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2020.10.29 『鬼首山』(641m)  紅葉の名残が美しく・・・

 私は今日から6連休。

この日は先月からKasaneと山に登ることを約していた。

Kasaneは仕事がら平日休みがほとんどだ。

シフトが決まっていて、

休みは申告制のようだが、

あえて土日には休みを入れないと言う。

理由は土日だとどこも混んでいるからだそうで、

「土日は休みを取りたい人にゆずります」とのこと。

そんなKasaneはひじょうに活動的で、

常にあちこち走り回る。

それは山だけではなく、

興味の触手が色々働くからで、

今年2月に納車になった新車Swiftの走行距離が、

既に32,000kmに達していた。

私のハイエースが昨年の4月からで、

現在37,000kmだから、

年内に追い越される勢いだ。

そこでKasaneが言う、

「こんなに走るんなら新車なんか買わなきゃよかった~」

もうおっそい~

 今日はKasaneと穂別の夕張寄りの山に登ることにしていた。

そこで表大雪の麓からやってくるKasaneと、

穂別稲里地区の樹海温泉「はくあ」駐車場で合流することにしていた。

9時半にKasaneが到着するであろう予測し、

15分前に現着した私。

外に出てストレッチをしだすと、

バーン! バンバーン!!  

バンババンババーン!!!

すごい銃声だ。

この連発を何度も繰り返す。

通常はバーンと一発聞こえると、

長らくし~んと静寂の時が続くのだが、

今回は連発に次ぐ連発!

私が想像するに、

エゾシカを狭い区域に追い込むことに成功したハンター達が、

いっせいに発砲したのではないか?

そんなものを近くで聞いてしまっては、

とてもその辺りの山には入れない。

予想通り9時半に到着したKasaneに事情を話し、

夕張市内に移動して『鬼首山』に登ることにした。

『鬼首山』に興味があったKasaneからは、

その変更に快諾を得た。

 前置きが長くなったが、

10時15分、夕張市鹿ノ谷の夕張川河畔から、

徒歩で農道をスタートした。

この辺りは有名な「夕張メロン」栽培農家がほとんどだ。

農道から林道に入ると、

予想通りまだ紅葉の名残が美しい。

林道に入ってすぐ笹を漕いで尾根に取り付いた。

ここから稜線近くまでは藪はなく、

どこでも歩ける状態だ。

そして紅葉が美しい。

ネイチャーガイドを仕事としているKasaneは、

自然の中にいると何でも興味を持つ。

突然先行する私に後ろから、

「○○キノコありましたーっ!」

って、興味ねえし・・・

「袋あるのか?」

「あります! あ、やっぱり下さい!」

「あるなら出せやあ・・・」

 

 また、登れそうな大木が現れると、

それに登れるところまで登ってみなくては気がすまない。

ぶどうの太いツルに出会うと、

思いっきりぶら下がってみなくては納得しない。

おもしろいやつだあ!

但しそんなこんなでなかなか進まず・・・

 藪の薄さは稜線が近くなるとガラリと変わる。

みるみる笹が濃くなり、

とうとう全身をすっぽりと飲み込まれてしまう。

そんな状況でもKasaneは前向きだ。

「女性は背が低い分、笹に潜って茎を分けてスイスイ進めるんです」

四苦八苦して稜線へ。

あとは丈の低い笹の中を気持ちよく歩く。

Kasaneも「ああ、楽に歩ける~」

そしてもう葉が落ちてしまって、

夕張の街が見えるのを目にして、

感嘆の声をあげていた。

 12時30分、『鬼首山』(二等三角点:紅葉山)。

どうりでもみじが美しいわけだ。

Kasaneは頂上の「鬼首山」私設標識が気に入り、

私に写真を撮ってくれと申告してきた。

昼食を摂っていると雨が降りだした。

しかし長くは続かずに止んでくれたので助かった。

 下山は登路のルートをそのまま下り、

深い笹の海を越え、

また紅葉の美しさを楽しんだ。

そしてKasaneは更に遊べるところを見つけて遊ぶ。

ホント自然児だ!

ゆったりのんびりした山歩きを楽しんで、

14時30分、駐車地。

楽しかったねえ!
Kasaneは「また休みをれんらくしま~す!」

と言ってまた遠路を帰っていった。

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