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2020.10.18 『佐々山』(324m)  夕張の隠れた展望台へ

 昨日(日曜)の朝は夕張市紅葉山の、

『空池山』(からいけやま・560m)麓で目覚めた。

辺りは霧に包まれて真っ白だ。

夕張川の湿った空気がもたらすものだろう。

この前日の朝もやはり霧に包まれていた。

 この日は『空池山』に登る予定でいた。

そして「ヤマヨ沢林道」ゲートまで入って準備を始めた。

そこで何気なく目を向けたゲートに、

「狩猟解禁」の貼り紙があり、

「土日は危険なため一般者の入山禁止」と。

既にゲートを越えて、

ハンターが入っているかもしれないと思うと、

当然中止せざるを得なかった。

今年もそんなシーズンがやってきたのだ。

それでどうしようかと考えたとき、

直近の『佐々山』が浮かんだ。

この『佐々山』には先日一人で登ったが、

最初から最後まで雨の中だったので、

再度晴天の中で登ってみたかった。

また、Hiromiは未踏なので、

登路で目にする『仲勃山』方面の、

雄大な風景を見せてやりたかったこともある。

 『佐々山』には前回藪漕ぎで登ったが、

今回は前回の下山で把握した林道と、

北海道電力の送電線保守管理用の、

刈り分け道をつないで登ることにした。

車は川向地区の「佐々山林道」ゲートの横に止められたが、

ウェットな地面が緩んで汚い。

しかしそこを除くとこの辺りはみな、

農家の所有地で駐車できる場所がない。

 霧が晴れぬ中を「佐々山林道」に入った。

林道沿線の樹木はそこそこ紅葉が進み、

色とりどりの美しい風景を見せてくれる。

林道は『佐々山』の西側を、

大きく巻いてほぼ南に向かう。

そして約1.5kmほど進んだところで、

左手の刈り分け道に入った。

この道は最初うっそうとした松林の中で、

陰湿な感じがするのだが、

Hiromiはその雰囲気が好きだと言う。

しかしそんな林はすぐに切れて、

急な笹原の中に刻まれた刈り分け道となる。

ここからはグイグイ高度を上げ、

アッという間に背後に雄大な風景が広がる。

紅葉に彩られた『仲勃山』とその裾の樹林帯だ。

また目の前の木々の紅葉も美しく、

Hiromiと二人してうっとりと眺める。

 刈り分け道は送電線の下をくぐると、

間もなく笹原を終えて樹林に入る。

そこからの道はきっちり作られた作業道のようだ。

そして紅葉はあくまでも美しく、

歩いて行くのが楽しい。

もう『佐々山』にはひと藪漕いで、

すぐに到達できる位置にいるが、

しばらく作業道のような道を進んでみることにした。

結果、300mほど美しい木々の中を進むと、

突然送電線の鉄塔下に出て、

一気に視界が開けた。

これには二人とも驚いた!

まさかこんな風景を見られるとは・・・

夕張川沿いの下界はいまだ霧が晴れず、

それが雲海の景色となっていた。

夕張で雲海が見られるとは、

思いもしなかった。

また山々の紅葉も美しい。

ここでもまたしばらく目にするものを楽しんだ。

この日はここに登って本当に良かった。

 美しい風景を堪能したあとは、

300mほど戻って小尾根に取り付き、

少々の藪漕ぎを経て、「四等三角点:佐々山」

残念ながらこのピークからの展望はない。

 下山も登路のルートをそのまま引き返した。

歩きながらHiromiと「登ってよかった」を連発。

林道ゲートに到着後は、

汚い足元を避けるべく、

夕張川の河畔まで移動して後片付けをした。

その後はいつものように帰宅して片付けを済ませ、

夕方「サイゼリヤ」でカンパイ!

 

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