それで高度を下げるべく、

少し戻って表題の二山に登ることにした。

『613m峰』には昨年の同時期に登っているが、

『621m峰』は初登となる。

この両山へのアプローチは、

浜益川に沿って走る林道のゲートからとなる。

このゲート前は広く除雪されている。

林道ゲート前に着いて準備を始めようとすると、

Hiromi が横になったまま起きようとしない。

実は前日から体調がすぐれない旨申告があった。

そして車に残って寝ていると言うので、

一人で入山することにした。

Hiromi は体調がいいか悪いか両極端で、

真ん中がないのが不思議だ。

 

 9時10分、林道ゲートをスタート。  

そこそこ雪が締まって歩きやすくなった林道を、

スノーシューで快適に進む。

雪面にはスノーモビルの古いキャタピラ痕が残っていた。

ゲートから1kmほど歩いて、

古い作業道を伝って尾根に取り付いた。

昨年の記憶が残っているので、ルート取りは容易だ。 

樹林帯の急登に耐えて登っていくと、

一旦尾根は平坦となり、

その先で樹木がまばらとなると、 

正面に『613m峰』への壁のような、

斜度のきつい斜面が現れる。

スノーシューを外してザックに装着する。

そしてストックを短くして一歩一歩登っていく。

雪面はまだモナカ状の雪質なのでアイゼンは必要ない。

背後には増毛山地と浜益の風景が広がっていく。

一歩一歩歩を進め、

11時20分、三等三角点「泥川奥」。

ここから見る風景が素晴らしい!

ただこの日は雲が多く、

増毛山地の上部にガスがかかっていたので、

輝かしい山岳風景とはいかなかった。

それに風が強い!

『知来岳』をやめてよかったと、

あらためて納得した次第。

小休止のあとは『621m峰』に向かう。 

そのピークは南東方向に見えている。

途中風の来ないところで簡単な昼食を摂った。

そして『621m峰』へ。

12時ちょうど、『621m峰』。

このピークに点名はない。

こちらのピークからは先ほど見えなかった、

『徳富岳岳』~『833m峰』が近い距離に見える。

更にすぐそばに『察来山』と、

その奥には『富士形山』~『鷲峻山』~『小鷲峻山』がきれいに見えていた。

ちょっと足をのばしただけなのに、

目にする山々の風景の新鮮なこと! 

う~ん、満足~っ!

誠に豊かな気持ちで下山を開始した。

下山は上から目で追って確認したルートを下る。

それは登路に利用した尾根の一本南側に当たる。

もう融けだした雪面を淡々と下り、

小沢の渡渉を繰り返し、

林道のゲートに近い位置に当てた。

13時25分、駐車地。

かたずけをし始めると、

Hiromi が真っ赤な目をして起き出してきた。

こいつ大丈夫かよ!?

 

 

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