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2020.10.5 『楓』(かえで・355m)  麓に滝を従えた趣のある山

 昨日(月曜)の朝、

栗山町の端で目覚めると雨だった。

天気予報通りではあるがうっとうしい。

雨を覚悟で短い行程の山を選定しておいた。

準備を整えて夕張市滝の上から、

道々夕張~厚真線に入ると、

間もなく「滝の上橋」に至る。

この橋の手前を右に入って橋を渡ると、

「滝の沢林道」ゲートとなる。

しかし今回はこの林道に入らず、

逆方向に進んで古い作業道跡にのった。

 駐車地横には「於兎牛沢川」が滝となって、

夕張川に落ち込むところが見える。

なかなか見ごたえのある滝で、

自治体によっては、

これより小規模の滝を、

観光資源にしているところもあるように思われる。

それを思うとここだって観光名所になりそうなものだが・・・

紅葉にしたって同じで、

夕張の紅葉は素晴らしく、

市街地を南から北に走り抜けるだけで、

本当に美しい紅葉を楽しめる。

その素晴らしい紅葉を、

何故観光資源として利用できないのか?

と、昔夕張出身のToshiが言っていた。

 7時20分、雨が降りしきる中、

ひじょうにおっくうではあるが、

意を決してスタートした。

「於兎牛沢川」の左岸林道を進むと、

間もなく雑草の中に消失し、

かろうじて残る作業道が上部へ続いていたので、

迷うことなくそれを利用することにした。

しかしこれもすぐに下降しだしたので、

薮が濃い気はしたが思い切って、

頂上に続く尾根に取り付いた。

藪はほとんどが笹だが予想より濃い。

薄いのはわずかばかりの、

針葉樹林帯の中だけだ。

時折作業道跡が現れるものの、

たいして役には立たず無視して尾根筋を登る。

この日はHiromiがいつになく積極的で、

常に前を歩いて濃い笹を漕ぐ。

そしてCo.260から急登となり、

笹につかまりながら高度を上げる。

樹間から時折麓の滝の上の風景が見える。

その中には夕張川の川端ダムも見えていた。

笹の海は急登の手前で一旦薄く、低くなったが、

一貫して濃くて高いままだった。

それはピークに至っても同じで、

三角点標石が見つからない。

Hiromiは「ないわぁ~」で諦めムード。

しかしそう簡単に諦めるわけにはいかない。

笹に潜りながら慎重に探す。

そして発見!

8時40分、四等三角点「楓」

これで夕張市の三角点を、

また一つ踏むことができた。

標石周りをきれいにしていると、

上空に青空が見え出した。

しかし我々は薄い雨具着用で結構濡れた。

それで笹刈り後は速やかに下った。

9時40分、駐車地。

藪は濃かったが、なかなかいい山だった。

この後私に所要があったので、

急ぎ帰途に着いた。

そして夕方もちろん「サイゼリヤ」で反省会!

 

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