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2020.10.9 『エチナンゲップ山』(702m)  林道から尾根通しでピークへ

 先週末も木曜日から休みの上、

週末はHiromiが「女子会登山」を予定していたことから、

木曜の午前中に用事を済ませ、

その午後平取方面に向かった。

そして貫気別から里平に抜けて、

里平川に沿って伸びる林道の入り口で車中泊。

翌朝起きると外気温が6℃。

夜中に寒かったわけだ。

おかげでついつい、

ダラダラと過ごしてしまった。

金曜の朝車で林道に入った。

尾根の取り付き点まで車で行くつもりだった。

ところが数百メートル進んだ地点に、

ピンテが張られて通行止め。

すぐ引き返し、

林道入り口に車を止めて、

8時15分、徒歩で再スタート。

『エチナンゲップ山』に登るには、

通常西の比宇川に沿って伸びる林道から、

沢伝いに尾根を目指すようだ。

しかしこの辺りの植生を考えると、

わざわざ沢を利用する必要はなく、

尾根伝いで登れるだろうというのが私の結論で、

用意した地形図には、

尾根筋からピークに至るルートを、

あらかじめ赤線で引いておいた。

 林道は先程のピンテを越えると間もなく、

森林管理署のゲートが現れ、

きっちり施錠されていた。

結局車ではここまでしか入れなかったのだ。

ゲートを過ぎるとすぐに「りびら橋」を渡った。

この橋は竣工が昭和37年と表記されていた。

私が小学校3年の時にできたことを知ると、

その歴史に感慨深いものがこみ上げる。

林道は常に高い位置で、

里平川を深い谷底に見て進む。

そして林道入り口から約2km歩き、

8時50分、西の尾根に取り付いた。

予想通り藪は薄いどころか、

ほとんど何もない。

広い尾根は傾斜がきつく、

両手を着いて登る場面もあった。

足元も崩れやすく、

四苦八苦して登り、

Co.500でようやく傾斜が落ちて「ホッ・・・」。

その後は古い作業道が縦横に現れるものの、

笹が密生しており、

尾根上を歩くのと変わらない。

広い尾根は下山で方向を失いやすいので、

ところどころにピンテをつけていく。

10時10分、地形図上の「632mP」。

その後尾根は細くなり明瞭だ。

この細尾根を歩いていると、

進行方向でヒグマが吠えた。

距離は遠い。

この日は他にも何度か、

ヒグマが吠えるのを耳にしたが、

いずれも強く吠えるのではなく、

アクビのような気持ち良さそうな吠え声だった。

ヒグマもこの日の素晴らしい晴天を、

人間と同じく楽しんでいるのだろうか?

 尾根筋はやがて東に向かう。

ここが要注意だった。

一旦うっかり東に向かいかけて、

「おかしい」と感じて戻った。

樹木で周りの風景が見えないため、

一旦下降する南向きの、

広尾根を見過ごしたのだ。

ここで一旦50m下降する。

そして270mの登り返しだ。

これがきつい!

急登の連続で決して休ませてはくれない。

最後は四つ足で登ったようなものだ。

ピッケルが欲しかった。

11時15分、『エチナンゲップ山』。

狭い頂上はピラミダルな山容を思わせる。

木の間越しに遠く『イドンナップ岳』が見え、

近くには『ピウ岳』、『リビラ山』などが見える。

久しぶりにインスタントラーメンを食べて下山。

登路と同じルートを辿り、

ところどころにくくりつけたピンテを回収して行く。

ゴミは残置してはいけない、

などと偉そうなことを言うつもりはない。

ただ単にもったいないから。

高齢者としてたいした稼ぎがあるわけではないので、

物は大事に使う。

リサイクルでまた別の山で使用する。

13時10分、林道の尾根取り付き点。

13時40分、駐車地。

きつかったけどおもしろかったねえ!

どこでも歩けるこの辺りはいいねえ。

かたずけを済ませて、

平取温泉へ向かった。

 

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