北海道の山野でとことん遊ぶ!!
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2020.3.22 『512m峰』(点名:一本椴) あこがれの里山に登る
むかわ町穂別『坊主山』の南側に独立した一つの山塊がある。
それを北側の稲里地区から眺めると、
なんともあたたかく魅力のある里山で、
随分以前から登ってみたいと思いながら、
登らずじまいでこれまで時が経ってしまった。
そんな山にいよいよ登ってみようと思い立ち、
改めて地形図を確認して驚いた。
そのピークは今年の正月最初に登った『512m峰』だったからだ。
二等三角点を有する山で、
点名は「一本椴」(いっぽんとどまつ)。
『512m峰』は感覚的にもう少し南に位置すると感じていた。
これを知って益々登ってみる気になった。
1月に登ったときはまだ積雪がほとんどなかったので、
南側の林道を伝い、最後は手ごわい笹を漕いでの登行となった。
そして今回は北側の斜面から尾根を伝ってピークに立つルートとした。
麓の稲里地区はもう雪がない。
その積雪状態に不安を抱えがら、
6時40分、町道脇の駐車地をスタートした。
取り付き点を尾根の末端と考えていたが、
この辺りにはエゾシカが麓に下りて食害をもたらさぬよう、
防護柵が延々と続いている。
従って入山できるポイントは、
防護柵に設けられたゲートのみ。
この山に北側から登るためには、
ただ一箇所だけに設けられたと思われるゲートの扉を開けて入る。
このゲートは道々から『坊主山』に向かう町道に入ってすぐのところにある。
辺りの斜面は伐採されたあとで、
広々として見通しが効く。
固く凍った作業道を登って行く。
そして一旦林道を歩くことになるが、
ここで私の足がズボズボと雪に取られだしたので、
背負っていたスノーシューを降ろして装着した。
体重の軽いHiromiはまだツボ足でスイスイ歩いている。
しかしそれも長くは続かず、
再び伐採跡の斜面を登る頃には、
Hiromiもスノーシューが必要となった。
斜面には笹がはびこり出す。
そしてCo.370で小ピークに立つが、
この辺りはもう雪がなく笹漕ぎだ。
またエゾシカのフンを踏まぬように注意しながら一旦下り、
林道と交差する。
この林道は正月に南側から登った時に利用したものだ。
林道を過ぎると広い尾根を登って行く。
笹はまばらなので避けながらの登行だ。
笹はそれを踏むとスノーシューのアイゼンに絡まって、
つんのめって転倒することがある。
広い尾根を登りきると丸太で組まれた展望台を目にする。
この展望台までの遊歩道は既に廃道となっているため、
人が訪れることはない。
展望台からまた笹が濃くなり、
8時25分、二等三角点『一本椴』。
ピークからは東に『宿弗山』や、
遠く『幌尻岳』を中心とした日高の山々が望まれる。
下山は雪が融けだしてスノーシューを飲み込む場面があり、
勢い余って転倒もした。
しかし伐採地に戻ると、
麓の稲里地区や夕張山地、『坊主山』などの風景が雄大で美しい。
9時45分、駐車地。
三連休の初日に雨や吹雪に見舞われ、
いったいどうなるのかと思えば、
この週末もまた晴天に恵まれたことに感謝しつつ帰途に着いた。
そして夕方Hiromiといつものように「サイゼリヤ」で反省会。